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ヤスコとケンジ/アルコ
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著者: アルコ
巻数: 5巻
最新刊『ヤスコとケンジ 5』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
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『ヤスコとケンジ』とは、アルコによる日本の漫画作品。『デラックスマーガレット』(集英社)2004年1月号で読み切り版を発表した後、『別冊マーガレット』2005年4月号から2006年11月号にかけて連載。単行本は全5巻。略称「ヤスケン」。
2008年7月から9月まで日本テレビ系列土曜ドラマ枠でTOKIOの松岡昌宏主演で連続ドラマ化された。これに伴い、『別冊マーガレット』2008年8月号から同年11月号まで『超立!!桃の木高校』を休載して短期集中連載を行った。
また、『デラックスマーガレット』2009年1月号には、番外編『モスとアジダス』が掲載された。
ストーリー
6年前の12月24日、交通事故で両親を亡くした沖康子は兄である元暴走族総長の健児と2人で暮らしている。しかし何をするにも健児の邪魔が入り、恋愛すら満足に出来ない康子。そして兄妹喧嘩ばかりの毎日だった。
登場人物
メインキャラクター
- 沖 康子(おき やすこ)
- 主人公。夢見がちな性格。17歳、高校2年生。通い始めた塾で純に出会い、一目惚れ。健児とは喧嘩ばかりしている。健児を「あんた」と呼んだり、携帯のアドレス帳に「あいつ」と登録したりと嫌っているようだが内心は誰よりも信頼している。純の姉であるエリカと意気投合し、現在は「つばきフラワ〜」でアルバイト中。学校での成績は赤点のギリギリ手前。5月17日生まれ。
- 沖 健児(おき けんじ)
- 康子の兄。24歳。暴走族「ネイキッドガン」の元総長で、両親を亡くしたことを機に解散した。現在の職業は成人向けの漫画を描く漫画家で、ペンネームはケンケン。強引で凶暴な性格。康子とは喧嘩ばかりしており、相手が誰であろうと容赦はせず、康子の場合は洗濯機に入れられ、そのまま回されたこともある。普段は眼鏡を掛かけているが、特攻服着用時は掛けない。康子を守ることが自身の正義。結婚願望はない。
- 椿 純(つばき じゅん)
- エリカの弟。進学校の男子高校に通う2年生で、校内試験の成績は1位と優秀。休日は実家の花屋の手伝いをしている。嫌いな食べ物は人参。幹夫の嫌がらせにはうんざりしているようだが、全く相手にしていない。
- 椿 エリカ(つばき えりか)
- 純の姉。24歳。レディース軍団「黒薔薇」の元総長。現在は実家の花屋「つばきフラワ〜」で働いている。9年前に健児に一目惚れし、現在も片思い中。レディース時代に2度告白したものの全て断られている。学生の頃はかなりの肥満体型だったが、現在はモデル並みのスタイル。身長179cm、8月25日生まれ、O型。かなりの料理下手。
- モス
- 暴走族「ネイキッドガン」の元親衛隊隊長。現在は健児のアシスタントを務める。スキンヘッドで人相は悪いが、お人好し。23歳。本名は正助(しょうすけ)。読み切り版では右目上に古傷がある。
- アジダス
- 暴走族「ネイキッドガン」の元特攻隊長。現在はモスと共に健児のアシスタントを務める。リーゼント。本名は不明。
その他のキャラクター
- サイボーグ ラバ子
- 健児(ケンケン)の描く漫画のキャラクター、及びタイトル。本作第1巻に書き下ろしで収録されている。
- 青田(あおた)
