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ヨルムンガンド/高橋慶太郎

共有

著者: 高橋慶太郎
巻数: 11巻

高橋慶太郎の新刊
ヨルムンガンドの新刊

最新刊『ヨルムンガンド 11


出版社: 小学館
シリーズ: サンデーGXコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

matubara_in RT @KeitarouT: #ヨルムンガンド #マンガワン https://t.co/xPBPeeT1tD 小学館マンガワンにて前々作ヨルムンガンドが期間限定で全巻イッキ読みできます!この機会にぜひぜひ!
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ヨルムンガンド』は、高橋慶太郎による日本の漫画作品。『月刊サンデージェネックス』(小学館)にて連載中。

武器商人ココ・ヘクマティアルの私兵少年兵ヨナ達の、鉄と火薬で出来た日々を描く、ガンアクション漫画。

あらすじ

―――僕は、武器商人と旅をした。

両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎む主人公の元少年兵ヨナは、神の悪戯か、若き女性ウェポンディーラー、ココ・ヘクマティアルと、その部下である「ヒトクセもフタクセもあるが優秀な」私兵8人と世界各地を旅する事になる。

登場人物の多彩さが織りなす物語と、独特の鋭角的な描線に書き文字、ベタ及びダークトーンを多用した作画が冴える一作。

登場人物とその背景組織

武器商ヘクマティアルとその私兵

親族が経営するHCLI社のヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門の一翼を担う。もっとも非常に裁量が大きく、ほとんどココ個人の判断で行動している。

当初は思い思いの銃で武装していたが、後に使用弾薬(とその弾倉)を統一するため、マグプルMASADAとシグザウエルSP2022を支給した。

(※注意事項:本項キャラクターの設定に関しては、『月刊サンデージェネックス』2006年12月号掲載の、連載前に作成されたと思しきキャラ表に基づく為、連載進行と共に変化する可能性がある)

