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ボンボン坂高校演劇部/高橋ゆたか

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著者: 高橋ゆたか
巻数: 12巻

高橋ゆたかの新刊
ボンボン坂高校演劇部の新刊

最新刊『ボンボン坂高校演劇部 第12巻


出版社: 集英社
シリーズ: ジャンプコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

baku7070na @__nina017__ 世紀末リーダー伝たけし、ボンボン坂高校演劇部、変態仮面、当時のジャンプ三大ギャグ漫画な。先生……斬新な切り口からの性教育かな?
wsjump_y ボンボン坂高校演劇部 高橋ゆたか 1992年34号〜1995年30号 Yahoo!オークションで検索☞ http://t.co/7b5CKOeJPN #ヤフオク #yauc #相互フォロー #少年ジャンプ
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comicBUNKO RT @s6_e_9n: ビリーバットを読み返すか、ボンボン坂高校演劇部を読むか迷う。ほこたてにボン坂表紙のジャンプが出たらしい…そうだよなぁDBと一緒に連載されてたんだよなぁ~
comicBUNKO http://t.co/T0CeWxcN9G 「ボンボン坂高校演劇部」文庫版が全8巻で発売中。全巻に新作漫画書き下ろしつき。

ボンボン坂高校演劇部』(ボンボンざかこうこうえんげきぶ)は、高橋ゆたかによる日本の漫画作品。通称ボン坂。『週刊少年ジャンプ』(集英社)において、1992年34号から1995年30号まで全142話が連載された。単行本はジャンプ・コミックスから全12巻が刊行。また、2010年4月より文庫版全8巻が刊行された。

また、『オースーパージャンプ』(集英社)2001年12月号に卒業式編「アンコール」が、2010年2月号に「リターンズ!」が読み切りとして掲載された。いずれも文庫版にのみ収録。

概要

東京都内の架空の高等学校「時計坂高校」の演劇部が舞台。主人公の少年が、一目惚れした先輩女子生徒から「演劇部の部長(男)と愛し合っている」と誤解され、その誤解が解けるまでの物語が描かれている。

基本は一話完結形式のギャグ漫画である。タイトルに「演劇部」とあるが演劇そのものをテーマとして描いた話は少なく、多くの場合、個性あふれるキャラクターたちによる日々のドタバタを描いている。ハーレムタイプの作品だが、誰もが主人公に恋愛感情を抱いている訳ではない。また、一部の人物とギャグシーンを除けば青年漫画と比べても遜色の無い等身で描かれており(高橋自身、その後成人向け漫画に移行する)、それを積極的に活用してお色気シーン(学園、演劇という設定を活用したフェチシズムも見られる)やシチュエーションが多く挟まれている。

あらすじ

時計坂高校に入学した順菜正太郎は、入学式の日に自転車で通りかかった日比野真琴に一目惚れする。ある日、彼女らしき姿を追ってやってきたのは演劇部の部室であったが、その人物は演劇部部長、徳大寺ヒロミ(男)の変装した姿であった。そこで、正太郎は美男子好きのヒロミに目をつけられてしまい、無理矢理演劇部に入部させられそうになる。しかし、真琴も演劇部の部員であることを知った正太郎は、演劇部への入部を決意する。早速真琴にアタックを試みるも、真琴をはじめとする演劇部員には「正太郎とヒロミは愛し合っている」と誤解されていた。正太郎の、前途多難な演劇部としての日々が始まる。

登場人物

演劇部

順菜正太郎(じゅんな しょうたろう)
本作の主人公で、時計坂高校1年A組の男子生徒。素直で真面目な性格。入学式の日に真琴に一目ぼれするが、ヒロミに裸にされて一緒にいるところを真琴に目撃され、ヒロミと愛し合っていると誤解されてしまう。しかし真琴に恋するあまり、ヒロミが部長を務める演劇部に入部する。両親(製薬会社「ラリホー製薬」勤務で社内恋愛、後に結婚)はアマゾンに赴任しているため、両親が日本に帰ってくるまではラリホー製薬の社宅で一人暮らしをしている。ギターが上手いが、絵は下手。人が良いため、よくヒロミらに騙されたり、撫出肩先生の実験台にされたりしている。ヒロミと愛し合っているという真琴の誤解を解こうと日々奮闘するが、いざとなると真琴の男性恐怖症(後述)のために避けられるようになるのではないかと怖がってしまうこともある。そのため、一度は自分からヒロミにキスをしてまで、誤解されたままの状態を保とうとした。とてつもなく足が速い。名はショタコンの語源となった金田正太郎に由来する。快活な生活で問題解決において主導的な役割を担わされる点、一人で住んでいる設定などにも共通性を見い出すことが出来る。名の通り作中では清純派的な存在であるが、それをネタに毎回のように周囲の登場人物に弄り回される。
徳大寺ヒロミ(とくだいじ ヒロミ)
時計坂高校3年生の男子生徒で、演劇部部長。有名大物美人女優の鳳理津(徳大寺よね子)の息子。2頭身で常人の半分以下の身長、太い眉毛、ハート形の唇が特徴で「マユゲ男」と呼ばれることもある。生まれた時は可愛らしい姿であったが、母による演技の猛特訓により毎日のようにハイヒールをぶつけ続けられた結果、今のような姿となった(ただし、後述の撫出肩苦重重流の分析によって、男好きかつオカマであるのは遺伝子レベルにまで達していることが判っており、一概に母親のスパルタ教育だけが原因とは言えない)。戸籍上性別は男であるが、女優として育てられたために女として生きている

