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ハルシオン・ランチ/沙村広明

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著者: 沙村広明
巻数: 2巻

沙村広明の新刊
ハルシオン・ランチの新刊

最新刊『ハルシオン・ランチ 2


出版社: 講談社
シリーズ: アフタヌーンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

anip_bot 【並】ホームレスの化野元と、何でも食べてしまう寡黙なヒロイン・ヒヨスの2人組の活躍を描いた沙村広明の漫画は? →ハルシオン・ランチ
goshiwayward ハルシオン・ランチはオススメだよ “@ota_new: 沙村広明さんが無限の住人の作画風景を公開!プロ凄すぎる!!! http://t.co/CfPeMSih #newsjp #manga #mugen_j”
asariyositotter RT @shiranuma_105: 好きなギャグ漫画は?って聞かれたらワッハマンとハルシオン・ランチって答えるけど、お勧めのギャグ漫画は?って聞かれたら何も答えられない。そんな感じ。
Manga_Z_ 沙村広明先生の『ハルシオン・ランチ』によると #どんな豆知識にも最後に国家も同じだと付けると格言になる のだそう。
arcambooks_rogi 本日の10円セット 【お試しセット】魔法先生ネギま! 赤松健 1巻から13巻 http://t.co/BS4Zdify ハルシオン・ランチ 沙村広明 全2巻 http://t.co/uND1EOFj http://t.co/XjRlSSvO

ハルシオン・ランチの既刊

名前発売年月
ハルシオン・ランチ 1 2010-03
ハルシオン・ランチ 2 2011-09

ハルシオン・ランチ』は、沙村広明による日本の漫画作品。講談社発行『good!アフタヌーン』にて、創刊号(2008年11月発売)より連載中。

あらすじ

人生に負けたホームレス化野元の前に現れた謎の少女ヒヨスは、「食事」を生きる目的として星々を旅する宇宙から来た奇妙な存在だった。不思議な箸を片手に、人から廃棄家電まで際限なしに何でも食べてしまう彼女のおかげで、化野の周りには荒唐無稽な騒動と濃い人間が次々と集まってくる……。