ココ・ヘクマティアル(Koko Hekmatya)
主人公(本来はヨナも主人公であるが、ヨナとココの2人を併せる事によって『主人公』像を描写する手法が取られている)。
20代前半の白人女性。プラチナブランドに薄い碧眼。分隊の若手には「お嬢」と呼ばれる。
海運の巨人と称されるフロイド・ヘクマティアル(未登場)の実子。双子ではないが、顔がそっくりの兄・キャスパー(後述)がいる。
常に笑顔を絶やさず、分隊の長としてムードを高める役割も担う。一方、この笑顔はヨナとは正反対で、あらゆるものを隠し通すための笑みでもある。
学校に通った経験は無いと言うが、実業家としてのビジネスマナーや教養は備えている(なお、酒癖が悪く、動くもの全てにプロレス技をかけるとのこと。しかしこれをくぐり抜けたものはココの裸踊りを見ることが出来るらしい(単行本第2集オマケマンガ「ムンムンガンド」より))。
武器を売る理由は、本人曰く、「世界平和のため」。その意味する処は読者間で様々な説がある。
HCLI社ヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門の現場担当の一翼を担う顔を持つ。
分隊に新たに加わったヨナを気に入っているようで、暇さえあればベタベタしている。
過酷な状況となると、結構不平不満をうなる。そのあと、小声でブツブツ言っていることがある。
また何故か「ココが空を飛ぶとアブナイ」というジンクスがある。本人は否定しているものの、実際にT共和国では手酷い対空攻撃に遭っている。
基本的に交渉などを担当するため銃の使用は稀だが撃つ際は容赦なく撃つ人間である(シリーズを通して使っているのは現在拳銃のみ。デザートイーグル及びH&KMk23)
ヨナ(本名:ジョナサン・マル。Jonah)
銀髪と浅黒い肌の西アジア系少年。 言葉少な目な元少年兵にして主人公の一人。西アジア某国の山岳部隊出身。
基地育ちの元少年兵であるため、学校教育を受けていない。ココ分隊に入隊してからは、分隊の仲間から授業を受けており「英語はなかなかのもの」と評されている。しかし理数系は嫌いで2桁同士の掛け算にも苦戦する(3以上の数は「たくさん」と認知するような素朴な感覚が原因か)。よく授業を脱走して担当者を困らせている。
過去に親を殺されてから、武器とそれに携わる者を激しく憎むようになった。しかし武器に頼らなければ生きていけなかった境遇から、武器の扱いには長けており、武器が持つ恐ろしさと頼もしさをともに理解している。
常に無愛想で無表情。感情の起伏を出すことは少なく、むっつりしている。ただ子供らしい表情や感情を端々に見せ(アクアライン走行中、トージョに「このトンネルの上は海だ」と言われて「なにそれ!スゴい!」と喜ぶ等)たり、(極々稀に)笑うこともあるなど、感情が全て欠落しているというワケではない。
愛銃はFN-FNCライフルとFN Model HiPower Mk3。
入隊の儀式(全てを一新したタマゴ君という事で、タマゴ料理を作る)では、苦い、辛い、酸っぱい、甘いなど、人によって味の変わる珍妙なタマゴ焼きを作った(単行本第1集オマケマンガ「ムンムンガンド」に収録。ココは段々と美味く感じ、バルメは段々と幻覚が見えてきた)。
左目の下に切り傷があり、また尻に弾丸が残っているらしいが、摘出手術は行なっていない(『手術が怖いわけじゃないが注射が怖い』とのこと)。
レーム(Lehm)
壮年の白人男性。ヘクマティアル分隊のリーダー格。元デルタフォースで、PMCの社長でもある。古参兵の風格が漂っており、実戦の司令塔として分隊員に指示を出す立場に回る事もある。飄々とした性格と『実にオッサンくさい』物腰が特徴。喫煙者で、嫌煙家のバルメにはたびたび嫌な顔をされる。
ソマリア内戦に従軍経験がある模様。前述のキャラ表によれば「何でもソツなくこなす超傭兵」。年齢設定は「40近い」とのこと(これに関しては連載開始時に変更された模様)。ココについていく理由を「おもしろいから」と語る。チェキータと、結婚しては離婚を繰り返しているという。
米系銃器を愛用。コルト・アブダビカービン銃、レミントン狙撃銃、SOCOM Mk23など。
バルメ(Valmet。本名:ソフィア・ヴェルマー)
白人女性。フィンランド人、黒髪直髪で常に右目に医療用眼帯を着用している。作中で何度も言及されるほどの豊満な胸を持つ。元フィンランド軍少佐。左肩から肩胛骨にかけて鳥のタトゥを彫り込む。確かな戦闘技術と冷静沈着な性格から、分隊の面々からは「アネゴ」と慕われている。
祖父の代から続くフィンランド軍人の家系の生まれで、元少佐。1フィンランド国防軍緊急展開部隊(FRDF)・機械化猟兵隊所属に所属していたが、海外派遣先のアフリカで「銃剣を付けた二挺拳銃の男」によって部隊は壊滅、自身も右眼を失う(30話『滅びの丘 phase.1』冒頭では国連のワッペン付きベレーを被り、フィンランドの国旗2を見上げている)。生き残り基地に収容された彼女の元に、突如現れたココによってスカウトされ、ヘクマティアル分隊に加わることになる。
経歴は決して家柄だけの物ではなく、戦闘経験は非常に豊富。特に短剣格闘では右に出る者がないほどの腕前で、立体視ができない隻眼という大きなハンディキャップを感じさせない。しかし近接距離での戦闘が多いせいか、劇中での負傷率は分隊内でもっとも高い。
初対面時のココに対する第一印象は「最悪」だったが、現在では分隊の誰よりもココと仲が良く、彼女の身辺警護を務めることも多い。それどころかレズビアンの気があるのか、愛情さえ抱いている様子で、ココの言動の全てに対して肯定的、且つココに反対・批判的な全てを敵視している。一方で、ココが新人のヨナにベタベタしているのに対してジェラシーを感じていたりもする。ココと接するときは顔を赤らめ、酷いときは鼻血を出す。
そのココからしても、バルメは一介の護衛や実の親族、教師以上の存在であるらしい。
大の煙草嫌いらしく、レームが車内で煙草を吸うのを咎めるシーンが複数ある。
なお2集巻頭での綴りはValmet、キャラ表によれば年齢「30歳くらい」とある(佐官であった経歴に鑑みると、変更された可能性が高い)。
トージョ(Tojo。本名:東條秋彦)
日本人の若い男性で、眼鏡を着用。元・自衛官。事故死扱いで秘密諜報組織SR班に所属していた。SR班を辞職した後、キャスパーのグループを経てココの私兵になった。
情報処理を担当する事が多く、かつてはキャスパーの下で同様の仕事をしていたという。ココに代わって交渉を担当する事もある。
35歳とのこと。彼もバルメ同様設定が変わったのか、連載準備段階の横顔よりも若干若く見える。
ヨナへの『授業』では算数を担当。
ワイリ(Wilee)
眼鏡姿の黒人男性(38歳)。キャラ表によると特技は爆弾・爆破との事。ルツとコンビを組んで長距離狙撃のスポッター(観測手)役を務める事も。
マオと同じく、レームの「後片付け」によく同行するメンバー。分隊の中では古参の様子。
ヨナへの『授業』では語学を担当。
マオ(Mao)
浅黒い肌のアジア系男性。35歳。名前から察するに華僑の末裔の様子。分隊唯一の家族持ちで、祖国に妻と一男一女を残している。アジア某国の砲兵部隊出身タイガーストライプ迷彩服を着用していることから、東南アジアと思われる。で、事故により部隊が解散、クビになったところをココに拾われたという。家族には軍の仕事のために国外を飛び回っていると嘘をついており、現在でこそ落ち着いているものの、それを負い目と思っていた。
自身を「レーム達のような精鋭と違って、普通の兵士」と語っているが、レームが「後片付け」を実施する際は度々、彼を同行させているとのことから、一兵士として十分な信頼が置かれている様子。またプラニナ空港からの脱出作戦時、輸送機上からの「バルドラ」に対する砲撃を見事成功させていることから、砲兵としての確かな腕が窺える。
ヨナへの『授業』では理科担当。
ルツ(Lutz)
白人男性。金髪の20代後半。元警察対テロ部隊の狙撃手。
軽口が目立つお調子者。狙撃の腕を買われて精密狙撃を担当している。他のメンバーとは毛並みが違う警察出身であるため、野戦が苦手。森林で元山岳兵のヨナから特訓を受けた時などは、コテンパンにやられている。また、女子供の敵を撃つのを躊躇うなど、非情になりきれないところがある。
警察出身らしく、シグR93狙撃銃やMP5自動拳銃など精度を重視した銃器をよく使っている。R93では強装弾を使った900mの長距離射撃で敵の目標部位二箇所(胸を撃って膝を付いたところの頭部狙撃)を正確に撃ち抜き、不安定な船上からの狙撃で300m程度先の敵の銃器のみを破壊した。
ウゴ(Ugo)
白人男性。筋骨たくましい大男。分隊唯一軍事・警察関連から外れた、元マフィアという経歴の持ち主。
イタリアンマフィアの下で運転手をしていた。かつて所属していたマフィアはココと取引に、代金の代わりに麻薬を提示したため交渉決裂、その場で殺される。唯一、ウゴは「麻薬を出したときに嫌そうな顔をしていた」ことがココの目に留まり、助命される(ウゴは弟を麻薬で失っているため)。ココに気に入られ、運転手としてスカウトされる。
卓越した自動車運転技術を持ち、各種車両の運転を担当している。カーチェイスでは曲芸的な運転で危機を脱する事もしばしばである。ココの送迎兼ボディーガードも専ら彼の仕事である。
車好きで、好みの新車を与えられると子供のように喜び、愛用のボルボが南アフリカに置き去りになった際は、ひどく意気消沈していた。
腕力に優れ、自動小銃で片手撃ちを披露したり、同じぐらいの大男を押しのけて、建物の壁をぶち破ったりできる。
分隊小銃を統一した後も重い機関銃を腰だめに持ち、火力支援をしている。最大級の拳銃デザートイーグルを、使いこなしていることからもその腕力が伺える。
アール(ロメロ=R。本名:レナート・ソッチ)
白人の若い男性。元イタリア陸軍情報担当少尉。ベルサリエリ(“狙撃兵”の意味を持つ精鋭歩兵連隊)軍曹時代、ボスニアの情報収集活動を通じて後述のCIAのジョージブラックと知り合い、協力関係を築く。ココの篭絡を狙うジョージブラックの意を汲んで、ココの私兵となった。最後には優勢な敵戦闘部隊からココとヨナを守って戦死し、母国イタリアに葬られる。また彼がスパイであったことを知るのは上司のココとブックマンのみであり、ココが知らせることを望まなかったがために分隊員には伏せられたままである。その死に際してレームをして『君が居なくなるのは寂しい』といわせるほど分隊員のムードメーカーであった。
酒好きの女好きで、よくバルメにちょっかいを出しては蹴り飛ばされていた。ココの裸踊りを目当てに酒を飲ませたことも。『GX』本誌ハシラでの紹介文によれば、「二枚目担当」。

