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マリンブルーの風に抱かれて/矢沢あい

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著者: 矢沢あい
巻数: 3巻

矢沢あいの新刊
マリンブルーの風に抱かれての新刊

最新刊『マリンブルーの風に抱かれて 3


出版社: 集英社
シリーズ: 集英社文庫コミック版


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

ebkbonsale マリンブルーの風に抱かれて 3 矢沢あい http://t.co/qSYt12VN8a #矢沢あい 13

マリンブルーの風に抱かれての既刊

名前発売年月
マリンブルーの風に抱かれて 1 2002-08
マリンブルーの風に抱かれて 2 2002-08
マリンブルーの風に抱かれて 3 2002-08

マリンブルーの風に抱かれて』(マリンブルーのかぜにだかれて)は、矢沢あい著の少女漫画で、『りぼん』1989年9月号1992年1月号に連載された。彼女のほかの作品同様、高校生の恋愛を描いたものである。文庫版3巻、コミック版4巻(集英社)。

ストーリー

ヒロインの橘遙は海辺の街に住む高校生。小学校時代に親の転勤でカリフォルニア州に行ってしまった初恋の相手、有川亨と夏のビーチで再会するところから物語は始まる。

遙の従兄弟、清水一平と亨は同じ高校へ通うことになり共通の趣味、サーフィンを通して仲良くなる。遙と亨はお互いを想いながらも、気持ちを相手に明らかにはしようとしない。一平が既に遙に恋心を抱いていたことで亨とサーフィン・トーナメントで決着を着けようとするが二人とも同じ波に乗ってしまったことで亨のボードが一平の頭部を強打し彼は意識不明の状態に陥る。亨と一平はN高のサッカー部に属していたため、クラブ存続を賭けたK工との練習試合に出る予定でいたのだが、意識不明の一平の再手術の日、亨は勝利を一平に誓って遙と一平を残し、出かけてゆく。結果、N高は勝利し一平の手術も成功し彼は意識を取り戻すが、一平を大切に思う気持ちと、亨に対する強い気持ちで遙は思い悩む日々を過ごす。また、遙の親友、北田智世が亨に想いを寄せていることを打ち明けられ、遙は自分の身を引こうとする。

医師にサーフィンはもうできないと宣告された一平は中学時代のサッカー部の先輩で今は暴走族のヘッドである佐原永司と再会し彼らとつるむ事で憂さをはらそうとする。そして遙に亨のもとへ帰れと突き放す。一平を気遣う遙は、一平の同級生で、遥とも小学校のクラスメイトであった山田理加と暴走族の集会中の彼の元へ行くが、そこで理加と佐原がかつて恋人同士であったことを事を知る。遙の心遣いを見て、一平は自分の行動を見直すことにする。佐原と理加はこの再会を機にまた付き合うようになる。

遙や亨などの支えを受け、一平は再びシェーパーとしてサーフィンに情熱を注ぐことにした。一平は大会を前にした亨のサーフボードを作り始める。一方亨は夏のサーフィントーナメントの練習をしている時、かつて亨がカリフォルニアでサーフィンの手解きをした木暮俊也がトーナメントのライバルとして現れたことを知る。一平製作のマリン・ブルーにカラーしたボードを使い、仲間の応援をバックに、亨は小暮俊也を破りジュニアの部で優勝を手にする。亨は優勝スピーチの時、メダルを遙に奉げ、自分の気持ちを伝える。遙と亨は幸せな日々を送ることになる。その後、亨はカリフォルニアにいる兄を頼ってプロのサーファーを目指すため、一人でカリフォルニアに旅立つ。再び離れ離れになってしまった遙と亨だが、二人は強い絆で結ばれており、最後は遙が冬休みを使って亨に会いに行くところで終わる。

