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ロザリオとバンパイア/池田晃久

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著者: 池田晃久
巻数: 10巻

池田晃久の新刊
ロザリオとバンパイアの新刊

最新刊『ロザリオとバンパイア 10


出版社: 集英社
シリーズ: ジャンプコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

albion0221 RT @fmt_joker: [定期]この中に好きな漫画がある人RT BLEACH FAIRY TAIL マギ 暗殺教室 進撃の巨人 ニセコイ ONE PIECE 青の祓魔師 べるぜバブ CODE BREAKER ロザリオとバンパイア ToLOVEるダークネス #RTした人全員…
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ロザリオとバンパイア』(ROSARIO+VAMPIRE)は池田晃久によるファンタジー漫画作品。連載話数の単位は「○:(○には数字が入る)」。

2007年のドラマCD化を皮切りに、アニメ化・小説化・ゲーム化もなされている。略称は『ロザバン『SII 1巻』表紙そで。

概要

『月刊少年ジャンプ (MJ)』2003年9月号に掲載された同名の読切作品を元に、『綺流斗』に続く作者2本目となる連載作品として『MJ』2004年5月号から2007年7月号まで連載(第1部 全39話)。その後同誌の休刊に伴い『ロザリオとバンパイア season II』と改題の上改名に伴い、話数もリセットされている。で『ジャンプスクエア (SQ.) 』に移籍し、創刊号から連載を継続している(第2部)。なお、『SQ.』創刊前には「アニメ化&SQ.連載記念」として、番外編が『週刊少年ジャンプ』2007年43号に掲載されている。単行本はジャンプ・コミックスより第1部が全10巻(第10巻に番外編も収録)、第2部が8 巻まで発行されている。シリーズ累計300万部を突破した。

妖怪が通う高校へ通学することになってしまった普通の高校生・青野月音と、バンパイア・赤夜萌香を初めとする、妖(あやし)達との交流を描く。

2007年にドラマCDが発売されてからメディアミックス展開が行われている。テレビアニメ第1期が、主に2008年1月から3月まで独立UHF局他で放送された。更に、2008年3月20日にはゲーム版が発売。テレビアニメも第2期が、『ロザリオとバンパイア CAPU2(カプチュー)』のタイトルで2008年10月から12月まで放送された。

あらすじ

高校受験に失敗してしまった平凡な少年・青野月音は最後の希望校として、「書類審査だけで入学できる」という怪しげな高校「陽海学園」に入学した。しかし、その学園は人間世界でマイノリティとして片隅で生きることを余儀なくされた妖怪達が通う学校であった。入学式の日、美少女バンパイア赤夜萌香に出会った月音は一目惚れ、一方の萌香は血が美味しいという理由で月音に興味を抱く。

陽海学園では人間社会に溶け込むために生徒も教師も人間の姿をしているが、その正体は全て妖怪や妖(あやし・いわゆる「人外」の存在)。正体をばらすことは校則違反である上に、人間は居てはいけない。月音は萌香に人間であることを隠していたが、知られてしまう。それでも萌香は月音を許し、秘密を共有する。

しかし、正体を隠しつつ妖怪だらけの学校で生活をするのは四苦八苦、悪戦苦闘の連続。おまけに萌香は生粋のバンパイアで妖の中でも最強でエリート中のエリート、普段は十字架で封印しているもう一つの人格は攻撃的で襲い掛かる相手には容赦なし…と、災いは収まることを知らない。果たして月音は、無事に生活することが出来るのであろうか…。

陽海学園とは

妖(あやし)達が通う学校。作中世界には妖(妖怪)が存在し、人間界に潜み暮らしているが、「正体を隠せない」「適合出来ない」などで居場所を失くす場合もあり、学園では普通教育に加え人間社会に適応するための授業が行われる。しかし教師陣も全員妖であり、人間側から見るとややズレた教育をすることが多い。

学園の敷地は強力な結界により人間界から隔離されていて、結界内では携帯電話も圏外となる。トンネルと謎の運転士が運行する月に1回のバスによって外界と繋がっており、全寮制で敷地内に付属病院もあり、校舎は人間界に準じた近代建築であるが、教室や職員室の札など所々に怪しげな装飾があるほか、敷地内の風景は枯れて捻じ曲がった古木や墓石が立ち並ぶなど、独特のうらぶれた雰囲気を醸し出している。

本来人間が入ることはご法度であり、正体がばれた人間は一人残らず居なくなっているという。妖怪だけの学校という特性上多くの問題児を抱えている上に教師も妖怪であるため、妖怪の本能を抑え切れず事件を起こす者が続出するなど、かなり危険な校風である。

クラブ活動も盛んだが、中にはミイラ部などの活動目的が意味不明な部活も存在する。

登場人物

主要なキャラクターの名前には基本的に色の名前が入っている。記載されている声優はアニメ・ドラマCD・ゲーム共通。

私立陽海学園

新聞部

学内に数ある部活の一つ。主人公である月音らが属し、物語の主要な舞台・主要構成メンバーの所属する部活となっている。顧問教師の猫目が受け持つ1年3組の教室が部室(season IIでは、正式な部室ができている)で、月音や萌香(アニメでは胡夢も含む)は教室と部室が一緒となっている。また、名前のどこかしらに「色」の字が含まれているキャラクターが多い(メインキャラクターであることが多いが、作者によれば無関係とのこと)。女性キャラクターの制服は、上と足元はバラバラだが、スカートは萌黄色の超ミニと共通のものを着ている。女子の標準制服は、萌香が着ている制服(白いシャツに緑色のブレザースタイルのジャケット)に胡夢が付けている蝶結びの赤いリボンタイを付けたもの。ただし、萌香は襟元の白いラインが一本線ではなく十字形になっている。