- エリカに惚れているが相手にされず、健児に逆恨みして夜襲をかけていた。現在もエリカに思いを寄せている。
- 赤川(あかがわ)
- 青田の部下。青田を慕っている。
- 横須賀 茜(よこすか あかね)
- ラバ子そっくりの顔をしている女性。かなりマイペースな22歳。職業は保育士。健児と婚約寸前まで至ったが健児に結婚する気がないと分かると、あっさりと諦めた。
- 宮園 かおり(みやぞの かおり)
- エリカがレディース総長だった頃の後輩。22歳。大企業会社の社員食堂でパートとして働いている。チャットで知り合った男性に恋をする。化粧に5時間かけると別人のようになる。普段はアフロヘアー。通称「ゾノ」。
- 瓜部 聡(うりべ さとし)
- 健児がネイキッドガンに所属していた頃の後輩。23歳。運送業に勤めている。チャットで知り合った女性に恋をする。髪型を変え、眼鏡を掛けると別人のようなる。普段はオールバック。通称「ウリちゃん」。
- 山田 幹夫(やまだ みきお)
- 純のクラスメート。一方的に純をライバル視している。始めは康子に興味はなかったものの、好意を抱くようになる。あまりモテないという。7人兄弟。通称「ミッキー」。
- 長沼 亜希子(ながぬま あきこ)
- ホテル王・長沼グループの社長令嬢。中学3年生(14歳)。家出をし、たまたま出会ったモス(正助)に記憶喪失だと偽って身を置かせてもらっていた。
- みえ
- 康子の友達でクラスメート。読み切り版にも登場。
- まほ
- 康子の友達でクラスメート。
- 前田(まえだ)
- 出版会社に勤める編集者。健児(ケンケン)の担当者。独身。『終電車』シリーズ(第4話)にも登場。
- 岩瀬 俊介(いわせ しゅんすけ)
- 康子が合コンで知り合った他校生。当時、高校1年生。読み切り版にのみ登場。
読み切り版
『デラックスマーガレット』2004年1月号にて掲載。『三つ編と赤い自転車』に収録。
読み切り版は康子16歳(高校1年生)、健児23歳の設定である。また、健児のアシスタントであるモスとアジダスも登場しているが人相が現在と少々異なっており、名前が付けられていなかった。また、ドラマ化に伴い、『デラックスマーガレット』2008年9月号に再掲載された。
単行本
- 1巻:2005年8月25日発売/ISBN 4088478851
- 2巻:2006年3月24日発売/ISBN 408846043X
- 3巻:2006年9月25日発売/ISBN 4088460936
- 4巻:2007年2月23日発売/ISBN 4088461452
- 5巻:2008年10月24日発売/ISBN 4088463463
テレビドラマ版
2008年7月12日から9月20日まで日本テレビ系にて連続ドラマとして放送。放送時間は土曜日21:00-21:54(JST。土曜ドラマ枠)。主演はTOKIOの松岡昌宏。
キャスト
- 沖 ケンジ - 松岡昌宏(TOKIO)
- 暴走族「ネイキッドガン」の元総長、現在は少女漫画家。ペンネームは「桜葉れいか」(後に「桜葉れいか。」に変更された)。
- 沖 ヤスコ - 多部未華子(幼少期:八木優希)
- ケンジの妹。青葉台学院高等学校3-F。
- 椿 エリカ - 広末涼子(レディース時代:小林きな子)
- レディース軍団「黒薔薇」の元総長、現在は花屋「つばきフラワー」を営む。
- 椿 純 - 大倉忠義(関ジャニ∞)
- 転入生。青葉台学院高等学校3年特Aクラス。姉のエリカと2人暮らし。
- モス - 内山信二
- 暴走族「ネイキッドガン」の元親衛隊長で、現在はケンジのアシスタント。
- アジダス - 渡部豪太
- 暴走族「ネイキッドガン」の元特攻隊長で、現在はケンジのアシスタント。宮園かおりとは幼馴染みの仲。
