ブルーフレンド/えばんふみ

『ブルーフレンド』は、えばんふみによる日本の漫画作品。少女漫画雑誌の『りぼん』（集英社）にて2010年5月号から同年11月号まで連載された百合漫画。全7話。単行本は同年10月現在、同社のりぼんマスコットコミックスより1巻が刊行されている。作者にとって4回目の連載作。

あらすじ

中学2年生になったばかりの恋愛とは無関係の少女・栗原歩は、クラス替えで月島美鈴という美少女と隣の席になる。それが、すべてのはじまりであった……。

登場人物

栗原 歩（くりはら あゆむ）

本作の主人公。14歳の中学2年生。茶髪のショートカット。ソフトボール部に所属しており、恋愛とは縁遠いスポーツ少女。男勝りのまっすぐな性格で、女子には人気がある。美鈴のような人をほっておけない性格であり、ふとした事から隣の席の美鈴と親しくなる。性格が真反対の美鈴についていけず、距離を置いていたが、彼女に居場所がない事に気づき、守りたいと思っている。料理は卵焼きにか作れない。

月島 美鈴（つきしま みすず）

歩のクラスメイトかつ、隣の席。どこか謎めいた感じがする美少女。料理はかなりの腕である。金髪の長いくせ毛でその容姿から、男子に人気だが、女子からは嫌われている。人と接する事も苦手で、普通に接してくれた歩には恋愛感情に近い感情を抱きキスをした。義理の父親がいるが、その関係は冷淡。また、小学校の頃、父親の病院で出会った男の医者が男性嫌いのトラウマの元になった。歩と逃避行中、全てが嫌になり自殺未遂をした。しかし、父親の手術で一命をとりとめる。

東 五月（あずま さつき）

美鈴と同じ小学校出身の不良女子中学生。学校の窓ガラスを割り停学となっていた。飄々とした性格でつかみ所がなく、美鈴に嫌われているが、対して彼女は美鈴にただならぬ興味がある様子で、その過去を知っている。また、美鈴と親しい歩に近づき、彼女を「美鈴のお気に入り」と呼ぶ。

平井（ひらい）

歩たちとは違うクラスの男子。バスケットボール部に所属しており、女子には人気がある。歩に告白したが、実は美鈴に何度も告白してフラれ、お友達の歩に目をつけ美鈴に近よろうとした最低の男。彼の思惑は思わぬところで露見する。

保健の先生

保健室にはあまりいない。昔は美鈴の父親の病院で働いていたと共に美鈴に手を出した若い医者の婚約者でもあった。美鈴に脅迫状を送りつけた張本人。

美鈴の父親

美鈴の義理の父親。病院の院長。別荘を持っている、いわゆる「金持ち」。義理の娘の美鈴との関係は冷淡そのもの、美鈴には「お前」呼ばわりされている。最終的には美鈴を助けた。

レイナ

歩の友達。歩が美鈴と関わることをひどく反対していた。歩達の逃避行中に電話をかけるなどかなりの友達思い。

VOMIC・R

第1巻刊行時にりぼんわくわくステーション内でVOMIC・Rとして、フラッシュアニメの動画による宣伝が公開されている。声は代々木アニメーション学院声優タレント科の芦田川久子と川口絵里。

書誌情報

• えばんふみ 『ブルーフレンド』 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉、既刊1巻（2010年10月現在）
  1. 2010年9月20日第1刷発行（2010年9月15日発売ブルーフレンド／1｜えばん ふみ｜りぼんマスコットコミックス｜BOOKNAVI｜集英社（2010年10月3日閲覧））、ISBN 978-4-08-867075-1

脚注