青野 月音(あおの つくね)
声 - 岸尾だいすけ
今作の主人公。どこにでもいる平凡な少年。6月22日生まれ(かに座)で、血液型はO型。身長170cm、体重58kg。高校受験に失敗して、父・光司が拾った(父曰く、怖そうな神父さんの落し物)「書類選考のみで入学できる高校」という入学案内書により進路を無理矢理決められ、陽海学園で人間であることを隠して生活することになる。「平凡」と呼ばれるに相応しいその成績は、勉強は中の中で体力は人並み。愛称は「つくね」、萌香・胡夢・みぞれからは呼び捨て、紫・瑠妃・心愛・つらら(みぞれの母)からはさん付け、アゲハ(胡夢の母)からは君付け、従姉である響子からは「つっきー」と呼ばれている。
見るからにして平凡な冴えない容姿だが、入学式で出会った萌香に(血の味を)気に入られて一緒にいることが多い。また、柔和な性分かつ他人のために全力を尽くすなど友情に厚く、不思議と人や妖を惹き付けるようで、月音のことを気に入った者が学内に複数おり、学内の男子には羨望とやっかみの視線を向けられたりもしている。感情を剥き出しに怒るとヒステリックになる面もあるが、一応はクラスに馴染んでいる。部活はなし崩し的に新聞部に入っている。
前述の通り「何故か他に好かれる」という性質からはぐれ妖達の目の仇とされ、頻繁に襲われて重傷を負わされる事件にまき込まれる。この傷を癒す目的で、数度に渡り萌香に首筋から注ぎ込まれたバンパイアの血の影響により度々半妖(暴走すれば妖怪)に近い身体になってしまい、反学派に命を狙われる破目になる。さらに、このバンパイアの血による副作用で、物語中盤には戦いに悦びを見出す破滅的なグール(屍食鬼)となってしまう。
一方、アニメでは「あくまで『人間』である」という所を強く押し出した設定になっていて、第1部最終回で瀕死の重傷を負って萌香からバンパイアの血を与えられたものの、結果グールやバンパイアのような妖怪にはならず「生命力が回復した」という描写にとどめられている。ただし、目の色が一瞬だけ赤くなっており、何らかの変化を匂わせる描写が確認された。第2期第2話エンディングにも全く同様の描写が映されていた。その後、第2期最終回においても瞳が赤くなり戦闘能力が向上する描写を見せた。しかし原作では、月音が初めてバンパイアの血の力に目覚めた時、瞳は裏モカ同様の縦目の赤い瞳で、自我を失い言葉も発さない描写があったが、アニメでは瞳が赤くなっただけで、裏モカのような縦目にはなっておらず、己を失わず言葉も発していたため、グールやバンパイアなどの妖怪には化していないと思われる。
月音自身はグール化した己のことを危惧していたが、理事長にその実力を見込まれ、今後も学園に居られる様、そして最愛の萌香を守るため自ら過酷な運命に立ち向かい、反乱を起こそうとするはぐれ妖達に戦いを挑む。その際、グール化を抑制する「魔封じの鍵」を渡されているが、seasonIIでは封印の効力が薄れ、再度暴走したこともあった。対ドッペルゲンガー戦から、グール化して自我を失っているように見えても、最低限の意識は残っている事が判明した。
5人の女の子(萌香、胡夢、紫、みぞれ、瑠妃)などが月音に好意を寄せており、毎週日替わりなどという声もある。コンセプトは「どこにでも居そうでどこにも居ない主人公」。
赤夜 萌香(あかしや もか)
声 - 水樹奈々
本作のメインヒロインで正体はバンパイア第1話「学園のバンパイア」『SI 1巻』、5 - 59頁

。5月8日生まれ。愛称は「モカ(さん)」。萌香自身は月音は呼び捨て、部員の女の子には「名前にちゃん付け」で呼びかける。3サイズは上から86(C)-56-86で、容姿端麗で性格も良く文武両道とパーフェクトな美少女「陽海学園人物図鑑01 赤夜裏萌香」『ガイドブック』20 - 23頁。入学式の日に月音と出会い、その正体を知るも、人間と妖の壁を越え友達となる。その後間も無く共に新聞部に入部第3話「部活に入ろう」『SI 1巻』、107 - 145頁 。第2部からは2年生に進級している第1話「あたらしい季節」『SII 1巻』、7 - 55頁 。家族は次姉の刈愛と亞愛、妹の心愛で、他は不明。月音は直に血を吸った初めての相手であり 、出会った時以来彼の血を大好物としている。普段は「コガメトマトジュース」を愛飲「超蛇足的巻末劇場」『SI 1巻』189頁

妖力を力に変換する能力を持ち「力の大妖」と呼ばれるバンパイア第17話「回帰」『SI 5巻』7 - 47頁

でありながら戦いを好まず、普段は胸のロザリオによって力を封印している 。ロザリオを外し封印を開放すると別人格である裏萌香が表出するため、普段の人格は「表」の萌香として区別されている第22話「くちづけ」『SII 6巻』、56頁など。 。能力を封印していてもバンパイアとしての性質は全て無くなるわけではなく、弱点である真水によるダメージは受ける 。また封印状態でもそれなりに強い力を持ってはいるが、優しい性格が力を発揮するのを阻害している

悪党の家第4話「プライド」『SII 1巻』、144 - 179頁

に4姉妹の三女として生まれ 、幼少時には心愛達と共に暮らしていた第3話「粘着質少女」『SII 1巻』、102 - 143頁。後に実母と共に人間界で暮らし始め、中学校までは人間の学校に通っていた 。人間の学校では、周りとの違いにより強い孤独感を持っていた ため、初めての友達である 月音を始め新聞部の仲間を大切に思っている。

こちらの人格は人間界での生活を始める時にロザリオをつけ始めて後天的に生まれたものであり、本来の人格は「裏」の萌香である。
萌香というキャラクターの完成が本作が生まれるきっかけであり「池田明久先生ロングインタビュー」『ガイドブック』128頁。、「とにかく可愛く! 髪と脚が綺麗な美少女!」をコンセプトとして個人的な好みを出来るだけ除き、誰が見ても美少女と思う最大公約数としての「"普遍的な可愛さ"」を意識してデザインされている「キャラクター誕生秘話 赤夜萌香」『ガイドブック』122頁
裏萌香(うらもか)
声 - 水樹奈々
萌香の別人格。生来の人格であり、本来はこちらが表だが、仲間内では裏モカと呼ばれている(本人も普段の萌香を「表の」と呼んでいる)。普段はロザリオの中に封印されている。時折表の萌香と会話をする事もあり第3話「部活に入ろう」『SI 1巻』124 - 125頁など。人格としては独立しているが、記憶は共有している第24話「ナイトメア」『SI 6巻』、135 - 177頁

。ロザリオが外れると表の萌香と入れ替わり、再びロザリオを装着すると表の萌香へと戻る。封印が解かれると外見もバンパイアとしての特徴である赤い瞳と銀髪へと変わり、身体も少し成長する(3サイズは上から90(D)-58-88)「陽海学園人物図鑑02 裏萌香」『ガイドブック』24 - 25頁

