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ナンバMG5/小沢としお

共有

著者: 小沢としお
巻数: 18巻

小沢としおの新刊
ナンバMG5の新刊

最新刊『ナンバMG5 v.18



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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ナンバMG5の既刊

名前発売年月
ナンバMG5 v.1 2005-11
ナンバMG5 v.2 2006-01
ナンバMG5 v.3 2006-03
ナンバMG5 v.4 2006-06
ナンバMG5 v.5 2006-08
ナンバMG5 v.6 2006-10
ナンバMG5 v.7 2006-12
ナンバMG5 v.8 2007-02
ナンバMG5 v.9 2007-05
ナンバMG5 v.10 2007-07
ナンバMG5 v.11 2007-09
ナンバMG5 v.12 2007-12
ナンバMG5 v.13 2008-02
ナンバMG5 v.14 2008-04
ナンバMG5 v.15 2008-06
ナンバMG5 v.16 2008-08
ナンバMG5 v.17 2008-10
ナンバMG5 v.18 2008-11

ナンバMG5』(ナンバエムジーファイブ)は、『週刊少年チャンピオン』にて連載された小沢としおによる不良漫画。全18巻

概要

バラエティ豊かな不良漫画の1類型に「高校デビュー」というものがあるが(『今日から俺は』『ドロップ』)、本作は作者が巻末で「ヤンキーをやめる話を書こうと思った」と述べているとおり、全く逆のアプローチから描かれている。つまり、主人公の灘破剛が「高校に入学して不良になる」のではなく「高校に入って真面目になる」のである。よって、学業時は模範的な高校生になる。

ただし、剛の家は元来ヤンキー一家であるのに加え、通っている高校にヤンキー校(しかも家族には表向きこちらに通っているとごまかしている)が隣接しているため、自宅やケンカ時などではヤンキー風に装い、「不良漫画」的な行動をとり、家族や他の不良たちには「模範的な高校生」ということを基本的に隠し通している。

作品の構造としては、高校デビューのパロディであり、二重生活コメディである。しかしながらヤンキーとしては突出したエリート一家の出である剛の存在は、家族に将来を期待された思春期の少年という意味において、学歴エリートのパロディ的存在でもあるという、緻密な設計がなされている。

二重生活コメディという点においても、単に真面目と喧嘩がパラレルで存在している訳ではなく、その生活を送る十分な動機が存在する。学校では良き友でありたいがゆえに不良を隠し、家族の期待に素直に順応しているため正義感を伴う不良少年が両立することとなる。高校受験時に剛に芽生えた、本当はやりたいことをしたい、という親からの自立が動機となっており、不良漫画ながら、家族、友人、自分自身に対する誠実さを隠れたテーマに備えている。