- 宮園かおり - 山口紗弥加
- エリカがレディース総長だった頃の後輩で、現在は「つばきフラワー」で働いている。アジダスとは幼馴染みの仲。
- 渋谷 勝 - 嶋大輔
- カレー屋「ルート15」の店主。ケンジ達の良き相談相手。
- 星川 優紀子 - 櫻井淳子
- ケンジが連載する少女漫画を担当する集文社の編集者。「桜葉れいか」の正体がバレることを警戒している。
- 亜紀 - 東亜優
- 青葉台学院高等学校3-F。ヤスコの友人。
- 千里 - 江頭由衣
- 青葉台学院高等学校3-F。ヤスコの友人。
- ゆり子 - 山内映美莉
- 青葉台学院高等学校3-F。
- 美月 - 笹丘明里
- 青葉台学院高等学校3-F。
- 真央 - 本間理紗
- 青葉台学院高等学校3-F。
- 真行寺 ひよこ - 小嶋陽菜(AKB48)
- 青葉台学院高等学校特3年特Aクラス。嫌味な性格。どこに行くにも留美とあやめを引き連れている。純に好意を寄せている。桜葉れいかの隠れファン。最終話で純をデートに誘うも完全に振られてしまい、留美達2人と他の女学生と共にその場を走り去っていった。
- 留美 - 西田奈津美
- 青葉台学院高等学校特3年特Aクラス。高慢な性格。真行寺と共に行動する。
- あやめ - 松本華奈
- 青葉台学院高等学校特3年特Aクラス。真行寺と共に行動する。
- 青田 龍爾 - RIKIYA
- 暴走族「スネイク」の元総長。暴走族であった頃からエリカに惚れている。
- 赤川 - HIRO(安田大サーカス)
- 青田の部下。
- 森口 文江 - 高橋惠子
- ヤスコとケンジの叔母。
- 御手洗 - 住田隆
- ヤスコのクラス担任の教諭。ケンジを恐れている。
- ヤスコとケンジの両親 - 布施博、持田雅代
- 10年前の7月26日に亡くなったヤスコとケンジの両親。
ゲスト
- 第3話
- 愛 - 佐藤江梨子
- ケンジの見合い相手。
- 望月 - 大浦龍宇一
- 愛の元恋人で、彼女のストーカー。
- 第4話
- 本屋の主人 - 二瓶鮫一
- 第5話
- 山田幹夫 - 安田章大(関ジャニ∞)
- 純の幼なじみ。
- 医者 - 阿南健治
- 幹夫の仲間 - 遠藤要
- 第6話
- 聡 - 宅間孝行
- かおりの恋人。
- 青田の部下 - ザ・たっち(〜第7話)
- 第7話
- スポーツ紙記者 - 小木茂光
- 桜葉れいかの正体を追っている新聞記者。
- 第8話
- 椿亨 - 夏八木勲(〜最終話)
- エリカと純の父。
- 工事現場の責任者 - 河原さぶ
- ロマンス出版の編集者 - 大河内浩
- 別冊Love&Peaceの編集者 - 六角精児
- 客 - なすび
- 弁当屋「しゅんや」で弁当を買おうとしていた。
- 大森ヒロシ、上脇結友、坂東工、浜崎慶美 、原田孝司 ほか
- 第9話
- 嶋田賢一 - 長野博(V6)(〜最終話)
- エリカの婚約者。
- 最終話
- 藤野 - 中丸新将
- 椿物産専務。
- ヤクザ - 工藤俊作、賀川黒之助
- 藤野の手下。
- 椿物産の役員 - 窪園純一、児玉頼信
- 運転手 - 田上ひろし
- エリカを迎えに来たハイヤー運転手。
原作からの相違点
- 沖ヤスコと椿純の出会い方、沖ケンジと椿エリカの再会の仕方が異なる。
- ヤスコ、純ともに高校3年生(17歳)の設定。また、ケンジは29歳の設定である。
- ケンジのペンネームは原作の「ケンケン」が、ドラマでは「桜葉れいか(さくらば れいか)」に変更。また、原作では成人向けの漫画家だったがドラマでは読者から絶大な人気を誇る少女漫画家に変更されている。また、担当が女性になっている。
- 純がヤスコの高校に転入し、エリカと2人暮らしである。