「力の大妖」の名に違わぬ戦闘能力と気品を持ち、口調も堅くなる。「身の程を知れ」が口癖。頭脳も身体能力も「表」より遥かに高いが、料理が非常に下手という弱点がある。月音に対しては表の萌香と違って冷たく接することが多いが、それなりに好意は持っている。
池田がバンパイアに持っていた"格好いい" "強い" "綺麗"というイメージをそのまま反映したキャラクター「キャラクター誕生秘話 裏萌香」『ガイドブック』123頁
黒乃 胡夢(くろの くるむ)
声 - 福圓美里
クリーム色のウールベストと白いルーズソックス、星の飾りの付いた紫色のリボンをつけたポニーテールがトレードマークの、可愛らしいコギャル風の容姿をした巨乳のサキュバス。8月2日(パンツの日)生まれの獅子座で身長153cm、体重42kg、3サイズは上から92(G)-55-85。趣味はお菓子作り。髪の色は水色。入学当初、片っ端から生まれ持った自分の美貌で男子学生を魅了し学園を支配すること(彼女曰く「ハーレム計画」)を目論んでいたが、容姿で自身よりも勝ると思った萌香を見て(実際には胡夢のファンも多く、彼女の思い込みとみられる)、萌香がいたために計画が崩されたと思い、萌香のお気に入りである月音を妖力で無理矢理操って見返そうとする。しかし萌香に戦いを挑み、覚醒した萌香に返り討ちされそうになった時に(アニメ第1期第2話ではその際に胡夢自身が大泣きした)庇ってもらったことがきっかけで、月音に惚れてしまい、以後、月音を『自分の運命の人』として積極的にアタックしている。ただし、サキュバスの能力ではなく、自分自身の魅力で月音に好きになってもらいたいとの想いから、能力は戦闘しなければならない時以外は使わないでいる。
普段は小悪魔ぶっているが、本質的には胡夢の母親や裏萌香が言うように、サキュバスの本質からはかけ離れた純情な乙女で、根はお人よしで友達思い。萌香のことも月音と同じくらい大切に思っていて、月音のことでは何かとやり合うが、基本的に萌香とは仲が良い(部活も、月音と萌香が入ったという理由で新聞部に入部している)。萌香が危機に陥ると必ず月音や紫、みぞれらと共に真っ先に萌香を助けに行く。基本的な性格は違うが、萌香と同じ位にすぐ泣いてしまう側面も持ち合わせている。ただし、萌香が月音のみのために泣くのに対して、胡夢は2人を含めた自分の大切な友達のために泣くことが多い。成績はかなり悪いが、アニメで紫と二人で変装し(胡夢がシャーロック・ホームズ、紫は金田一耕助をイメージした姿にそれぞれ変装した)銀影に推理の答えを告げたり、話合いなどのやり取りの際、ボケた相手(特に萌香)にドロップキックやハリセンなどでツッコミを入れるなど、決して頭脳は悪くはない模様。また、意外に相手を見る目が鋭く原作では金城北都を最初から怪しいと思っていたり、アニメでは第2話の段階で月音が人間であることに既に気がついているような描写と台詞があり、第12話で月音を一旦拒絶したのも、「月音が人間だったから」ではなく、「人間だったことを自分に隠していた(嘘をつかれていた)」からで、原作では「人間だろうと妖怪だろうと、そんなの関係ない」と言うなど、他のメインキャラクターのように人間を毛嫌いしている様子はない。また、スイーツ作りが得意で、よくクッキーを焼いたりしている。嬉しいことがあると、「Yahoo-(やふー、もしくはやっふふー)!!」と言う(笑って誤魔化す際や苦笑する際にも、声音が異なるが同じセリフを言う)のがお約束。また、学園の一部には萌香以上に熱狂的な支持者がいる。
原作では当初、月音や萌香とは別クラスだった(season IIで同じクラスになる)が、アニメでは最初から月音や萌香と同じクラスになっている。そのため、アニメでの本格的な登場は第2話からだが、第1話にも台詞無しで姿だけは登場していた。アニメではやたらと胸を強調した演出がされている。
月音・萌香からは名前の下に「ちゃん」付けで、紫・瑠妃・心愛からは名前の下に「さん」付けで、みぞれからは呼び捨て(アニメ第2期では「(妖怪、エロ)乳女」とも)で呼ばれている。なお胡夢が相手に対して呼ぶときは、年上なら名前の下に「さん」付け、同い年なら呼び捨て、年下なら名前の下に「ちゃん」付けで呼ぶ。1年経ったseason IIでは自慢の胸はさらに大きく、柔らかくなったらしい。本人曰く、大きさより柔らかさが重要とのこと。また、胡夢は月音を奪おうとして胸の芸を披露する一面も。コンセプトは「色気と純情」。
仙童 紫(せんどう ゆかり)
声 - こやまきみこ
先が折れたとんがり帽子とマントがトレードマークの可愛らしい天才魔女。3月3日(ひな祭り)生まれの魚座で趣味は占い。身長137cm、体重37kg、3サイズは上から71-52-70。飛び級により、わずか11歳で入学してきた。髪の毛は少し茶色がかった黒。魔女は人間と妖の境界にある存在であることから、人間からも妖怪からも嫌われ、また陽海学園でのテスト成績はトップだが妬みから冷遇され、極度に他人を信じられなくなっていた上に、魔法で仕返し悪戯を繰り返していたために周囲から孤立していた。当初はイジメに遭っているところを庇ってもらったことから萌香に付きまとっていたが、後に孤独から救ってくれた萌香と月音が大好きになり、2人とのハーレム形成を目論んでいる。
常に敬語を使っていて、「ですぅ」などが口癖。「魔女」「子供」という要素から、人間や妖怪問わず「ロリコン」「萌え」要素に目をつけられ、しばしば散々な目にあっている。また、見かけとは裏腹にかなりの毒舌家で、原作では実際に相手のことを「○○丸出し」と語ってネタにする癖や(胡夢のことを「バカ丸出し」、瑠妃のことを「ドM丸出し」と語っていた)、モノマネをして(season IIでは李々子先生がかけていた物と同形状の眼鏡を使って、アニメでも胡夢がホームズに変装したのに対して、紫は金田一に扮装して、台詞回しも真似した)自ら爆笑して楽しむ場面もあった。