本作はそんな剛の白百合高校入学から2年生の夏の終わりまでのストーリーである。

2008年9月をもって一旦完結し、以後は『ナンバデッドエンド』に続く。

登場人物

難破一家

難破 剛(なんば つよし)
本作の主人公。ヤンキー家族「難破一家」の次男。
かつてヤンキーの巣窟であった萬田中をシメるほどの実力を持った中学最強のヤンキーだったが、ケンカばかりの日々に嫌気が差し、普通の青春を送りたいという動機から高校進学を機にヤンキーをやめることを決意。その後図書館で家族や知り合いの目をはばかりながらの勉強の末、家族に内緒で普通の学校である白百合高校に進学する。なお、家族には白百合に隣接するヤンキー校、市松高校に通っていることにしている。自分を偽り、家族や友人を騙してしまっている今の生活に思い悩みつつも、いつか発覚してしまうまでは精一杯生活を楽しもうと決意している。
通学の際には家を出るときには特攻服を着用、その後公園のトイレで密かに学生服に着替えて通学している。脱いだ服は通風孔の蓋を開けた天井裏に隠している。荒事に巻き込まれたときは素性を隠して特攻服に着替えて対処している(この状態では周囲からは正体不明の「特服の男」として恐れられている)。
困っている人間を見過ごせない性格で、度々成り行きによって喧嘩せざるを得ない状況になってしまい、真面目な人生だけに専念することは出来ていない。そういった出来事の積み重ねで、現段階では市松高校を事実上制覇し、千葉県、そして横浜も制覇してしまっている。
成績は比較的優秀で、英語に至ってはネイティブスピーカーとも会話が出来るほど。また絵を描くのも得意である。免許の有無は不明であるが、単車や原チャリの運転も得意な模様。弱点はヤンキー的価値観のもとに生まれ育ったために、一般的なファッションセンスが皆無な事。ゆえに、センス抜群の伍代に頼んで度々、所謂「シャバい格好」の衣服を貸してもらっている。
二年へ進級と同時に美術部部長の東が卒業した事により副部長に任命される。
難破 猛(なんば たけし)
難破一家の長男。現在無職。本作における最強キャラクター。
城南高校在学中に関東を完全に制覇し、その威厳を知る者からは『カリスマヤンキー』とさえ呼ばれている。喧嘩の腕前はデコピン一発で相手の脳髄を揺らすなど非常識な強さである。また、主人公である無敗経験の多い剛がどうあがいても勝てない唯一の存在。その性格は豪快で男気溢れる、そして少々頭が足りない。
高校を卒業してから母親と共にパチンコで稼いでいたが、家族に「ニート」と言われ奮起、一時的にペットショップの店員として働き始めた。悪徳ブリーダーの篠崎から松の母である秋風号を思い、城南時代の後輩であるカズヤに愛車「魔愚南無号(スズキ・GS400の改造品)」を50万で売ってまで買い取ろうとしたが、秋風を死なせても全く動じようとしない篠崎の元に殴りこんだ為、辞表を出す。店長から戻るように進められたが「命を金で売り買いするのがつらい」という理由からペットショップを辞めてしまった。
終盤において知り合いの先輩から中古の外車を購入、剛たちを連れて熱海まで連れて行ったが、地元で起きた内紛の抗争に松を巻き込まれたため、お返しとして剛と大丸を送ったが、その際に剛のボロを聞いてしまい剛の秘密を薄々悟り始める。それでも剛が懸命にごまかし続けたことから敢えて見送りにしている。
難破 吟子(なんば ぎんこ)
難破一家の長女。着ぐるみ好きの中学生。
頭が悪そうな印象だが、実際は相当柔軟な思考の持ち主で、自分ではニンテンドーDSで脳年齢のテストに挑戦した結果20歳である。中三になってからは進路に悩んでいたが、偶然知り合った優等生・佐藤順一の影響で、勉強に興味を持ち始める。
佐藤に自分がヤンキーであることを隠す時は、兄の剛に勝るとも劣らないほどの口からでまかせを披露した
難破 勝(なんば まさる)
難破一家の家長。職業はトラック運転手。
10代の頃は千葉最強のヤンキーとしてその名を轟かせていた。剛が幼い頃から喧嘩の勝ち負けに厳しく、負けて帰れば勝つまで家に入れないなど昔ながらの頑固親父。しかしその昔、愛車の改造費を怪我をしていた松のために治療費に費やすなど頑固ながらも心優しい一面が度々見られる。昔は痩せていたが年をとるごとに体型が変わっている。よく松に仕事での愚痴を長いことこぼす。
愛車は紫色のクラウンとかなり通好みのセンスである。
難破 ナオミ(なんば なおみ)
難破一家の主婦。ヘタな男より気合が入った元レディース。現在は主婦をしつつパチプロで家計を助けている。
料理の腕前はかなり高く、唐揚げは料理研究家を母親に持つ伍代をうならせた程。猛は毎回のように「さすが母ちゃんの料理だ!気合が違え!!」と絶賛している。

剛の協力者

松(まつ)
難破一家の番犬。犬種は柴犬で、血統書付き。剛の二重生活の秘密を知る一人(一匹)。
本当の名前は「赤竜号」といい、心無きブリーダーの篠崎に河川敷に投げ捨てられたところを剛に拾われる。弱気な子犬であったが、難破一家に拾われて以来、立派なヤンキー犬として育つ。頭が良く、お使いに出かけていくこともある。目に付いている傷は篠崎の暴行によって出来たものである。
人間の言葉が理解出来、いつも人間語を喋ったつもりで吠えているが、剛たち人間からはただ「ワンワン」と吠えているだけにしか聞こえておらず、一切理解してもらえたためしがない。
難破家で唯一剛の真実を知っており、最初は敵意を抱いていたが、変わらぬ剛の熱意に惚れ直し、結局不問に接している。
近所の犬もシメており、町内の犬のアタマとして名を驕らせている。
基本的に人見知りが激しく自分が懐かない人物に対しては物凄く吠えるが、伍代とやよいには懐いている。
伍代 直樹(ごだい なおき)
市松高校の中でも最強の部類に入る男。剛の二重生活の秘密を知る一人。
特服で現れた剛を千葉最強の難破兄弟の一人と感づき、タイマンを望んでいた。しかし、彼の単独行動で恥をかいた火野率いる市松軍団に袋叩きにされ、左腕を骨折。右腕も折られそうになったところを自身の標的であった剛に助けられ、協力して火野軍団を追い払った。それから以後は剛の秘密を知る理解者として影から表から剛を支える相棒的存在となる。「調子狂うぜ…」が口癖。
一匹狼として振舞っており、市松のヤンキー連中の中では浮いた存在である。基本的に誰に対してもクールで素っ気ない調子を崩さないが、剛の図々しい要求を嫌がりつつも結局は聞いてあげてるあたり、かなりのお人好しでもある。
洋服のファッションセンスが良く、剛の美術部での外出のために洋服を選んであげたり、自身が持つシャバ僧向けの洋服を貸し出したりしたことがある。恋愛についても、剛や大丸より大分達観した感じだが特定の相手がいる様子は無い。
父親は幼い頃に離婚したことから有名な料理研究家の母親と二人暮らしの母子家庭。母・里美は多忙によって帰ってくることが滅多にないため、親子の縁は冷え切っていたが、伍代邸に訪れた剛の横槍によって多少は改善された模様。
コーヒーが好物で、趣味はプラモデル作りやテレビゲームなどクールな印象とは裏腹にお茶目な一面も。
自宅は東京都内、愛車はDUCATIのスポーツクラシックシリーズの一種スポーツ1000と思われる。
大丸 大助(だいまる だいすけ)
千鳥商業のヤンキー。外見の風貌から「千鳥のゴリラ」と呼ばれる。剛の二重生活の秘密を知る一人。
先輩連中も一目置いている実力者だが、当の本人は喧嘩や争いを好まず、仲間に負傷を負わせた奴を許さない硬派なタイプ。基本的に明るいお調子者で、いかにも「脳みそまで筋肉」といえる。
千鳥と市松の抗争中に出合った藤田さんに一目惚れし、アプローチをかけてから自然に剛とも親しくなったが、その後偶然特攻服から着替え終えた剛の秘密を知ってしまい、「ツレだけでなく自分の惚れた女まで騙している」と剛を糾弾する。その後、先輩の郷田率いる千鳥軍団の策略で親友のヒロに怪我させた犯人を伍代だと思い込み、タイマンを張るが、両者満身創痍になってから郷田と沢田の陰謀と気づき袋叩きにされていたところを剛に助けられる。剛の二重生活の真意を知ったことで和解し、それ以降は藤田さんに会いたいだけのために度々白百合の美術部に差し入れを渡しに来たりしている。
猛を慕っているが、当の本人からは『ガリガリ君』と呼ばれるなどイジられている(アイスのキャラクターに似ているため)。
剛や伍代と行動するときは常にボケや驚き役に徹する三枚目キャラ。
駿河 鉄人(するが てつひと)
剛の中学時代の後輩。剛が中学を卒業してからは萬中のアタマを張っていた。剛の二重生活の秘密を知る一人。
元々は普通の中学生であったが、母親に捨てられたことからグレ始め、喧嘩に明け暮れていた。それからしばらくして高校生に袋叩きにされていたところを先輩の剛に助けられ、難破兄弟を尊敬する硬派のヤンキーとなった。
しばらくして剛に会いたいがために市松へ入学したが、剛の二重生活の秘密を運命的に知ってしまい一時は絶望したが、芹沢軍団襲来時に市松に訪れ芹沢の卑怯な戦法で窮地に陥っていた剛を悔しさのあまり激励して甦らせ、自身も剛の変わらぬ男気に感銘した。芹沢撃退を終えてから、剛の目的である「真面目に生きて青春したい」という思いを「とにかく強い奴と戦い続けたい」と考え違いしてしまう(剛の中学時代の学力から「偏差値0のバカが東大目指すようなモン」と見下している)が、少なくとも剛の白百合へ通っていることは黙認している。

