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レベルE/富樫義博 冨樫義博

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著者: 富樫義博 冨樫義博
巻数: 3巻

富樫義博の新刊
冨樫義博の新刊
レベルEの新刊

最新刊『レベルE v.3


出版社: 集英社
シリーズ: ジャンプコミックス


レベルEの既刊

名前発売年月
レベルE vol.1 1996-03
レベルE vol.2 1996-10
レベルE v.3 1997-05

レベルE』(レベルイー、LEVEL E)は冨樫義博によるSFコメディ漫画作品。

概要

『週刊少年ジャンプ』誌上において1995年42号から1997年3・4合併まで、ジャンプとしては異例の月1連載で全16話を掲載。「幽☆遊☆白書」に続く、作者3作目となる連載作品。単行本はジャンプ・コミックスより全3巻、SJR(廉価)版全2巻。『アシスタントを使わず一人で描いたらどうなるか』ということに挑戦した作品であるため、月1での連載となった。

作者の出身地である山形県を基本舞台に、作者自身の趣味であるオカルト的な要素の強い、宇宙人を題材としたSF作品。地球にやって来たドグラ星のバカ王子が暇つぶしに起こす悪ふざけを軸とした物語がオムニバス形式で展開される。

タイトルは作者が当時見ていた映画『LEVEL 4』をもじり、エイリアン (Alien) の頭文字をEだと勘違いしていたため、「レベルE」と命名された。ちなみに、担当にそれを指摘された作者は「『E.T.』のEだ」と苦しくも弁解したとコミックス「HUNTER×HUNTER」の余白部で吐露している。

作中、山形県勢初のベスト8進出を熱望する高校野球ファンが登場する。これは1995年発表当時、山形県勢は高校野球では春夏通じてベスト8に入ったことがなく、新潟県勢と共に下位にあまんじていたため2005年に春の選抜で羽黒高等学校がベスト4進出、2006年に夏の甲子園で日大山形がベスト8進出している。

構成

全16話からなる本作は、内容から8編に分ける事ができる。これらに正式な名称はついていないが、本稿では便宜的に以下の様に呼ぶ。

  1. バカ王子襲来編:No.001 - 003、単行本1巻に収録。
  2. 食人鬼編:No.004・005、1巻に収録。
  3. 原色戦隊カラーレンジャー編:No.006 - 009、2巻収録。
  4. サキとミキヒサ編:No.010・011、2・3巻に収録。
  5. 高校野球地区予選編:No.012・013、3巻に収録。
  6. 人魚姫編:No.014、3巻に収録。
  7. バカ王子の結婚編:No.015、3巻に収録。
  8. ハネムーン編:No.016、3巻に収録。

全ての作品が世界設定を共有しているものの基本的にはオムニバス形式であり、各編毎の繋がりは薄い。ただしシリーズとして関連性の高い話も存在し、以下に大別される(シリーズ名は便宜的に着けた物であり正式な物ではない)。

バカ王子シリーズ(「バカ王子襲来編」、「バカ王子の結婚編」、「ハネムーン編」)
狂言まわし的な役割をもつバカ王子が、特に中心に位置し、ストーリーに積極的に関るシリーズ。
カラーレンジャーシリーズ(「原色戦隊カラーレンジャー編」、「人魚姫編」)
5人の小学生からなるカラーレンジャーを中心としたシリーズ。「原色戦隊カラーレンジャー編」はテレビゲーム『RPGツクール』のパロディでもある。
その他(「食人鬼編」、「サキとミキヒサ編」、「高校野球地区予選編」)
他のシリーズとの関連性の低い物。ただし「高校野球地区予選編」は「バカ王子襲来編」との関係がやや高い。

あらすじ

バカ王子襲来編

高校進学に伴って山形で一人暮らしを始めることになった筒井雪隆は、引っ越したその日に自分より先に自分の部屋で勝手に生活している記憶喪失の宇宙人を自称する男に出会う。追い出そうとする雪隆だが、男に言いくるめられ、結局男を同居させた上、宇宙人である事も認めざるを得なくなってしまう。落ち着く間もなく雪隆の周りに男をめぐって、人間の宇宙人研究機関員、宇宙からやって来た男を王子と呼ぶ護衛達、更には山形周辺を縄張りとする好戦的な宇宙戦闘民族ディスクン星人まで動き出し、風雲急を告げ始める。しかし雪隆達の不安をよそに、当の本人は全く緊迫感無く悠々とショッピングを楽しんでいた。

