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ニコイチ 7

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ニコイチへのコメント

この巻も面白かった。次巻はどうなるんだろーなー。 ★★★★★ (ktat - 7について )

ニコイチの既刊

名前発売年月
ニコイチ 1 2006-01
ニコイチ 2 2006-12
ニコイチ 3 2007-07
ニコイチ 4 2008-03
ニコイチ 5 2008-11
ニコイチ 6 2009-08
ニコイチ 7 2010-04
ニコイチ 8 2010-11
ニコイチ 9 2011-07
ニコイチ 10 2012-03

ニコイチ』は、金田一蓮十郎による日本の漫画作品。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)2004年創刊号より連載中。

概要

金田一蓮十郎の青年漫画誌での初連載作品。家庭内にそれぞれの問題を抱える須田真琴藤本菜摘を中心に、女装趣味、偽りの母子家庭、擬似同性愛(レズビアン)、血の繋がっていない家族の複雑な感情、我儘な子供とそれを叱れない親等、シリアスなテーマを扱ったラブコメ作品。

2010年からは女性誌版とも言える『ライアー×ライアー』(デザート)を掛け持ち連載している。

あらすじ

須田真琴は、大学時代に事故死した恋人の子供・崇を引き取り、血は繋がっていないものの実子として8年間以上育てている平凡な会社員。しかし、家庭では女装して、近所で評判になる程の美人で優しい母親・戸田須真子を演じるという二重生活に陥っていた。30歳になるまでには息子にカミングアウトして窮屈な生活を抜け出したいと願っていたものの、育児に忙しく恋人を作る時間を作り出せないまま、ただ時間だけが過ぎていた。

そんなある日、須真子の状態の時に、電車で以前から気になっていた女性・藤本菜摘が痴漢に遭っている所を助けてあげた事を機に、仲良くなるのだが…。

キャラクター

主要人物

須田真琴(すだ まこと)
本作の主人公。物語開始時、29歳。丸井紡績株式会社に勤める、ごく普通の冴えない会社員。8年前、幼くして母親を亡くした崇の為、女装して母親を演じている。決してオカマ(女装趣味)や性同一性障害者ではないしかし、男人格と女人格で「脳内会議」を行うなど『人格分裂症』の気はある。。女装時の姿は割と美人で、近所では美人なお母様として評判。会社では元の姿で会社員として過ごす。女装時は「戸田須真子(とだ すまこ)」(須田真琴のアナグラム)と名乗り、同僚には自分の恋人と説明している。崇には、須真子が「実は男である」とカミングアウトする機会を窺っている。
菜摘とは女装時に出会ったことで同性愛カップル(百合ップル)としてスタートし、後にカミングアウトを経てようやく異性愛カップルとなる。
須田崇(すだ たかし)
成美の息子。11歳の小学5年生。真琴とは血の繋がりを持たない養子だが、女装した真琴(須真子)を本当の母親、成美を父親と思い込んでいる。深い愛情と共に過保護な教育を受けている為か、かなりのマザコン。もし父親が出来るなら、欲しいのは「ジョン・トラボルタのような父親」とのこと。
真琴と同じく、菜摘のことが大好き。真琴と菜摘の関係を同性愛だと信じ、2人の仲を応援している。
藤本菜摘(ふじもと なつみ)
真琴の会社の同僚で、彼が想いを寄せる女性。経理部所属。会社では「仕事の鬼」と呼ばれており、周囲の人間(特に男性)を寄せ付けない程クールに振る舞う。眼鏡をかけている時とかけていない時の差が激しい。元恋人の浮気が原因で軽い男性不信に陥る。定期的に甘いものを摂取しないと不機嫌になる。
当初は、真琴を鬱陶しく思っていたが、電車で痴漢に遭った所を須真子に助けられた事をきっかけに、須真子に好意を寄せ、彼女に対しては心を開く。後に須真子=真琴のカミングアウトを経て、異性愛カップルとなる。

