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ロックマンメガミックス 3

共有

ロックマンメガミックス』 (ROCKMAN MEGAMIX) は、有賀ヒトシによる日本の漫画作品。『コミックボンボン』増刊号(講談社)にて連載された。ロックマンシリーズを原作とする漫画作品である。

概要

基本的にはロックマンシリーズの世界観やキャラクターを使ったオリジナルストーリー(モチーフとした作品の数ヵ月後ないしは数年後を舞台のイメージとしているため)で、有賀独自の解釈で世界観を作り上げている。作風としては、『鉄腕アトム』同様のロボットの存在意義や葛藤を描いた、シリアスで重いストーリーが展開される。

単行本には、他に『デラックスボンボン』で掲載された4コマ漫画や設定資料集も掲載される。また各巻の最後には、それぞれの話にまつわるエピソードを1ページ漫画で綴っている。因みに第1巻に収録された『ロックマン誕生』は描き下ろし。

単行本は連載当時、初期作を含めた「ロックマンリミックス」と、「ロックマンメガミックス」2巻までが出るに留まった。その後、エンターブレインから未収録作品も収録し描き直しなども含めた復刻版が3冊出版された。有賀はホームページにて、残り3巻分ほどの構想はまとまっているものの、売り上げの不振により立ち消えになったと述べていた(後に撤回、現在は削除)。

2008年10月10日に発売された「ロックマン9アレンジサウンドトラック」のブックレットに掲載された有賀の紹介文には復活を匂わす一文が掲載されている。同年12月、有賀ブログにて、2009年復刻予定であると発表。そして2009年5月26日、これまでの3巻分を2巻分に再編集されて発売された(一部の絵は描き直されたり、台詞が変更になったりしている)。巻末には、1995年に『コミックボンボン』に掲載されてから今までコミックス化されていなかった「ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説」前編・後編が収録された。出版元はブレインナビ社。

2009年から2010年にかけて続編であり、完全新作の『ロックマンギガミックス』が3巻まで発売された。

ストーリー

ロックマン誕生

新版で初めて掲載された作品。新版第1巻に収録。

有賀による第1作目『ロックマン』というべき作品。いつものようにライト博士のお手伝いをこなしていたロックとロール。その頃、ライトナンバーズの兄弟達が突如、街中で破壊活動を開始した。事態を見かねたロックは、ライト博士に自ら戦闘用ロボットへの改造を志願した。ここにスーパーロボット『ロックマン』が誕生したのである。果たしてロックマンは、兄弟達を救う事ができるのか?

R破壊指令

『ロックマンリミックス』の『破壊指令』をフルリメイクした作品。基盤こそ同じだが、ストーリー展開は異なる。

前作の事件の終了後、ワイリーに操られていたとはいえ、街中を破壊したライトナンバーズのロボット達は廃棄される事が決定してしまった。その決定に納得のいかないロックは単身、廃棄施設へと向かうが、それを阻むかのようにワイリーナンバーズのロボット達が破壊活動を開始し、ロックへと襲い掛かった。一方、廃棄施設からウッドマンに救出されたエレキマン達は、ワイリー軍の軍門に下る事を要求されるが…。

メタルハート

旧版では『ロックマンリミックス』に収録、新版では第1巻に収録。

第3代目マザーコンピュータの就任式が中央管理ビルで行われる中、正体不明の謎の巨大ロボットが街を襲撃した。ライト博士と共に就任式に呼ばれていたロックマンは出撃し、事態の鎮圧に挑むが、先に巨大ロボットに攻撃を仕掛けていたのはワイリーの配下である筈のシャドーマンを始めとしたライトとワイリーが共作したロボット達であった。ロックマンは彼らと手を組み巨大ロボットを追うが、巨大ロボットの目的は意外な所にあり…。

復活の死神

旧版では第1巻に収録、新版では第2巻に収録。

『ロックマン4』の事件からいくらか月日が経ったある日、Dr.コサックは自らの著書「人間とロボットの未来」が1000万部を超え、テレビ番組へ出演していた。しかしそこへマントを羽織った謎の男が現れ、コサックを連れ去っていく。同じ時、テレビでそれを見ていたロック達の元へボロボロになったリングマンが現れる。彼の話によると、コサックの研究所が何者かに襲われたのだという。ロックマンに変身し、急いでコサックの研究所へ向かうロックとロール。果たしてコサックを連れ去った犯人は何者なのか…。

戦士の休日

旧版では第1巻に収録、新版では第2巻に収録。

ある日の夕方、仕事を終えたカットマン達は泥棒ロボットを見つける。捕まえようと駆け寄るが、黒いコートの男が先に捕まえたようだった。そこへ謎の黒いロボットが現れ、男へ勝負を仕掛ける。しかし男は戦わずにどこかへ去ってしまった…。それから数日後、息抜きにと遊園地へ遊びに来たロックマン達。だがそこで働いていたのは時給戦隊アルバイターと称したワイリーナンバーズであった。なお、作中ライト博士が遊園地に行かなかった理由として、カットマンが「未来に残す遺産がどうとか」と言うシーンがあり、ロックマンの後継者の開発を始めたのはこの頃と解釈されている。

パワーバトル

旧版では第1巻に収録、新版では第2巻に収録。

すっかり日の暮れた電気街、そこでロール達は買出しをしていた。ある店へ入るとそこで店番をしていたのはダークマン達で、ロールを見つけた彼らは人質にしようと企む。が、そこにフォルテが現れ何故かロール達を助ける。しかし人質というアイデア自体は良いと思ったのか今度はフォルテが彼女を誘拐し、ロックマンをおびき寄せる。

史上最強の敵

旧版では第2巻に収録、新版では第3巻に収録。

世界ロボット連盟が発足してから1年。連盟は世界平和の為に世界中の科学者にロボットの開発を依頼、そのロボット達を戦わせる「世界ロボット選手権」を開催した。しかし会長のミスターXは突如そのロボット達を操り我が物とし、世界征服を宣言。が、またもミスターX=ワイリーはロックマンに征服を阻止されてしまう。ワイリーを追い詰めたロックマンは彼に向かって躊躇無くバスターを打ち込むが、そのワイリーは影武者であった。その様子を見ていたワイリーは何か分かった様子で不敵に笑う。そして帰ってきたロックマンは人間の排除を全世界に向け宣言していた。ロックマンに一体何があったのだろうか?

