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リトル巨人くん/内山まもる

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著者: 内山まもる
巻数: 1巻

内山まもるの新刊
リトル巨人くんの新刊

最新刊『リトル巨人くん 1(がんばれ小学生プロ投手長嶋巨人に入団



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

gonpashin 日本ハムは「SLAM DUNK」を読ませて大谷くんを説得したらしいよー(もちろんウソ〜) #日本ハム #大谷翔平 #スラムダンク #SLAM_DUNK #SlamDunk #流川楓 #安西光義 #井上雄彦 #日野公太 #リトル巨人くん #内山まもる #マンガ #manga
shirogasuri 「リトル巨人くん」ぼんやりと読んだ覚えがある。小学生がプロ球団に入るんっだったかな。 #manga -- ザ・ウルトラマン、リトル巨人くんの内山まもるが逝去 http://t.co/N5aacsOT
GoITO RT @smallboxman: 内山まもるを「ウルトラマンの作家」みたいにいっちゃうのはどうなんだろうなあ。普通に考えればマンガ家としての代表作は『リトル巨人くん』や『番外甲子園』、高橋三千綱原作の『こんな女と暮らしてみたい』辺りになるんじゃないかと思うが。
DJ_PRINCE_ 内山まもる先生がお亡くなりなったニュースを聞いて、やっぱりショックです。リアルタイムで「ザ・ウルトラマン」や「リトル巨人くん」を読んでいたこともそうですが、地元・土浦出身ということ、見覚えある霞ヶ浦の風景とかコロコロに出てきて、それは子供心に嬉しかったです。ご冥福をお祈りします。
magaminoriko 訃】漫画家・内山まもるさん死去 62歳 (読売) http://t.co/n1eWFc6D 代表作「ザ・ウルトラマン」「リトル巨人くん」 #manga お悔やみ申し上げます・・

リトル巨人くん』(リトルきょじんくん)は、内山まもるの野球漫画。『コロコロコミック』(小学館)や小学館の学習雑誌に連載されていた。『小学二年生』1977年2月号が初出。同年4月号より『小学三年生』へと引き継がれる。コロコロコミック版は1977年創刊号 - 1979年7月(第1期)・1984年4月 - 1986年3月(第2期)。

概要

多摩川小学校に在籍するサウスポーの小学生の滝巨人(たききよと、通称「巨人くん」)が読売ジャイアンツに入団し、エースとして活躍する様子を描いた作品。読売ジャイアンツが監修し、長嶋茂雄・王貞治など実在の野球選手が数多く登場する。

主人公の巨人くんが小学生であることから「試合の登板予定と学校の遠足が重なってしまい、遠足に行きたいと駄々をこねる」「学校の勉強が追いつかなくなり、他のジャイアンツの選手が交代で家庭教師を務める」など、小学生らしい話がある一方で、ほとんど実際のプロ野球と変わらない真剣勝負も数多く描かれている。

巨人くん以外にも、一緒に練習したチームメイトも12球団それぞれに一人ずつドラフト会議で一位指名され、全員入団している。各球団に入団したチームメイトは、その指名された球団名をもじっている(阪神には一、日本ハムには太など)。連載の中で、阪上は巨人くんと直接対戦し、ホームランを放っている。

いわゆる「サザエさん方式」とは違い、主人公の巨人くんや家族・クラスメートなどは連載中も年をとらないが、他の12球団の選手は年をとる設定になっている。従って、70年代後半~80年代半ば位までの選手の移り変わりを知ることが出来る。

また同作品はコロコロコミックの連載と学習雑誌の連載は基本的なストーリーは共通ではあるが、あくまでも独立した作品となっており、特に第2期においてはコロコロコミックでは第1期の続編としての作劇がなされているが学年誌においては生年により読む雑誌が固定され、低学年向けの場合複雑な設定を排除する必要等から第1期は存在しないものとする作劇がなされている。単行本のストーリーはコロコロコミック版がベースとなっており、学習雑誌版の作品は修正が行われている。また、学習雑誌掲載分が後にコロコロで再掲載されることもあった。

単行本は小学館てんとう虫コミックスから全15巻が刊行後、2005年に英知出版トラウマコミックから愛蔵版(全2巻)が発売される。

あらすじ

コロコロコミック版

第1期

ジャイアンツの第1期監督時代の長嶋・王の二人が練習休みの日に二人連れ立って街を散歩していると、北町小学校で草野球をやっている少年達に出会う。ところがその中に、小学生ながらプロ顔負けの剛速球を投げる投手巨人くんがいた。実際に投げる球を受けた長嶋は「これは即プロで通用する」と判断し、小学生ながら巨人くんをドラフト会議で指名しジャイアンツに入団させてしまう。