武器商CCAT社

主に小型兵器の売買に従事しているイングランドCCAT社の面々。社長自ら現場を飛び回っている。

カリー社長(第1集第3話 - 第5話『PULSAR』ほか)
壮年男性。ココとは物語開始以前から面識がある模様。東欧各地からスティンガー携行対空ミサイルをかき集めてポルック少佐らに納入した。部下の失態で窮地に追い込まれ、頭を抱えても1コマで立ち直り、自らも銃を取って包囲網を突破するなど、ココとは違った意味で社長らしい社長である。スーツの中には護身用のP90を隠し持つ。
ミルド(第1集第3話 - 第5話『PULSAR』ほか)
女性。カリーの護衛。近接戦を得意としており、多数のナイフと拳銃を携行している。今風の軽いしゃべり方と裏腹に、かなりの戦闘狂。バルメを一方的にライバル視しており、何度も刃を交えている。戦闘技術ではバルメに及ばないが、勘が鋭く、かなり遠方の敵の接近を察知できる。
ルー(第1集第3話 - 第5話『PULSAR』ほか)
男性。カリーの護衛。ミルドと行動を共にする。左頬に二筋の古傷あり。ミルドとは対照的に表情に乏しく寡黙な男である。

ヨナが所属していた基地の軍人と孤児(第3集収録・『Vain』の回想より)

少年兵時代のヨナは、国境線越境を繰り返しながらロシア軍相手にゲリラ戦を展開していたという。

ユスフ・ガスード
ヨナがかつて所属していた部隊の基地に、新聞記者と偽って潜り込んだキャスパーの部下。マルカの死によるヨナの暴走で射殺された。
副司令
ガスードと結託して、キャスパーの手回しした装備更新により生まれる金を手にすべく、上官である基地司令に銃を向けさせた。ガスードと同じくヨナに射殺された。
モーリス / エリーネ / ジャノ
基地司令に保護されていた4人の孤児のうち、生き残った子供たち。キャスパーによって保護され、日本の国際学校に寄宿して通学している。
マルカ
同じく、基地司令に保護されていた女の子。ガスードがうっかり踏んだ対人型ポップアップ地雷の盾にされ、死亡。彼女の死により、ヨナは副司令とガスードに対して、基地のほとんどの兵士を巻き添えにする壮絶な殲滅戦を展開する事になった。
司令
西アジア某国地上軍で、ヨナの所属していた最後の原隊司令官だった男。4人の孤児を見捨てられず基地で養っており、その事に対して副司令は「基地は保育所じゃねぇっての」と不満をあからさまにしていた。マルカを死亡させたのと同じ跳躍地雷により死亡。

