世界の果てで愛ましょう/武田すん

『世界の果てで愛ましょう』（せかいのはてであいましょう）は、武田すんによる日本の漫画作品。『電撃「マ）王』（アスキー・メディアワークス）にて、2009年1月号より連載中。

あらすじ

気弱な男子高校生・矢野涼馬は、その性格のためかクラスの面倒なことは全部押し付けられていた。ある日、異世界の王子・エミリオとの出会いで日常が崩壊することになる。なんと涼馬は異世界の薬で女の子に変わってしまったのだった。更にはその王子からは求婚を迫られる。人種や性別を超えた究極の愛は実現するのだろうか?

登場人物

主な登場人物

矢野 涼馬（やの りょうま）

9月6日生まれ、乙女座。

気弱だが心優しい高校1年生。嫌なことを断り切れない為か、クラスメイトに面倒ごとをよく押し付けられる。

文化祭準備をしていた時に、異世界から突然やって来たエミリオと出会う。不慮の事故で動けなくなったエミリオを助けようとするが、自分も巻き込まれることになる。気づいた時には異世界におり、体が女体化していた。

料理が上手く、弟想い。エロに関する知識は小学生並み。マイナーな格闘ゲームが好き。

エミリオ・オルドロック

異世界オルドリットの君主であり、オルドロックの王太子。電撃のような特殊能力を持つ。

涼馬を女の子に変えた張本人。不慮の事故に遭ったところを涼馬に助けられる。その際、純粋な愛を感じたエミリオは涼馬に求婚を迫る。

出会った当初は冷酷な性格だったが、地球へ通うようになってから、徐々に心境に変化が生じてきている。

現在は同じ屋根の下で暮らし、共に学校へ通っている。

涼馬への想いが強すぎるためか、若干空回りしている。

矢野 祐二（やの ゆうじ）

涼馬の弟。中学3年生。突然やってきたエミリオに敵対心を持つ。

幼少期に母親代わりに育ててくれた兄を純粋に想っていたが、いつしか兄への想いは恋心となっていた。その事を良くないと思い涼馬を遠ざけるも、女体化して帰ってきた兄に気持ちが抑え切れず告白してしまう。結局、涼馬は告白と受け止めておらず、失敗に終わる。

その後は隙のある涼馬の行動にいつもドキドキしており、冷静さを保つのに苦労している。

矢野 太平（やの たいへい）

涼馬の父。会社員。アリシアに会社を乗っ取られたことがあり一度クビになっている。行方不明だった涼馬が突然女になって帰ってきた際には泣いていたが、今は面白がっている節がある。また、涼馬がエミリオと結婚すれば金持ちになって暮らしが楽になると思い、2人がうまくいってくれる事を望んでいる。

アリシア・バルベール

異世界タイタニアの王女。自称エミリオの婚約者（周りが勝手に進めてしまった話なので、エミリオは承諾していない為）。

本人曰く、史上最強の地位と美貌を兼ね備えている。

普段は王女らしい振る舞いを見せるが、頭に血が上ると巨大化して辺り構わず暴れ出す（この際、身に付けた衣服も一緒に大きくなる為単純な巨大化ではない）。本人は巨大化した自分の姿を見られる事を極端に嫌う。弱点は比重が重いため泳げないこと。

ある事件をきっかけに祐二に恋心を抱くことになる。

=== 地球の関係者===

泉

涼馬の同級生の女子。女体化してちやほやされる涼馬を快く思っていない。

堺

涼馬の同級生の男子。

女体化する前の涼馬をクラスで一番地味な奴と言うなど、相手を馬鹿にした態度を取ることがある。しかし東北戦隊サムインジャーのアニメパンツを履くなど、可愛らしい部分もある。

田中

涼馬の同級生。柔道部員。

涼馬に女であるという疑惑が掛かった際、一番早く涼馬が女体化したことを感じ取った。第7話では涼馬の匂いを嗅ぎ分ける能力も見せている。本人曰く愛の力らしい。

春樹（春くん）

祐二の同級生。涼馬と同じマイナーゲームを楽しむ1人。

対戦者として乱入してきた涼馬に恋をしてしまうが、祐二の兄だと分かり、初恋は儚く散る。

狩田（狩田さん、狩田くん）

涼馬の同級生だが一浪しており1つ年上。そのため涼馬以外の同級生からは「狩田さん」と呼ばれている。

しかし涼馬は友達と言う理由で「狩田くん」と呼んでおり、そのため涼馬とは仲が良い。

また様々なトラウマから極度の女性恐怖症で女性に触られるとアレルギーを起こす。

普段は牛乳瓶の底のような眼鏡をしているが、眼鏡を外すとかなりの美男子である。

異世界の関係者

インケンのイヤミーデ

第13話に登場。アリシア不在の舞踏会で主賓の娘ということもあり、ダンスを申し込むが失敗している。

キドリヤーノのスマシテル

第13話に登場。イヤミーデをセンスが無いと見下した。華を見せるといってダンスを申し込むが失敗している。

ネタミーノのソネミアス

第13話に登場。病弱なふりをしてエミリオにダンスを申し込もうとしたが失敗している。

オックラッドのパトリシア

第13話に登場。頭からは角が生えており歩くと地響きがする。若干訛っているようだ。アリシア曰く牛のような女。

書誌情報

• 武田すん 『世界の果てで愛ましょう』 アスキー・メディアワークス〈電撃コミックス〉、既刊3巻（2010年7月27日現在）
  1. 2009年5月27日発売、ISBN 978-4048678612
  2. 2009年12月18日発売、ISBN 978-4048682978
  3. 2010年7月27日発売、ISBN 978-4048687089

外部リンク

• たけだ動物園 - 作者のサイト