。美男子好きであり、正太郎と出会ってからは彼に執拗に付き纏っている。郷ひろみの風貌をデフォルメしており、母親との関係、元美少年、性的な面の奔放さといった点も基本線は踏襲しているが、一方で亀頭のような頭の形が設定上の性格とシンクロしている(ジゴロ的な面は後年高橋が生み出した伊達千蔵にも共通)。

人間離れした演技力を持っており、動物や物体(時には液体や気体にも)などさまざまなものに変装でき、それによって動物の言葉を理解することもできる。一度、演技の練習をサボり、だらけていた結果(本来の姿である)美男子の姿になったが、代わりに人間離れした能力は失われていた。演技に対しては真剣であり厳しい姿勢を取っていて、だてに演劇部部長なわけではない。演技指導ともなれば、相手が正太郎であっても妥協を許さないスパルタぶりである。
日比野真琴(ひびの まこと)
時計坂高校2年生の女子生徒で、演劇部副部長。時計坂高校のアイドル的存在であり、本人非公認のファンクラブもできている。幼い頃に父の浮気が原因で両親が離婚しており、それがトラウマとなり男嫌いになっている。そのため、男に少しでも触れられると反射的にパンチ(正確にはコークスクリューパンチ)で吹っ飛ばしてしまう。ただし、本人が女好きでないと認めている男(ヒロミ、ナルシスなど)や自分がそう思いこんでいる男(正太郎)に対しては触れても平気である。またアルコールに非常に弱く、酒の匂いを嗅いだだけでも酔って凶暴化する。正太郎に対する誤解が解けるまでの間、少なからず彼に対しては好意を持っていた模様。自宅は母が営むお好み焼き屋の「根性亭」。気が強い上に腕っぷしも強く、連載後半に至ってはもはや超サイヤ人かというレベルになった。同じく連載後半でとてつもなく足が速い等の設定が加えられたが、これらは正太郎などにも共通し、ギャグ的要素が強い。名前通りの清純派的な性格ではあるが、ストーリー的にはそれ故に正太郎と同じく弄られ役に回ることが多く、同性に手を出したこともある。
観月リサ(かんづき リサ)
時計坂高校1年A組の女子生徒で、正太郎の同級生。名前(の漢字)は観月ありさから(顔も似ている)。最初はとても太っていたが、階段から転げ落ちたところを正太郎に助けられたのをきっかけに彼に惚れ、恋煩いの為に寝込み急激に痩せる。ヒロミによって正太郎がヒロミを愛していると誤解させられ、正太郎の好意を自分に向けさせるべく演劇部に入部し、正太郎に体を張った様々なアタックを仕掛ける。負けず嫌いでヒロミとよく張り合うが、泣き虫な面もある。ちなみに編み物は絶望的に下手。彼女の一家はペット(ネコ)のタクヤも含めて皆非常に太っており、彼女の家は床が鉄板張りとなっている。なお連載終盤である少年(顔は出ていなかったが、真琴によると正太郎に似ているらしい)に告白されてお互いに両想いとなり、正太郎への気持ちを断ち切る事になった。
ナルシス・ナニーニ
時計坂高校2年生の男子生徒で、演劇部員。学ランではなく白い制服を着ている。自分自身が何よりも好きであり、寝るときも布団の周りに鏡をいくつも置いているナルシスト。たとえ禿げ頭のカツラをかぶろうと、醜男のメイクをしようと、それが自分の姿である限り必ず美しいと思ってしまう。自分の美を傷つけられると酷く落ち込んでしまう。普通に歌うと非常に音痴だが、わざとヘタに歌うと超が付くほどの美声になる(つまり、基準が人とは正反対なのである)。父はイタリア人で有名なファッションデザイナーのナニガ・ナニーニ、母はナルシス似の美人でフランス人。
春日春(かすが しゅん)
時計坂高校3年生の男子生徒。勉強もスポーツも優秀で、多くの女子生徒に好かれている。かつて演劇部に入部したが、同時に入部したヒロミに付き纏われたため、耐えられず退部した。3年生になってから真琴のハートを射止めるべく再び演劇部に入部するが、これは正太郎を自分のものにしたいヒロミの策略によるもの。潔癖症で、不潔なものもとても嫌う。父は医師で「春日総合病院」の院長を務める。内密であるが、彼自身も高校生ながら既に医療の現場に立ち指揮を執ることがある。他の男達の例に漏れず、真琴には触れる度に殴り飛ばされていたが、いつしかそれに快感を覚え始めてしまい葛藤する。しかし、最終的には殴られなくなる。1年時に演劇部に入部したのは女子が多いからであることや、真琴を忘れるために無数の女子と付き合ったことなど、基本的に女好きという程度のものだったが、真琴に殴られ続けた結果、連載後半でマゾヒズムも開花する。最終回近くでは甘髪ねねと付き合うことになった。
撫出肩苦重重流(なでがた くええる)
時計坂高校演劇部の顧問。名前は当時のアメリカ副大統領から。IQ195と頭は良いが、普段から存在感が薄く内気な性格で、踏まれても気付かれないほど。存在感が薄いのをいいことに、女子生徒のパンチラ写真の盗撮を趣味にしている。さまざまな薬や機械などを発明しては演劇部員を利用してテストするが、そのほとんどが失敗に終わっている。
職員室では轟蝶子の隣の机ではあるが、演劇部で会うまでは全く気付かれていなかった。