米CIA

アメリカ中央情報局の工作員達。資金調達の為に、武器商人達を付け狙っている。以下はコードネームである。

スケアクロウ(Scarecrow「案山子」の意。本名不詳。初出:第2集6話『ムジカ・エクス・マキーナ』)
白人男性。CIAエージェントとして、ジェリー・シャッツバーグ名義のIDを持つ若いアメリカ人男性。軽薄かつ粗暴な言動が目立ち、ココやヨナを暴行する場面もあった。誰に対しても合衆国の権威をかさにきて高圧的に振舞うことが多い。
ココは彼の目的を「金づる探し」と言っている。また、キャスパーは「金策の才能があるので合衆国に重宝されていて自由がきく」と語っている。合衆国本国の意向で動いている模様。「俺の仕事は、悪党が稼いだ金を正義の鉄槌でブン取る事だ!」(要約)とのたまっている。
基本的にココらとは水と油であるが、死ぬことは望んでおらず、彼女が危険地帯から脱出するのを助けた事がある。
ショコラーデ(Schokolade「チョコレート」の意(南ア語を含むゲルマン系言語)。本名不詳。初出:第3集第17話『African Golden Butterflies』)
白人女性。タレ目の若い女性で、金髪のくせ毛が四方八方にハネている。大食い。CIAについている情報屋で、盗聴器の設置などを担当している。スケアクロウとコンビを組む。最近ではココと個人的なパイプを築きつつあり、ココとCIAの橋渡し的な役目を果たすことが多い。南アの気候が好みでココの依頼でスペインやドイツを飛び回ったりした際は『気候が気に入らないから南アに帰りたい』とココに漏らしていた。どちらかというと交渉・技術担当で戦闘シーンでの登場は一切ない。

武器商人篭絡計画「アンダーシャフト作戦」関係者。ジョージが主導し、アールとヘックスが参加している。

ジョージ・ブラック(George Black 初出:第36話『Pendulum』)
白人男性。CIA本部NCS(National Clandestine Service?)ヨーロッパ課長。同僚からはブックマン(学者)と呼ばれる。他に、本人が自分の名前を忘れてしまうと冗談めかすほど数多くの異名を持つが、パリの教会で接触したアールに呼ばれる「ソウ」もそのひとつ。他に『ブラッディナイオ』(人形遣い)等等
ヘックス(hex、「魔女」の意。本名不詳。初出:第37話『Dance with Undershaft phase.1』)
白人女性。準軍事工作担当官(P・O・O、パラミリ。武器の調達・急襲・待ち伏せ等を行う実力部門)。ジョージ課長いわく、生粋の愛国者。米陸軍士官学校を卒業後、特殊部隊の訓練を受け優秀な成績を収める。高いプライドを持っていた彼女は受け入れ部隊設立が中止されたことに反発して退役、CIAにスカウトされる。東欧で活動していた頃に、ココとその私兵を襲撃したことがあり、お互いに因縁となっている。彼女の婚約者も犠牲になった911テロが発生すると、アフガニスタンの対テロ作戦に投入された。彼女は直属分隊「カットスロート(喉切り)」を率いて、多くのテロ容疑者を殺し回り、「ゲシュタポかチェカのやり口」と内外部から恐れられる。依然ココの抹殺を狙っており、まったくの独断でドミニク率いる殺し屋グループを送り込んだ。アンダーシャフト計画の目標がココと知っても、その意志は止まらず、自分の隊を率いてココらを奇襲する。しかし、暴走と命令無視を重ねる彼女はついにブラックから見放される。ブラックの妨害により、形勢が逆転し、ココらに敗北する。ココ分隊1名、カットスロート8名戦死。負傷した彼女は生き残りの部下2人を伴って、イラク北部の山岳部に潜伏する。しかし、怒れるココの追撃に遭い、自決した。
スピン(本名不詳)
白人男性。末端のCIAエージェント。ヘックスの色仕掛けに、あっさりアンダーシャフト作戦の内容をしゃべってしまう。

大星海公司(ターシンハイコンス)

人民解放軍非公然部隊のカバー組織の商社。人民解放軍少将。中国政府の戦略に基づいて資源開発や兵器輸出、それに付随する汚れ仕事を行っている。過去には国連軍ソフィア小隊を襲撃して壊滅させており、バルメが長年探し求めた仇であった。武器売買をめぐってココらと対立。人民解放軍の軍人(名目上退役)で構成されている。なお、近年アフリカでの中華系資本・勢力の増大と、各国の資源争奪戦は急速に拡大しつつある。それに呼応するかのように、米軍はアフリカの気候風土・文化等に対応できる『AFRICOM』軍団の編成を始めている。