誰が為に

ロックマン9アレンジサウンドトラックのライナーノートに収録。『ロックマン9』のプロローグにあたる物語。

世界ロボット連盟が提案した、「使用年数が過ぎれば、初期生産された特殊なロボット以外の個体は廃棄処分」という案はライト博士の反対も空しく可決されてしまう。その頃、町では突如、8体のロボット達による反乱が勃発。その8体全てがライト博士が作り上げたロボット達という事が判明し、彼は警察に連行されてしまう。その際、「戦わないようにしてくれ」とロックに言うライト博士。一方、独断で兄弟達を止める為に立ち向かうカットマン達。廃棄されるロボット達の悲哀を語り、6体を迎え撃つスプラッシュウーマン達。街中で繰り広げられるライトナンバーズ同士の死闘の末、8体の悲哀を感じつつもついに倒れてしまうカットマン達。深刻化する事態を前に、ついに戦う事を決意するロック。果たしてロックマンは新たな兄弟達の反乱を食い止める事が出来るのか?

登場人物

以下の設定は漫画独自のものであり、原作ゲームとはまた異なる部分も存在することに注意。

ライトナンバーズ

Dr.ライトが製作した主なロボット。ロックマンを除いて、彼らは戦闘用ではなく人のために役立つよう作られた。カットマンを含めた6体は「ロックマン誕生」で、初めてロックやロールと出会ったという設定となっている。

DRN.001 ロックマン(ロック)
戦闘用ロボット(ロックマン)。家庭用お手伝いロボット(ロック)。「MEGAMIX」及び原作ゲームロックマンシリーズの主人公。元々家庭用お手伝いロボットだったがロックが、「ロックマン誕生」の際にワイリーの反乱と暴走したカットマン達を止めるためにライトに自らの改造を志願、戦闘用ロボットのロックマンとなった。
太陽エネルギーを圧縮した弾丸を放つ「ロックバスター」が主武装で、後々バスターにエネルギーを溜める事で撃てる強力なショット「スーパーロックバスター」を放てるように強化された。また特定のロボットから武器チップを入手する事で、そのロボットが使用していた武器・技を使用する「武器トレースシステム」も使える。
『ギガミックス』ではラッシュと合体することで「スーパーロックマン」に変身し、飛行するだけでなく「スーパーロケットバスター」で攻撃する。
本来戦闘用でないにもかかわらず計り知れない力を発揮し、ワイリーの幾度に及ぶ世界征服を退ける。しかし本来は争いを好まない優しい性格で、戦いで世界を平和にする事に疑問を持つ。
非戦闘時はロックマンから人間の少年のような姿の家庭用お手伝いロボットのロックに戻る。
DRN.002 ロール
家庭用お手伝いロボット。ロックの妹にあたる少女型ロボット。趣味は料理。ライト家の炊事洗濯等は全て彼女が行っている。戦闘用となったロックマンやライトナンバーズに比べると、電子頭脳にはスペースがかなりあり、『メガミックス』の「メタルハート」や『ギガミックス』の「光る明日へ」で有効活用されえちる。
心優しい性格であるが、カリンカが凍死しそうになった時に自身をオーバーヒートさせて彼女を救うなど、自己犠牲的な優しさを見せることがある。更に、『ギガミックス』の「暗黒の月」では、スペース・ルーラーズの圧倒的な力に戦意を失いかけたナンバーズに、徹底抗戦する意欲を取り戻させたり、Dr.ライトとDr.ワイリーを身を挺してかばおうとするなど、シャドーマンも感嘆するほどの、芯の強さを見せている。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」では、自分ひとりでも出来る事をロックマン達に証明させるために、無断でありながら愛機「ポップン・ビート」に改造されたビートを駆使し、バトル&チェイスに参加した。「白い悪夢」では、怪我をしたワイリーを、少々乱暴だが手当てをするほど、将来は看護婦になるのが夢らしい。
「光る明日へ」では、Dr.ワイリーによりロックマンの頭部が打ち抜かれたのを見て、ショックで意識を失ってしまう。気絶している間に、ロックマンを復活させるために自らの電子頭脳を提供したカットマンのデータを、電子頭脳の空き容量部分にコピーされた。そのため、ロックマンとスペース・ルーラーズとの戦いの最中にカットマンの人格で喋るシーンが見られた。また、ラストシーンでは、ロックマン8のスタイルで登場している。
DRN.000 ブルース
Dr.ライトがロック以前に製作していた試作ロボットで、世界初の「心」を持つロボット。Dr.ライトを含む周囲からは自分の正体を隠しており、普段よりバイザーを着用する。
基本的な武装はロックマンやフォルテと酷似しており、エネルギー弾を発射する「ブルースバスター」と、あらゆる攻撃を防ぐ特殊防盾「ブルースシールド」を使用する。
プロトタイプでありながらフォルテを街の外へ気付かれずに誘導する、スナイパージョー軍団を一瞬で真っ二つにする、コピーロックマンの影に潜んでいたシャドーマンをいち早く見つける等、その強さ・鋭さは群を抜いている。また、戦闘では力試しでコピーロックマンとほぼ同等の力を見せ付ける。
本作独自の設定では、戦闘時以外は全身を黒いコートで包む人間形態がある。
2009年版の「メタルハート」では顔を完全にマスクで隠し、ブレイクマンの名前で登場している。『ギガミックス』の「アステロイド・ブルース」では、ワイリーが修理の際に動力として『ロックマン3』に登場した小惑星αにあった地球外文明の高エネルギー「エネルギー元素」の1つを試験的に組み込んでおり、彼の持つ高い戦闘力と動力炉の異常はこのためだとされている。また、ブルースという名前はライト博士が誕生間もない頃の彼に聞かせていた音楽のブルースにちなんで付けられたという回想場面がある。彼に搭載されたエネルギー元素は「暗黒の月」のアースによると、スペース・ルーラーズのエネルギー源と同様のものであり、その復活によって動力炉が共鳴を起こし、具合がかなり悪化している。

ライトナンバーズ(ファーストナンバーズ)