食人鬼編

林間学校の途中、同級生が同じ学校の何者かに喰われるところを偶然目撃してしまった悪ガキ4人組は、次は自分達の番ではないかと怯え、自己防衛のために犯人探しを始めた。しかしその矢先、4人の内の一人が姿を消す。いよいよ切羽詰った彼らは、知り合いの怪しい人物に助けを求め、とあるつぶれかけの精神クリニックを紹介される。この編のみ王子が作中で描いた漫画(劇中劇)となっている。

原色戦隊カラーレンジャー編

バカ王子が次の退屈しのぎに選んだのは、東京に住む5人の小学生。学校帰りの5人を自身の宇宙船へさらって来た王子は、半ば無理やり、変身ヒーロー原色戦隊カラーレンジャーへと改造してしまう。そんな王子の思惑に抵抗を続ける5人だったが、王子の悪巧みは着々と進んでいた。

サキとミキヒサ編

常に宇宙を放浪しているマクバク族は、雌のみで構成され、繁殖期になると、女王が種族を代表して異種族の雄性体の一人と交配し何万という子孫を残す。しかし交配された種は数世代以内に必ず絶滅する。そんなやっかいな種族が地球に目を付けやって来ることを知ったクラフトたち三人は、マクバク族王女のムコ探しを阻止するためにボディーガードとして同行、あれやこれやと邪魔する。そんなクラフトたちの妨害工作も空しく、王女は目当ての相手を見つけ、さらに相手も王女に一目惚れの相思相愛になってしまう。

高校野球地区予選編

夏の高校野球の山形県予選。あと一勝で甲子園という所まで進んだ雪隆たち如月高校野球部だったが、勝ち進むに従って突然部室の窓ガラスが割れる等のポルターガイスト現象が頻繁に起こるという問題も抱えていた。それについて様々な推測をしながらも、目の前に迫った甲子園への興奮もあり、それ程問題にもしなかった雪隆たちだが、県予選決勝の日、突然今までで最大の怪奇現象に見舞われる。雪隆達の応援に行く途中、偶然その怪異を目撃したディスクン星人のラファティの知らせで事件を知ったクラフト達は、救出方法を模索する。

人魚姫編

ある企業の重役が尾の先が二つに分かれているツインテールマーメイドを落札した。しかし彼は、ツインテールマーメイドに「嘘」をついてしまい、彼女の舌により刺し殺される。彼女は、密猟業者との約束の人数を彼を最後に果たし、密猟業者に解放を懇願する。しかし密猟業者に彼女を解放する気は無く、彼女で更に一儲けしようと企む。そんな頃、王子に「原色戦隊カラーレンジャー」にされてしまった小学生5人の中の1人、清水が父の仕事の都合上、アメリカに転校する事になる。

バカ王子の結婚編

しばらく姿を見せていなかったバカ王子が突然、雪隆の部屋を訪れた。神妙な面持ちで、バカ王子は「人に追われているので、かくまって欲しい」と言う。話を聞いてみると、王子を追っているのは、王子の実弟にしてドグラ星の第2王子モハン=キ=エト・ドグラとバカ王子の許嫁ルナ=ミ=マド・マグラであると言う。彼らの目的は、バカ王子とルナの結婚。ドグラ星において王位継承権を持つ者は、満20歳までに王妃候補を選定して結婚の儀を執り行わないと王位継承権が次順の王子に移る。結婚したくないし面倒だから国王にもなりたくないバカ王子と、バカ王子を国王にしたくないクラフトらの利害が初めて一致し、協力して結婚阻止に乗り出す。

ハネムーン編

歳月は流れ、バカ王子と雪隆が出会って10年近くが経過した。王子とルナは結局結婚し、娘のカナも7歳になった。ドグラ星の新王朝がようやく軌道に乗ってきたため、王子とルナは遅めの新婚旅行に出かけた。しかし、運悪く革命商社クイーンツという武装テロ組織の一味に誘拐されてしまう。