白百合高校

藤田 深雪(ふじた みゆき)
剛のクラスメート。剛が片思いの人物。
彼女も剛には気がある節があるが、どちらかというと剛のことは弟のような感じで見ているようだ。
剛と共に美術部に入部するが、彼女の絵の才能はほぼ皆無に等しい。
曲がったことが大嫌い。その反面向こう見ずなところがあり、不良相手でも悪いことは見過ごせず口を出してしまう。また携帯でパケ死の経験をしてしまって以来、お金に意地汚い面も出てしまっている。特攻服を着た剛に関しては初対面で「ブス」と言われたためにあまりいい印象を持たれていない。しかしながら陰ながら自分を助けてくれたことを悟り惚れてしまう。
女の子としてはかなり変わった嗜好を持ち、『ミナミの帝王』や『ゴルゴ13』などの硬派な漫画を好んでいるが、基本的には女の子らしさものぞかせ、東部長の送別会では大塚愛の「さくらんぼ」をカラオケにて熱唱した。
アルバイトで道路工事の仕事に懸命に働く行動派。
島崎 登(しまざき のぼる)
剛のクラスメート。剛が白百合高校に入ってからの初めての友人。
中学時代はいじめられていたため、自分を変えようと高校デビューをもくろんでいるが、いざとなったら弱気になってしまう。
特攻服を着た剛に助けられて以来、「特服の男」をアニキと慕う。剛の身代わりで「特服の男」に扮していた伍代を介抱したことがあり、その後に海で偶然再会した時から伍代を特服のアニキとして一方的に慕っている。伍代が何度違うと弁解しても聞き入れる様子はないようだ。
普段からヤンキーを気取って剛や伍代の足を引っ張ってばかりだが、高浜東陽でイジメに遭っている関口の話を聞き、自身が助けてもらえることの心強さを剛に打ち明け、関口を助けさせるきっかけを作ったこともあり、おっちょこちょいな反面、機転が利く奴。
初対面時、特服姿の剛に自分の名前を「島崎学」と言っているがおそらく作者のミス。
守田 巻(もりた まき)
剛のクラスメート。深雪の中学時代からの親友。
ブスだが気だては良く、親しみやすい性格。新体操部に所属。陣内曰く「アンパンマンみたいな顔」。
東(あずま)
剛の先輩で、美術部部長。
少女漫画風の大きな瞳が特徴。連載当初はギャグキャラの要素が強く、眼鏡を外すと大きな瞳が鋭い目つきへ変わるほどであったが、次第に美術への思いが強い真面目な人物へ変わっていき、美術に対する熱心な姿が見られるようになった。藤田さんに興味があるようであったが、彼女の皆無な絵の才能からか、中盤からは気にしていなかった。剛が隠し事(二重生活)をしていることに薄々気づいているようである。
高校卒業は美大の受験は全て落ちてしまったため、浪人生となった。
西田(にしだ)
剛の美術部の先輩。現在美術部部長(剛の入部時は二年で副部長)。
美術の才能は不明だが、普段は美術部のモデルとしてわざわざパンツ一丁になって「命!」をしたり、妙なポーズをとってばかり。また、オタクの雰囲気を漂わせており、部活中でも部費を利用して二次元キャラのフィギュアを作ったりしている。東部長に心酔しており、最も信頼を寄せていた。東部長との送別会で部長に任命された。カラオケに行った際、酒に酔ったわけでもないのだが、部活と同じようにパンツ一枚になるなど問題がある。天然パーマと思われる髪型は意図的にデジタルパーマ加工していると語っている。
部長になると同時に、剛には先輩風を吹かすようになる。
林田 実(はやしだ みのる)
剛の二年になってからの担任教師。担当教科は現代文。
初対面の剛たち生徒に「彼女募集中」を宣言したり、剛の悩み(鉄との件)を悟って相談に乗ってあげようとしたり、気さくな人物。
牧野 弥生(まきの やよい)
※横浜魔苦須を参照