『ロックマン』のボスのこと。戦闘用に作られたロボットではないが、その実力は戦闘用に作られたワイリーナンバーズにも引けを取らない。

DRN.003 カットマン
森林伐採作業用ロボット。「ローリングカッター」はかなりの切れ味を誇る。ロック、ロールと基本設計は同様になっている。
「ロックマン誕生」ではワイリーに利用され、町を切り刻みロックマンと死闘を繰り広げる。ロックマンの尽力によって正気に戻るが、ダメージがあった為に手が離せないライトに代わってロールが修理しようとするも、ロールの修理を嫌がって逃げ出した。
「破壊指令」では危機に陥ったロックを助ける為にラッシュジェットに乗って登場。単身、クラッシュマン達に挑む等、熱血屋な部分を見せた。ちなみにボディが赤い事を除けばロックマンと同じデザインなので、登場時にクラッシュマン達にロックマンと勘違いされた。
「R破壊指令」ではロックマンと肩を並べてワイリーナンバーズ達と死闘を繰り広げた。主にメタルマンと交戦するも、圧倒的な実力差に苦戦した。
『ギガミックス』の「暗黒の月」ではラッシュと合体することによって『スーパーカットマン』に変身した。「光る明日へ」では、ロックマンが意識を失いつつも必死に戦おうとしている姿と、ライト・ワイリー・コサックの各ナンバーズがひとつになって地球を守ろうとする様子から、自分の人格を失ってでも、自らの電子頭脳にロックのデータを上書きし、ロックマンを復活させることをライト・ワイリーの両博士に志願する。二人は反対するも、「ロックマンを復活させるという戦いに協力して欲しい」と説得し、ロックマンを復活させる。彼のデータはロールの電子頭脳に移植され(ワイリー曰く、解凍できるか怪しいほどの圧縮をかけて)、ロールの人格を押し退けて表に出てくるシーンがある(両博士も予想外であったが、一番驚いたのはカットマンであり、驚きの叫びをあげた後、「これは夢だ」と無理やり納得し、また意識を失った)。ルーラーズとの戦いの後、新たなボディへのデータ移植は無事に済んだらしく、ラストシーンでロール・カットマンともども登場している。
性格は生粋の江戸っ子で、曲がったことを嫌う。DRNの中でも年長である事から、皆を引っ張るリーダー格であることが多い。ただ気が短く、いわゆるキレやすい事が欠点。
DRN.004 ガッツマン
土地開拓作業用ロボット。その巨体を生かした「スーパーアーム」は巨石をも軽々と持ち上げる。その威力はイエローデビルの巨腕を跳ね除けるほど。安全第一の現場で活躍していたが故に、「ハイパーボム」のような強い衝撃を発する攻撃に内部メカが耐えられないという弱点を持つ。
カットマン同様、「ロックマン誕生」でロックマンと死闘を繰り広げたが、ロックマンの尽力により正気に戻る。
「破壊指令」では危うく瓦礫の下敷きになりかけたロールを救出。凄まじい量の瓦礫をものともしないパワーを見せ付けた。その後、フラッシュマンの拡散弾から皆を庇ったが、目立った損傷はなかった。
「R破壊指令」ではその高いパワーを生かして、ワイリーナンバーズと激闘を繰り広げた。またアイテム2号に乗ったロックマンのカタパルトの役割も担った。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」では愛機『ワイルドアームズ』でレースに参加したものの、ワイリーが仕掛けた落とし穴によって海に落とされ、即リタイアした。
性格は温厚で、巨体に似合わず思慮深い面も見せる。
DRN.005 アイスマン
南極大陸探査用ロボット。現在は冷蔵庫内、寒冷地等での作業をしている。可愛らしい少年のような風貌をしているが、その戦闘力は絶大。口から吐く「アイススラッシャー」は全てを凍らせる。
性格は泣き虫で気弱だが、いざという時にはしっかりとした面も見せる、DRNでのマスコット的存在。またエレキマンに憧れているという設定がある。
「ロックマン誕生」ではワイリーに改造され、その無邪気さは残忍なものになっていたが、ロックマンの尽力によって正気に戻る。また、サンダービームが有効である理由は低温環境での行動が前提なので、それを活かして回路に超伝導部品を用いているから、という独自解釈が行われている。
「R破壊指令」では「アイススラッシャー」でスカル衛星を発射させるスイッチを全て凍らせたり、更にその氷でクイックマンに負われたエレキマンの傷口を防ぐなど、様々な活躍を見せた。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」では、愛機『クールモービル』を駆使し、ロールと供にバトル&チェイスに参加した。その後、フリーズマンと知り合い、めんどくさがるものの文通仲間となった。また、この回以降からロールと供にいる事が多くなった。その他、「白い悪夢」では白いロボットの弱点である首筋をロックマン達に知らせると言うサポートも行った。
DRN.006 ボンバーマン
岩盤破壊作業用ロボット。「ハイパーボム」と呼ばれるその爆弾は、ロボットには外部のみならず内部にも大きなダメージを与える(ロックマンもガッツマンとの戦いに使用した)。また、原作ゲームではどこからボムを出すか謎であったが、本作では体内で製造して背部のハッチから取り出す仕組みとなっている。
「ロックマン誕生」では敵に回ってしまったが、仲間思いの部分は変わっていなかった様子。
性格はボケ、ツッコミで言うとツッコミらしく、驚きの顔も数多く見られる。その使用目的からか、ガッツマンと共に居ることが多い。
DRN.007 ファイヤーマン
廃棄物処理作業用ロボット。両腕から発射される「ファイヤーストーム」は7000 - 8000度の炎で、全てを溶かし尽くす。
性格はいたって穏やかで、警察から追われる身になっても自分の状況を分析する冷静さを持つ。その一方熱い面も合わせ持ち、その性格は「静かに熱く燃える炎」と称される。
作中のオリジナル要素として非戦闘時には口元のマスクを収納し、両腕のファイヤーストーム発射口を手に変形させる機能を持つ。
DRN.008 エレキマン
原子力発電制御用ロボット。体内に強力な発電機を持ち、指先から強烈な電撃「サンダービーム」を放つ。
高い判断力が要求される電圧制御という仕事上、DRNでは一番の性能を持つ。戦闘用に改造されたロックマンやブルースとは違い、純粋な工業用ロボットながら、「ロックマン誕生」では、その高い攻撃力とスピード、防御力でロックマンを窮地に追い込み、「R破壊指令」では戦闘用ロボットであるウッドマンを圧倒する等、高い戦闘能力を見せる。
『ギガミックス』の「暗黒の月」では、プルートの素早い斬撃によって右腕を失ったものの、ロックマンとの共闘で「ダブルサンダービーム」を使ってサターンに攻撃するが、掠り傷程度で済まされてしまった。
基本的に無表情を崩さずクールな性格であるが、遊園地へ行った際には子供のようにはしゃぐ一面を持つ。

新ライトナンバーズ

『ロックマン9』のボスのこと。ライト博士によって新たに製作されたロボット群。ロックやロール、カットマン達にとっては兄弟にあたる。当然、工業用ロボットだが、最新鋭の技術によって高められた性能は戦闘用ロボットにも引けを取らない。ロボット連盟によって可決されたロボットの廃棄案に反発し、世界を相手に反乱を起こした。