登場人物

ドグラ星人・マグラ星人

バカ王子の故郷であるドグラ星とその衛星であるマグラ星の人間。ドグラ星とマグラ星の間には古くからの支配従属的な因習が残っており、マグラ星の無血革命での解放を目指すマグラ同盟という結社が存在する。

バカ=キ=エル・ドグラ
ドグラ星第1王子。全宇宙規模の会議へと参加する為の移動中に地球に飛来。宇宙一とも称される天才的な頭脳を持つが、同時に同等の性格の悪さを持ち、「民衆の支持を下げずにいかに苦しめるか」と言った意地悪にばかりその能力を浪費する。人が真剣に悩んだり苦しんだりする姿を見るのが趣味(ただし生命には一切の危険が及ばないように配慮しているので余計性質が悪い)で、自分が楽しむためには他人の迷惑など一切考えない。かなりの日本びいき。多くの人や物を巻き込んでスケールの大きいいたずらを決行する割にはうかつなところがあり、それが原因で事態が思わぬ方向に進むことも。作中では一貫して「バカ王子」と呼ばれていたが、最終巻でそれが本名だったことが明らかになる。「人魚姫編」以外の全編に登場し、ほぼ全てのエピソードで重要な役を担う。
クラフト隊長
ドグラ星王立護衛軍隊隊長で、王子護衛歴10年。実直な性格で王子の悪巧みに対し、いつも真っ向から諫言するが、そのために王子にオモチャにされ様々な嫌がらせを受けており、キレやすくなっている。ジンクスを気にする人物で、他人が不幸にならないよう気遣う事も。部下2人からは「悪人になれない」と評されている。「人魚姫編」以外の全編に登場。
サド隊員
王子護衛歴5年。冷静で理知的な性格であり、生態学者という一面も持ち合わせている。そのため、異星人の生態などの説明役を担うことが多い。ドグラ王・王妃への忠誠心から護衛を続けており、王子の性格の悪さについてはもはや諦めている模様。奈落の底に沈むクラフト隊長を慰め諌めるという重要任務も担う。「人魚姫編」以外の全編に登場。
コリン隊員
王子護衛歴1年。他の2人に比べると割とミーハーなところがあり(見方を変えると普通なキャラで)、陰は薄いが密かにルナ王女の計画に加担していた。「人魚姫編」以外の全編に登場。
モハン=キ=エト・ドグラ
ドグラ星の第2王子で、バカ王子の弟。兄と違って一本気で実直、民の信望も厚く兄と違った意味での行動力も兼ね備えているという、模範的指導者の様相を見せる。しかしどこか非常識な部分もある。ドグラ星王位の第2継承者で、兄を含めて国民の殆どが彼に王になって欲しいと思っているらしいが、本人は兄が王になるべきと考えている。「バカ王子の結婚編」に登場。
ルナ=ミ=マド・マグラ
マグラ星の第1王女。バカ王子の許嫁で後に妻となる。本人も認める結構な変わり者。作中、唯一王子に悪巧みを仕掛けて完全勝利した人物。結婚後もバカ王子と2人で様々な武勇伝を打ち立てたようである。「バカ王子の結婚編」、「ハネムーン編」に登場。
カナ
バカ王子とルナの娘。父親に似て非常に活発で理知的な性格のようで、おとなしく留守番すること自体がありえない。「ハネムーン編」に後姿だけ登場。

