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ミッドナイト/手塚治虫

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著者: 手塚治虫
巻数: 5巻

手塚治虫の新刊
ミッドナイトの新刊

最新刊『ミッドナイト 第5巻



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

SkSzh_ RT @kako_6717: 湾岸ミッドナイト世界王座決定戦にてフラッグを振らせて頂きました
OkuboHirohide ミッドナイトおじさん。'18
usotukikarasu RT @milkycartoon_JP: 本日はウソップとビンセントのプロフィールを紹介します☺️✨ビンセントのゼリービーンズ食べてみたいな~
gamekiriko RT @Painsister_TRPG: #読んだマンガも人間性に影響するらしいのであなたの人生のベスト10を教えて 北斗の拳 キン肉マン 機動警察パトレイバー 疾風伝説 特攻の拓 ダッシュ!四駆郎 プラモ狂四郎 ゲームセンターあらし キリン 湾岸ミッドナイト 頭文字D
RT1_RT2_ RT @bittersweet_423: 【漫画家・銭湯アイドル 湯島ちょこDJ出演!】 「アキバソニックVol.2」が、5/19土ミッドナイトに開催決定 場所:パセラ秋葉原電気街口店B1の”Bar Rhythm” 秋葉原で朝までアニクラを楽しみたい人、コスプレをしたい人は是…

ミッドナイトの既刊

名前発売年月
ミッドナイト 第3巻 1987-02
ミッドナイト 第5巻 1987-09

ミッドナイト』は、週刊少年チャンピオンに連載された手塚治虫作の漫画、及びその主人公の通称。

第1部が1986年5月2日号-1987年6月12日号に、第2部が同年7月10日号-9月18日号に掲載された。各話のサブタイトルは付けられていない。

話数の表記は、連載時は第1部が「ACT.○」(全56話)、第2部が「SCENE.○」(全11話)となっていたが、単行本では第1部・第2部の区別なく「ACT.○」の表記に統一されている。

概要

深夜タクシーの運転手ミッドナイトが、乗客にまつわる様々なドラマに関わっていく。

ストーリーは1話読み切り形式。主人公に関わった人たちのドラマを中心に展開され、主人公が狂言回しになることが多い。また、主人公自身にまつわる話が断続的に描かれる。こうした特徴は『ブラック・ジャック』に通じるものがある(職業は違えど、主人公が無免許であることも共通)。そのブラック・ジャックも途中からセミレギュラーとして登場、出番は少ないながらも主人公に深く関わっていく。

最終話も描かれたものの、内容があまりにも衝撃的であるとして雑誌・単行本への収録は見送られたが、1998年発行の文庫版第4巻等のように、その最終話が収録されているものもある。このことから、元々は『ブラック・ジャック』の外伝的物語と考えられる。

手塚治虫にとっては最後の週刊連載作品となり、その後の作品は短編または未完の長編となっている。

主な登場人物

ミッドナイト
本編の主人公。本名は三戸 真也(みと しんや)。
茨城県尻軽村の出身。酒癖の悪い父親・仙吉(その姿はヒゲオヤジ)への反発から不良化し、父の死と同時に故郷を捨てて上京した。そして暴走族「ダースベーダー」のボスの座に収まっていたが、事故で恋人のジュン(マリという名でも出ていることがある)を植物状態にしてしまい、彼女の入院費を払うために暴走族を解散、深夜タクシーの運転手になった。後に父親の生前の意外な一面を知ってわだかまりは解け、無縁仏になる寸前だった遺骨を引き取りに行っている

営業に使用している自動車は、暴走族時代からの愛車で、ジュン(後述)に一目惚れするまでは「エリカ」という名前までつけるほどに大切にしており、現在も他人に触らせないようにしている

。ミッドナイトの手によって、第5のタイヤが床下から出るなどの様々な特殊機能が施されている。ミッドナイトにとっては分身とも呼べる存在。営業ライセンスを取得していないため警察に関わるのを嫌うが、成り行きで警察に協力したこともある。決して悪人ではなく、むしろ自分でも呆れるほどのおせっかい焼き。