DRN.065 コンクリートマン
ダム建設用に作られたロボット。その巨体から繰り出されるパワーは凄まじく、ガッツマン以上である。DR-CNという番号が付いている。
DRN.066 トルネードマン
空中気象調整所のロボット。8体の中ではリーダー格なのか、中心にいる事が多い。腕のほか、頭のプロペラも回転する。DR-TNという番号が付いている。
DRN.067 スプラッシュウーマン
海難救助用ロボット。トルネードマンと同じく8体の中心人物らしく、語り手のような存在。武器であるトライデントの刃部分は収納可能。自分達を止めに来たカットマン達に対して、自分達の思いを語った。DR-SPという番号が付いている。
DRN.068 プラグマン
ライン監視ロボット。エレキマン以上の電撃を使いこなす。口調は若干、幼い様子。DR-PGという番号が付いている。
DRN.069 ジュエルマン
ダイヤモンドの研磨作業を行うロボット。指先が尖った形状の研磨作業用マニピュレーターになっている。DR-JLという番号が付いている。
DRN.070 ホーネットマン
フラワーテーマパークの管理を担当するロボット。チビィという名称のメカハチで戦う。DR-HTという番号が付いている。
DRN.071 マグママン
地熱発電所の安全管理ロボット。マグマバズーカの火力は凄まじく、ファイヤーマンをも圧倒した。原作ゲームと比べると角ばったボディが特徴的。DR-MGという番号が付いている。
DRN.072 ギャラクシーマン
宇宙研究所の助手ロボット。ブラックホールボムはありとあらゆる物を吸収・消滅させる程の威力を誇る。手足を引っ込める事でUFO形態となり、空を飛ぶ事ができる。DR-GXという番号が付いている。

ワイリーナンバーズ

Dr.ワイリーが世界征服のために製作した主なロボット。なお、ファースト、フォース、シックスナンバーズはワイリーが製作したロボットではないが、ワイリー自身は彼らもワイリーナンバーズとして数えている。

備考として、「ファースト、セカンド…」という名称は『ギガミックス』から登場したもので、『メガミックス』でこの呼称は使われていない。

セカンドナンバーズ

『ロックマン2』のボスのこと。純粋に、且つ初の戦闘用ロボットとして開発されたためか、総じて後のナンバーズよりも攻撃的な思考と性能を持つ(そのため、『R破壊指令』ではロックマンが元家庭用お手伝いロボットであることを指して、『間に合わせの戦闘用』と見下す発言をしている)。『メガミックス』では原作ゲーム『ロックマン』にあたる「ロックマン誕生」で既に下記の8体は未完成ながら起動が可能な状態であった。それ以来に「史上最強の敵」以外なんの音沙汰もなかったが、『ギガミックス』の「白い悪夢」ではワイリーを守るために白いロボットに立ち向かうものの、最終的に全滅してしまう。「光る明日へ」で、シェードマンの指示により、サーズ、セブンスのナンバーズと共にダークマンズに回収され、修復されたことが明らかになる。その後、スペース・ルーラーズのアースの攻撃からロックマン、ライト、ロール、ライトナンバーズ、ワイリー、シャドーマンらを守った。

