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メドゥーサ/かわぐちかいじ

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著者: かわぐちかいじ
巻数: 12巻

かわぐちかいじの新刊
メドゥーサの新刊

最新刊『メドゥーサ 12


出版社: 小学館
シリーズ: ビッグコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

pluviamamo1 ゴルゴン/ギリシア神話/怪物 名は「恐ろしいもの」。オケアノスや西の果ての島に住む。髪でなく蛇が生え、黄金の翼、青銅の手、猪の様な牙を持ち、壷絵では下半身が馬の腹から下になっている。ゴルゴンの顔を見たものは石になる。『神統記』ではステンノー、エウリュアレー、メドゥーサの3姉妹。
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メドゥーサの既刊

名前発売年月
メドゥーサ 1 1991-01
メドゥーサ 2 1991-05
メドゥーサ 3 1991-10
メドゥーサ 4 1992-01
メドゥーサ 5 1992-07
メドゥーサ 6 1992-10
メドゥーサ 7 1993-05
メドゥーサ 8 1993-11
メドゥーサ 9 1994-07
メドゥーサ 10 1994-11
メドゥーサ 11 1995-02
メドゥーサ 12 1995-03

メドゥーサ』は、かわぐちかいじの漫画作品。ビッグコミックで連載されていた。

概要

1970年代から1990年代までの日本の政治を大学紛争やテロリズムという反体制側の視点と日本政界という体制側の視点の二つから考察する形でストーリーが進む。

ストーリーはフィクションであるが、一部には現実世界で起こった事件を基にしたものもある。

互いを密かに想いあっていた男女が別の道を歩く直前に二人のツーショット写真が半分に破れ、二人は破れた写真の相手側が映った写真を持ち続けることになる場面が印象的に描かれている。

あらすじ

学生運動が盛んな時代。与党大物政治家を父に持つ血の繋がらない二人の兄妹、榊龍男と榊陽子。二人は互いを密かに想いながらも、それぞれ別の道を歩んでいく。龍男は急死した父親の後を継いで政権党代議士となり、陽子は学生運動家から中東に渡り革命戦士となる。しかし、運命は一旦は離れたはずの二人をまた近づけていく。「日本の権力構造の破壊」と言う名の下に・・・。

登場人物

メインキャラクター

榊龍男
孤児院出身だったが、大物政治家である榊龍太郎の養子となり、龍太郎より自身の名を1文字取って「龍男」と名付けられた。城南大学政経学部出身。理想を抱える政治家志望者であり、後に父親の後を継いで民自党衆議院議員となる。早くから丸菱グループをバックにつけ、内閣官房副長官や外務大臣などの要職を歴任。選挙区は福岡5区。
榊陽子
榊龍太郎の次女。三姉妹の次姉。義兄である龍男とはわずか2ヶ月違いの妹である。父龍太郎が選挙や政争で勝利する為に汚い事を行っていたのを目にしていた為、政治家や権力に対して否定的な感情を持つようになる。城東大学文学部在学時には、大学紛争に参加。美人であり、ノンポリ学生を運動家に変えてしまうオルグのプロであり、「メドゥーサ」というコードネームを持つ。ある事件を機に出国してパレスチナを中心に活動する革命戦士となる。中東で偽装爆死をしたため、一時期は死亡したものと判断されて国際指名手配が外されていた。パレスチナゲリラの中では穏健派として動いている。