市松高校

陣内 一久(じんない かずひさ)
市松最強の男。剛の二重生活の秘密を知る一人。
一応、市松のアタマを張っているが、気まぐれに行動していたため、周りからの不安は大きかった。
初登場時から剛を特服だと見抜いており、「剛の市松での舎弟」と成り済まして難破家に訪れ、剛に自身の存在を知らせた。
自身の尊敬した先輩を倒した猛に因縁を持っており、剛を「黒い特服(猛)をおびき寄せるエサ」と考え、独自調査によって特攻服の正体を剛だと知った。
クリスマスイブの日に剛を見つけてタイマンを張ったが、剛の計り知れぬ強さに誤算し、敗北。しかし剛にとっても相当強かったようで、5分で倒すつもりが15分もかかったという。喧嘩のみならず、女遊び、勉強、スポーツ、パチスロ、株など、何をやりこなし、彼女はOL5人もいる。クリスマスイブに彼女と過ごさず剛とのタイマンを選んだ理由は、「一人の女と過ごすと他の女が可哀相」なためだそうである。
卒業間近に自分のやりたい事を見つけ出すために市松を自主退学し、坊主になった。それから剛に「世界一周の旅に出る」と別れを告げて千葉を出て行った。
川田(かわだ)
島崎と出身中学が同じで、中学時代に島崎をいじめていた。
集団の喧嘩に付き合わされることが多いため、連載初期から登場。その度に特服を纏った剛に痛い目を見せられており、進級後には新入生の鉄からも痛い目を見た。負け惜しみを言うなど情けない奴で、登場を増すことにヘタレなイメージが目立っている。名前が明かされたのは芹沢の登場時になってから。
火野(ひの)
伍代が気に入らず他の市松の生徒達と伍代を袋叩きにしようとしたが伍代を助けに来た剛に阻止される。
その後市松の生徒達は剛に全滅させられ、自身も伍代に一発で倒された。
最上(もがみ)
市松二年最強の男。「特服の男」を割り出すために賞金をエサに情報を集めていた。
そのエサにパケ代で苦境に立たされていた藤田さんが食いつき、そのため剛の正体がばれそうになるものの変装した伍代の機転で何とか乗り切る。
その後怒りに燃えた剛により瞬殺。それ以来、校内では完全に隠居状態になっていることが明らかに。
沢田(さわだ)
言うことを聞かない伍代を千鳥商業の郷田と組んで大丸と共に潰そうと策略した。しかし偶然図書館にいた剛が彼と郷田のやり取りを聞いており、剛の登場で失敗に終わった。その後郷田が大丸に殴られ形勢不利と判断し逃げ出した。それ以降、伍代に完全に怯えている。
坂口(さかぐち)
最上が大人しくなり、陣内が中退した市松の後釜を狙おうと目論んでいる三年(火野や最上たちとタメ)。
芹沢率いる城南軍団が市松に来たのを戸惑っており、特服(剛)と城南軍団の相打ちになると計算し、その隙を見て両方を倒そうと企んでいたが、予想外に剛たちがピンチに陥ってしまったことで若干降参を考えていた。しかし、剛の諦めない心意気により市松の仲間で一斉に城南軍団に攻めに入るという男気を見せた。市松と城南が五分五分になり、芹沢だけが残った時に攻めに入るが、芹沢が卑怯者であることを知らずに返り討ちに遭った。
喧嘩は大して強くないようだが、彼自身の男気や市松周囲からの人望を見る限り、市松の実質的アタマと言える。

千鳥商業高校

郷田(ごうだ)
千鳥高校の大丸の先輩。
好き勝手に動いて言うことを聞かない大丸をシメようと、市松高校の沢田と悪巧みをした。ヒロを伍代に紛した沢田の手下に襲わせて、大丸に伍代を憎ませ、二人がタイマンするように仕向けて、やりあってボロボロになったところをフクロにするという計画だった。剛の登場で計画は失敗に終わり、大丸に一撃でやられた。
高校生にしては大分老けている。
ヒロ(ひろ)
大丸の小学生の頃からの親友。郷田と沢田の策謀のために、両手の指を親指をのぞいて全部折られてしまった。
大丸にニンテンドーDSとFFIIIを貸していたが、この指のために、返してもらうのをしばらく延期にした。
冬季には指も完治した。童貞グループのメンバーで、異性に関する会話のレベルが低い。
久々の再登場で芹沢グループの襲撃をうけ、友人たち共々また重傷を負わされた不幸な奴。