DWN.009 メタルマン
高機動戦闘用ロボット。ワイリーが初めて作った人型ロボットにしてワイリーナンバーズの最年長。純粋な戦闘用ロボットとして生を受けたことを誇りに思っており、家庭用から戦闘用に転向したロックマンやカットマンら工業用ロボットを嫌悪している。戦闘能力自体もかなり高い。カットマンの「ローリングカッター」と同じセラミカルチタン製のカッターだが、高い連射性能を誇る「メタルブレード」が武器である。作中の描写はほとんど無いが、カットマンとの対戦では傷一つ負っていなかった様子。
DWN.010 エアーマン
空中戦闘用ロボット。後に脈々と受け継がれるエアーマンタイプロボットの礎となった。ワイリーナンバーズの中では事実上のリーダー格であり、ライトナンバーズとの交戦において常にワイリーナンバーズの中心となって戦った。好戦的なナンバーズの中では比較的、冷静沈着であり、引き際も心得ている武人肌の豪傑。また戦う理由がなければ立場上、敵であるライトナンバーズとも戦わない等、8体の中では一番理性的な面を見せた。『ギガミックス』の「光る明日へ」では、シェードマンのアイデアで、旧ワイリー基地のモーターを腹部のプロペラで回転させている描写がある。
DWN.011 バブルマン
世界初の水中用戦闘用ロボット。水陸両用ではないためか、自らのテリトリーと担当分野を弁えている。
「破壊司令」ではマンホールから現れ、メタルマン達と共にロックとカットマンを挟撃しようとしたが、ボンバーマンとファイヤーマンの参戦により失敗に終わる。
「R破壊司令」ではワイリーの基地へと続く海にロックマンが侵入した際、姿を現し、「バブルリード」を用いて攻撃した。ヒートマンと共に、自身は海上からロックマンに執拗な攻撃を加えていたが、ヒートマンの爆発に巻き込まれ少なからずダメージを負ってしまい、ロックマンを逃してしまった。
笑い方こそ品が無いが、好戦的なナンバーズの中では比較的理性的な性格である。
DWN.012 クイックマン
高速型戦闘用ロボット。「自らが光速に近づく」というテーマの下に作られた。名に違わず、ベースとなったエレキマンやロックマンにすら見切れず、エレキマンに「電光よりも速い」と言わしめる圧倒的なスピードを誇る。また、戦闘能力はワイリーナンバーズでもトップクラスであり、メカドラゴンを一瞬で真っ二つにし、装備武器の関係上相性が悪いはずのフラッシュマンを一撃で倒す程の実力を持つ。原作ゲームや『バトル&チェイス』にみられる「キザなスピード狂」を思わせる描写は全く無く、一匹狼のクールな戦士として描かれている。冷酷に見えるが、初対面時に大ダメージを与えたロックマンを追撃せず、斬り捨てたエレキマンにトドメを刺さない等、戦闘力を失った相手には必要以上の追撃はしないようである。
原作ゲームと同じく右手にはクイックブーメラン発射口を装備しているが、それを使用しての射撃戦はせず、巨大ブーメラン型サーベルを用いた高速の接近戦のみで戦うなどの大幅なアレンジが加えられている。
「ロックマン誕生」では半分の完成度でありながら、満身創痍だったとはいえロックマンの右腕を切り落とす程の実力を見せた。
「R破壊指令」では基地に進入してきたエレキマンと対峙し、その圧倒的な実力で瞬殺したが、トドメは刺さなかった様子。その後、ロックマンとスカル衛星上で戦い、一時は彼を仕留める寸前まで追い詰めたが、ロックマンを倒す事に執念を燃やすフラッシュマンに邪魔されてしまう。フェアな勝負を好むが故に、横槍を入れられる事を好まない様子で、フラッシュマンに制裁を加えた。その後、ロックマンと再戦するが、僅差で敗北し、スカル衛星も破壊されてしまった。クイックマン本人はほぼ無事でロックマンに敗北したものの、その事を悔しがる様子も無く、静かな表情で立ち去った。
「史上最強の敵」では思わせぶりな佇まいを見せていたが、特に深い意味は無かった。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」では姿として登場しなかったが、ワイリーが彼をレースに参加させるために『ソニックフォーミュラ』を用意したのだが、興味なかったのか、参加を拒否したらしい。「白い悪夢」ではセブンス、サーズ、自分以外のセカンズが倒れた後に登場。シャドーマンとワイリー、シェードマンのために時間稼ぎとして白いロボットに立ち向かう。自身のボディが加速で生じるGに耐え切れず軋んでしうまうほどに超高速化させて白いロボットの攻撃を回避し、ブーメランによる斬撃で他のワイリーナンバーズが傷一つ付ける事すら叶わなかった白いロボットの首筋に亀裂を入れる(この亀裂が後にロックマン達の勝利に貢献する)等、他の面々とは一線を画する戦闘力を見せつけた。しかし、Gによる負荷が限界を超えていたことと斬撃の反動でブーメランとボディが砕けてしまい、その後白いロボットが巻き起こした島をも消し飛ばす爆発に巻き込まれ行方不明となる。
「光る明日へ」では、メカドラゴンでワイリーシティから脱出し、シェードマンと共に旧ワイリー基地(「R破壊指令」で廃棄されていた)に辿り着いたことが明らかになる。スペース・ルーラーズとの最終決戦では、ネプチューン、マーキュリーを道連れに大気圏突入したシャドーマンをメカドラゴンで回収し、他のロボットの攻撃ではすぐに再生していたマーキュリーを一撃で撃破する戦闘力を見せた。
DWN.013 クラッシュマン
重火器内臓戦闘用ロボット。誤爆にも耐えうる超合金ボディとハイパーボムを凌駕する火力を誇るクラッシュボムを併せ持つ。原作ゲームとは違い、両腕だけでなく両肩部や両足、つま先部分、頭部からもクラッシュボムを発射できるという、まさに全身がクラッシュボム格納庫といった設定にアレンジされており、その強烈な火力でロックマン達を翻弄した。頭部からボムを出してヒートマンに文字通り食べさせ、アトミックファイヤーを強化する、という連携も可能。
劇中、気性の荒い部分を幾度と無く見せているが、引き際を心得る冷静さも併せ持っている。
DWN.014 フラッシュマン
時間制御戦闘用ロボット。「時間を制する」というテーマの下に製作された。精神的に下品で狡猾、少々ハイで、身動きの取れない敵を徹底的にいたぶる趣味の持ち主である下劣漢。また執念深く、自分に手傷を負わせた相手は自分の手で叩き潰さないと気が済まない性質である。時を止める「タイムストッパー」と拡散弾を発射する特殊なバスターを駆使し、一瞬にして相手に大ダメージを与える戦法を取る。タイムストッパーは右手のバスターに内蔵されており、発動する時は小刻みに振る。
一時、ロックマンをあと一歩のところまで追い詰めるも、ガッツマンの介入によって逆にロックバスターを受け、敗れ去ったかに見えたが、ワイリー基地に修理の為に戻っていた所をロックマン達の侵入に気付き、自らの手で倒そうとスカル衛星上で再びロックマンと対峙する。その際、ロックマンの首を狙ったクイックマンの一撃を受け止めており、結果的に勝負を邪魔されたクイックマンの怒りを買い、制裁されてしまう(フラッシュマン本人はクイックマンと共にロックマンを挟撃するつもりだった様子)。スカル衛星の残骸に混じって倒れ付しており、上半身のみで辛うじて生存していたが、クイックマンに放っていかれた(その際クイックマンに対して恨み言を呟いた)。
「史上最強の敵」以降、ヒートマンとの掛け合いが多い。
DWN.015 ヒートマン
火炎放射戦闘用ロボット。ファイヤーマンのノウハウがそのままつぎ込まれた。ベースとなったファイヤーマンの「ファイヤーストーム」を超える「アトミックファイヤー」が武器で、その火力はロックバスターの弾丸を消滅させる程。『マニアックス』等では子供っぽい天然キャラで通っているが(有賀ヒトシのお気に入りでもある)、『メガミックス』ではコピーロックマンに勝るとも劣らない病んだ笑い方をし、幼稚で無邪気な残忍性を前面に出した危ないロボットとなっている。
「R破壊指令」では炎を纏った突撃形態でロックマン達を強襲し、その圧倒的な火力で彼らを圧倒した。原作ゲームと同じく、クラッシュボムを食べてパワーアップすることが可能で、突撃形態のスピードをアイテム2号と同等までに上昇させ、そのまま長距離飛行を行い、2号でワイリー基地に向かったロックマンを追跡した。途中、バブルマンと合流し、自身は火力が倍増したアトミックファイヤーでロックマンを執拗に攻め立てた。しかしロックマンの奇策で冷たい海水にボディが触れてしまい、強烈な火力で熱せられたボディに過負荷がかかり、そのまま爆発してしまった。しかし「史上最強の敵」で再登場しているので、完全に修復された様子。『ギガミックス』の「光る明日へ」では、放熱能力を活かして、旧ワイリー基地の動力源として活躍している。
「破壊指令」でも登場したが、既にエレキマンに撃破された後で、体中から火花を散らして倒れていた。
『ギガミックス』2巻のあとがき、及び3巻のカバー裏には、『マニアックス』同様の性格の、デフォルメされたヒートマンが描かれている。
DWN.016 ウッドマン
密林戦闘用ロボット。檜のボディを持つ。巨大な体躯から繰り出されるパワーでロボット廃棄処理場をあっさり制圧、ライトナンバーズを救出し、ワイリー軍の軍門に下るよう要求した。またパワーだけでなく、「リーフシールド」による攻防一体の戦術も得意としている。性格は原作ゲームの「気は優しくて力持ち」という性格とは正反対で凶悪。単純な性格なのか(カットマン曰く「デクノボー」)、エレキマン達の真意に気付かず、ワイリー軍の軍門に下らせる事で見逃しており、結果的にカットマン達がロックマンの下へ駆けつける手助けをしてしまう。後にその事に気付いてエレキマンに襲い掛かるも、サンダービームの猛攻を受け沈黙する。
「破壊指令」でも登場したが、既にファイヤーマンとボンバーマンに撃破されており、ヘリから落下して大破した。