陳国明(チェン・グオメン Chan。初出:第3集第15話『African Golden Butterflies』)
東アジア系男性。香港の貿易商「大星海公司」の専務。人民解放軍少将(北京語読み:シャオジャン)。脚が悪く、立つときは常に杖をついている。2001年に地雷を踏んで現役を引いた後に老け込んだらしく、見かけほどの歳ではないらしい。
ココの懐柔もしくは暗殺を試み、同時に別行動中のココの私兵を警備部隊に襲撃させるが、いずれも失敗する。
キャスパーは事前に陳らの危険さを察していたらしく、南アフリカに向かう船上でココに直接警告していた。
銃剣付きCz52を二丁同時に使用する独特の戦闘スタイルをとる。カレンの師であり、かつてバルメ(ソフィア)の小隊を襲撃した張本人であった。
アフリカ公司工場にて、復讐に乗り込んだバルメと刃を交わし戦死。バルメとの因縁に決着がついた。
カレン・ロウ中尉(Karen Low。初出:第3集第15話『African Golden Butterflies』)
東アジア系女性。切れ長の目にストレートの黒髪という北東アジア人らしい顔立ちをしているが、目は碧眼。人民解放軍中尉。普段は秘書風の恰好で陳に寄り添っているが、その正体は非公然任務に従事する士官であり、陳の副官。体術に優れ、肘や膝の打撃力を生かした徒手空拳で大男のPMCO兵を一方的にノックアウトしてしまう。
警備部隊の指揮官でもあり、陳と同く着剣拳銃による戦闘術を使う。警備部隊を率いて山中で行動中のココの分隊に待ち伏せを仕掛けるが、兵の練度差は補い難く、逆に壊滅させられる。この事態を重く見た中国政府の意向により、失職する。
陳に対しては、現役時代の戦闘と力の権化のような行動に惚れ込んでいる。中央政府の意に沿いカレンを切り捨てたことに失望しつつも、敬愛し続けていた。
陳を暗殺して逃走したバルメ、ヨナを追い、交戦。その結果としてバルメ、カレン両者が重傷を負う。ココが手配した病院に入院するも、深夜、忽然と病院を抜け出して疾走した。その後、路頭に迷っていたところをドクター・マイアミと偶然再会、気に入られ、彼女の3人目の秘書になる。
李少尉(戦死時、中尉)
東アジア系男性。人民解放軍少尉。カレンとともに陳のボディーガードをしていた若年士官。カレン失脚後、中尉に昇進し、部隊の指揮を引き継いだ。公司工場を襲撃したバルメ、ヨナと交戦して戦死。

HCLI社

キャスパー・ヘクマティアル(初出:第2集11話 - 第3集13話『Vain』)
白人男性。プラチナブロンド。ココの実兄。「双子でもないのにソックリ」とはバルメ談。ヨナの少年兵時代に関わりがあり、出会うなりヨナは激昂してナイフを突きつけるという事態に。ココは彼等の因縁を知っており、キャスパーとヨナが出会わないよう手回しをしていたが、それは失敗。結局、この騒動はチェキータの介入によって無血で収まっている。
ココ曰く、ジャンクフードが好きらしい。
綴りはKasper Hekmatyar。
チェキータ(初出:第2集11話 - 第3集13話『Vain』)
白人女性。右腕にタトゥあり、黒髪に大きい口と目が特徴。キャスパー実力部隊の一員。愛称「チェキ」。武器はP90またはMP5(『Vain』Phase3)。レームとはくっついては別れを繰り返す元夫婦。レームいわく「口の悪い女」らしい。ヨナの事を「ミーシャ」(子熊)と呼ぶ。

殺し屋

ココは恨まれることが多く、しばしば殺し屋に襲撃されている。ココが私兵に常時身辺を警護させている理由の一つ。

オーケストラ

「フランスで警官隊相手に2万発撃った」(ココ談)という、殺し屋グループ。最初は8人組だったが『師匠』を除いて全員が死亡し、後にチナツがグループに加わった。

師匠(第2集6 - 10話『ムジカ・エクス・マキーナ』)
男性。国籍、人種、経歴、犯罪歴、年齢、本名の全てが不明。
『オーケストラ』の最後の生き残り。ココらとの邂逅を前に弟子としてチナツを率い、ドバイで壮絶な銃撃戦を繰り広げた。銃撃戦を音楽に喩えて『演奏』と呼び、銃器を『楽器』と称する。激昂しやすい一方で機嫌が直るのも早く、単純な性格。ルツらの長距離狙撃で死亡。
チナツ(第2集6 - 10話『ムジカ・エクス・マキーナ』)
日本の女子高生風の少女。『師匠』に付き従って殺し屋稼業を続けている。師匠とは曰く言い難い関係であるようだ。テンガロンハットが特徴。通常の銃器の他、「チナツキャノンスペシャル」と称する単発式グレネードランチャーを使用(外見は大型のシングルアクションリボルバー。中折れ式)する。車一台を軽く吹っ飛ばす威力がある。気配を察する能力が高く、勘が鋭いため不意打ちも難なく避け、レームとバルメの両名に「テンガロンの方がヤバイ」と評価されるほど。
師匠を失うまでは、「〜なのだ」を口癖として、極めて軽いノリで殺戮及び狩りを楽しんでいたフシがあるが、師匠を殺害された瞬間、憎悪と憤怒により豹変。
『師匠』の形見であるM8000ハンドガンとロザリオを持ち去り、潜伏して復讐を期していたが、小隊が宿泊するホテルに屋上から侵入しようとした所を捕捉された。
その素性を気に入られたココに「飼ってやる」と分隊へ誘われる。しかし本人はこれを拒否し、ココに銃口を向けたため、射殺された。
ジンクスを好む。たとえば仕事の時はノーパンである。いわく師匠との初仕事の際、川を渡って下半身がズブ濡れになり不快だったため、こっそり脱ぎ捨てたところ「やたらと敵に弾が当たって褒められた」とのこと。後の師匠の復讐をしようとした際はパンツは穿いていた。