高浜東陽高校

関口 正宏(せきぐち まさひろ)
剛の中学時代の旧友で、現在高浜東陽高校の特待生。剛の二重生活の秘密を知る一人。
中学時代、殆どの生徒が遊びだけに明け暮れる萬中の中でただ一人黙々と勉強に励んでいた。
剛との親交はなかったが、ふとした剛との会話がヤンキーをやめたがっていた剛の背中を押すこととなった。
同級生のミツオ率いる東陽のエリートたちから万引きをさせられたり、教科書を落書きされたりと陰湿的ないじめに遭っていたが、剛との再会から剛に立ち向かうことの勇気を与えられ、ミツオから恐喝された際に勇気を振り絞って断った。しかしその後、ミツオが雇っていたヤンキー三人組から袋叩きにされ、重傷に陥ったが、それを知った剛の怒りの敵討ちによっていじめに終止符が打たれた。
入院中、見舞いに来た剛の前で復讐を目論んでいたミツオを追い払い、剛に一人前の男気を見せ、お互いの絆を強めた。
いじめから開放された現在は再び勉強に励んでいる。
堀田 ミツオ(ほった みつお
関口をイジメていた連中のリーダー格。いかにもな「陰湿な現代のイジメっ子」。
家が金持ちなようで「貧乏人のくせに努力している関口が生意気でウザい」というのがイジメの理由。
関口を袋叩きにする時も、自分の手は汚さず金で人を雇ってやらせていた。
その後、金で不良たちを雇って関口に集団暴行を与えたことが剛の怒りの源となり、怒りの鉄拳を受けた。

城南高校

桜 茂樹(さくら しげき)
剛の萬中時代の仲間。黒髪のリーゼントでサッパリした顔の美形。
城南が芹沢にほぼ占領され、最後まで萬中出身の群れでまとまり続けたが、芹沢軍団の圧倒的な人数の差で敗北、重傷に遭う。その後、剛に「鉄を(芹沢から)守ってほしい」と頼みいれた。
若狭 貞男(わかさ さだお)
剛の萬中時代の仲間。金髪のアイパーで目つきが鋭い。
シゲ達萬中出身者と共に最後まで芹沢軍団に抵抗を続けたが、敗北して重傷に遭う。
喫茶店「愛子」のバナナジュースが好物。
ダイゴ(だいご)
鉄の萬中時代からのマブダチで、剛の後輩。普段は城南の先輩たちの前では自身は適わないと悟り、下手に接している。
エテ吉(えてきち)
城南の生徒で、萬中出身者。シゲやサダたちと共に最後まで芹沢軍団に抵抗を続けた。
梅田(うめだ)
城南の現在のアタマ。顔は厳つく老けて見える三年。
猛を尊敬しており、自身も正々堂々としたタイマンを好む。その男らしさと喧嘩の強さから人望も厚い。転校生の芹沢に舎弟をボコにされたことに怒り、タイマンを挑んで果敢に攻めるも芹沢の急所攻撃から立場が逆転し、彼も圧倒され病院行きとなった。
芹沢 恭一(せりざわ きょういち)
城南編の黒幕。城南に転校してきた。エテ吉の話によれば、親が地方の議員であり、地元での悪名が強くなりすぎたために追放されてやってきた模様。城南に残っていた萬中出身者達を壊滅させた後、周辺高の制圧に乗り出した。
履いている靴は改造品で、靴先は金属製になっている。(おそらく安全靴の改造品と思われる)城南の生徒に暴行を加えたことで怒りに燃える梅田とタイマンを張ったが、極度の卑怯者で、勝つためには手段を選ばないタイプ。また、非常に打たれ強く、その頑丈さと不意打ちを繰り返して梅田を圧倒。無理矢理城南のアタマになると言い張った。パンチパーマやリーゼントなどの前時代的なヤンキーファッションを「粕漬け臭ぇ」と嫌っており、城南制覇の際、倒した相手の髪を丸坊主にするという独特の制裁を行った。同じ理由で魔愚南無号も燃やした。
千葉のほとんどのヤンキー高を壊滅後、市松に乗り出した際に急遽参戦の剛と対峙。鉄パイプや金属バットを駆使して剛を追い詰めたが、鉄の激励によって気合を入れ直した剛に動きを見切られる。素手を活かした剛の連打に耐え切れずに倒れ、退散となった。
カズヤ(かずや)
猛の後輩で、剛や伍代たちより一つ年上。
父親が土建会社の社長で、若干金持ち。猛との仲は極めて良くもなく、城南でも嫌われた存在。お互い屈折した関係でありながらも猛の魔愚南無号にだけは憧れており、猛に頼まれ秋風号買取のために必要であった50万円を交換で払った。強きに従い、弱きを唆すタイプで、臆病者。その性格から卑怯ながらも強い転校生の芹沢に従うようになった。しかし芹沢が気に入らないという理由で魔愚南無号は燃やすこととなってしまった。市松に殴りこんだ時には自分で戦おうとはせず、後方で威張り散らしていただけだった為に剛の乱入時に助けてもらえなかった。
突然現れた特服の正体が猛の弟である剛だと気づいてからは燃やしてしまった魔愚南無号の件、剛に手を出してしまったことがバレるのを恐れ、逃げていった。