サードナンバーズ

『ロックマン3』のボスのこと。原作ゲームではライトとワイリーの共同製作で名義上はワイリーナンバーズとなっていたが、『メガミックス』ではワイリーが一人で製作した正真正銘のワイリーナンバーズとなっている(ただし、これは『ギガミックス』からの設定で、「メタルハート」時点では原作を同じく共同製作だったとする描写がある)。初登場は『メガミックス』の「メタルハート」であるが、その時点で既にロックマン達と面識があり、『ロックマン3』にあたる『ギガミックス』の「アステロイドブルース」でその理由や彼らの開発の経緯が描かれている。「白い悪夢」では、突如に現れた白いロボットを倒すためにセブンスナンバーズと供に戦うが、その健闘が虚しく、全滅してしまう。

DWN.017 ニードルマン
削岩作業用ロボット。両腕の針状弾丸を速射するバスターと頭部の鎖分銅「ニードルハンマー」を武器とする。基本的にはオリジナルと変わらない外見だが、この作品内では「ニードルキャノン」はマシンガンのように薬莢を排出するというシステムにアレンジされている。「メタルハート」ではロックマン、シャドーマン、ジェミニマン、ハードマン、マグネットマンと共にイエローデビルを止める為に共闘するが…。
「アステロイドブルース」ではジェミニマンと共にロックマンの前に立ちはだかる。「メタルハート」時とは違い、武器の相性が悪いジェミニマンとのうまい共闘を見せたが、ブレイクマンの登場により、作戦を次の段階に移すために戦闘は中断された。
DWN.018 マグネットマン
くず鉄処理用ロボット。磁力を利用した攻撃を得意とする。彼も基本的にオリジナルと変わらない外見で、両腕部に「マグネットミサイル」発射口を備えている。「メタルハート」ではニードルマン同様、イエローデビルを止める為にロックマンと共闘するが…。
「アステロイドブルース」では、タップマンとの連携でロックマンを苦しめ、最後にはタップマンとハイタッチした。
DWN.019 ジェミニマン
硬質物粉砕用ロボット。反射レーザー「ジェミニレーザー」が武器。基本的にオリジナルと変わらない外見である。「メタルハート」ではイエローデビルを止める為にロックマンと共闘するが、自身の特殊武器(ジェミニレーザー)が仲間を危機に直面させるという事態に陥ってしまう。
「アステロイドブルース」ではニードルマンと組んでロックマンを妨害。立体映像を使ってロックマンを翻弄し、ニードルマンとの連携を見せた。
DWN.020 ハードマン
整地作業用ロボット。超硬質ボディを備えている。「メタルハート」ではロケットパンチ「ハードナックル」を用いたパワフルな戦いを披露している。自身の体重によってライトットの車両がパンクした際には本当にすまなさそうな表情をした(それ以前に定員オーバーだったのだが)。その後、ロックマンと共にイエローデビルを止める為に共闘するが…。
『ギガミックス』での登場回「アステロイドブルース」「白い悪夢」どちらにも、彼の台詞は一言もない(2巻発売現在)

DWN.021 タップマン
高速バリア試作機ロボット。脚部に備えたローラーで自身の体を超高速回転させ、シールドを発生させる「タップスピン」が武器である。回転の際、腕に内蔵されたロケットで加速するというオリジナルの設定がなされている(描写は「アステロイドブルース」で明確に行われた)。作中では戦闘シーンはタップスピンでイエローデビルを牽制する程度であり、スネークマンと共に車から振り落とされるギャグキャラと化しているが、後半でロックマン救出に一役買うこととなる。ロボットなのにメガネと言うアレンジが加えられている。「アステロイドブルース」では一番にロックマンの前に現れ、タップスピンでマグネットマンと共闘した。「アステロイドブルース」ではタップスピンの直後で目をまわしているからか、台詞に「~」がつくことが多い。
DWN.022 スネークマン
地形探査用ロボット。バスターからヘビ型の偵察メカ「サーチスネーク」を射出する。「メタルハート」では基本的に皮肉屋系のキャラだが、タップマン同様のギャグメーカーとなっている。しかし、後半ではタップマン同様、ロックマン救出に一役買うこととなる。
「アステロイドブルース」ではサーチスネークを使って宇宙船内をマッピング、地形探査ロボットの実力を発揮した。「メタルハート」と「アステロイドブルース」の間でサードナンバーズの印象がことなるものが多いが、彼もギャグ要素が登場せず印象が特に大きく異なるものとなっている。
DWN.023 スパークマン
充電作業用ロボット。タップマンと並ぶおとぼけ役な存在。「メタルハート」では出番があまりなく、戦闘シーンもほぼ皆無である。原作での武器である電気ショック弾「スパークショット」も使っていない。タップマンやスネークマン同様、車から振り落とされるが、後半でロックマン救出に一役買い、ロックマンの無事を確認し、安堵の表情を見せた。
「アステロイドブルース」では起動可能状態ではなかったガンマを充電する。
DWN.024 シャドーマン
隠密活動用ロボット。忍者のような外見をしており、特殊武器である「シャドーブレード」以外にも日本刀、煙玉など多くの武器を使いこなす。『ロックマン2・ザ・パワーファイターズ』で披露した、変わり身の術も使いこなす。他人の影に潜り込み影から影へワープする事も得意としている。その特徴を生かしワイリー軍団の隠密、またワイリーの側近(『ギガミックス』では「ワイリーの生命を守ることが使命」とシェードマンに言われている)として活動する。戦闘能力はワイリーナンバーズの中でも高く、スペシャルワイリーナンバーズのフォルテも一目置くほどである。最もアレンジされているロボットの一人であり、普段は口布で顔の下半分を隠して着物を着用する事が多く、帯刀もしているその風貌から忍者というよりは侍に近い。右目はワイリーの元にデータが送られるセンサーとなっていて、作中で顔を見せている時はもっぱら閉じている。なお左目は半眼に細められている。普段の一人称は「拙者」であるが、ワイリーナンバーズとしてではない個人としての会話時は「俺」となる。
「メタルハート」ではイエローデビルMk-IIを止める為にロックマンと終始共闘する事となり、イエローデビルMk-IIによってビル外に吹き飛ばされたロックマンを命がけで救出したりと見せ場が多い。「史上最強の敵」ではコピーロックマンの監視役として登場、自分がコピーだと思い悩む彼にロックマンでない「自分」が生まれた事、その「自分」で行動を選択する事を教える。しかしその後コピーは自爆、その最期を予想していながら見ていただけだったブルースに感情的な一面を見せる。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」では愛機『シノビマスター』を駆使してレースに参加するが、ハワイで無差別的に奇襲攻撃を仕掛けたギリアムナイトの軍団をナパームマンと供に一掃し、ロール達を救出をした。また、同じ『影』と言う存在から、シェードマンと一緒にいる機会が多くなった。『ギガミックス』では特殊武器のシャドーブレードより、日本刀を用いて戦う描写が多い。
「白い悪魔」では白いロボット襲撃においてシェードマンからワイリーの保護を頼まれて共に脱出、仲間と基地を失って失意にくれるが、ワイリーナンバーズとしての責務を果たすべく、白いロボットに唯一対抗できる存在としてDr.ライトとロックマンたちに恥を承知で協力を求める。その際、陰腹を切って、ライトナンバーズ、同胞、ワイリーに筋を通した。
「光る明日へ」では、他のワイリーナンバーズと合流し、シェードマンの作戦に従い旧ワイリー基地に移動した後、クリスタルを埋め込まれ、ロックマン、リングマンと共に宇宙に上がる(ワイリー曰く「一番暇そうだったから」)。スペース・ルーラーズと3対1の戦いで苦戦するが、廃棄された宇宙ステーションの中でブルースと再会し、彼の怪我を治療し、更に生い立ちを知らされる。そしてブルースがマーキュリーに襲われる中、自らの生命を顧みず、ネプチューン、マーキュリーと共に大気圏に突入する。その後クイックマンに回収され、スペース・ルーラーズとの戦いが終った後、シェードマンにワイリーの護衛を託し、自らはロボットと人間の在り方を考える旅に出た。