主要人物の近親者

成美(なるみ)
大学時代に真琴と付き合っていた女性で、崇の実母。交通事故で死亡。自身が事故死するまで、真琴は崇の存在を知らなかった。真琴が最初に使ったメイク道具は彼女の遺品。身寄りがなく天涯孤独。真琴の母の勧めで、遺骨は須田家の墓に入る。
母(仮称)
真琴の母で、崇の養祖母。息子を「ただの女装好き」だと思っているが、ある程度の理解を示しており、時々家に来ては手伝いをしてくれる。感情がすぐ態度に出る性格で、息子の生活や女装に関して常々嘆いている。尚、真琴の女装時の人格は、一部彼女の影響を受けていると思われる節がある(同様に、弟の性格は父親に影響を受けたと思われる)。
父(仮称)
真琴の父で、崇の養祖父。非常に落ち着いていて、器が大きい性格。息子の女装姿を初めて見た時も動じなかった。さりげなく妻を褒める器量の良さもある。
須田司(すだ つかさ)
真琴の弟で、大学生。崇の義理の叔父にあたる。兄とは正反対な性格で、彼を「姉ちゃん」と呼んでいる。
藤本智(ふじもと さとる)
菜摘の義弟。整体師。祥子の連れ子であり、父親の連れ子である菜摘とは血が繋がっていない。美形だが、義姉の菜摘に好意を寄せており、ガールフレンドやセックスフレンドは菜摘似の女性が多い。
菜摘の父(仮称)
菜摘の実父。菜摘が中学2年の時に再婚した。
藤本祥子(ふじもと しょうこ)
旧姓:三上(みうえ)。菜摘の継母で智の実母。再婚時は菜摘が懐かずに苦労していた。

その他の人物

武内隆平(たけうち りゅうへい)
真琴の後輩。須真子に想いを寄せている。口が達者でお調子者、かなり軽い性格。社内にガールフレンドが多くいる。後に恩田とできちゃった結婚し、以後は親馬鹿になった。須真子の家を訪問した際、須真子=真琴であることを知る。
恩田(おんだ)
菜摘と同じ経理部所属。竹内の子供を妊娠して結婚する。
松井悟(まつい さとる)
真琴の会社の同僚。巧みな話術で女性を落とすテクニックを持つ。合コンに女性側で参加した須真子をお持ち帰りするが、ベッドインには至らなかった。
長井愛耶(ながい あや)
崇のガールフレンドで同級生。かなりのおませな性格。真琴を敵視している。
杏野(あんの)
崇の小学校の担任教師。須真子に惚れ、プロポーズするも断られる。真琴の姿を隠し撮りした写真を自宅に置いている。
葛西(かさい)
菜摘の元ボーイフレンド。浮気を重ね続けたあげく性病をもらってくるなど、女癖が悪い。初対面の須真子をホテルに誘う。
十萌(ともえ)
司のガールフレンド。司と同じ大学の教育学部。大学を辞めて司と結婚しようとするが、菜摘に説得される。
嘉村名保子(よしむら なおこ)
菜摘の大学時代の友人。物事をハッキリという性格。須真子とは仲が良いが、子連れの真琴を小馬鹿にしている。
多田理沙(おおた りさ)
真琴の高校時代のガールフレンド。同窓会終了後、真琴を自宅に誘い、迫る。
八倉(やぐら)
真琴の高校時代の友人。真琴と同じテニス部。
三澤(みさわ)
真琴の高校時代の友人。頭がいい。真琴曰く「いい奴なのか嫌な奴なのか判断に苦しむ」。
高橋(たかはし)
真琴の高校時代の友人。愛称:ハッシー。女子にモテるが、ちょっと悪い子。容姿が『ハレグゥ』のグプタに似ている。

脚注

単行本

  1. 2005年12月発売 ISBN 4-7575-1593-6
  2. 2006年11月発売 ISBN 4-7575-1814-5
  3. 2007年6月発売 ISBN 978-4-7575-2031-8
  4. 2008年2月発売 ISBN 978-4-7575-2224-4
  5. 2008年10月発売 ISBN 978-4-7575-2420-0
  6. 2009年7月発売 ISBN 978-4-7575-2624-2
  7. 2010年4月発売 ISBN 978-4-7575-2860-4

関連項目

  • 同性愛
  • レズビアン
  • ガールズラブ

外部リンク