- エリカが「つばきフラワー」を経営しており、宮園かおりがそこで働いている。
- アジダスとかおりが幼馴染みの仲であり、アジダスが彼女に惚れている。
- かおりの一人称が「あっし」。
- 原作では青田がケンジに夜襲をかけていたことになっているが、ドラマでは青田に唆された黒薔薇のメンバーが夜襲をかけたことになっている。
- レディース時代、エリカがケンジに2度目の告白をしていない。
- ヤスコとケンジの両親の命日が10年前の7月26日であり、ヤスコと純の誕生日でもある。
- 山田幹夫の設定が純の小学生時代の同級生に変更されている。原作同様卑怯な性格をしているが、純に対する嫌がらせの手口が異なる。
- エリカと純の父親は大手物産会社社長という設定になっており、母親はエリカらが幼い頃に他界している。原作では両親ともに健在であり、花屋を運営している。
- ドラマオリジナルキャラクターが複数登場する。
スタッフ
- 脚本:山浦雅大、渡辺雄介、大石哲也
- プロット協力:横幕智裕、渡辺雄介
- 音楽:大島ミチル
- 演出:大谷太郎、長沼誠、高橋秀明
- 技術協力:NiTRo
- 美術協力:日テレアート
- タイトルバック:西村了
- CG:ゴンゾ
- 選曲:藤村義孝
- 技斗:佐々木修平
- カースタント:タカハシレーシング
- プロデューサー:荻野哲弘(日本テレビ)・千葉行利(ケイファクトリー)・三田真奈美(PPM)
- 企画協力:PPM
- 制作プロダクション:ケイファクトリー
- 製作著作:日本テレビ
主題歌
- TOKIO「雨傘」(ジェイ・ストーム、作詞・作曲:椎名林檎、編曲:東京事変)
サブタイトル
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2008年7月12日 | アニキは元暴走族! 妹を守る…これが俺の正義だ!! | 山浦雅大 | 大谷太郎 | 12.3% | 15分拡大 |
第2話 | 2008年7月19日 | 純情レディース総長の変身告白 | 渡辺雄介 | |||
第3話 | 2008年7月26日 | 暴走! お見合い作戦 涙の玉子焼 | 大石哲也 | 長沼 誠 | ||
第4話 | 2008年8月2日 | 妹に贈る涙の誕生日プレゼント | 山浦雅大 | |||
第5話 | 2008年8月9日 | 椿君に恋敵!? 沖さんは僕が守る | 渡辺雄介 | 大谷太郎 | 10.6%> | |
第6話 | 2008年8月16日 | 元ヤン同士の純愛は傷だらけ!! | 山浦雅大 | 本間美由紀 | ||
第7話 | 2008年8月23日 | 正体バレた!? コスプレ替玉作戦 | 渡辺雄介 | 長沼 誠 | ||
第8話 | 2008年9月6日 | 兄に贈る! 涙の漫画家復帰作戦 | 山浦雅大 | 大谷太郎 | ||
第9話 | 2008年9月13日 | 悲しい結末…妹の初恋を救え!! | 大石哲也 | 本間美由紀 | ||
最終話 | 2008年9月20日 | 10年愛の行方…アニキの幸せは私達が守る!! | 山浦雅大 | 大谷太郎 | 16.3% | 15分拡大 |
colspan="7"|平均視聴率13.0%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
※2008年8月30日は『24時間テレビ 愛は地球を救う』が放送されたため休止。
備考
- 松岡にとって、連続ドラマ主演は2006年放送の『夜王 〜YAOH〜』(TBS)以来2年3カ月ぶり、同局の連続ドラマ主演は2004年放送の『ナースマンがゆく』以来4年振り。
関連商品
- ヤスコとケンジ DVD-BOX(2009年1月16日発売)
外部リンク
ko:야스코와 켄지