フィフスナンバーズ(時給戦隊アルバイター)

『ロックマン5』のボスのこと。ワイリーが最初から戦闘用に設計した筈なのだが、何故か情に篤い面があり、なおかつコミカルに描かれている。対ロックマン用戦闘フォーメーションを完璧にこなし、他のロボット軍団に比べ連携能力が極めて高い。全員揃って遊園地でバイトしているので別名「時給戦隊アルバイター」。因みにワイリーが考案した、対ロックマン用戦闘フォーメーション「モードB」の「B」は「バッチリ(Bacchiri)」の「B」のこと。『ロックマン5』の事件後はワイリーの借金返済の為に、遊園地でアルバイトをしている。雇った親方曰く「不真面目な人間よりはよっぽど良く働く」と評されている(主人がDr.ワイリーとは知らないようだが、のちにフォルテが壊した遊園地の修理費を請求された)。なお、フォルテからお客を守るため「モードB」を完璧に成功させて敗走させたことに対して、ワイリーは(ロックマンの際は「モードB」を使おうとしたが失敗していたのに)ロックマンたちを守る時はなぜ強いのかと憤慨していた(ダークマンたちは「借金返済という使命感の違いだろう」と言っていた)。

この件から労働に目覚めたためか、『ギガミックス』の「暗黒の月」ではスペース・ルーラーズにやられたロックマン、カットマン、エレキマンとラッシュを救出した。更にスペース・ルーラーズを倒せるロックマン達を守るために、無謀と分かりつつもスペース・ルーラーズに立ち向かうが、最終的に全滅してしまう。「光る明日へ」ではコサック博士により回収され、ワイリーに修理を受ける。他のナンバーズ同様、旧ワイリー基地で破損したパーツの代わりとして働き、サンゴットと戦うロックマンにエールを送った。

DWN.033 グラビティーマン
重力制御戦闘用ロボット。その力を使い意味もなく天井に張り付いている。巨体ながら子供のような性格で、かなりのマイペース(4コマ時代から性格が変わっていない)。遊園地でアルバイトをしている際は風船配りを担当。ワイリーが考案した、対ロックマン用戦闘フォーメーション「モードB」においては、6番目の攻撃役。「アルバイター」では“グラビティー・レッド”と名乗る。
『ギガミックス』の「暗黒の月」では落下する瓦礫を『グラビティホールド』で押さえ、ロックマン達を守るが、マーキュリーの奇襲攻撃によりエネルギーを吸い取られてしまう。
DWN.034 ウェーブマン
水陸両用戦闘用ロボット。設定ではお金にこだわるがめつい性格らしいが、劇中での描写はない。本作では登場シーンも少なく、地味な印象であるが、所々でメンバーに突っ込みを入れるところが見られる。水を操る能力を買われ、遊園地ではトイレ掃除を担当。「モードB」においては、2番目の攻撃役。「アルバイター」では“ウェーブ・ブルー”と名乗る。
DWN.035 ストーンマン
岩山攻略戦闘用ロボット。全身が岩石で作られており、ガッツマン並みの巨体ながらジェット噴射で飛行することも可能。ウェーブマンと同じく影が薄めだが、ロックマンとフォルテの交戦時にはその巨体と怪力を生かし観覧車から多くの客を助けた。遊園地では観覧車の係員を担当。「モードB」においては、8番目の攻撃役。「アルバイター」では“ストーン・ブラウン”と名乗る。
『ギガミックス』の「暗黒の月」ではウラノスの奇襲攻撃により背後から角で一突きにされ、破壊されてしまう。
DWN.036 ジャイロマン
空中戦闘用ロボット。背中にヘリコプターの羽を背負っている。性格は熱血気味らしく、フォルテに遊園地を襲撃された際に最も激しく怒った。また、その飛行能力で率先して客を救出した。真剣な場面ではスターマンではなく彼がリーダー格となる。特殊武器である「ジャイロアタック」は本作においては、『ロックマン2・ザ・パワーファイターズ』版のものが使用される。遊園地ではジェットコースターの係員を担当。「モードB」においては、7番目の攻撃役。「アルバイター」では“ジャイロ・グリーン”と名乗る。
DWN.037 スターマン
宇宙用戦闘用ロボット。英語交じりの言葉でナルシスト、口には常にバラをくわえていて、恐らく『5』に登場するボスの中で最も濃いキャラ。8体の中ではリーダー格らしく、時給戦隊アルバイターのポーズの際には中央を飾っている。特殊武器である「スタークラッシュ」はフォルテのバスターを完全に防ぐ程の防御力を誇る。遊園地ではメリーゴーランドの係員を担当。「モードB」においては便宜上5番目と名乗っているが、実際はバリアによって他の7体の援護をする。「アルバイター」では“スター・ゴールド”と名乗る(イエローではなくゴールドとしているあたり、彼のナルシストぶりがうかがえる)。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」ではレース中の事故に見せかけるためのワイリーロボット達に指示を与えるために、衛星の管理をしていた。なお、くわえたバラは真空である宇宙で音声通信するための道具(バラを伝って口の中の振動が声に変換されるため、モゴモゴとした含み言葉になるが真空中でも一応の会話通信ができる)と説明されていた。「暗黒の月」では、「モードZ」で「スターバリア」によりロックマン、カットマン、エレキマン、ラッシュの身を守るが、スペース・ルーラーズに撃破されてしまう。「光る明日へ」で、他のフィフス・ナンバーズと共にコサック博士に回収され、ワイリーにより修理される。スペース・ルーラーズとの最終決戦では、シェードマンの奇策で、スカル衛星に接続され、ロックマン・シャドーマン・リングマンを大気圏離脱時の高熱から守るバリアの役割を担った。ロックマン・リングマン・フォルテの回収を行ったのも彼である。
DWN.038 チャージマン
輸送列車護衛戦闘用ロボット。蒸気機関車のような外見をしており、動力は石炭。遊園地が襲撃された際にはその機動力で客の安全を素早く確保した。また特殊技「チャージタックル」はフォルテを軽々と吹っ飛ばす。遊園地では外見からか小型機関車の運転手を務める。「モードB」においては、1番目の攻撃役。「アルバイター」では“チャージ・オレンジ”と名乗る。
『ギガミックス』の「暗黒の月」では、奇襲して来たマーキュリーとウラノスからロックマン達を守るため、彼らをトロッコに乗せて避難させるが、サターンによる「ブラックホール」で元の場所に戻された挙句破壊されてしまう。
DWN.039 ナパームマン
重火器内臓戦闘用ロボット。全身兵器の物騒な外見をしており、破壊に美学を見出している。本作ではやはりあまり目立たない。遊園地ではチケット売り場の受付をしている。「モードB」においては、4番目の攻撃役。「アルバイター」では“ナパーム・パープル”と名乗る。
「バーニングホイール」では愛機『パトリオットボンバー』を駆使してレースに参加。ハワイで無差別的に奇襲攻撃を仕掛けたギリアムナイトの軍団をシャドーマンと供に一掃し、ロール達を救出したが、その後戦闘不能になってリタイアした。また、彼が駆使していた愛機は実は手動式(他のフィフスナンバーズがエアロバイクをこぐ事で動力となる構造)で、ライトットが分解した際には、中にチャージマン・クリスタルマン・ウェーブマンが倒れていた。(見てしまったライトットとフォルテは「見なかったことにしよう」と冷や汗をかいていた)
DWN.040 クリスタルマン
鉱山防衛戦闘用ロボット。全身にクリスタルがちりばめられており、武器である「クリスタルアイ」にもクリスタルを使用する。5に登場するロボットの中では比較的真面目な性格で、そのせいか苦労も多い悲しいロボット。遊園地では何故か焼きそば屋台を担当。「モードB」においては、3番目の攻撃役。「アルバイター」では“クリスタル・スカイ”と名乗る。