日本の政治家・実力者

榊龍太郎
民自党の大物政治家。男尊女卑的な思考の持ち主で自らの後継者に男児を望んでいたが、妻との間に生まれたのは陽子を含めた娘3人であり、愛人に生ませた子も全員女だった。その結果、知人が営んでいた孤児院で出会った少年と絆を深めた末に養子として引き取り、自分の名である龍太郎から龍の一字を取って「龍男」と名付けた。民自党佐倉派。選挙区は福岡5区。
小倉一郎
民自党衆議院議員。経済通で、次世代のリーダーと目されている。民自党副幹事長や大蔵大臣など政治要職を歴任。民自党松下派。選挙区は群馬3区。
田丸善太
民自党の大物政治家。不平不満を無くすものは金や資本であり、国民全員の生活が豊かになれば不満がなくなり幸せになれるという考えの持ち主。小学校しか出ていないが、政治家としては30代で民自党幹事長となり、コンピューター付きブルドーザーという異名を持つほどの強引な集金力と動員力で首相に就任する。首相退任後に疑獄事件で逮捕される。離党するも自派閥によって政界に影響力を及ぼしていたが、松下に造反されて以降は影響力が低下した。心臓病で引退して移行は世田谷の自宅にこもりっきりになっている。選挙区は新潟5区。
鳥海繁樹
民自党の政治家。首相として致命的なエラーは犯さず世間受けは悪くなかったが、マスコミには松下派のリモコンとリリーフと陰口を叩かれている。
江尻洋介
社民党委員長。ローズガーデンスキャンダルが発覚した際に証人喚問で重宗を追及するなど、政界において民自党政権打倒の流れを作れる野党の大物人物。
狩野信夫
外務省中東課長。将来の次官コースに乗っており、日本のアラブへの姿勢について外務省の立場からコメントできる立場にいる人物。イニシャルが「Y・K」となっている場面がある。
重宗裕介
民自党の大物政治家。民自党資源研究会最高顧問で元通産大臣。日本の石油戦略においてはアラブ寄り姿勢である。
阿刀田
民自党の政治家。法務大臣。民自党佐倉派の重鎮。とき号ハイジャック事件では警視総監として乗客の人命尊重を名目にハイジャッカーの亡命という超法規的措置を事実上黙認した。
丸越信三
民自党の政治家。田丸派内で領袖田丸が押さえつけようとする中で、松下をニューリーダーにすべく奔走する。民自党総務委員長など政治要職を歴任。
橋上龍三郎
民自党の政治家。民自党副幹事長。最も集票力のある民自党の切り札として、龍男の選挙区である福岡5区で対立候補として立候補する。民自党松下派。
松下登
民自党の大物政治家。金配り、気配りの天才で、党内のきりもりには手腕を発揮する寝業師。周囲からニューリーダーと目され、田丸派で領袖の田丸に造反する形で松下派を結成。派閥調整力で首相に就任する。
佐倉
内閣総理大臣として長期政権を保ち、沖縄返還を実現して退陣。首相退任後も自派閥によって政界に影響力を及ぼしている。

捜査関係者

小室
過激派による爆弾テロを調査している警察官。後に龍男の24時間警備となり、龍男とともに公安事件の捜査をしていくことになる。
鬼頭
警視庁警備局長。警察に入ってから公安一筋に歩き、硬骨な人物として知られる。ローズガーデンスキャンダル重要参考人で公安事件の重要容疑者である陽子を取り調べる。
三木
警察官。鬼頭の部下。ローズガーデンスキャンダル重要参考人で公安事件の重要容疑者である陽子を取り調べる。
十津川
警察官。鬼頭の部下。ローズガーデンスキャンダル重要参考人で公安事件の重要容疑者である陽子を取り調べる。
神谷力
東京地検特捜検事。特定の政治家のヒモはついていない。モノサシの目盛りが狂っているのは我慢ができない性分。

龍夫の関係者・協力者

田丸麗子
田丸善太の娘。桂木女子大出身。後に榊龍男と結婚して榊麗子となる。龍男との間に息子龍彦が生まれ、賢夫人として政治家の龍男を支えている。一方で、陽子への龍男の感情が結婚後も続いているのではないかとの疑念を抱き続けている。
寺田徹
龍男の大学時代からの友人。城南大卒業後は通信社JPプレス社の外信部デスク。激しい政治情勢の下での取材力には定評があり、後にフリージャーナリストとなる。
稲村栄一
丸菱商事社長。日本政界の闇を暴くために榊と手を組み、政治改革キャンペーンをする毎朝新聞を支援する。
林良洋平
毎朝新聞政治部デスク。毎朝新聞における政治改革キャンペーンの中心人物である。
榊龍之介の妻
榊龍之介の妻であり陽子の母。龍男の養母でもある。妻として養母として政治家を支えた。
榊龍彦
榊龍男と麗子の息子。
牧田
榊龍男の秘書。龍男から陽子が生存して活動を続けることを聞かされるなど、秘書として重宝されている。
野村貢
毎朝新聞社主。丸菱商事の支援を受ける形で、毎朝新聞として政治改革キャンペーンを行う。

ロシアの政治家

ドプチェク
ロシアの外務大臣。市場経済への移行のロシアを国家運営に欠かせないシベリアの天然資源と石油に関する採掘技術と資金投資を日本政府に求めて、日本に訪問する。