番外編

そして光の中へ
遙は亨を追いかけてロスアンゼルスへ行き、亨と再会したところから始まる。二人は遙の滞在先のホテルで偶然、出張中だった遙の父と遭遇。父はサーファーの亨との交際を認めようとしない。亨はプロ・サーファーへの登竜門といわれるトーナメントに出場するが決勝で敗れる。そこで遙の両親は亨に遙を任せることを決意するが、未熟な亨は遙に両親と一緒に帰国させる。そこで亨はエンゲージメント・リングを遙に手渡す。
白い波の彼方に
1985年、遙達が小学生時代の話。同じクラスの女子が亨を好きなことを知っているのに亨と仲良くしていることを、理加たち女子たちから非難され、亨を避けるようになってしまった遥。亨がドルフィンを遙に託してカリフォルニアへ行ってしまった。悲しみにくれる遙は一平の母であり自分の叔母である清水冴子に励まされ、一平達と楽しい時を過ごす。一平は引っ越したK海岸(片瀬海岸である模様)でサーフィンの練習に励む。だが冴子は病名は出てこないが悪性貧血を伴う疾患で死亡する。
最後の片思い
一平の高校卒業前後の話。一年生の小泉沙知が不器用な一平にアプローチ。山田理加が二人を取り持つ。

登場人物

橘遙 (たちばなはるか)
主人公。S女子高校の1年生で15歳。清水一平の従妹で彼の父親の喫茶店でアルバイトをしている。小学校の頃から、ずっと亨に想いを寄せている。工藤静香似。A型。
有川亨 (ありかわとおる)
米国から帰国し一平のクラスに編入した、サーフィンが得意な高校生。サッカー部員。普段はアルバイトかサーフィンをしている。最終的にはサーファーを目指し再渡米する。A型。
清水一平 (しみずいっぺい)
遙の従兄。亨の恋敵であり、サーフィンのライバルでもある。亨をサッカー部に引き入れた張本人。怪我でサーフィンが出来なくなり荒れていた時期もあったが、シェーパーという新しい夢ができ立ち直る。連載当時は一番人気があった。高校卒業後は亨を追いかけ米国に渡る。B型。
北田智世 (きただともよ)
遙の同級生のお嬢様。亨を密かに想っている。B型。
マスター
一平の父。遥の母親の兄で遥の叔父にあたる。喫茶店を経営している。元サーファー。
清水冴子 (しみずさえこ)
一平の母親であり遙の叔母。遙が小学生時代、懐いていたが病死。
木暮俊也 (こぐれとしや)
中学2年生で帰国子女。かつて亨がハワイに旅行中の時、サーフィンの手解きを受けた。亨の良きライバル。のちに一平と同じ高校に入学。
山田理加 (やまだりか)
小学校時代、遙と亨を引き裂いたが、

二人の仲を取り持とうとする。一平、亨と同じ高校に通う。中学時代は暴走族と関わっていた。母親と二人暮し。高校卒業後に佐原永司とできちゃった結婚する。AB型。

佐原永司 (さはらえいじ)
一平の中学校時代、サッカー部の先輩でサッカー選手として特待生で進学する。怪我が元で退学、暴走族の頭を張る。後の山田理加の恋人。彼の短ランは一平→俊也と引き継がれていく。
小泉沙知 (こいずみさち)
一平に憧れてサッカー部のマネージャーに志願した。
ドルフィン
遙が亨にもらった犬。ストーリーの初めの方に登場。

所収

全て作者は矢沢あい、発行は集英社。

  • 『マリンブルーの風に抱かれて』〈りぼんマスコットコミックス〉
    1. ISBN 4-088-53517-0
    2. ISBN 4-088-53538-3
    3. ISBN 4-088-53555-3
    4. ISBN 4-088-53570-7
  • 文庫版『マリンブルーの風に抱かれて』〈集英社文庫〉
    1. ISBN 4-086-17851-6
    2. ISBN 4-086-17852-4
    3. ISBN 4-086-17853-2

矢沢あいの作品の共通点

  • 3人の男の子と3人の女の子の複合ラブ・ストーリー
  • 脇役に味のあるキャラクターが多い
  • 男気のある暴走族が登場する
  • 最終的にハッピーエンド

その他

カリフォルニアの海は寒流のためサーフィンには不向きであり、大陸棚があるため沖へ向かい徐々に深くなる。よって大きい振幅できれいにdecayする波は発生しにくい。ハワイ等の様に急に深くなる所ではそういう波が発生しやすいのでサーフィン向けである。ストーリーではロサンゼルスより南の海岸ということになっているが寒流の影響はそれでも強い。このストーリーはこの点に誤解がある。