横浜の暴走族

加納 光一(かのう こういち
横浜の暴走族「カスケード」の元メンバーであり、やよいの元カレ。外人とのハーフで肌は褐色。通称「K」。
基本的に悪意はなく、恋人のやよいに対しては穏やかで優しく接しているが、その本性は理性を失うと限度を知らず、相手を瀕死に追い込む程危険な人物であった。実は家族のいない身の上であり、やよいに執着しているのは家族、愛を求めているためである。
その事実を知ったやよいは彼と別れを要求したが、それで怒りに触れた彼はやよいの他、魔苦須のメンバーにまで被害を与えた。その際にカスケードのメンバーをことごとく病院送りにして、「ケルベロス」を結成。その後は暴力事件で捕まり、少年院行きとなったが、期間が終わり横浜へ帰ってきた。
出所後、やよいを引き寄せるエサとして横浜魔苦須の面々に傷つけ、それを知ったやよいを誘き寄せたが、後に助けに現れた剛とタイマンに入る。自慢の豪腕で剛を一時的に気絶させたが、気合いを入れなおした剛には適わず肉体的にも精神的にも完敗した。
田村(たむら)
ケルベロスのナンバー2。いつもニヤけている大柄の男。
出所した光一を笑顔で迎えたが、その裏では次期「キング」として推されていた。
光一の気性ややよいへの執着を利用し、言葉巧みに操ってカスケードの残党や剛などの敵を倒させた後、背後から光一を鉄パイプで打ちのめし、メンバーたちにリンチさせ、下克上を宣言するが、逆上した光一によって半殺しに遭う。
大柴(おおしば)
かつて光一が所属していた暴走族「カスケード」のヘッド。
マリからの頼みを受け入れ光一にやよいと別れるように説得したが、光一の神経を逆なでする結果となり、病院送りとなった。
後日に至る現在、出所した光一の暴走を悟ってメンバーと共に喧嘩の先へ訪れた。その際に剛に「今度、光一がやよいに手を出した場合、カスケードもろともぶっ潰す」という条件を飲んで光一を宥めていくことを決意した。

横浜魔苦須

牧野 弥生(まきの やよい)
剛の白百合での後輩。友人と共に美術部に入部。
清楚な印象の可憐な少女だが、その正体は横浜でも指折りのレディース「横浜魔苦須(よこはまマックス)」の二代目総長を担う、剛と同じ二重生活に励む者であった。そのきっかけは、彼女の決意で再結成した魔苦須をケルベロスの手から何とか守り抜きたいが、自身は光一から逃れるため横浜から千葉へ引っ越さざるを得なかったためである。
かつての出来事から恋人であった"K"こと加納光一の存在を恐れていたが、特服を纏った剛によって救われた。それ以降は正体不明の特服男「剛」に想いを寄せるようになる。
滝沢 マリ(たきざわ まり)
横浜のレディース「魔苦須」の初代総長。持ち前の気合から「ハマのイノキ」と呼ばれている。
かつて普通の少女であったやよいが横浜の街でチンピラに絡まれていたところを彼女が助けたことから知り合う。その裏では家計に悩んでいた。その状況ながら、弟を高校へ進学させたいがために魔苦須を解散させようとしていたが、やよいの決断から彼女に二代目総長の名を与えた。
山口 朋美(やまぐち ともみ)
魔苦須の副総長を務める。通称「ナンシー」。顔が長く悪い歯並びが特徴。松曰く「キツネ」。そのあだ名は過去にシンナー中毒者だったことに由来する。
光一との一件が終わったと同時にカー子、フー子と話し合い魔苦須解散を決意し、就職することにした。続編の『ナンバデッドエンド』において弁当屋の厨房で働いていることが牧野から語られる。
佐藤 ミキ(さとう みき)
魔苦須の一人。通称「カー子」。顔がでかいのが特徴。松曰く「カバ」。そのあだ名は顔の大きさから中学時代に「カバ」と呼ばれていたことに由来する。
魔苦須解散と同時に進学を決意する。
園田 直美(そのだ なおみ)
魔苦須の一人。通称「フー子」巨体が特徴。松曰く「ゴリラ」。そのあだ名は身体の大きさから中学時代に「フランケン」と呼ばれていたことに由来する。松を気に入っているが、相手にされなかった。
魔苦須解散と同時に進学を決意する。