第2期

ジャイアンツの監督に就任したばかりの王は、相変わらずのリリーフエース不足に悩まされていた。そんな中、長嶋からの電話でアメリカに呼び出される。てっきり新外国人の獲得の相談かと思いきや、行ってみるとそこには第1期の最後で引退、その後両親の仕事の関係でジャイアンツを退団しアメリカに渡っていた巨人くんがいた。両親が日本に帰国するため巨人くんもジャイアンツに復帰できることになったことを知った王は早速巨人くんと契約を結び、巨人くんも日本に戻って大活躍する。

学習雑誌版

学習雑誌版ではコロコロコミック版とは異なり、第1期は存在しないことになっており、ストーリー展開も複数のパターンが見られるが、多くは巨人くんがドラフト会議で指名されるところからストーリーが始まる。特に長嶋は「謎の覆面紳士」として、覆面を被りノックをするなど、チームメイトと共に巨人くんを徹底的にしごき上げた。そしてドラフト直前に自ら覆面を取って正体を明かし、鼓舞激励した。因みに、この時偶然傍を通りかかった原辰徳にその姿を目撃されていることになっている。

また、王が現役を引退し助監督となった1981年4月号スタートの『小学三年生』では、主砲が抜けたジャイアンツの救世主として、巨人くんは投手ではなく打者として描かれた。ある日、藤田元司監督と王助監督が王引退の穴をどう埋めるかと頭を悩ませながら街を歩いていると、偶然通りかかった小学校から、校舎を越えるほどの大飛球が飛んでくる。どこの大人が打った打球かと驚きながらグラウンドへ駆けてゆくと、そこにいたのが巨人くんであった。その他、広島カープ所属の小学生選手が外国人外野手であったりと、コロコロコミック版に比べ細部に渡り変更点が多い。皮肉なことに1981年4月に小学3年生だった読者は1984年4月号からのコロコロ版2期の巨人くん(この時6年生)の年齢と等しく、この世代にとっては説明無くコロコロで投手として帰ってきた巨人くんに矛盾を生じる形となった。

登場人物

滝巨人(たききよと)
本作の主人公。ライバルチームからピッチャー返しで一時攻略され、ピッチャー返し恐怖症になったが、堀内に猛特訓を施され克服した。その後、左腕の負傷により代打に転向(第1期)
長嶋茂雄
第1期連載時のジャイアンツの監督。顔はあまり本人とは似てなく、青年顔である。
王貞治
第1期連載時は先輩選手として、第2期はジャイアンツの監督として登場。第1期に関してはストーリー上、同僚ということもあり巨人君に対しては長嶋より王が関与することが多い。家庭教師を買って出たり、観客として試合を見に来ていた少女(実は掛布目当て)と「お見合い」を行うなど面倒見が良い。
堀内恒夫
巨人君のピッチャー返し恐怖症を猛特訓で克服させた。また勉強不足のエピソードのときは王から家庭教師の一人として指名された。
掛布雅之(阪神)
対巨人君の特訓では地面に穴をほり、その中から山本和行(阪神)に投球させた。→巨人君は小学生のため背が低く、球筋が低めに集まって打ちにくいので、巨人君の背丈にあわせるために穴を掘った。
広田島太郎(広島)
ホームラン級のあたりもキャッチする跳躍力を持つ守備力にすぐれた小学生投手。第1期に登場
ジョア・カイザー(ヤクルト)
アメリカンスクール在学の中学生投手。マジックホップボールにより巨人くんを翻弄する。第1期に登場
阪田神介(阪神)
大阪から巨人くんのクラスへやってきた文武両道の転校生。実は阪神の投手で彼の登場によりペースを崩された巨人くんはスランプに陥る。第1期に登場。
広島健児(広島)
広島カープが巨人君対策として入団させた小学生選手。小柄な体格とは裏腹にパワーヒッターであり、ピッチャーライナーは巨人君の体を吹き飛ばしそうなほどの勢いだった。ポジションはファースト。背番号83は、山本浩司と衣笠祥雄の番号に由来。「野球は科学」が信条で、自宅には大掛かりなトレーニング器具とコンピュータが用意されており、データ分析を駆使して試合に臨む。第2期に登場。
浪速(阪神)
阪神が巨人君対策として入団させた小学生選手。「野球は銭」が信条で、ヒットを打てば吉田監督からポケットマネーで特別ボーナスを払うよう要求する。浜風の逆風を受けながらもバックスクリーンまで打球を運ぶことができるなど、長打力は目を見張るものがある。第2期に登場。

外部リンク