胡夢とは、主に胸の大きさなどの女性的な魅力に関する事柄で子供っぽい衝突を繰り返していながら(初登場時に初対面の萌香に抱きつこうとして押し倒し胸を揉みしだいたり、以降も胡夢の巨乳に自分の胸で当てさするなど、実際にはセクハラに該当するようなことを行っている)も、最近は良きコンビになりつつある。部活は月音達に合流する形で、同じ新聞部に入部した。ツッコミの代わりに金ダライを降らせる(ドリフの定番ギャグ)魔法を使うが、何故か銀影に対してだけは机や刺付き鉄球など、洒落にならない物を降らせている。また魔法だけでなく、自らオリジナルで魔法アイテムを開発・調合することも得意な模様(原作第2部では、萌香へのイタズラ目的で媚薬を、心愛への助太刀のために身体成長薬を開発したが、結局ほとんど失敗に終わる)。メインキャラクターからはみぞれ以外の全員から名前の下に「ちゃん」付け(みぞれは呼び捨て)で呼ばれ、彼女自身は相手は全て「さん」付けで呼ぶ。
魔具「以心伝心」で黄芳芳と人格が入れ替わった際に自分の体型が客観的に見てお子様体型(実際には12歳と言う年齢相応なのだが)であることと新聞部の仲間とは対等な関係ではなかったのではと言う思いに強いショックを受けるが、月音から一番信頼している女性の一人だと言われたことで立ち直り、精神的にも成長する。
アニメでは第3話から登場。原作の合宿編では人間を恐れて人間界に行くことを拒むシーンがあったが、アニメではそのような描写はなく人間の街に出掛ける話もない。合宿中に孤立した原因も原作と異なる。また、第10話で魔具を使わないと(紫だけでなく、魔女全てが)魔法が使えないことが明らかにされた。アニメ第2期では、紫に似た服装をした両親も登場。コンセプトは「コテコテ魔女っ娘」。
白雪 みぞれ(しらゆき みぞれ)
声 - 釘宮理恵
月音のクラスメイト(ただし1学期は不登校)。12月7日(大雪)生まれの射手座で趣味は日記を付けること。身長156cm、体重45kg、3サイズは上から83(C)-56-85。アニメでは月音のすぐ前の席で、みぞれが登場するまではその席はちゃんと空席になっていた。萌香は月音の真後ろで、教室内で一番左下の位置。胡夢は萌香の右隣に座っている。上半身は制服を着ておらず(肩の露出したパーカー調の服)、縞模様のニーソックスがトレードマークで、髪の色は薄い紫色。繊細な一面を持つ雪女で、自分を表現することが苦手なため、普段はクールを装い表情をあまり変えない。いつも棒付きキャンディーを咥えているが、このキャンディーは彼女曰く「携帯クーラーのようなもの」らしく、巻末4コマでは一口舐めた猫目先生を凍結させ、ゲームでは、司会の銀影が「キャンディを少し舐めさしてくれ」と言ったので凍結させた。本人曰く、手作りとのこと。愛称は特には無いが、月音からは「みぞれちゃん」、萌香からは「みぞれちゃん(原作・アニメ第2期)/白雪さん(アニメ第1期)」、紫・瑠妃からは「みぞれさん(原作・アニメ第2期)/白雪さん(アニメ第1期)」、心愛からは「みぞれさん」、胡夢からは呼び捨て(アニメ第2期では「(怪奇)ストーカー女」とも)で呼ばれている。
不登校中も手元に届けられていた新聞部刊行紙を愛読しており、「陽海学園新聞部の影のファン」を自称する。特に月音が書いた記事が気に入っている。曰く「弱者の視点」による記事に共感を持つとのことで、登校時はいつも月音と一緒にいる萌香に嫉妬心を燃やした。月音に惚れているが、恥ずかしがり屋な性格が災いして面と向かうとのぼせてパニックを起こしてしまうためにストーカー状態の付かず離れずで付き纏っている。過去に「ストーカーした挙句に教師を氷漬けにした」という黒い噂もあったが、実際にはセクハラを受けたためであることが明かされる。
セクハラ教師の一件が解決した後は月音との距離を縮めているが、恥かしがり屋な性格は相変わらずで、柱の陰や扉の隙間から見つめる日々が続いている。周囲を凍らせるだけでなく、氷のオブジェを作ったり、雪を降らせることが出来る(アニメでは、袖から氷の矢を発射するシーンもあった)。また、両手を大型の刃物に(鉤爪や刀など)変化させることも出来る。実質的には新聞部部員同然だったが、2年次に正式に入部した。初登場時は馴れ合いを好まない発言が見られたが月音だけではなく萌香達他の新聞部部員とも徐々に打ち解けていった。
雪女は17歳で成人になり、17歳から20歳半ばまでしか子を宿せない種族で、雪の巫女の預言で選ばれた相手と結ばれ子孫を残す。なので成人式のために月音達と里帰りしたみぞれは月音に色仕掛けで迫るなど積極的な面も見られた。しかし動揺する月音の目の前で雪の巫女に攫われてしまい、預言の婚約者である藤咲に唇を奪われ襲われる。藤咲の暴行は未遂に終ったが、みぞれは傷心し飛び降り自殺を図る。間一髪で胡夢に助けられ胡夢の接吻の慰めにより立ち直った様だ。
成績は胡夢と同レベルだが意外に文才があり、seasonIIでは新聞部刊行紙上で連載小説を執筆している。また、小説版では彼女の書いたブログ小説はファンサイトが作られるほどの人気があった。
アニメでは第1期第7話から登場したが、みぞれの作った氷人形が彼女の心の声を口にするなど、原作以上に寂しさの描写が強調された。また小壺奥人に好意を持っていたという設定はない。また登場時期が1学期のため夏休みの合宿にも参加しており原作では未登場だった公安委員会の一件でも登場している。第2期9話では舞台が故郷ということもあり、スキーウェア揃いのメンバーで唯一ミニスカの着物姿や、スノーボードが得意な面を見せた。
コンセプトは「パンクと和風と引きこもり」。
橙条 瑠妃(とうじょう るび)
声 - 千葉紗子