ドミニク3人組

フランス系と思しき殺し屋グループ。慎重で計画的なボス・ドミニクが暴走しがちな2人を操って仕事をこなしてきた。

ドミニク(Dominique。初出:第30話『滅びの丘 phase.1』)
アレクサンドリアでココ達を襲撃した、殺し屋3人組のボス。リリアーヌやグレゴからは「ボス・ドミニク」と呼ばれている。目の下に酷いクマがある。表情にあまり起伏がなく、覇気もない。
性格はネガティヴでダウナー。そろそろ殺し屋から足を洗いたいと考えており、「血の臭いが駄目になってきた」「殺し屋ってのはつくづく俺に向いていない」と嘆く。仕事中も非常に愚痴っぽく、「最悪だ」が口癖。
殺し屋を廃業後はレストランを経営したいと考えている。
アレクサンドリアの襲撃が失敗に終わったが、ココに依頼主の名前をリークすることで見逃してもらう。
リリアーヌ(Liliane。初出:第30話『滅びの丘 phase.1』)
剃刀を模したネックレスとバックルがトレードマークの小娘系殺し屋。小柄な少女で、はねた髪が特徴。「ウシュシュ」などの独特の笑い声をしている。
バヨネット付きショットガンという風変わりな装備を使用。運動能力に長け、アレクサンドリアの襲撃では撹乱役に抜擢される。
俺は殺し屋に向いていないというドミニクの発言に「そんなことはない」と返す一方、ドミニクのレストラン計画そのものには乗り気。レストラン計画では給仕を任される予定。
グレゴワール(Grégoire。初出:第30話『滅びの丘 phase.1』)
通称グレゴ。覆面姿の不気味な大男。半袖のシャツの上に防弾チョッキを着込んでおり、9ミリ弾ならマガジン一箱受けても全く動じない。
ただでさえ剣呑な外見でありながら、倒した半殺しの敵を大型ワイヤーカッターでズタズタにするという猟奇的側面を持つ。だが料理が上手いという意外な一面もある。また、殺しが関わらない状態だと物腰柔らかな態度も取る。
ドミニクのレストラン計画ではコックを任される予定。

東欧某国

ロシアとの軍事的緊張状態が続き、後に交戦する。そのため、ココら武器商人の活動する舞台になっている。一部に米式装備が見られ、パイプライン争奪戦が背景にある点がグルジアに似ている。

内務次官(第1集第1話『炎兎』)
東欧某国の官僚。自国軍部との対立から、ココ達が輸送してきた、MiG-29三個飛行隊相当の近代化改修キットの通関を妨害。輸送阻止を狙って、ココの車列を特殊部隊「ボスホート6」(Восхо́д:露語で旭日)に襲撃させるも失敗。官房監察委員会に召還され、失脚。ちなみに旧共産圏のロシア・東欧では軍部を監視する必要から内務省直属の特殊部隊(スペツナズ)を持っていることが多い。
C・K・クロシキン(第1集第2話『ガンメタル・キャリコロード』)
フリーランスの武器商。主にヨーロッパで活動。諜報員崩れとの噂も(トージョ談)。
戦闘ヘリコプター・ハインドD15機を空軍に納入しようと企んだ。しかし、納入の試みは、トージョとバルメの交渉手腕によって撤回される。ココとの交渉はスナイパーチームを配置して臨んだが、逆にココの部下に制圧された。切り札をなくしたクロシキン本人はココに射殺された。
ポルック少佐(第1集第3話 - 第5話『PULSAR』)
第1集の舞台となった、東欧某国のロシア国境付近を担当していると思しき、フライトジャケット姿に細目の佐官。
ココをして「ぬるい顔してやり手」と言わしめる野望溢れる有能な軍人であり、国境紛争に乗じて国境付近の石油パイプラインの利権を掌握しようとしていた。
ココらから対空ミサイル8基を受領するが、レーダーユニットの追加発注をネジ込もうとする。また、実戦に遭遇して「ブルった」キャリア組の上官を、強制的に罷免したか殺害したかしたらしい。
損耗したレーダーユニットを調達したがっている。しかし資金的余裕がなく、後金での契約を渋るココらに武力をちらつかせ、強引に調達させることを目論む。ココ、CCAT社のメンバー両方に監視役を付けるが、ココ側の監視役はバルメ・トージョによって拘束され、CCAT社側の監視役はミルドが殺害してしまう。結局紛争はミサイル納入後1日で終わり、生き残る。

SR班

インドネシアはジャカルタを拠点に活動する日本の秘密諜報組織。事故死扱いの自衛官50人で構成される。冷戦中にアメリカ国防情報局の要請で創設され、敵国の核開発情報の収集やキューバー高官暗殺などの作戦を成功させてきた。当初、裏金を活動資金としていたが、武器取引によって独自の活動資金を調達するまでなった。そのため新興勢力のヘクマティアル家とライバル関係にあった。長きにわたってヘクマティアルに身体を掴ませず翻弄し続け、「幽霊」と呼ばれた彼らだが、東條の脱退を機に、武器を手に表舞台に出たいという機運が隊員達に高まる。それに対して、指揮官日野木はある決断を下す。

日野木一佐(ヒノサン)
壮年男性。SR班を率いてきた指揮官。現役時代は幕僚課程や米連絡将校も務めたエリート。SR班5代目班長就任に伴い、裏金作りのためのダミー企業「ガンビル通商」の専務に収まる。米から「日本唯一のスパイマスター」と評され、徹底した隠匿行動でSR班を生き延びさせた。タイ人の妻子を持ち、引退後はパナマに共に逃亡し、生活している。
黒坂
黒髪長髪の女性工作員。第一線のメンバーらしく、パナマ秘密作戦にも参加していた。対ヘクマティアル作戦では刺客として単身キャスパーと交渉した。腰帯剣状の日本刀をベルトに仕込んで持ち込み、必殺の間合いでキャスパーに切りつけるも、チェキータの超人的な反応に阻止される。SR班一人目の戦死者となった。
鏑木
男性工作員。東條を裏切り者と呼び、SR班の心情を象徴しているような人物。短機関銃でヨナらを奇襲するが、東條と撃ち合い、戦死。