所謂エスパーで、乗客を一目見ただけである程度の素性を見抜いたり、予感が高確率で的中したりする。また、超常現象に巻き込まれることもある。
かってマリファナを吸っていた事がある。
Pk型という珍しい血液型の持ち主。そのため、土浦マヒル(後述)の血液型はミッドナイト同様Pk型で、彼女にとっては皮肉な事だが、ミッドナイトはこれで一命を取り留めたこともある。
実はブラジルの富豪・土浦家が三戸家に預けた養子であり

、終盤はマヒルの登場と同時に土浦家の遺産相続を巡る陰謀に巻き込まれる。

金太郎
タクシー運転手たちの行きつけの店「ラーメン軒」の店長。ミッドナイトを自分の子供のように可愛がっているが、やっかいごとを押し付けられることも多い。
ある話では、車に跳ね飛ばされて後ろ足を奪われたイリオモテヤマネコを「トン骨」と名付けて飼っていた事や、太平洋戦争中に東南アジアの小島で現地の娘との間に作ったロブ・ロウと同名の子どもと再会した事があるが、後者においては最初はそうと気づかず、後で気づいたため、その子供は金太郎が実の父親と知らずに帰国してしまっている。
ジュン
ミッドナイトの恋人。16歳の時喫茶店のウエイトレスをやっていたようで、その頃暴走族をやっていたミッドナイトは彼女に一目惚れしたが、このことでエリカが嫉妬し、海へドライブに行った際に轢き殺されかけたり、挙句の果てにエリカから降ろされずにそのまま鉄柱に激突して植物人間の状態にさせられてしまう。
長い間意識不明の状態のため、医師からは「本当は死んでいるのでは」と思われることが多いが、ミッドナイトの「生きてると信じてやまない」という思いから長期に渡って入院し続けている。
ブラック・ジャック
無免許で法外な治療費を請求するが、天才的な腕を誇る外科医。
ミッドナイトに頼まれてジュンの脳を診察、ミッドナイトの協力もあったもののまだ脳が生きていることを突き止めた。最終話ではミッドナイトの運命が彼の手に委ねられることになる

リーゼンバーグ教授
ボストン大学の教授。ジュンの脳を調べ、ブラック・ジャックの診察の結果が正しいことを証明した。かつて日本人女性と結婚の約束をしていたことがあるが、ふとした勘違いで破綻し、日本人嫌いになったときがある(後に誤解は解けた)。本名はリンゲといい、第二次世界大戦中はポーランドの強制収容所で生体実験を行ったこともある(その被験者が病院にまで押し掛けている)が、本来は誠意ある人間。
鵲(かささぎ)カエデ
カササギ運輸の前社長の一人娘。社長を引き継いで働いている。普段は一応女性の片鱗が垣間見えるが、それでも一人称は「オレ」であり、トラックに乗ると男気になる。

当初はライバル会社からの嫌がらせを受けていて(社長もそのライバル会社に粛正された)、ミッドナイトをその手先と勘違いして一方的に敵対心を抱いていたが、ミッドナイトに命を救われたことで誤解は解けた。それ以降、ミッドナイトに淡い恋心を抱くこととなる。

土浦マヒル
ミッドナイトの双子の妹。父親が全財産をミッドナイトに相続させるという遺言を残したことから彼を憎み、命を狙う

単行本

  • ミッドナイト(1986-88年、全6巻、秋田書店、少年チャンピオンコミックス)
  • ミッドナイト(1995年、全6巻、講談社、手塚治虫漫画全集)
  • ミッドナイト(1998年、全4巻、秋田書店、文庫版)※最終話を初収録
  • ミッドナイト ブラック・ジャック編(2005年、全1巻、秋田書店、秋田トップコミックス)※傑作選
  • ミッドナイト 夜は千の顔を持っている編/真夜中は別の顔編(2007年、全2巻、秋田書店、秋田トップコミックスワイド)
  • ミッドナイト(2010年、全3巻、講談社、手塚治虫文庫全集)

外部リンク