カラスを使った魔術が得意な魔女の一族の少女。髪の毛は真っ黒。身長165cm、体重47kg、3サイズは上から89(D)-57-87。原作では第1部第13話、アニメでは第1期第9話で初登場。幼い頃、夜の都会に出かけていた際、大好きだった両親を理不尽な交通事故で亡くした後、お館様に引き取られて育った。それ以来、「人間」が両親を奪ったと考えるようになり、全ての「人間」と「人間の文明」を憎むようになったが、次第に人間を滅ぼそうとするお館様の計画に疑問を抱くようになる。敵対していた月音達には心を開くようになり、事件の終了と共にかつての純粋な願いを思い出すことが出来た。その後、事件の怪我が治ると月音のために学園で働くことになり、仕事の一環として彼らと共に戦うようになる。理事長の「仕事に私情は挟まない」という方針のため、なかなか月音に会えずにいたが、月音達の2年進級後に理事長の許可を得て、「入部」形式ながらも新聞部の顧問補佐に就任する。なお、seasonII5話ではドMであることが発覚している。それ以前に原作第一部38話においてMであることを匂わせる台詞を言っている。
アニメでは、後述のお館様が登場時には既に死んでおり、お館様の死を受け入れられずに暴走してしまう設定となっている。そのため、お館様が原作で使った魔法も瑠妃が使用しており、月音の正体を最初から見抜いていた人物でもある。最終話にて再登場するが、その理由は不明。また、陽海学園の生徒なのか、仕事で働いているのかどうかも不明(ただし、事務員のような描写がある)。第2期では、色々あって理事長の元で学園の手伝い(購買部の店員、参観日の案内役など)をしている。ほとんどの出来事の理由を「色々あって」で片付けている。
種族が同じ魔女ということもあり、紫とは初めて会った時から仲が良い。大人びた外見だが、初登場時に自分と一緒に戦うことを承諾した紫に抱きついて頬ずりするなど、子供っぽい一面もある。なお、設定では月音にもらって初めて飲んだオレンジジュースが好物とされている。アニメ第2期では妄想癖があるような描写も見せており、きっかけとなるキーワード「色々あって」のセリフを取られると非常に落ち込む。また、第2話では銀影とのタッグで暴れ回る心愛を止めに入ろうとしたと思いきや、グラビア撮影に繰り出すなどのシーンもあった。第8話の台詞によれば風紀委員長を務めており、規律には非常に厳しい。
主なヒロイン達の中で、彼女だけは学園の生徒ではない。コミックス第8巻のおまけ4コマより、生年月日は不明だが、年齢は17歳くらいで血液型はA型だと判明した(この際、第8巻まで明らかにされていなかった名字も明らかとなった)。また、生徒ではないが、メインの一人という扱いゆえ、彼女の名前にも「色」(「橙」=オレンジ)が含まれている。月音達からは年上ゆえ、名前の下に「さん」付けで呼ばれている。
学園内での仕事に合わせて衣装を変えるようになったが、その衣装は全て本人の手作りと言う意外な才能を持つ。
作者曰く、描くのが一番大変なキャラクター。コンセプトは「ゴスロリマゾっ子魔女」。
ちなみに、彼女の所持している魔具は、第1部では杖であったが、season IIでは本(魔術書)に変わっている。また、アニメでの2つ目の魔具は、理事長が与えたらしく原作ではお館様の遺品であるような描写がされている。
朱染 心愛(しゅぜん ココア)
声 - 斎藤千和
season IIから登場。萌香の異母妹で、4姉妹の末っ子。11月3日(みかんの日)生まれの蠍座で趣味は入浴(薔薇のハーブ湯)。髪の毛はオレンジ色で、身長149cm、体重40kg、3サイズは上から74(A)-52-68。粘着質な性格の持ち主で、武器化能力を持つバケバケコウモリのこーちゃんをペットにしている。モカとは違い、ロザリオで力を封印していない(胸もあまり大きくはない)。妖としての戦闘力はまだまだモカ(裏)には遠く及ばないが、他の妖に比べれば遥かに強いようで、何をやらかしたのか、既に1年女子の中では最強という噂が学園内で広まっている。覚醒状態の萌香=「裏モカ」限定のシスコンだが、末っ子ゆえの優秀な姉達に対するコンプレックスがある。特に、恐ろしいまでに強い次姉の刈愛と長姉の亞愛に対しては恐怖心まで抱いている描写がある。別に姉達が心愛をいじめているわけではなく(むしろ刈愛はとても可愛がっている)、心愛が一方的に怖がっているだけであるが、物心ついたときから「怖い」と感じていた刈愛に対する恐怖心はかなり重症。(後述の朱染 刈愛の項を参照)
姉達との実力差が大きいのは、心愛だけ特別な戦闘教育を受けていないということも一因のようである。(亞愛:中国拳法、刈愛:殺人術、萌香:蹴術(?とにかく修行はしていた))そのため、「両親から何も期待されてない」とスネているらしい。
情緒的にはまだまだ幼い面が目立ち、Hな光景を目の当たりにすると鼻血を吹いてしまう純情な(?)一面もある。愛称は「(カタカナ表記で)ココア」で、月音達からは「ちゃん」付けで、紫からは「さん」付けで呼ばれている(紫は学年は上だが飛び級をしているので、実年齢は心愛より下なため)。萌香は実姉なので「ココア」と呼び捨て。
登場当初バンパイアであるゆえにプライドが高く、緩い空気の新聞部を毛嫌いしていたが、次第に丸め込まれ、下級生で唯一入部した(他にも入部希望者はたくさんいたが、誤解による悪評が広まり全員逃げてしまった)。それ以降、萌香以外の新聞部員は基本的に名前の下に「さん」付け(紫に対してのみ名前の下に「ちゃん」付け)で呼んでいる。
アニメでは第2期から登場。原作とはキャラクター設定が異なり、一貫して月音達とは敵対関係にあった(故に新聞部にも入部していない)。萌香を狙ってこーちゃんと共に策を巡らすが、常に失敗に終わる。課外授業などで萌香達が学園を離れる時には、あらゆる場所(高速道路、線路、雪山など)を自転車で走って追跡し、周囲を驚かせている。アニメの最終回でリリスの鏡の一件の責任を問われ、父親に尻をたたかれる。