その他の人々

島田のおばちゃん(しまだのおばちゃん)
難破家のお隣さん。やかましい性格。難破家を煙たがっているが、割と仲良く付き合ってもいる。
難破家がハワイ旅行に行っている間松を預かっていたが、その返礼が定番もいい所の箱入りチョコと悪趣味な歯ブラシであることに憤慨した。
伍代 里美(ごだい さとみ)
伍代の母。有名な料理評論家で、TVにもしばしば出演しており、母子家庭にあっても暮らしぶりは豊かである。しかし忙しさも手伝って、息子の面倒はほとんど見られず親子関係は冷え切っていた。しかし剛が伍代宅に押しかけ、半ば強引に息子との食卓を囲わせたことによってそれも多少は改善されたようだ。その後は息子とハワイ旅行に出かけるなどもしている。
酒癖が悪く、剛があさって発見したシャトーディケム(1945年もの)を持ち出されたショックでヤケになり、飲み明かした結果、松を捕らえて息子の直樹に関する愚痴をこぼし続けた。松曰く「父ちゃんの愚痴よりハード」。
切山 カズミ(きりやま かずみ)
猛の彼女。猛に負けず劣らずの豪快な性格。横浜でも多くの傘下を持つレディース「邪須眠(ジャスミン)」の頭を張っていた。
高校時代に猛とタイマンを挑もうとするが、猛にたびたびはぐらかされたのに腹を立て、猛の母親のことをネタにして挑発。これには猛も思わず激昂し本気の拳を放つが、それでも立ち上がり、立った直後気絶。その後彼女は入院することになるが、それが縁で付き合うことになった。
チャッピー(ちゃっぴー)
難破家の近所の岡さん家のペットの犬で、松の舎弟。犬種はチワワ。
松に憧れており、男らしさを磨こうとしているが適わず、飼い主にいつも犬用の服を着せられている(松たち犬にとって犬用の服はオカマの象徴と見なされている)。故にいつも親分の松から非難を受けてきたが、後にワイハー帰りの剛によってお土産の星条旗柄の服を着せられていた松を見て「センス悪っ!」と今までの非難を覆した。
沢田 アキオ(さわだ あきお)
難破兄弟の妹である吟子に難破の名前を利用するために近づく。
難破の名前を利用してカツアゲ行為を繰り返すも関西から来た人間を相手にしてしまい、返り討ちにされるが尾行していた剛の登場で事なきを得た。
その後本性を知った吟子からもフラれる。
真宮(まみや)
伍代の中学生時代の友人で、当時は伍代と向かう所敵なしのコンビだった。殺人犯の息子という不遇な生い立ちを持つ。
その生い立ちから伍代と手を切れと学校の大人たちから差別され、所詮自分は殺人犯の息子として生きるしかないのだと、裏社会で生きることを決意する。それからはタチの悪い連中と付き合い始め、他校から上納金を納めさせるなどしていたが、それをやめさせようとした伍代ともみ合いになり、顔面に大きな傷を負う。
以来伍代を憎み、島崎を誘拐して伍代をおびき寄せ復讐しようとするが、伍代の説得と思いを込めた拳によって改心する。
愛子(あいこ)
難破一家行きつけの喫茶店の店長。ナオミとは喋り友達。
猛曰く「客が少ない」らしいが、コーヒーやバナナジュースが旨いらしく、特にバナナジュースは剛やサダが気に入っている。
口調は悪くも親しみやすい性格。
亜仁丸(あにまる)
猛が働き始めたペットショップの店長。
当初はチンピラ衣装でやってきた猛を断るつもりだったが、獰猛な土佐犬をひと睨みで降伏させた猛の強さを見て採用を決定した。猛曰く「犬好きの気合入った奴」。喋り方がカマだが、猛は彼の犬に対する気合いの入った想いを悟り、気に入った。
猛が秋風号を死なせた事で篠崎に殴りかかったときには体を張って猛を止め、剛と猛を説得した。
篠崎(しのざき)
猛が働き始めたペットショップの客。金儲けしか考えていない悪徳ブリーダーで亜仁丸も嫌っている模様。
「赤竜号」と呼ばれていた頃の松の顔に傷をつけた張本人であり、松の元の飼い主。自分の不注意で怪我をさせた松を河原へ投げ捨てた。
それから6年後偶然ペットショップへ来ていた剛と松を見て偶然再会した。その後松が元々自分の犬である事を理由に剛と猛に接触し松を返せと迫るが二人はこれを拒否、反対に松の母犬、秋風号を譲れと彼に交渉する。その際には「50万円を渡せば譲ってやるし松も諦める」という法外な要求をしてきた。秋風号を見殺しにした事で猛の怒りを買い手下と共に制裁を受けた。
秋風号(あきかぜごう)
松を産んだ母犬。松の他にも子供を産んでいたが、全員篠崎に金儲けの道具として奪われる。
幼少の頃の松を「ぼうや」と呼んでかわいがっていた。篠崎に虐待されていた為かなり衰弱しており、人間恐怖症になっていた。剛と猛と松が篠崎の犬舎に連れてこられた際弱っていたところで松と再会。だがその後剛が引き取りに来た時にはすでに死んでいた。その後彼女の墓は松の犬小屋の隣に建てられた。
長谷川(はせがわ)
萬中の教師。吟子の現在の担任で過去に剛、猛も受け持っていた。生徒に対しては厳しくも親身になって接するタイプ。
剛にとっては、普通の青春を送りたいという自分の願いを聞き入れ、家族にも秘密のまま白百合入学を色々と手助けしてくれた恩師。
剛の二重生活が上手くいっていることに安心しているが、同時に難破家には後ろめたい気持ちを持つ。
佐藤 順一(さとう じゅんいち)
吟子が外出した際に偶然知り合った優等生の少年。仲良くなった吟子に勉強を教えることになる。
ヤンキーという人種を嫌っており、吟子は彼に嫌われたくないために、自分がヤンキーであることを隠すための色んな嘘をつく。彼が家に呼ばれる際、吟子は家族全員にシャバい格好をさせたが、彼はすでに難破家がどのような家か事前に知っていた。そして吟子のためにそこまでしてくれる難破家を見て、ヤンキーに対する見識を改めたようだ。
大森(おおもり)
熱海を仕切る地元のヤンキーグループのアタマ。
旅先で付き合っていた彼女に金を持って逃げられたことから地元に帰り、倉田の金町のいざこざに割り込んできたが、猛を見た途端怯えて撤退。その理由はかつて関東を制覇した猛にボコボコにされた過去があるため。
降参した後は猛が捕まえたカブトムシを購入したが、すぐに逃げられてしまった。
倉田(くらた)
大森がいなくなった熱海を仕切る座を巡って金町と対立状態にあった。剛の無神経な一言で逆鱗状態にあった猛に一瞬で倒された。
金町(かねまち)
熱海を仕切る座を巡って倉田と対立状態にあった。倉田同様、逆鱗に触れていた猛に一瞬で倒された。
章彦(あきひこ)
通称「アキ」。地元でのいざこざを終わらせたいために遊びに来た剛と大丸に「金町派」を打ちのめすよう頼みいれた。
サングラスを掛けているが、外すと強面なイメージが崩れるほどギャップが激しい。
道信(みちのぶ)
通称「ミッチー」。章彦と共に剛たちに地元の抗争を終わらせるために頼み出た。
ぽっちゃりした外見から、女子からは「プーさんみたいで可愛い」と言われているらしい。