中東交流所研究所関係者

サニア・バンダル
アラブの王族の王子。中東交流所研究所所長であり外交官。イギリスで教育を受けたテクノクラートでOPEC理事を歴任。西側諸国でロビー工作としている。日本では高級娼館「ローズガーデン」を運営するなどして政界工作をしている。アラブの利益を大義としているが、実際は石油価格の操作と世界に安定した顧客を持つことしか関心がない。
ロイ
バンダルの部下。バンダルを意を汲んで、様々な非合法活動に着手している。バンダルへの調査をする記者をホームから突き落として自殺偽装しようとしそれに失敗すると記者の上司を通じて記者を外国への人事異動をさせて、バンダルへの調査阻止を画策。またローズガーデンの娼婦を証拠隠滅のために口封じで殺すを指示している。
ユン・イ・サン
高級娼館「ローズガーデン」の給仕。香港出身。中国本土にいる最中に文化大革命に巻き込まれて粛清を受ける中で日本に密入国をし、「ローズガーデン」の給仕となった。

天動グループ関係者

天動要
世界のホテル王と言われる東亜興業社主。政治家と暴力団を陰で操り、日本の司法をも動かせる戦後最大の大物フィクサー。
門馬英明
右翼。自分の命令によって命を投げ出せる若者が何万人も従えている求心力の持ち主。天動の古い友人の息子。大蔵大臣の襲撃やローズガーデン疑獄重要証人の暗殺を指揮

風間
天動の腹心。満州で孤児だったのを天動に拾われて育てられた。女性に全く反応しないため天動から信頼されている。
ジェームズ・F・ウィロビー
アメリカ合衆国の資産家。米国議会に相当な力を持ち、米国大統領をも動かせる米国政権の大スポンサーであり最長老。。天動の盟友であり、戦後にGHQ民政局の少将として天動が満州の関東軍から強奪した莫大な金塊を、GHQの権限を使って金塊を天動と山分けにする条件で売りさばいた。天動の意向を聞き入れ、日本保守政権転覆させる報道をしている毎朝新聞を支援している丸菱商事の通信衛星打ち上げプロジェクトを破談させることを米国政権に働きかけ、日本保守政権転覆を阻止しようと動く。

パレスチナゲリラ関係者

パダウィ
パレスチナを中心に活動する革命戦士でリーダー。武装闘争方針を転換し、内部の過激派に対処しながら、和平を結ぼうとしている。
ジャマル
パレスチナを中心に活動する革命戦士。パダウィの腹心で、陽子らの国境越えために偽造パスポートを調達している。
ハッサン
パダウィに心酔する革命戦士。中東と日本で陽子と行動を共にしている。第四次中東戦争の中で、両親がいない中で難民キャンプで育ってきたパレスチナ難民。バンダルに捕らえられている陽子の奪還を目論み、レストランで襲撃事件を起こす。
エミリオ
パダウィに心酔する革命戦士。日本で陽子と行動を共にしている。バンダルに捕らえられている陽子の奪還を目論み、レストランで襲撃事件を起こす最中、バンダル側が銃で反撃されて死亡。
来島冴子
パレスチナの革命戦士。青森県出身。東北大学卒業後に革命戦士の榊陽子に憧れてアラブの革命活動に参加。テルアビル爆弾テロ事件において仲間と共に爆死した。
山路敏彦
大学紛争の学生運動のリーダーであり、城東大学在学時には新宿騒乱を指揮するなどしていた。城東大攻防戦で機動隊員を殺してしまったのをきっかけに過激派となり、武装戦線S派を名乗ってハイジャックを起こして中東に亡命。パレスチナを中心に活動する革命戦士「ムハマド」を名乗る。パレスチナゲリラの中では強硬派として動いている。国際指名手配されている。