「メルヒェン社」

ドクター・マイアミ(本名:天田南 / あまだ みなみ。初出:第3集第16話『African Golden Butterflies』)
東アジア人女性。日本人科学者。ココとは友人で同い年。現在はドイツ企業のオモチャメーカー「メルヒェン」社の南アフリカ工場に勤めるが、必ずといっていいほど彼女の作る物は軍事転用されてしまう、ロボット技術のスペシャリストである。自分の研究が応用された兵器で人が殺し合うことについて、本人は特に良心の呵責などない模様(「増えすぎだよ、人間」と発言したことも)。
絶滅危惧種である美しい蝶を個人で追うほどの蝶マニアで、その知識とロボット技術を応用した蝶型のロボットを傍で浮遊させている。
『African Golden Butterflies』終幕で貝を採取していた事などから、生物の感覚器官等の応用研究を行っていると推測される。ココに半年後に再会する旨のメモを書き残し、物語より一旦退場。
喫煙者で、銘柄はガラム
モコエナ(初出:第3集第16話『African Golden Butterflies』)
黒人男性。マイアミの秘書。通称「モコ君」。好奇心の赴くまま、奔放に振る舞うマイアミをサポートする苦労多き人物。現地ではありふれた名字の様で、現実の南アのスポーツ選手に同姓の人物が多数実在している。
マリーン(初出:第3集第16話『African Golden Butterflies』)
黒人女性。ドクター・マイアミの所属するオモチャメーカー「メルヒェン社」の社員。マイアミのアポすっぽかしや不在をひたすら謝る立場。おしゃべりで、兵器見本市「DIESA」会場で陳とカレンに関する情報をココにもたらした。

UAV競争関係者

アマーリア・トロホブスキー(初出:第21話『モンド・グロッソ』)
白人女性。フランス人 元有名舞台女優にして引退後兵器ディーラーに転向した。フランス:ダッソー社所属。中東B国へユーロ製UAV(無人航空機)を納入する取引を巡ってロンドン入りしたココと対立することとなる。
資産家であった亡夫から受け継いだ武器関連の資産と人脈を駆使するのに加えて、持前の美貌と機転で常にココより先んじてB国陸空軍の要人を次々と懐柔していく。
ナッソス(初出:第23話『モンド・グロッソ Phase 3』)
B国の元国営関連企業EAE(ユーロ・エリアル・エンジン)社の専務。ココによって報復としてEAE社の株を大量に公開買い付けされ、対策のためにイギリスを去っていくが、報復を目的にスナイパーを派遣するも、ルツのカウンタースナイプで阻止される。

T共和国

レオン・リビエール(初出:第26話『Dragon Shooter phase.2』)
白人男性。医師。ヘクマティアル分隊がバルカン半島、T共和国X自治区の正規軍宛に122mm砲弾を空輸する際HCLI本部よりねじ込まれる形で同乗する事となった人道支援団体「人権のため発言する医師団(Outspoken Doctors for Human rights:以下ODH)」の医師長。ルツが『「伝説の傭兵」かと思ったぜ』と表現するほど屈強な外見をしているが、性格は至って温厚且つ紳士的で、また搭乗していた輸送機が「バルドラ」によって拿捕された際は、臆することなく機外へ交渉に赴くなどの勇気と大胆さも持ち合わせる。国連等、公な場での発言力があることで有名。
マルグリット・メスナー(初出:第26話『Dragon Shooter phase.2』)
通称マギー。ODHのメンバーの一人で、若く明朗な女性だが、ヨナのような少年兵を『見慣れました。』と発言するあたり、NGO活動の中で多くの事実を目の当たりにしてきたことが窺い知れる。過酷な経験からの物なのか本人の地金なのか、あまり物怖じせずに物を言う。少し変わった思考回路の持ち主。大きな前歯が特徴。
ドラガン・ニコラヴィッチ(初出:第26話『Dragon Shooter phase.2』)
白人男性。T共和国において戦争犯罪を繰り返す民兵組織、「バルカン・ドラゴン」通称「バルドラ」のリーダー。彼自身も戦争犯罪者として500万ドルの賞金付きで訴追されている。T国軍の将軍の子であり、10歳にして非行に走り、20代には西欧各国を犯罪旅行し、強盗・襲撃・殺人を犯した。投獄されるたび、父親のコネで政治家が助け出し、50を過ぎた今も組織を率いて犯罪を繰り返している。リビエール曰く『世界代表クラスのクソ野郎』。経歴のモデルはセルビア義勇親衛隊(アルカン・タイガー)のリーダーであったジェリコ・ラジュナトヴィッチか。

劇中に登場するアイテム(銃火器除く)