ハワイの住人たち

ポール(ぽーる)
ハワイにて剛たちが知り合った変な顔の少年。シンディのことが好きだが相手にされていない。
当初は日本人含め観光客を毛嫌いしていたが、自分たちのために何の見返りも求めずブラッドリー兄弟を倒してくれた難破兄弟に感動し日本人が大好きになった。同時に難破的なセンスも植えつけられ、特服を着用して歩いていたところを伍代と出くわし、彼を困惑させた。
シンディ(しんでぃ)
父親ポーキーの店でウェイトレスをしている娘。地元のアイドル的存在。
キースも彼女に気があり、たびたび店に手下を送って手篭めにしようとしていた。たまたまその場面に出くわした猛が止めに入ったことから、剛はブラッドリー兄弟のことに深入りしていく。
気丈な性格で、ブラッドリー兄弟に反抗し続けていた。剛に惚れていたような描写があるが、結局剛たちは日本に帰ってしまった。
ポーキー(ぽーきー)
シンディの父親。異様に頭が大きい4頭身ぐらいのオッサン。ハワイ一うまいと評判のパイ店「ポーキーズ」を経営している。
元海兵隊で(実力のほどは怪しい)ハワイにて休暇中にシンディの母親サンディと出会い結婚。そのまま定住。サンディには7年前に先立たれている。
剛に協力しキースと戦う。元海兵隊のスキルを活かし、キースのナイフをすべて素手で捌いているように見えたが、紙一重の差でかわしきれずに負傷。剛は彼の作るパイを心底気に入った。
ケン(けん)
ポールやシンディの友人で、ブラッドリー兄弟が来るまでは周りから慕われるリーダー的存在だった。
ブラッドリー兄弟に反抗するグループの中心だったが、彼の父親の車を放火され、次は母親の職場を放火するぞと脅され、泣く泣くブラッドリー兄弟の軍門に下り、小間使いをさせられていた。
剛に勇気付けられ、途中から共闘する。
ブラッドリー兄弟(ぶらっどりーきょうだい)
兄のバグ、弟のキースの二人兄弟で、バグが実質的なボス。
ロサンゼルスにて問題を起こしハワイに移り住んできた。麻薬を使って手下を作り、地元ハワイを暴力で支配している。強盗、放火、傷害など、不良の範疇をはるかに超えた悪党。ハワイの警察署長を叔父に持ち、叔父が彼等の父親(なんと上院議員)に多額の借金をしているという事情から、地元の警察は彼等に強く出ることができなかった。
キースがシンディに罵倒されたことの復讐に、ポーキーズに車を突っ込ませて破壊しようとするが、剛に妨害された。そのまま対決になる。兄バグは、不意打ちとはいえ剛を一撃でダウンさせるほどのパワーファイターで、剛はピンチに陥ったが、そこに黒い特服を着た猛が駆けつける。往復ビンタで気合を入れられた剛はなんとかバグを撃破。手下たちはことごとく猛に全滅させられる。キースはチャカやナイフを持って猛に襲い掛かるが、腕を折られた上に弾きさえも奪われまったく歯が経たず、逆に返り討ちに遭った。その後ジャックにも見放され、ハワイから追放される事となる。かくしてハワイの人々は救われた。
ジャック(じゃっく)
ブラッドリー兄弟の叔父。市警ワイキキ分署の署長。
ギャンブルが原因で彼等の父親である兄に多額の借金をしていたがために、甥たちに適わぬ事なかれ主義のまま、心を痛めていた。ブラッドリー兄弟の策謀で剛が殺されそうなところを間一髪食い止めたが、彼等の所業を不問とした。
最終的には良心に従い、兄には家を売って借金を返すことをブラッドリー兄弟に宣告した。