バルバラ異界/萩尾望都

『バルバラ異界』（ばるばらいかい）は萩尾望都の漫画作品。

概要

月刊flowers2002年9月号から2005年8月号に掲載。全24話。コミックス全4巻。

第27回(2006年)日本SF大賞を受賞。

近未来の日本が舞台のSF作品。

あらすじ

人の夢の中に入り込める力を持つ渡会時夫のもとに7年間眠りつづけている少女の夢の中への探索依頼が舞い込む。 その少女の夢の中には、人が空を飛べたり不老不死であったりする世界、"バルバラ"が存在していた。 少女の夢の中だけの世界のはずなのに、時夫の息子キリヤが"バルバラ"は自分が創ったのだと言い出し･･･

登場人物

渡会時夫

夢先案内人（ゆめさきガイド）。

北方キリヤ

渡会時夫と北方明美の息子。15歳。幼い頃に両親が離婚。

十条青羽

7年間眠り続ける少女。

北方明美

渡会時夫の元妻。キリヤの母。

十条菜々実

青羽の祖母。十条製薬の会長。

マリエンバート

菜々実の若返った姿。

花園蕾花

キリヤの同級生。

パリス・グリーン

世羅ヨハネが経営していた児童施設「グリーンホーム」出身。キリヤとライカの同級生。

目白マシロ

目白秀吉の息子。目白マヒルは双子の姉。

目白マヒル

目白秀吉の娘。目白マシロは双子の弟。

大黒先生

前世療法をしている。

百田太郎

青羽が眠っている施設の研究員。通称モモタロー。

世羅ヨハネ

神父。明美の前世の夫らしい。児童施設「グリーンホーム」を経営。

エズラ・ストラディ

菜々実の元夫。行方不明。

カーラー・シルスバーグ

若返りの薬を研究。

十条茶菜

青羽の母。夫を殺し自殺。

花園風仁

ライカのいとこ。

花園光介

ライカのいとこ

目白秀吉

十条茶菜が通っていた目白サイコ・クリニックの院長。

バルバラの住人

青葉

現実の青羽より幼くなっている。

タカ

ダイヤの息子。

パイン

ダイヤの養子。

マーちゃん

パン屋さん。青羽の保護者。ダイヤは妹。

ダイヤ

女優。タカとパインの母親。マーちゃんは姉。

千里

長髪の青年。夢で予言する。

雷ジジ

千里の祖父。娘は他界。

ヒナコ

人形をつくっている。

秋葉原コスモス

子役のベテラン。

作品

• 1巻収録
  • その1　世界の中心であるわたし(月刊flowers 2002年9月号)
  • その2　眠り姫は眠る血とバラの中(月刊flowers 2002年10月号)
  • その3　公園で剣舞を舞ってはならない(月刊flowers 2002年12月号)
  • その4　彼の名は絶望 彼女の名は希望(月刊flowers 2003年2月号)
  • その5　エズラはどこへ消えた？(月刊flowers 2003年3月号)
  • その6　六本木で会いましょう(月刊flowers 2003年5月号)
• 2巻収録
  • その7　きみに肩車してあげた(月刊flowers 2003年6月号)
  • その8　冷蔵庫の中のわたしを食べて(月刊flowers 2003年8月号)
  • その9　火星の海で泳いでいた(月刊flowers 2003年9月号)
  • その10　お父さんお帰りなさい(月刊flowers 2003年11月号)
  • その11　お誕生日は同じ10月1日(月刊flowers 2003年12月号)
  • その12　東池袋カササギのパン屋(月刊flowers 2004年2月号)
• 3巻収録
  • その13　長い長い遺伝子（ゲノム）の物語(月刊flowers 2004年3月号)
  • その14　大人にだってわからない(月刊flowers 2004年5月号)
  • その15　遠軽への遠い道(月刊flowers 2004年6月号)
  • その16　ひとつになりましょう(月刊flowers 2004年8月号)
  • その17　誰もあなたの名前を知らない(月刊flowers 2004年9月号)
  • その18　はじめてのことだから(月刊flowers 2004年11月号)
• 4巻収録
  • その19　ずっとあなたを愛していた(月刊flowers 2004年12月号)
  • その20　死者からのメッセージ(月刊flowers 2005年2月号)
  • その21　バルバラ崩壊(月刊flowers 2005年4月号)
  • その22　花小金井ヒコバエ保育園(月刊flowers 2005年5月号)
  • その23　ぼくのキリヤをかえしてくれ(月刊flowers 2005年7月号)
  • その24　遠い昨日から遠い明日へ(月刊flowers 2005年8月号)

外部リンク

• barubara