スペシャルワイリーナンバーズ

SWN.001 フォルテ
戦闘用ロボット。Dr.ワイリーがロックマンを倒すために特別に製作したロボットで、並みのロボットでは太刀打ちできないほどの力を持つ。ロックマンの能力や戦闘データ研究の為、外見はともかく能力はロックマンと非常に似通っており(ワイリーが、自身がライト以上に優れた戦闘用ロボットを生み出せる事を証明させるのも兼ねている)、本作では披露されていないが、ロックマンと同様に、武器トレースシステムが内蔵されている。
自身もロックマンを倒し最強のロボットになる事に存在意義を持っており、ロックマンと自分を戦わせる為なら手段を選ばない。クイックマンと並び、ロックマンのライバルという立ち位置にいるが、実際には一方的にロックマンに襲い掛かっている。性格はかなり好戦的でプライドが高く、獣のような凶暴さを持つため製作者であるDr.ワイリーでも手が付けられず悩んでいる。
劇中では多くのロボットを圧倒したり街一つを壊滅させるなど、力の象徴として描かれる事が多い。またゴスペルと合体する事で飛行能力が加わり、更に戦闘能力が上昇するがロックマンとの戦闘では1対1の勝負に拘っているせいか、使用した事がない(『メガミックス』での合体形態は『7』のものだったが、『ギガミックス』の「光る明日へ」でゴスペルと合体した時には、エネルギー結晶によるものか、ワイリーの改造によるものか、『8』のデザインになっている)。
彼は本作の「史上最強の敵」(時間軸上では『ロックマン6』の直後)にて既にDWNである事が知れ渡ってしまっている。原作ゲームでの初登場である『ロックマン7』で彼は最初謎のロボットとしての登場だった為、本作を考慮に入れると『7』のストーリーが成り立たなくなる。
『ギガミックス』の「バーニングホイール」では、ロックマンと戦うためにブラック4ローダースのローダース2に化け、ワイリーと供にレースに参加していたが、いつまで経ってもロックマンと戦えない上に自分が2番目と言う事が我慢出来なかったため、ゴスペルを愛機に改造した『ゴスペルダークスター』を駆使してロックマンに襲い掛かるが、そのまま通り過ぎた上に破壊されたワイリーのメカに激突してしまい、即リタイアとなった。また『MANIAX』でもそうだったが、それ以降からライトットと供に漫才的に行動する事が多くなった。しかし「白い悪夢」では、突如現れた白いロボットに先制攻撃を仕掛けるが、彼の一撃により倒され、行方をくらましてしまう。
「光る明日へ」では他のワイリーナンバーズと共に回収されていたことが明らかになり、ゴスペルに脅されたライトットにより修復される。クリスタルを4本装備し、ゴスペルと合体したことで単機でも大気圏を離脱し、スペースルーラーズを一時圧倒するほどのパワーを得るが、あまりの高パワー故に我を見失ってしまう。ロックマン達と合流した後、サターンの「ブラックホール」でバスターを跳ね返され窮地に陥るが、デューオの呼びかけで正気を取り戻し、取り外したクリスタルを撃ち抜いた爆発でサターンを撃破している。その後スターマンに回収され地球に帰還し、最後のスタッフロールで、「ロックマン8」のナンバーズと共に登場している。
SWN.002 ゴスペル
スペシャルサポートロボット。狼型のロボットでフォルテのサポート用として作られた。ペットのようなラッシュとは正反対の野犬のようなロボット。ライトットからは「犬」と呼ばれる。フォルテにしか懐かず、ピンチ時にはしばしば乱入して彼を助けている。また、フォルテと羽のような形となり合体することができる。合体形態でロックマン相手に戦闘を行ったことはないが、『ギガミックス』の「光る明日へ」では、大気圏離脱をこの形態で行ったこと、かつフォルテが正