登場人物

化野 元(あだしの げん)
人生に負けたホームレス男。40歳。元は妻帯者で会社の経営もしていたが、部下(沖)に金を持ち逃げされたことで破滅。妻と子供には実家に逃げられ、現在は川で釣りをする等して食いつなぐギリギリの生活を送っている。しかし、ヒヨスと出会ったことで、良くも悪くもその生活が変貌してしまう。
ヒヨスに様々な食料を渡す「保護者」として認定されてしまい、半ば強引に行動を共にさせられる。彼女の能力を危険視し、何とか穏便に扱おうとする一方で、その能力を良からぬ方向へと使おうとする悪知恵も良く働かせており、たびたび正気を失う。
会社と家庭の再建を目指しており、様々な商売や行動を起こそうとする。しかし、ヒヨスや周りの人間に手を焼いており、本来の目的の前に障害が1つ増えてしまったと感じている。
生活の困窮のためにたびたび狂気に染まるが、基本的には温和で優しく、ツッコミは鋭い人間。服装こそ薄汚いものの、長髪痩身でスラッとした体格をしており、白髪と無精髭の似合う渋くて整った容姿の持ち主。また、メタ子によれば声も無駄に渋いらしい。料理も一通りできる他、桃娘やオリエント工業など、少々偏ってはいるものの広い知識を持っている。メタ子曰く「ヒモにしたい要素の数え役満」である。
ヒヨス
食事のために生きる地球外生命。大きさ・性質に関わらず全てのものを5mm四方に圧縮する箸を使い、地球上のあらゆる物質を摂食していく。
ある程度の理性的な会話・行動はとれるものの、基本的な常識や行動指針は一切欠落している。これは、行動・摂食の指針となるナビゲーターが装着されていないからであり、現在は「保護者」として認定された化野にその判断の全てを委ねている。そのため、化野や、その周辺の人間であるメタ子などには基本的に従順である。
人間であろうが家電であろうが何でも食べ、消化に異常をきたすことは一切ないが、嘔吐も可能。特に生物の場合、12時間以内に嘔吐した際は生存している。が、摂食したものが様々な形で混合して出てくるため、キメラやサイボーグのようなグロテスクな生物が出てくることが殆ど。また、吐いたものに不都合があった場合は、再び摂食して嘔吐することで、ランダムではあるが新たな形に変えることも可能であり、この行動は「吐き戻し」という本作特有の言葉で表されている。
その星の首位生物を認識し、被保護幼体に擬態して成体にコンタクトし、身の安全の確保と生活様式の学習を行うという行動様式上、13歳程度の少女の姿をしている。常識や理性が欠落しているため、とんでもない行動に出て化野達を悩ませることも多いが、基本的には無邪気で純粋である。
食べるときには「ボチュウウウウ」、咀嚼するときには「もちゅもちゅもちゅ」という特徴的な音を出す。また、普段は髪飾りのように変形して装着されている箸が変形する際には「しゅぷん」と音が出るため、彼女が食事をしていることを擬音だけで判断する事が可能。
メタ子(メタこ)
19歳の少女。当初はヒロヒコ、グフタという不良少年達とつるんでいたが、化野とヒヨスに初めて会った際に2人を彼女に捕食され、以降なし崩し的に化野たちと行動を共にする。
常識的で一般人に近い性格をしており、化野やヒヨスに対するツッコミ役を担っている。かつては大麻栽培や成田昭次ごっこに手を染めていたようだが、化野達と出会ってからは常識的な性格が表に出るようになり、使用している場面やその他の犯罪に手を染めているところは見られない。
科学オタクで、トリアゾの製造したものを窒素爆弾と一瞬で判別したり、鳩山内閣の事業仕分けによる科学予算削減に怒りを覚えるなど、本人は隠そうとしているものの随所で趣味を露呈させている。また、生活費を稼ぐためには水着同然の格好で街中を練り歩くなど手段を問わないところがあるが、反して狂気に染まった化野を殴り飛ばして正気に戻そうとする時もある。
幼年期を過ごした家庭環境が劣悪だったようで、喧嘩ばかりの両親と兄の4人家族の中で彼女だけが血がつながっていなかった。兄だけは彼女に優しかったらしく、理系オタクになったのは彼の影響である上、現在は化野に兄の面影を見て惹かれている。
それまで不良少年達の溜まり場と化していた自室に化野とヒヨスを連れ込み、生活を共にする。化野には上述の通り、兄の面影が重なっていることと彼の容姿が整っていることもあって惹かれているそぶりを見せており、ヒヨスに対しては妹のように可愛がっている。かつて夢に描いていた円満な家庭を現在の状況に重ねており、2人がいる生活を気に入っている様子。
沖 新次(おき しんじ)
化野のかつての部下。会社の金を持ち逃げし、彼を破滅に追い込んだ張本人。
大学生や会社員だったときは、ベビーフェイスで次から次へと女を食い荒らした"たらし"だったが、ホステスに入れ込んだことで同僚の女性を退職に追いやった挙句、会社から2000万円を持ち逃げして不渡りを出させ、倒産させてしまった。結局現在は、彼もまた無職生活を送っていた。
トリアゾの保護者に認定され、彼女と行動を共にしている。トリアゾは理性が破綻していないため、ヒヨスほど面倒はかからないようだが、無職のため食事を満足に提供できない事などを理由に日々いびられている。しかし基本的に仲は良好である。
自宅に殴り込んできた化野と和解するも、トリアゾによってアパートが消し飛んでしまい、半ば進退窮まる形で2000万を取り戻すために八戸市へ2人で旅立っていった。
黒髪に眼鏡で体格も華奢なほうであり、基本的に男らしいところがなさそうだが、いざというときには893に殴りかかり、銃撃から身を挺してトリアゾを守ろうとするなど、やるときにやる男でもある。しかし、初対面のトリアゾに添い寝を要求し、化野に詰め寄られた際にも彼女とヒヨスの変態的な姿を想像するなど、やはり俗っぽい面は濃い。
トリアゾ
ヒヨスと同種族の女性。金髪で三白眼。ヒヨスと違ってナビゲーターを損傷していないため、理性的で冷静な性格をしている。
沖に拾われて以降、行動を共にしている。普段は彼に対して若干冷徹であるものの、その性格はナビゲーターによるところが大きいらしく、一時的にナビゲーターが接続を遮断した際は、子供っぽく明るい地の性格になっていた。この状態では沖にも積極的に甘えている上、冷静になった後も彼の言動に頬を染めるなど、決して彼に悪感情を抱いている訳ではないようである。
黒い帽子を被っており、ヒヨスの場合は髪飾りのように装着されている箸は、帽子から額に1本だけ下がっている。窒素を大量に摂食して圧縮し、窒素爆弾を作り出す事が可能だが、ヒヨスのように何度も"吐き戻し"をすることは不可能。
アスキー犬
犬の死体をベースにした、ヒヨスのナビゲーター。顔がアスキーアートで描かれている事と、素体がハスキー犬である事から、両方をかけてアスキー犬という呼称となった。
ナビゲーターというのは、本来は地球外生命であるヒヨスやトリアゾの摂食のための行動指針を制御するための存在である。本来の姿は菱形をした小さな機械であり、通常は彼女達の首の後ろに装着され、上述の行動指針に限らず、理性や思考なども保つ働きをする。しかし、彼は突入時の手違いで(地球突入の際、少なくともヴァン・アレン帯周辺までは一緒だったようだが、そこからコースがずれた)犬の体に取り付いてしまい、また離れて行動していたため、ヒヨスとの同化も困難となってしまっていた。
ナビゲーターが取り付いた犬の死体をヒヨスに食べさせ、吐き戻させれば、ナビゲーターがヒヨスの体内に定着するかも知れないというメタ子の提案を実行したところ、直前にヒヨスが食べた様々な物体が融合した、顔がアスキーアートのクリーチャー・アスキー犬となってしまった。
ヒヨスに比べると感情が豊かで、また常識も持っているため、作中ではツッコミ役になる事が多いが、若干無神経で空気の読めない所がある。顔のアスキーアートを変化させて、その時の感情を表現する事も出来る。

用語

飢餓バースト
ヒヨスやトリアゾ達が、8時間以上食事を摂取できなかった時に、無意識下で発動する自衛行動で、付近にある物を勝手に食べてしまうこと。多くの場合、その時の保護者を摂食してしまい、その後は他の成人に保護を求めるようになる。

コミックス

年現在、講談社より単行本第1巻発売中。

  1. ISBN 978-4-06-310636-7 2010年2月12日発売

外部リンク