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ロボット三等兵/前谷惟光

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著者: 前谷惟光
巻数: 3巻

前谷惟光の新刊
ロボット三等兵の新刊

最新刊『ロボット三等兵 3巻


出版社: アース出版局
シリーズ: 漫画名作館


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

ishikawajun あの人は、ハイカラなような泥臭いような、不思議な作風だったなあ。まんが寄席のシリーズもあった。 RT @ukitsu_sanri 実は私の落語好きは、貸本の「落語漫画」、ロボット三等兵の前谷惟光からでした。@ishikawajun @yuikaniaki
kentaro666 誰も特に感心しないトリビアってあるかな。「ロボット三等兵」を描いた前谷惟光の父親は「子供の科学」編集長で「火星の土地」の権利書を販売していた原田三男だった!とか。60代限定トリビアかも。

ロボット三等兵の既刊

名前発売年月
ロボット三等兵 1巻 1995-11
ロボット三等兵 2巻 1995-11
ロボット三等兵 3巻 1997-10

ロボット三等兵』(ロボットさんとうへい)は、前谷惟光による日本の漫画作品。第二次世界大戦中の日本陸軍をマネた舞台に、架空の三等兵として入隊したロボットが巻き起こす騒動を描いたコメディ漫画である。

概要・あらすじ

主人公であるロボット三等兵は、ほぼ同時期に描かれた鉄腕アトムなどとは異なりアース出版局版1巻の石子順による解説より、まるでブリキ人形のようなオンボロロボットである。人間より格下の「三等兵」などという階級を与えられたロボットは、愚痴をこぼしながらも任務を果たそうと奮闘するが、しばしばそのドジさが災いして失敗し、上官にどやされてしまう。

その作風はチャップリン映画を思わせるドタバタ喜劇であるが、作者の体験した戦場という極限状況をドライに描き、その笑いの中には戦争・軍隊生活の不条理さへの批判が内包されている。また特に後半からは、北支戦線、ノモンハン、真珠湾、シンガポール、ミッドウェー、ガダルカナル、果ては独ソ戦など、第二次大戦における実際の戦場をロボット三等兵は転戦し、その中では東条英機、アドルフ・ヒトラーなど実在の人物がカリカチュア化されて登場する。例えばインパール編では、無駄口司令官による無謀な作戦で前線のロボットたちが飢えに苦しむ一方、後方の将軍たちが遊びほうけるさまをギャグとして描いている。

連載・出版

貸本単行本として寿書房から1955年から1957年にかけて全11巻が出版され、その後『少年クラブ』(講談社)にて1958年6月号から1962年12月休刊号まで連載された。1995年にはアース出版局から貸本版が全3巻、2007年にはマンガショップから同じく貸本版が全3巻でそれぞれ再編集されて復刻されている。

主な登場キャラクター

前谷作品では、同じキャラクターが役割を変えて様々な作品に出演しており、ロボット、トッピ博士、ごくらくコンビなどは同作者の他の作品でも活躍している。

ロボット三等兵
トッピ博士によって造られた人間型ロボット。陸軍に入隊するが、二等兵よりさらに下の「三等兵」に任ぜられてしまい、軍服も与えられなかったので、星無しの赤無地の階級章本来は幼年学校の生徒が使用するものである。を胸にぶら下げている。マイペースかつ臆病な性格。世界各地を転戦し、時には上等兵、果てはドイツ軍元帥にまで昇進するが、失敗して三等兵に逆戻りしてしまう。ロボットということで危険な任務に従事させられてしまい、幾度も命の危機にさらされる。
トッピ博士
町の科学者で、ロボット三等兵の製作者。出征するロボット三等兵に千人針とお守りを用意するなど、文字通りロボット三等兵の親代わりである。
連隊長
ロボット三等兵の所属する連隊(雷連隊)を率いる大佐。大きな鎌髭(カイゼル髭)がトレードマーク。部下には精神論を説き無茶を強要しながらも自分には甘い。特にロボット三等兵には辛く当たり、死地に送るような理不尽な任務を与えることもしばしばである。
飛車角軍曹
ロボット三等兵の直属の班長を勤める軍曹。鼻下のちょび髭が特徴。当初は銃剣を下げていたが、後に、軍刀(日本刀)をぶら下げるようになる通常は、軍刀を所持できるのは曹長以上である。
ごくらくコンビ
米兵、英兵などとしてしばしば登場。ロボット三等兵とは幾度も戦場で遭遇。モデルはローレル&ハーディ。

注釈