イリジウム衛星携帯電話
物語の要所要所でたびたび登場。物語をスムーズに廻してくれるキー・アイテムである。
海上輸送コンテナ
ココの父・フロイド氏が海運王と称される為か、商品である兵器を含む様々な物を輸送・受け渡しするシーンにたびたび登場。
ボルボSファミリー
第1話よりたびたび登場。右ハンドル仕様で抗弾改造が施されている。南アに置き去りにされてしまったが……?
VLミカ ミサイル
第11話で海上にてキャスパーのコンテナ船からココ達に引き渡された「商品」。アフリカ某国が顧客だった。
USN Mk3ナイフ
バルメの愛用するナイフ。シースは米Eagle Industry社製と思われる。
ハンヴィー
第1話登場のボスホート6が使用。
Mig-29
第1話で近代化改修キットを巡っての攻防が展開された。
ペトリオットミサイル
第3話でポルック少佐が野戦レーダーも追加で欲した事から、シルエットだけよく似た兵器と思われる。
ホンダ・CR-V
ドバイにて、オーケストラの攻撃をしのぐためにやむなく大破。
VW・トゥアレグ
CR-Vの後継。14話「海路」より登場。キーを渡されたウゴは感涙するほど喜んだ。
デネル・オリックス (Denel Oryx) ヘリコプター3
15話で海賊が使用。劇中では26mmロケットを装備するも、マオとレームが発射したM134ミニガンによって撃墜。
ハインドシリーズ
現在までにD型・V型・スーパーMk5の3種が登場。おそらく日本娯楽漫画で一番ハインドの登場種が多い作品であろう。
An-12輸送機カスタム
HCLI社保有機。Dragon Shooter編に登場。IRジャマー等、対対空装備を補強している。
SA-9 ガスキン
BRDM-2に、短距離SAMを搭載している。民兵組織バルドラがこの車両と自走対空砲(中国製APCベース)、携帯SAM(ストレラ)による簡易な防空コンプレックスでココを輸送機撃墜を試みた。
D-30ファミリー 122mm野戦砲
Dragon Shooter編クライマックスでマオがフレシェット弾を運用。
B-52
ココ(であろうと思われる)がイラク北部に潜伏したヘックスを殺害するために使用。ちなみにB-52の最大ペイロードは31.5tである。
AUCHENTOSHAN Square YRS 18 OLD
アールの墓にココが手向けた高級スコッチ・ウィスキー。生産元のオーヘントッシャン4は唯一ローランド・スコッチ伝統の3回蒸留を行っている蒸留所。劇中登場の18スクエアは、日本国内での輸入小売相場が8万円をゆうに超える。

その他の事柄

  • レギュラーの登場人物が多い為、初出時は名前の部分の写植をゴシック体で強調する措置が取られている。
  • 作者の同人誌「空中楼閣4」では、デビュー作である『Ordinary±』の主人公・伊万里に、ココがポリゴナル・バレルを渡すという短編が掲載されている(頒布されたのは連載決定のかなり前。2003年夏のコミックマーケット64である)。
  • 2007年3月号で初の巻頭カラー掲載を果たした際、その見本誌を読んだ編集長が、キャラ配置を『無印ガンダム』とオーバーラップさせてしまい、小学館公式Web内の編集者日記で、持論を2日間に渡り熱く語るという暴走行為に及び、部下から諭されたという逸話がある。
  • 第1集が発売から半月も経たずに重版されてしまい、オビの文章もほんの少し変わった為、『初版のオビ付き新古本美品』はそこそこ貴重である。
  • 2006年12月号掲載のインタビューで、「セリフは俳句だと思う」「8×3でフキダシに収めろと講談社時代に教えられた」旨の発言がある。
  • 『ブラック・ラグーン』の軍事考証も手掛けている津久田重吾が、第4話の『情報協力』としてクレジットされている。同じく1 - 3話の情報協力を行った大江英明は、アンサイクロペディア愛読家。第2集8話では、作画協力として漫画家の秋月亮(現・あきづきりょう)が参加。第3集より、「タクティカルロア」「ガンダムUC」などの設定考証を担当している白土晴一が情報・考証協力。
  • 第4集から、情報協力・考証:白土晴一、アシスタントに市川剛、ヘルプに秋月亮という制作態勢が確立された模様。
  • ココらはヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門という設定になっているが、作者は「世界中を旅させたい」とインタビューで語っている。
  • 中文版(台湾)タイトルは「軍火女王」で臺灣東販出版より、香港・マカオ版は「Jormungand -軍販-」の題名でJade Dynastyより発刊。なお、香港版は18歳未満への販売譲渡等を禁ずる旨が帯に記載されている。
  • 同人誌コメントによれば、本作はネームから仕上げまで一貫してPhotoShopによって作画している(2008年冬コミ時点)。
  • 第7集オビ(初版)にて、単行本累計100万部突破がアナウンス。同時期の編集部日記にて、第1集の12版が伝えられた。

既刊

  1. 2006年11月17日発売 ISBN 4-09-157069-0
  2. 2007年4月19日発売 ISBN 978-4-09-157089-5
  3. 2007年10月19日発売 ISBN 978-4-09-157109-0
  4. 2008年4月18日発売 ISBN 978-4-09-157128-1
  5. 2008年10月30日発売 ISBN 978-4-09-157150-2
  6. 2009年4月17日発売 ISBN 978-4-09-157174-8
  7. 2009年10月17日発売 ISBN 978-4-09-157190-8
  8. 2010年5月20日発売 ISBN 978-4-09-157215-8

ex:5巻特装版(2008年10月17日発売)ISBN 978-4-09-159063-3(ミニ画集「Ricochet」付初回限定版)

脚注

外部リンク