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ピクル/板垣恵介

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著者: 板垣恵介
巻数: 1巻

板垣恵介の新刊
ピクルの新刊

最新刊『ピクル


ピクル』(PICKLE)は板垣恵介による日本の漫画、及び主人公の名前。2007年35号より42号まで『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で全7話を短期集中連載。

あらすじ

1億9000万年前の地層(岩塩層)から、塩漬けのティラノサウルスが発見された。その隣には、それと闘う人類の男が!

科学者達は、彼をピクル(塩漬け)と命名し、蘇生を試みる。しかし、復活したピクルは想像を絶する戦闘能力を有していた。

登場人物

ピクル
本名不明。推定身長2mを越す色黒の巨漢。1億9000万年前の岩塩層アメリカ・コロラド州にある核廃棄物隔離施設内地下701mの厚さ1kmに達する岩塩層

に埋まっていたため、ピクル(塩漬け)と命名される。胃の内容物や行動からティラノサウルスを捕食していたと推察される。銃弾をも通さない強靭な肉体と強大な戦闘能力を持ち、警官隊・軍隊・M.P.B.Mを圧倒し、勇次郎に勝る力を持つ。

ティラノサウルス
ピクルと同時に発掘された恐竜。ピクルの飛び蹴りで悶絶(絶命?)した状態で見つかっており、両者の力関係を示唆。
なお、ティラノサウルスは白亜紀の生物である。詳細は考証の項目を参照のこと。
アルバート・ペイン
ノーベル賞受賞経験もある老博士。ピクル研究計画の責任者。考古学、古生物学に与える影響を危惧し、ピクルの存在を公表しようとしない。ピクルの戦闘能力を恐れているが、同時に人類の宝であるとして保護を主張する。
アレン
ピクル研究計画の一員。2億5000万年前の岩塩から微生物を蘇生させた例を挙げ、ピクル蘇生を提案。蘇生作業中に退屈し、ティラノサウルスから肉を切り出してステーキ(200g相当)を焼く暴挙に出る。しかし、結果的にはそのことがピクル蘇生の引き金となった。
M.P.B.M
米軍の開発したパワードスーツ。回転する二本のアームを備える。習熟には年単位の訓練を要するが、軍用車両の破壊から編み物まで幅広い作業が可能。実戦テストとしてピクル捕縛に出動するも、ピクルの強大な戦闘能力に全く歯が立たなかった。
キャプテン・ストライダム
詳細はバキシリーズの登場人物を参照のこと。
本作にはピクル捕獲に当たる米軍の指揮官として登場。ピクルと『グラップラー刃牙』シリーズの橋渡しとなる。

備考

元々の予告では『グラップラー刃牙』シリーズとの関連性は明示されず、短期集中連載という体裁だったが、最終回に『グラップラー刃牙』シリーズのと世界観が共通する番外編である事が判明する。本作連載終了後に再開したシリーズ第三部『範馬刃牙』にもピクルが登場、作品内で大きく取り上げている。

なお作中にて幾度か基本的な設定の変更が見られる。初期にて、ピクルがティラノサウルスと戦った年代は「ジュラ紀」「1億9000万年前」と語られた。しかし、ティラノサウルスは白亜紀末期の生物であり、誤差は実に1億2000万年以上にも及ぶ。後に『範馬刃牙』81話にて、一連の事件は「巨大隕石の衝突」があった時期、すなわちK-T境界の事件であると訂正された。同時に、ピクルが活動停止に至った理由も、(岩塩だけでなく)衝突がもたらした寒冷化によるものと説明された。以降、一貫してピクルの活動年代は「白亜紀」と明言されているが、単行本の修正は見られず(2009年現在)、逆にピクルが闘った恐竜達の中にジュラ紀後期に生息したスーパーサウルスが含まれるようになっている。

単行本

『範馬刃牙』の番外編、(タイトルは『範馬刃牙10.5 外伝 ピクル』)として発売されている。

  • ISBN:ISBN 978-4253209823
  • 発売日:2008年1月8日