作中の出来事

10.21国際反戦デー
安保自動延長に絡んで10月21日に新宿駅でデモが行われる。一部過激学生が過激なデモを行ったため、警察は騒乱罪をし学生らを一斉に検挙。これは後に新宿騒乱といわれる騒動になった。
城東大攻防戦
医学部インターン問題を端を発した城東大紛争は各学部を巻き込み、全戦委の下でバリケード・ストライキに突入。城東大シンボルである時計台大講堂でバリケードを死守する全闘委に対し、政府と大学側は機動隊による排除を決定。機動隊が占拠する学生らを排除する過程で機動隊員が学生に殴られて死亡する事件が発生した。
大阪交番襲撃事件
大阪で交番が次々と襲撃されて短銃が奪われる事件が発生。武装戦線S派が犯行声明を出す。
とき号ハイジャック事件
武装戦線S派の山路敏彦と榊陽子ら9人が東京発の飛行機をハイジャックをし、中東に亡命を画策。日本政府は人質を優先し、政務次官が身代わり人質に乗客を解放した上で、武装戦線S派を中東行きを許す超法規的措置を取った。
テルアビル爆弾テロ事件
イスラエルのテルアビブでパレスチナゲリラ5人による爆弾テロが発生。パレスチナゲリラ5人は全員死亡。死亡したゲリラの中にいた指紋の採取が不可能なほど死体の判別がつかなかった女性は遺留品と血液型とゲリラの証言から榊陽子と判断されていたが、後に来島冴子だと判明した。
大地の剣爆弾テロ
パレスチナゲリラ「大地の剣」による連続爆弾テロ事件。15人の死傷者を出した東京青山多目的ホール爆破事件やドイツ鉄道爆破未遂事件を起こす。
ローズガーデン疑獄
アラブの王族の王子であるバンダルが高級娼館「ローズガーデン」を経営し、日本政府高官に高級娼婦をあてがうことで日本政府高官にアラブへの利益誘導を要求していた事件。
中東交流所研究所所長襲撃事件
日本のレストランで爆弾が発生し、バンダル中東交流所研究所所長が襲われる。バンダルの経営する娼館の娼婦である榊陽子が奪還される。バンダル側の応戦もあり、双方で5人の死者が発生した。
シー・プリンセス事件
バンダルがクルーザー「シー・プリンセス」で陽子を連れて外国に逃亡しようとする。しかし、陽子の書置きメモから天動が察知し、天動の武装勢力が襲撃。船上で激しい銃撃戦が発生し、バンダル配下が少なくとも10人死亡した。天動の武装勢力が陽子を連れ戻した。
小倉大臣襲撃事件
小倉一郎大蔵大臣が議員会館前で男に刃物で襲撃される。小倉大臣は全治2ヶ月の怪我を負った。天動が自身の闇部分を暴かれて民自党政権が転覆するのを防ぐために、松下派内で結束力が強く民自党派中派と目され政界再編の鍵を握る小倉グループを牽制することが目的として右翼の門馬に襲撃事件を依頼した。
バウディ議長銃撃事件
パレスチナとイスラエルの和平に向けた首脳会談の中で、パレスチナ代表のバウディ議長が公然の面前で隠れていた中東革命戦士のムハマドに銃撃されて意識不明の重態になる事件が発生。実行犯がわからない銃撃事件であり、パレスチナで暴動が再発し、和平の気運が頓挫している。
バンダルグループ連続殺人事件
中東革命戦士のムハマドこと山路敏彦がバンダルグループを次々と殺害する事件が発生。山路は高性能プラスチック爆弾でアラブの大物人物バンダルを爆死させ、また日本にいるバンダルグループから武器を調達する過程で高性能プラスチック爆弾を飲ませた後に爆発させて首を刃物で切り取る事件が次々に起こした。これは山路による房東原子力発電所メルトダウン計画への布石にすぎなかった。
房東原子力発電所占拠事件
中東革命戦士のムハマドこと山路敏彦が公安事件の刑事被告人である榊陽子を乗せた護送車を襲撃して、テレビ局の中継車クルーを人質にヘリを要求。榊陽子を連れ去りヘリで千葉県の房東原子力発電所に向かう。房東原発所中央制御室に進入して占拠をし、5段階の非常炉心冷却装置を解除した上で冷却パイプに爆弾を仕掛けて爆発されることでメルトダウンを画策。この計画では核分裂生成物が風に乗って日本全土に降り注ぎ、広島型原爆の1千倍の量の核分裂生成物が1時間で東京の空を覆うことになっている。またこの計画の実現するための過程で日本入国、武器調達、偽装警官工作、報道局中継車乗っ取り、報道ヘリ調達、房東原発所占拠等をし、山路は少なくともアラブの大物人物バンダルなど16人の人間を殺すことになった。

関連項目

  • 学生運動
  • 新左翼 (日本)