演劇部以外の生徒・教師

一本木鯉三(いっぽんぎ こいぞう)
時計坂高校3年生の男子生徒で、応援団の団長。他の団員は鯉三のシゴキに耐え切れずに辞めてしまい、現在団員は彼一人だけ。真琴に惚れ、度々演劇部に関わってくる。ヒロミとは普通に親しい。硬派なようだが、ロッカーに隠れて演劇部女子の着替えを覗いていたことあり。
序盤は準レギュラー的な存在だったが中盤以降は殆ど登場しなくなり、久し振りに登場した時は演劇部のメンバーに忘れられていた。
三輪友紀(みわ ゆうき)
時計坂高校2年生の女子生徒。戸籍上は女であるが、男として生きており

、男子の制服を着て男言葉を使っている。演劇の練習のために女装した正太郎を女だと思って惚れ、正太郎が男であると判明した後も彼に執着する。実家は寿司屋。父親も気が早い。実戦空手4段。

甘髪ねね(あまがみ ねね)
時計坂高校3年生の女子生徒。何人もの男を次から次へと好きになっては他の男に乗り換えた上に破滅させる魔性の女。そのため、色々な所から恨みを買うので、ある程度護身するためのすべを会得している。ある日正太郎を好きになり、色仕掛けで彼を誑し込もうとする。好きな男のタイプがヒロミと共通しており、ヒロミは彼女に男を奪われるごとに彼女への復讐をしようとしてきたが、常にヒロミの一歩上を行くねねによってことごとく失敗に終わっている。
轟蝶子(とどろき ちょうこ)
時計坂高校の生活指導担当の女性教諭。真琴のクラスでは英語を担当している。彼女も正太郎がヒロミと愛し合っていると誤解しており、正太郎をゲイの道から引き戻そうと、身体を張った「生活指導」を行おうとする。生徒への指導は厳しいが、自分は時折指導室で酒を飲んだり、時に二日酔いで授業を自習にするなど、いい加減な性格。しかし、男子生徒からはルックスで、女子生徒からは主に性に関する良き相談相手として慕われ、彼女が受け持つ授業の成績は目を見張る結果を誇る。その美貌のため、男性からの貢ぎ物には事欠かない。なお、作中で一度、野グソをしてしまった(そのブツをヒロミに探されるところだった)。
串田りえ子(くしだ りえこ)
時計坂高校の女性教諭で正太郎の担任。名前は某芸能人から。眼鏡をかけた顔が似ているためか、生徒の間で「ウルトラの母」と呼ばれている。ヒロミにイエティの名をウンタマとさせるきっかけを与えた。35歳独身。
金銀銅鉄(きんぎんどうてつ)
教育の鬼とも言われる教育の第一人者らしい。眼力で、プールサイドを壊したり、活を入れ、ピラニアを生き返らせたり、私語をしていた生徒を、失神させるなど、滅茶苦茶なパワーを持ち、生徒からも、「恐ろしいお人だぜ」と言われるほどである。