バケバケコウモリのこーちゃん(謎こうもり)
声 - 子安武人
心愛について回るどこか愛らしいコウモリの妖。セリフの後ろに「…でちゅー」と付けるのが口癖(ただし、原作では言葉を喋らず「キュー」という鳴き声に訳が書かれている)で、様々な武器に変身する能力を持っている。見た目はそれ程大きくないが、体重が100kgもある(質量保存の法則で武器に変化しても体重は変わらないため)。また、普段の姿は変化した仮の姿で、本当はもっと大型(虫を食べる際には、かなりおぞましい姿となる)。
アニメでは心愛登場以前の第1期から登場(実は萌香よりも先)。状況や用語などの解説・説明、および登場人物へのツッコミに登場し、覚醒した萌香を相手にした者がどれだけ持ち応えたかの時間を計測している。また、第2期では女性陣のパンチラやくるむの胸の押し当てを隠すための自主規制的な役割としてしばしば登場するその際の類似キャラクターとして、ぬいぐるみ風のクマが登場することもある。放送地区によっては、同じ話でもその際に出現する回数に大きな差があり、シーンによっては一画面に複数登場することもしばしば。。第2話の胡夢や紫の台詞によれば、その存在を登場人物達は第1期当時から認識していた模様。のちに実は萌香のお目付け役として心愛が放った存在であり、正式にこーちゃんと同一人物ならぬ同一こうもりであることが明言された。第10話では変身能力を披露し、美少年「伊集院光太郎」(いじゅういん こうたろう)と名乗って月音達のクラスに「転校」してくる。催眠術で学園の女子と銀影を自分の支配下に置くも、最後は裏モカと心愛の二人に成敗され、牙を折られてしまった。
なお、アニメのキャストクレジットでは、第2期までずっと「謎こうもり」で表記されている。演じている子安は萌香の覚醒時のナレーションも兼任しており、その際はこうもりの時の可愛らしい声とは違い、通常の声に変わる。
森丘 銀影(もりおか ぎんえい)
声 - 関智一
着崩した制服と赤いヘアバンドがトレードマークの、月音達の所属する新聞部の唯一の先輩にして部長。7月8日(ナンパの日)生まれの蟹座で趣味は写真撮影(特に人物)。愛称は「ギン」で、月音達からは「ギン先輩」、猫目先生からは「ギンくん」と呼ばれている。他の新聞部員を呼ぶ時は、月音は「青野」と「月音」の両方を併用し、女性陣は全て名前の下に「ちゃん」付けで呼ぶ(萌香に対してのみ名前の下に「さん」付けで呼んでいる)。
身長182cm、体重68kgで、関西弁を話すウェアウルフ。見た目はそれなりに良いが、女性に対する下心剥き出しの軽い性格で、覗きなどセコい罪を人に擦り付ける特技を持ち、悪さをしても咎められることが無い。萌香を自分のものにするために邪魔者となる月音を罠にハメようとしたが、胡夢と紫にバレてしまい、結局は失敗に終わり女子達に嫌われる羽目になる。しかし、後述の燦との一件から実は本命が燦であることが明らかになっている。
しかし、実際は仲間思いの好青年。みぞれの無実を自ら撮影した写真で証明したり(もっとも女子生徒の盗撮もバレてしまい、胡夢や紫に袋叩きに遭ったが)、仲間のために体を張るなど、登場当初とは打って変わって話が進むごとに兄貴的ポジションになっている。月音達が入学する前年の冬seasonIIコミックス第5巻のおまけ漫画より。には、学内の不正に義憤を燃やして公安委員会の悪事を暴こうと九曜と対立した末に新聞部は廃部寸前に追い込まれ、存続の代償として公安委員会に関して触れることをタブーにすると言う苦渋の選択を強いられたこともあり、ただ軽いだけの男ではないこれ以前に攻撃されなかった理由は当時の部長が「歴代最強」の1人である音無燦だったためで秋に燦が部を引退したのを機に新聞部を潰しにかかった。また、SeasonIIコミックス5巻のおまけ漫画冒頭の燦の説明によるとこの事件が原因で銀影以外の部員は全員辞めてしまったとの事(ただし、この時点で銀影が新聞部の部長であるかは明らかになっていない)。
変化すると、身体能力が上がって超高速での戦いが可能となり、九曜には瞬速の大妖と呼ばれる「速(スピード)の大妖」を自称する。獣人ゆえの不死性と高速を生かした戦闘スタイルは侮れず、特に高速に関しては裏萌香以上を誇り、胡夢とみぞれに闘い方を教えたのも銀影である(ただし、その教え方はセクハラまがい)。また、2回目の夏合宿のときは宮本と2人だけで「御伽の国」の第七支部を壊滅させているしかも、このときの描写を見る限り変化していない状態でであった。。しかし、満月が雲で陰っただけで能力が半減するなど、妖としては不安定な面も。学業の成績は良好ではない模様。アニメでは夏休みに籠女からの補習を受けているシーンが一瞬だけ見られた。
1年の頃はかなり荒れており「狂犬」の呼び名で所構わず喧嘩を吹っかけていた。新聞部に入部したのも当初は帰宅部代わりという面目だったが、当時の部長である燦の優しさに触れ(ただし本人の弁によると1回喧嘩を吹っかけて完敗したらしい)真面目に部に取り込むようになっていった(この頃、燦から写真技術を教わっている)。
部活の先輩ながら、登場頻度は巻を重ねるごとに減少しており、コミックス巻末によれば読者アンケートに出番を期待する葉書が来ているらしい。しかし、送り主は銀影自身であったため、最終的に紫によって燃やされた。
season IIでは、8話で重要キャラクターとして久々に登場したが、下心は相変わらずのようで、月音達が「めったに来ない」と言うなど、実質的には新聞部はほぼ引退状態のようである。アニメでは登場頻度が高く、最初から登場しており、その時は新入生の盗撮をしていた(しかし、偶然居合わせた同じ新入生の心愛にバレて蹴り飛ばされてしまった)。盗撮の際、担当声優ネタを披露している。