地球人

筒井 雪隆(つつい ゆきたか)
将来を有望視されている高校球児。「高校進学と同時に一人暮しする予定の部屋に行ったら、王子がいた」という不幸な少年。いつも王子におちょくられている。すぐ頭に血が上る性格でその言動や気性の荒さからチンピラ扱いされている。中学高校と野球部所属で、中学時代は補欠ながらも全国優勝経験があり、高校1年でレフトで7番のレギュラーを獲得、2年で5番とクリンナップの一翼を担うまでに成長している。通称「如月高の核弾頭」。「食人鬼編」、「サキとミキヒサ編」、「人魚姫編」以外に登場。
江戸川 美歩(えどがわ みほ)
雪隆の隣の部屋の住人。科学者の娘。高校生。アクティブかつアグレッシヴな性格から騒動に巻き込まれる(というより自ら巻き込まれた)。オカルトや超常現象などの分野に詳しい。「食人鬼編」、「サキとミキヒサ編」、「人魚姫編」以外に登場。
江戸川 蘭蔵(えどがわ らんぞう)
工学博士。美歩の父。見た目は頑固オヤジだが、バカ王子の悪巧みに自ら手を貸す程度にはノリの良い性格をしている。「バカ王子襲来編」に登場。
板倉(いたくら)・東尾(ひがしお)・山田(やまだ)・野崎(のざき)
悪ガキ。修学旅行の最中、中学の同級生がおなじ学校の何者かに喰われるところを見てしまったがために事件に巻き込まれる。「食人鬼編」に登場。
安田(やすだ)
板倉達と同じ学校に通う少女。林間学校の最中に山本の犠牲となる。「食人鬼編」に登場。
谷町(たにまち)
板倉達が通う学校の先生であり、口うるさくて説教が長い典型的な生徒に嫌われている先生。「食人鬼編」に登場。
坂本 庵悟(さかもと あんご)
板倉達が慕う、風貌・人脈などがかなり怪しい人物。「食人鬼編」に登場。
夢野 九四郎(ゆめの きゅうしろう)
庵悟が板倉達に紹介した怪しい精神科医。ヤクザの臓器売買ルートとも繋がりを持つ。「食人鬼編」に登場。
幹久 今日子(みきひさ きょうこ)
身体も戸籍上も女性だが、染色体レベルでは男性で、ゆえに精神的にも男性。この為小さい頃から女性ばかりを好きになっていた。サキ女王と互いに一目惚れし、地球人滅亡の危機を迎えさせる。「サキとミキヒサ編」に登場。

原色戦隊カラーレンジャー

バカ王子が暇つぶしに考えた悪ふざけで無理やり結成させられた小学生5人からなる正義のヒーロー (?) 。腕輪を装備した状態で「○○チャージ」(○○はそれぞれに対応した色)と叫ぶ事により声の大きさに応じた時間だけカラーレンジャーに変身する事ができる。原色戦隊の名前にあるように、それぞれ割り当てられた色ごとに特有の技を使うことが出来、レベルが上がる毎に新たな能力が使える様になる。『RPGツクール』をモチーフとした世界観を構築している為、基本的には一般的なRPGのシステムを踏襲しているが経験値は存在せず、変身時間に応じてレベルが上がるため変身時間が経験値に相当する。レベルアップするとファンファーレが頭の中で鳴るが、王子が口で言っているため聞くほうにすれば腹立たしいものでしかない。なお、腕輪を装備している時はバカ王子が直接脳に語りかける事ができ、逆に王子は装備者の周りの音を聞く事ができる。レベル5くらいから徐々に実戦向な能力を覚えだし、また、それぞれの色が力を合わせる事で違う色の力を使うこともできる(例・白と黒で灰色、退廃の力を使える)。なお、5人の名字には変身する色の漢字が含まれており(川、木田など)、名前はほぼそのまま能力に由来している(シ水はやや例外)。「原色戦隊カラーレンジャー編」、「人魚姫編」に登場。

赤川 太陽(あかがわ たいよう)
赤の戦士。炎の力。唯一ヒーローをやることに乗り気な少年。眼鏡の学級委員長で普段は生真面目だが、キレると何をするか分からないタイプ。いつも他の4人から何かとイヤなことを押し付けられる為に、リーダーに就任(実際は清水が取り仕切る事が多い)。
清水 良樹(しみず よしき)
青の戦士。水の力。共に空手を習っている横田とは仲がいいが、喧嘩をする事も多い。正直であっけらかんとした性格で、糸井理奈が好きな事を他の4人の前で公言している。作品内では彼が中心的役割で、常にみなの先頭に立つ。
横田 国光(よこた くにみつ)
黄の戦士。光の力。清水と一緒に空手を習っており、気の合う喧嘩友達でもある。小学生なのに口ヒゲがあり、その立派な体格や顔、髪型もあいまって非常におっさんっぽいが、好きな女の子の名前は胸に秘めておきたいナイーブな一面も見せる。
百地 治(ももち おさむ)
白の戦士。癒しの力。プレイボーイで好きな女の子(本人談)が60人以上にのぼる。好みのタイプは「人魚姫編」に登場した人魚のような性格の女性であるらしい。家は大金持ちで、祖父は5人の通う小学校の理事長。
黛 真夜(まゆずみ まよ)
黒の戦士。闇の力。文科系硬派で冷静、知的な少年。5人の中でも少し変わった性格だが、それは状況を考察して仲間を導いたり、不可思議な状況を瞬時に受け入れたりと、良い方向に発揮されることが多い。

