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ミミツキ/相川有

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著者: 相川有
巻数: 3巻

相川有の新刊
ミミツキの新刊

最新刊『ミミツキ 3


出版社: 幻冬舎
シリーズ: バーズコミックス


ミミツキの既刊

名前発売年月
ミミツキ 1 2009-11
ミミツキ 2 2010-04
ミミツキ 3 2010-12

ミミツキ』は相川有による日本の漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)で連載中。

あらすじ

ある日、三流大学生の鈴森縞太郎は大伯父、先太郎が亡くなった事を聞かされる。訳が分からないまま大伯父の跡継ぎを選ぶ儀式により、『文火武火堂』(ぶんかぶかどう)を継承する事になる。困惑する縞太郎だが、さらに自分を含め祖父の血を引く家族が皆ただの人間ではなく獣の血が混ざっている事を知らされる。文火武火堂に引っ越したその日、耳と尻尾のある少女がダンボールで届けられる。

登場人物

鈴森縞太郎(すずもり しまたろう)
文火武火堂の跡継ぎ。21歳。大学生。狸耳氏(こじし)。一族の話をまったく聞かされず育った。他の家族は自由に狸の姿になれるが縞太郎は尻尾と耳の出し方も分からない。祖父から千風を守る事が文火武火堂の主の役目と教えられる。名前は狸となった時の尻尾が縞模様になっている事からつけられた。
伏屋千風(ふせや ちかぜ)
文火武火堂に届けられた少女。12歳。狼の耳と尻尾がある狼牙氏(ろうがし)。世話になった先太郎が死に母の伊吹が行方不明となってしまっている為かやや人見知り気味。小柄だが大食漢。
大黒(だいこく)
文火武火堂で先代から仕えている。ネズミの耳と尻尾がある。子供のように見えるが年齢不詳。知らない人の前には出ないよう先太郎から言われている。家事万般が得意だが世間知らずで、電話のこともあまりよく分かっていない。
刀祢雫(とうや しずく)
八ノ宮学院学院長代理兼生徒会総長。同学院高等部三年。狗牙氏(くがし)と名乗るが…。青銀丸(せいぎんがん)という薬を使い縞太郎を一時完全な狸の姿にする。
刀祢響(とうや ひびき)
雫の弟。姉や妹と比べ落ち着いた性格をしておりブレーキ役に回ることが多い。女生徒から人気が高い。
刀祢旭(とうや あさひ)
雫の妹。千風にライバル意識を抱いている。退学をかけての競走ののち、和解。大の仲良しとなる。軟弱な男性が好み。
刀祢零(とうや れい)
雫たちの母親。「血の呪い」によって伏せっている。
涅町(ねまち)
先太郎を訪ね文火武火堂へやってきた女性。猫の耳と尻尾のある猫耳氏(みょうがし)。会うたびにどこかかじられるため大黒は彼女を苦手としている。たまねぎが大の苦手でなさけない縞太郎を「たまねぎに生えた芽」呼ばわりする。
雪町(ゆきまち)
涅町の兄。猫耳氏。隻眼。千風を文火武火堂に届けた。
君和田(きみわだ)
八ノ宮学院中等部J1-III担任。落ち着きのない性格でやや天然気味。

鈴森家

鈴森駁太(すずもり ぶちた)
縞太郎の祖父で先太郎の弟。狸耳氏。一代で大企業を興した鈴森不動産の会長。企業人としては孫にも容赦はしない。
鈴森多紋(すずもり たもん)
縞太郎の兄。25歳。狸耳氏。県警生活安全課課長補佐。童顔で小柄。刑事として非常に優秀だが血筋によるものらしい。中学生のころ強盗を捕まえ警察から感謝状を贈られている。
鈴森亜紋(すずもり あもん)
縞太郎の姉。25歳。狸耳氏。大手芸能プロダクションの社員。多紋とは双子。スカウトとして一流。仕事熱心が過ぎて多紋と比べやや非常識な面があり、縞太郎からはあまりあてにされていない。
鈴森直緒(すずもり なお)
縞太郎の従弟。14歳。狸耳氏。金に鼻が利き駁太は直緒を会社の跡取りにと考えているらしい。
鈴森美緒(すずもり みお)
縞太郎の従妹。11歳。狸耳氏。自称だが、いい男のフェロモンを嗅ぎ分ける天才。下ネタが好きでそのたびに直緒にツッコまれている。
鈴森心(すずもり こころ)
縞太郎の母。狸耳氏。一族としては平凡な縞太郎がただの人間でいられるようにと何も教えず育てた。縞太郎の命名で紆余曲折あった様がおまけ漫画にて描かれている。
鈴森斑緒(すずもり むらお)
縞太郎の叔母。狸耳氏。直緒と美緒の母。

故人・行方不明

鈴森先太郎(すずもり さきたろう)
先代の文火武火堂の主人。故人。狸耳氏。文火武火堂で骨董店で営んでいた。人脈が広く、他の牙氏、耳氏でも困っていた者の世話をしていたらしい。生前付けていた日記の一部が作者のサイトで公開されていた(現在はリンク消去)。
伏屋伊吹(ふせや いぶき)
千風の母。狼牙氏。三ヶ月前に行方不明になった。冒頭で幼少の縞太郎に「いい混ざり具合」と語った人物と思われる。
伏屋嵐(ふせや あらし)
千風の祖父。故人。狼牙氏。体中血だらけのひどい死に方をしたという。臨終間際に取られた体毛が鈴森家の頭領を決める儀式に使われている。