教師

劇中に登場する全員が妖怪か、それに類する存在である。妖怪の本能はたとえ教師といえども押さえ込むのが至難らしく、本能に負けて問題行動を起こす教師が後を絶たない。人間界の常識では重大な事件を引き起こしても、滅多なことでは免職にならず、停職程度で済むことが多いなど、教師と生徒といえども油断が出来ないのが校風と言える。

猫目 静(ねこのめ しずか)
声 - 井上喜久子
陽海学園の教師で、月音と萌香、みぞれ(アニメでは胡夢も含む)のクラス担任。担当科目は現代国語。良くも悪くも陽気で大らかな性格で、都合の悪いことは有耶無耶にしてしまう傾向がある。新聞部の顧問も勤めるが、半ば放任状態となっている。なお、正体は学校の規則で他の者には知られてはならない筈だが、猫耳やしっぽを丸出しにしていたり、魚が大好物であるなど、正体が化け猫であることを隠している様子は微塵も無い。ただ、生徒に指摘されると、引っ掻いて誤魔化している。アニメでは、月音のことで他の教師や理事長ともやりあうなど、お気楽な中にも生徒を大切に思っている一面を見せている。食欲旺盛で、学園祭では金魚すくいの金魚によだれをたらしたりもしている。趣味は釣りで、腕前はプロ級。おまけ4コマでは、読者からのQ&Aに答えている。その中でノーブラであることが発覚した。なお年齢は本人曰く「17歳」(担当声優絡みのネタと思われる)と答えている。購買の学生服やスクール水着、チアガールコスなどを試着する悪ノリな一面もある。
石神 瞳(いしがみ ひとみ)
美しい物を愛し、同性である女のコに大人気だった教師。担当科目は美術。正体は生物を石にするというメデューサで、頭髪を蛇に変化させ、これを噛み付かせて石化させる毒を注入する。美術に対する指向は確かなもので萌香に絵の書き方を教えていたこともあるが、石化能力によって気に入った女子生徒を石像に変えてコレクションした。新聞部により悪事を暴露され教職を追われたため、新聞部と直接事件に関与して解決した月音と萌香に復讐心を抱く。
蛇で噛み付いた際の血の味で月音の正体に気づいており、それを公安委員会に密告、その後はリリスの鏡で学園祭を混乱に陥れるなど、二度に渡り月音と萌香に復讐している。アニメ版では登場しないため、公安委員会は独自で月音の正体を調べていた。
籠女 李々子(かごめ りりこ)
声 - 久川綾
教育熱心にしてセクシーな教師。担当科目は数学。実は教育熱心さが災いして、周りが見えなくなってしまうこともあるトラブルメーカー。原作では胡夢のクラスの担任である。普段よりフェロモンを振りまいていて、男子生徒の人気は高い。正体は魅惑を放つラミア。裏では気に入った男子生徒を「学力アップ」と称して自身の能力で知識を直接流し込む洗脳を行っていた。裏萌香に叩き呑めされて2週間の謹慎を受けた後は反省し、普通に授業を行っているが、アニメではその後も銀影にテスト補習として同じようなことをしているシーンが一瞬だけ見られたり、第2期第8話では蹴られないよう萌香を捕まえた上で、月音を洗脳しようと企んだりしているなど全く懲りていないようである。その際ギャグでいらっしゃーいというセリフを言っている。
小壷 奥人(こつぼ おくと)
声 - 加瀬康之
担当科目は体育。サッカー部の顧問も務めている模様。正体はクラーケン。一度目を付けた生徒は絶対に許さない。女性に対して手が早い。みぞれに好かれていたが、猥褻な行為をしようと目論んだ所を凍らされて以来、彼女に逆恨みを抱いていた。バンパイア化した月音に倒され、全治2週間の怪我を負った。
アニメでは元々みぞれは彼に好意を持っていないため、事件前のみぞれとも関わりを持っていない。月音に突き放されて落ち込むみぞれに猥褻な行為を働こうとしたため(それゆえ第2期での再登場時には、みぞれが毛嫌いしていることを公言している)、返り討ちで凍らされて入院したが、その後は退院した。また、原作に比べて眉毛が若干細くなっており服装もジャージ姿になっている。正体も銀影の写真でしか登場していない。第2期第2話での再登場時には改心しており、籠女と共に心愛の暴走ぷりを猫目に苦言している。
エクセレント・マキ
担当科目は英語。正体は不明。ゴルゴ眉の顔にサングラスを着用している。フィンガースナップが癖で口癖は「素晴らしい」、「エクセレント」。
御子神 典明(みこがみ てんめい)
声 - 佐藤正治
陽海学園の創設者の一人にして理事長。人間と妖怪の良好な関係に基く共存を望んでいる模様。退魔師(エクソシスト)で、「三大冥王」と呼ばれる大妖怪の一人でもある。魔具「審判の十字架(ロザリオ)」を持ち、その力は強大。月音がグール化しかけた際には、彼に「魔封じの鍵」を与え、封印を行った。常にフードを被っており、素顔は不明であるため、生徒達は好き勝手にその下を想像している。ちなみに、バスの運転士とは旧知の仲にあるらしい。
アニメ第1期の最終回にも「理事長」のクレジットで登場している。月音の運命を試すような意味深な発言もしていた。第1話で陽海学園の入学案内を落とした神父と非常に似ており、登場時は神父もフードで素顔が不明にされていた。

公安委員会

元は学園の治安を守る学園警察の集団だったが、現在は学園を裏で牛耳る集団に成り下がった。メンバーは通常制服とは別に、黒い軍服を着用する。なお、学校内では人間の姿を崩して妖力を使うのは校則違反だが、公安委員会は特例として妖力行使することを免責されている。

九曜(くよう)
声 - 池田秀一
公安委員会の頭目幹部(アニメ版では公安四天王を束ねるリーダー)。真っ直ぐな長い金髪と切れ長の目が特徴。自分の考えを絶対と信じ、そのためならどんなことでも厭わない。また、その権力の陰で見返りを要求したり搾取を平然と行う冷血漢でもある。
月音らの入学する前年度に新聞部に公安の不正を批判されたため、新聞部を目の仇にしている。その時から銀影と敵対していた模様で、新聞部を廃部寸前にまで追い詰めたseasonIIコミックス5巻のおまけ漫画によるとこの事件を起こしたのは前年度の冬でそれ以前に攻撃しなかったのは当時の部長が「学園最強の1人」であった音無燦だったためで、秋に燦が部を引退したのを機に攻撃を仕掛けたと思われる。。このため銀影は新聞部を存続させるために、公安委員会の不正に目を瞑るという苦渋の選択をした模様。正体は火を操る術を得意とする妖狐であり、その恐るべき壮大な妖力によって萌香達に猛威を振るった。原作では半バンパイア化した月音に敗れたが、アニメ版では銀影に不意をつかれて身動きを封じられ萌香のサマーソルトキックを受けて敗れる(結局は表向きでは原作同様に月音が彼を倒したことにされている)。
アニメ版ではスタッフのお遊びか、声優ネタが登場している(シャア・アズナブルを髣髴させる台詞がやたらと登場した)。アニメ版のみ2人の側近(公安四天王 - 声:飛田展男、小野塚貴志)がいる。
でしでし子
声 - 後藤沙緒里
公安委員会の一員(アニメ版では公安四天王の一人)。棍棒を持った小柄な少女。原作ではモブキャラクター扱いで、名前はアニメ第2期で判明した。アニメ版で明かされた正体はキョンシー。語尾に「〜でし」と付ける。
アニメ版では青野月音が人間である事を暴こうとするが、最後は紫のタライ攻撃で成敗される。その後、第2期の第10話再登場時には公安委員会の一件以来、皆から白い目で見られて肩身の狭い最中に美少年の伊集院光太郎と出会い恋をする。その後、三人の侍女(元は蛍糸の配下)と共に光太郎の親衛隊を結成する。
螢糸(けいと)
声 - ゆかな
公安委員会の一員(アニメ版では公安四天王の一人)。眉毛の無い女で、相手を見下すような話し方をする。正体は絡新婦。原作では単独で新聞部を監視していたが、アニメでは3人の侍女(元は公安委員会に潰された部活の部員)と超新聞部を結成して、新聞部の人気を落とそうとした。また原作では萌香1人に敗れ去ったが、アニメでは萌香に対して蜘蛛糸攻撃を仕掛けるも、それを余裕で掴み取った萌香に「糸まきまき…」と歌われながら引き摺られ、最後は萌香のサマーソルトキックと胡夢のドロップキックを同時に受けて敗れる(戦闘開始後117秒で敗れ去っており、萌香にやられた妖怪の中でも非常に情けないやられかたをしている)。