如月高校野球部

雪隆の通う高校の野球部でチームメイト。甲子園出場を狙える位の実力をつけてきているが、地元新聞では控え層が薄いとも云われている。甲子園出場をかけた山形地方予選決勝戦を目前に控えた大事な時に、ある事件へと巻き込まれる。「高校野球地区予選編」に登場。なお、本事件の原因となった人物は物語の進行上明らかにはされていないが、基礎的な野球知識があれば読者にも解るように描写されている。

岩田
野球部キャプテン。ポジション・ライト。豪快・野性的な性格かつ風貌で、如月高校野球部「抱かれたくない男」2年連続堂々のナンバーワンだが、美人マネージャーを彼女に持つので本人は全く気にしていない。実家は硝子店。プロ志望で、希望球団は阪神。
江尻
ポジション・ピッチャー。得意球がフォークのプロ注目のエースで女好き。女性の視線が集まればその球速は150キロを超えると自称し、チームメイトにも本当に出すと認められている。しかし、走り込みが足りないため制球に難があり後半ばてるとも指摘されている。
倉本
ポジション・キャッチャー。男前だが女関係はまじめ。自称ホモ。野村に怪しい目線を送る。
所沢
ポジション・ファースト。人がよさそうな顔だが隠し玉が得意。公式試合では使わないらしい。
佐藤
ポジション・セカンド。座右の銘「可もなく不可もなく」を実践するかのように地方予選決勝戦まで1つの三振も失策無いが打率は2割そこそこ。
金光
ポジション・サード。チーム一の技巧派。夜型人間のため色白。
寺門
ポジション・ショート。野球歴2年でレギュラーになった努力の天才。
野村
ポジション・センター。唯一の一年生レギュラーで俊足。ヤローの隠れファン増加中。倉本先輩の目線におびえる。部室で起こるようになったポルターガイストの原因を独自に調べる過程でこの種の現象にある程度詳しくなった。
藤井
野球部マネージャー。美人だが、なぜかキャプテン岩田にぞっこん。
田中
野球部の控え選手。甲子園球場で巨人阪神戦を観戦したことがあった。その際、自分の名前のシールをベンチの下に貼り付ける。

ディスクン星人

宇宙有数の戦闘種族。彼らの手にかかって絶滅した宇宙種族は軽く三桁を越える。しかし種族揃って大の野球狂であるため、地球では野球が見られなくなる事を恐れて、同じく野球狂であり仇敵であるエラル星人とも共存し大人しくしており、地球はディスクン星人とエラル星人が共存する唯一の星になっている。見た目は地球人とほとんど変わらず、地球の人間社会に普通に溶け込んで生活しており、雪隆達が済む寮の管理人もディスクン星人である。

坂本 尽八(さかもと じんぱち)
地球のディスクン星人の長を務める老人。バカ王子襲来編」に登場。
ラファティ
種族でも使える者が少ない"擬似死"をただ一人自由自在に使える青年。チンピラ風の外見に反して、常識的かつ礼儀正しい性格。いつの間にかクラフト達とも仲良くなっており、いきなり土足でクラフト達の家に上がりこんでも動揺されなくなっている。「バカ王子襲来編」、「高校野球地区予選編」に登場。

エラル星人

ディスクン星人の仇敵である戦闘種族。ディスクン星人と同じく種族揃って大の野球狂。ディスクン星人に先立って地球に来訪し、野球の盛んな地域の大半をナワバリに収める。ディスクン星人とは地球でもしばしば小競り合いを繰り返すが、他の彼らの抗争から見ると、ありえないほどの極小規模のものであり、「地球人を争いに巻き込まない」という紳士協定すら結んでいる。

コンウェル星人

本来は地球人とは異なる外見で、着ぐるみを着る事によって地球人に化けている。男が排卵期の女を食べ、体内で受精させて卵を産むと言う生態系を持つ。この為通常の食欲とは別に女を食べる欲求(『見えない胃袋』と呼ばれる)が本能として備わっており、地球においても時おり女性を捕食している。

