ムシブギョー/福田宏

『ムシブギョー』は、福田宏による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー超』（小学館）にて、2009年9月号より連載中。話数のカウントは「第●陣」。

あらすじ

江戸時代、将軍・徳川吉宗の命により設置された目安箱に寄せられた庶民の声を受けて、「新中町奉行所」通称「蟲奉行所」が新設される。その役目は江戸に跋扈する巨大蟲を駆除すること。新米同心の月島仁兵衛は巨大蟲から江戸を守るため、戦うこととなる。

登場人物

蟲奉行所

市中見廻り組

月島仁兵衛（つきしま じんべえ）

津軽藩の村にある月島流道場の息子。

生真面目かつ猪突猛進な性格で、武士として人々を守り、己を磨くことを第一としている。また、一度助けられた無涯に憧れており、彼に近づき、認められることも目標としている。

月島流の剣術を用いて戦い、特に刀の柄を用いた「常住戦陣」という技を得意としている。なお、常住戦陣という技の名前は彼の生き方を体現したものでもある。

無涯（むがい）

蟲狩と呼ばれる蟲退治集団のメンバーの一人だった男。長い銀髪と鋭い目つきが特徴。

蟲奉行所のメンバーの中でも特に優れた腕前を持ち、天下無双の才人と呼ばれるほど。

異形の大刀等、蟲狩としての様々な武器を駆使して戦う。

火鉢（ひばち）

火薬の扱いを得意とする、忍者の一族の末裔。ツインテールにした髪型と、ミニスカートやニーソックスのような服装が特徴。

初めてのお勤めの時に無涯に助けられており、彼に憧れを抱いている。また、同様に無涯に憧れている仁兵衛には対抗心を燃やすことがある。

「紫陽花玉」などの火薬玉を用いた発破で戦うほか、接近戦用の小太刀も使用する。

恋川春菊（こいかわ しゅんぎく）

身体中に傷跡がある長身の男で、500人以上の人を斬った大罪人。蟲退治に手を貸す代わりに斬首を逃れている。その経歴ゆえに、現在でも彼を恨んだり恐れたりしている人は多い。

凄まじい剣の腕前を持ち、ろくに手入れのされていない刀で岩石や蟲の外殻を易々と斬ることができる。お勤めの際には何本もの刀を持ち歩き使用する。

一乃谷天間（いちのたに てんま）

大人しく少し気弱な少年。陰陽道を司る土御門家の流れを汲む家の出身で、式神を操ることができる。お勤めの時は直接戦闘よりも、式神を用いた防衛を中心にしている。あまり体は丈夫ではなく、咳き込んでいる場面が多い。

松ノ原小鳥（まつのはら ことり）

市中見廻り組の与力。眼鏡を掛けた、穏やかな性格の男性。

寺社見廻り組

白榊夢久（しらさかき ゆめひさ）

寺社見廻り組の与力。

自分より身分の低い者を徹底的に見下す性格で、市中見廻り組のことも「下賤共に吹き溜まり」と愚弄していたが、仁兵衛に助けられ、共闘してからは彼に対しては友好的に接するようになる。

刃を仕込んだ扇と「叢雲」という銃を用い、舞うように戦う。

その他の登場人物

春（はる）

蟲奉行所の傍にある茶屋「春夏秋冬」の娘で、優しく穏やかな性格の少女。江戸に来たばかりの仁兵衛と出会い、後に巨大蟲に攫われたところを助けられる。

スタイルが良く、かなりの巨乳。

用語

新中町奉行所

巨大蟲から江戸を守るために新設された奉行所。通称「蟲奉行所」。市中見廻り組、武家見廻り組、寺社見廻り組が存在している。

巨大蟲

100年ほど前から日本に跋扈するようになった、人間を襲う巨大な蟲。

蟲狩

巨大蟲の退治を生業とする集団。元々はたたら場で働いていた人間らしく、退治した蟲のパーツを用いて様々な武具を作っている。

単行本

1. 2010年4月21日 ISBN 978-4-09-122287-9

関連項目

• 週刊少年サンデー超
• クラブサンデー
• 小学館

外部リンク

• ムシブギョー（クラブサンデー）