その他

徳大寺クルミ(とくだいじ クルミ)
ヒロミの妹で、小学一年生。母から特訓を受けることが無かったため、兄とは似ても似つかない可愛らしい容姿をしている。正太郎をめぐって兄と対立する。
鳳理津(おおとり りず)
アメリカでオスカー像を3回も手にし、映画一本のギャラが数十億にも上る世界的名女優。通称リズ、本名は徳大寺よね子(とくだいじ よねこ)。ヒロミ、クルミの母親。ヒロミに天性の才能を見出して特訓をつけるが、合格点に至らない演戯にはハイヒールでスチール製の机を叩き割る程の威力で投げつけるスパルタ教育だった。その為赤ん坊の頃は可愛かったヒロミも、2頭身の不細工になってしまっている。しかし、彼女自身は自分の過ちには気づいていない。息子であるヒロミを自分自身の業界における権力で女優にするなどと発言したり、実際に人気番組『バイオレンス刑事』のプロデューサーに圧力をかけてヒロミを出演させたりと、結構無茶苦茶な人である。
ウンタマ
ヒロミに懐くようになったイエティ。当初ヒロミはウンタマの言葉を理解できなかったが、後に理解できるようになり、ヒロミのペットとなる。駄洒落好き。「ウンタマ」という名前は、卵のような形の排泄物を出すことからヒロミが命名した。

背景その他

基本的に世田谷区の小田急線近辺が風景として用いられていることが多い。連載当時小田急電鉄は同区内にて複々線化工事を実施しつつあり、工事用地の看板がそのまま描かれたシーン、地上時代の経堂駅ホームなども場面切替の合間のカットに使われている。また、東急世田谷線沿線の風景も登場する。渋谷へ小道具のための買い物に行くシーンなども描かれた。同線沿線は実際に成城学園のような高級住宅街を抱え、芸能人も多く居住し、スタジオなども存在することから、その意味では作品にリアリティを与えるものであったとも言える。

連載が進むにつれて時計坂高校の制服なども風俗の変化による変更が加えられた。連載後半では当時流行したミニスカート化やルーズソックスが女子生徒に反映されている。なお、お色気の一環として体操服のシーンが良く見られたが、体操シャツの袖はブラウスなどと同じく腕の付け根で胴の部分と縫い合わせる比較的少数派のタイプであり 、袖の色を変えることでアクセントが付けられるなど、工夫が見られる。

その一方で、作中に登場する『バイオレンス刑事』を巡って登校中の学生達がその話題で持ちきりになるなど、1980年代以前の流行に見られたパターンをモチーフに取り入れている場面もある。

オマケ漫画

たれめくん

単行本のおまけページに収録された1ページ漫画。

たれめくん
目が垂れている少年。
キラちゃん
目がキラキラしている少女。

わん! わん! クンクン

単行本のおまけページに収録された4コマ漫画。『ボンボン坂高校演劇部』の連載以前に『Vジャンプ』に連載されていた。

クンクン
世界でただ一匹の言葉を話す犬。
純くん(じゅん)
クンクンに振り回される少年。小学3年生。勉強は出来ないがいつもクンクンと遊んでいる。
うさぎ姉さん
バニー耳のカチューシャを付けている、純くんのお姉さん。中学2年。当初は髪が長かったが失恋で髪を切った。料理が苦手。
お父さん・お母さん
純くんの両親。

単行本

単行本の表紙イラストは、『ピーター・パン』や『西遊記』などの物語をモチーフにしたものが多く、本作のキャラクターがそれらの話のキャラクターに扮装している姿が描かれている。また、1巻のおまけページには1ページ漫画「たれめくん」、2巻以降には4コマ漫画「わん! わん! クンクン」が掲載されている。

  1. 正太郎くん 天使と悪魔に出会う!! の巻(ISBN 4-08-871706-6)
  2. パニックIN職員室の巻(ISBN 4-08-871707-4)
  3. 高校教師・時計坂高校の場合の巻(ISBN 4-08-871708-2)
  4. ライバルは史上最強! の巻(ISBN 4-08-871709-0)
  5. 白亜紀より愛を込めての巻(ISBN 4-08-871710-4)
  6. 伝説のスシ屋バトルの巻(ISBN 4-08-871225-0)
  7. 越中富山の若返り薬の巻(ISBN 4-08-871226-9)
  8. 宇宙からこんにちはの巻(ISBN 4-08-871227-7)
  9. 星になった約束の巻(ISBN 4-08-871228-5)
  10. 忘れじのHoly Night! の巻(ISBN 4-08-871229-3)
  11. 悪魔はどっちだ!? の巻(ISBN 4-08-871230-7)
  12. 最後の扉はカーテンコールの巻(ISBN 4-08-871771-6)

th:คิ้วหนา ซ่าสุด ๆ