山本(やまもと)
父親と弟と共に地球に渡って来た恐らく最後のコンウェル星人。板倉達と同じ学校に通う。彼が林間学校中に安田を捕食することから「食人鬼編」が始まる。

マクバク族

雌のみで構成され、交配し子供を産むのは女王のみ。同種族の雄は一切存在せず、異種族の雄との交配によって繁殖を行う。このマクバク族と交配した種族の雄は種族全体が繁殖能力を失う事となり、数世代で必ず滅びる事となる。この為彼女達は“異種喰い”と呼ばれ宇宙の中でも恐れられている存在となっている。婿の選び方は本能に従った一目惚れ。女王も交配を行うのは生涯一度だけであり、交配後はその相手の種族の星に住み着く。

サキ王女
マクバク族の王女。地球に外交視察という名目で、婿探しにくる。幹久今日子に一目ぼれする。「サキとミキヒサ編」に登場。

その他の地球外生物

クライブ
ジャクリンS星の流動生物で、優秀な擬態能力をもつ。王子のペットであるが、本来は飼育禁止の生物。「バカ王子襲来編」、「ハネムーン編」に登場。
立花先生
清水たちのクラス担任を受け持つ教師で、実は宇宙人。本来は虫類の様な姿をしているが、屈光シールドを使う事により人間に変装している。本職は暗殺者で、腕は一流。依頼があれば赤子も殺すと言われているが、赤子殺しの報酬などは高すぎてだれも払えないとのこと。実際に依頼があったとしても実行する気は全く無いようである。夢は教師になること(実現)と宇宙中を旅行すること。暗殺業についている理由は、宇宙旅行の資金集めにもっともてっとり早いと思ったからである。現在、本気でこのまま教師を続けようかと思案中。教師としては厳しさはあるが、生徒受けはいいらしい。「原色戦隊カラーレンジャー編」、「人魚姫編」に登場。
イイダチ王
ゲーム内の城の王。機械。
アパレル姫
イイダチ王の娘である王女。
ルチ将軍
暗黒空軍竜騎士隊長で性格はクソ真面目。アパレル姫を自分の后にしようと目論んでいる。レベルは1300。
魔王
魔王軍のボス。唯一特別に改造した人工知能が使われており、王子の手を離れたゲーム世界で実質的な創造主にあたり、自らを改造する事も可能。
ツインテール = マーメイド
ウォーキング = フィッシュとも呼ばれるホルン星の人魚。手の指間には水かきがあり、足を人間型・魚型と自在に変化できる能力を持つ。言葉の嘘・本当を音で見抜き、目前で嘘をつかれると本能的に舌で攻撃する性質を持つ。「人魚姫編」に登場。
革命商社クイーンツ
金を目的とした誘拐屋。商談が失敗に終わると人質を虐殺し形だけの犯行声明をあげる。バカとルナを誘拐するがバカ王子の策略にはまり自滅する。
サゾドマ虫
恐ろしく醜悪な見た目をしているが、実は人懐っこく無害な虫。人間に集団で取り付く習性があり、攻撃した相手や逆に嫌がって逃げようとする相手には喜んで余計に取り付こうとする。笑顔でいる人間には寄り付かない。名前や習性がかつて王子が作ろうとして失敗した人工生命体にソックリであり、両親(バカとルナ)は娘が作り出したのではないかと推理している。「ハネムーン編」に登場。

舞台

山形
雪隆の高校がある場所であり、クラフト達も地球滞在の際には山形に住んでいる模様。「バカ王子襲来編」・「高校野球地区予選編」・「バカ王子の結婚編」の舞台。
東京
山形へ行く際に東京駅に集合している事から、カラーレンジャー達は東京圏に住んでいると推定される。
カルバリ星
王子が遊戯専用惑星を買って造り上げた改造惑星。「原色戦隊カラーレンジャー編」に登場。
北海道○×市
「ハネムーン編」の舞台。終盤まで地名は伏せられ、異星のように描かれる。

アニメ

10月23日より開催中の「ジャンプスーパーアニメツアー2010」にて、アニメ化が発表された。 アニメーション制作はぴえろ×david production。

関連項目

  • バーチャファイター - 作中でクラフトがバカ王子に攻撃を仕掛ける際に技、絵柄共に(C)(著作権記号)付きで利用されている。

脚注

th:เลเวล อี