その他の生徒

鰐淵 正(わにぶち ただし)
声 - 中尾隆聖
魔女である上に飛び級で入学してきた紫に嫉妬して苛めていた男子生徒。常に2人の側近(声 - 園部好徳・松尾大亮)と行動を共にしていて、この3人の正体はリザードマン。アニメでは担当声優の有名持ち役のセリフが多用されていた。
小説での再登場時には、相変わらず紫に対して良い感情は持ち合わせてはいないが、終盤では見直していた。
本編では(学級)委員長としか呼ばれていないが、ガイドブックにて本名が明かされた。
一ノ瀬 珠魚(いちのせ たまお)
声 - 雪野五月
大人の魅力あふれる水泳部の部長。裏では新入部員を襲って生気を吸い取っている。正体はマーメイドだが、攻撃の際には人間態とは大幅に異なる怖い顔と化す。
叶 流行(かのう ながれ)
パッと見オタクな少年。常にカメラを持ち歩いている。正体はマッドスラッグというナメクジの妖。胡夢に好意を抱いており、彼女の写真を入れた脅迫状を押し付けたり、新聞部の原稿を奪ったりしていたが、最後は胡夢に成敗された。原作の学園祭の回や小説で再登場している。
チョッパー力石(ちょっぱーりきいし)
最強を目指すプロレス研究部に所属する大柄な男。シャツとダンベルが特徴。正体はトロール。強い奴の噂を聞きつけると、すぐにフライング・ボディ・アタックを行うので、嫌われている。九曜の首を狙っていたが、月音に先を越されたため、どちらが最強かを決めるため月音に戦いを挑んだ。最後は、再びバンパイア化した月音に返り討ちにされた。
その後の小説版ではチェリー力石という可愛い妹がいることが判明。妹と一緒に月音にリベンジタッグバトルを申し込んでくる。基本的にバカなだけで、根は悪い奴ではない。
宮本 灰次(みやもと はいじ)
空手部主将で、銀影とは喧嘩仲間。人間の姿のままでバンパイアである心愛でさえ視認すら不可能な超高速の正拳突きによる拳圧で浸透する遠当てなどの神業を使いこなすほどの実力者。陽海学園内でも上位の強さを誇るが、極度のロリコンで、自称「大の子供好き」。ただし年上であっても、肉体的に幼ければタイプらしい。空手バカで最もお洒落なファッションは空手の道着だと思っている。また「空手をバカにする奴は誰であろうと容赦しない」の発言から、(ロリコンであることを除けば)妖怪ながらも武道家然としたまともな性格であることがわかる。正義感の強いタイプだが、女子生徒の身体検査を覘きに行くなどの健康な男子学生の習性には理解がある(自分も覘きに行く)。劇中では三枚目的な場面が多いが、空手部の部員達には畏れ慕われている。
銀影と同じく彼もまた燦に喧嘩を吹っかけ負けた(ただし姿を見るなり一目惚れしてしまったため実際は不戦敗)人物で、それゆえか銀影とは凸凹コンビの関係に近い。なお、彼が空手を始めたのは燦と出会った後であることがseasonIIコミックス5巻のおまけ漫画で明らかになっている。
現在のところ彼の正体が何かは不明だが、銀影と互角の戦闘能力を有しており、2人だけで(真の姿を見せる事なく)「御伽の国」の第七支部を壊滅させている。
その性癖から心愛に並々ならぬ執着を見せており、初対面から因縁が生まれている。
聖なる道(シャイニングロード)を知っている。
黄 芳芳(ウォン・ファンファン)
朱愛と同学年の男子生徒で、中国妖怪を取り仕切るマフィアの息子。正体は夜叉で、召喚術を使うことができるが、未熟故に召喚できる妖はランダム。女性に対して免疫がない。
月音の強さに惚れ込み、マフィアのファミリーに加えようとしている。下僕のパンダを連れている事が多いが、常に挙動がおかしい。
黄 鈴鈴(ウォン・リンリン)
芳芳の姉。既に死亡しているが、僵尸として蘇っている。体育祭後から月音の1学年上に編入する。
一人称は「儂」、語尾に「~じゃ」、「~であろう」と付けるなど、古風な口調で話す。また、何があっても二言目には「儂は既に死んでおるゆえの」と開き直る。東方不敗によって創られたということもあり、彼の編み出した術・次元刀を扱うことができる。

反学派

反学派と書いて「アンチテーゼ」と読む。はぐれ妖達による組織で、メンバーは「組織(チーム)」と呼ぶ 。妖の暴力性を肯定し、平和的な学園の方針に反発するこの段落は、第28話「選択」『SI 7巻』、139 - 183頁 を参照。

小宮 砕蔵(こみや さいぞう)
声 - 檜山修之
暴力で欲望を満たそうとする、はぐれ妖の不良。一年の時の月音や萌香と同じクラスの生徒。人間社会で問題を起こし過ぎてしまい、陽海学園に入れられたという経歴を持つ。萌香の容姿を気に入るが拒絶され、近くにいた月音を逆恨みする。「人間は皆喰ってしまえばいいし、美女は襲えばいい」という物騒な考えを持つ。再登場時には萌香を集団で襲おうとしたが、バンパイア化した月音に敗れ、御堂にリンチされてしまった。
アニメでは反学派そのものが存在しないため種族がオークに変更され、性格も裏萌香の股間を見て「強大な妖気」と言った後に「頑張れ、俺」と好色な台詞を口にするなどヘタレに描写されている。第1期1話で萌香に倒されてからは懲りたようで原作と違って、それ以降は月音達には全く絡んでこない。第2期第3話の授業参観日では父・権蔵(声 - 酒巻光宏)、母(声 - くじら)を「ダディ」「マミィ」と呼び甘えるなど、坊ちゃん育ちであることが判明した他、第5話では他の男子と同じように女