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中国の壷/川原泉

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著者: 川原泉
巻数: 1巻

川原泉の新刊
中国の壷の新刊

最新刊『中国の壷


出版社: 白泉社
シリーズ: 白泉社文庫


中国の壺』(ちゅうごくのつぼ)は川原泉の漫画作品。1988年、白泉社の少女漫画雑誌「花とゆめ」の19、21、23号に連載された。

ストーリー

高校生の安曇志姫(あずみ しき)は亡くなった父から、先祖代々伝わる中国の古い壺を渡された。そこには1300年前から、ある人物が住み着いていた…。母親の再婚で仁科家に同居することになった志姫は、義理の兄・巧の奇妙な行動を目撃してしまう。志姫の思いやりで解決するが、その秘密は兄と妹と、もう一人、壺の中の趙飛竜の3人のものとなった。

登場人物

安曇 志姫(あずみ しき)
高校3年生の少女。学校の成績はいまいちだが家の手伝いを良くするけなげな娘。庭いじりが趣味。亡父から壷を受け継ぎ、趙飛竜に見守られる。
仁科 巧(にしな たくみ)
仁科家の後継者で父親の会社に勤めている。父親にプレッシャーをかけられると奇妙な行動を起こす。志姫とバイオリズムが同じなので飛竜の姿が見える。
趙 飛竜(ちょう ひりゅう:中国式には Zhao Fei-long:チァオ フェイルゥォン)
もと唐の中央官僚。翁竜に仙術をかけられて以来、壺の中に住みついて安曇家代々の当主を見守っている。本当に見守るだけの人。中国から黄砂と共に日本へやってきた。
志姫と同じバイオリズムの人にしか見えない。
安曇 羽鳥(あずみのはどり)
志姫の先祖。遣唐船で留学生として唐に渡る。羽鳥が買った壺に趙飛竜が住みつくことになる。
故国に妻と息子がいる。
翁竜(ウォンロン)
神仙界の守護神。竜の中の竜。趙飛竜の「穴があったら入りたい」という願いをかなえ、壺の中に住みつかせる。ジェット機に驚き、龍の宝珠を落としてしまう。
母ちゃん(かあちゃん)
志姫の実母。巧の継母。フリーで秘書兼通訳として働いていた。仁科社長の目に留まり再婚。
仁科の家の父ちゃん(にしなのいえのとうちゃん)
志姫の母と再婚したことで志姫の継父となる。巧の実父。会社社長。家族に対して横柄な態度をとっていたがある出来事を境に温厚になる。
安曇の家の父ちゃん(あずみのいえのとうちゃん)
志姫の実父。故人。二年の闘病後、他界。志姫に壺を渡す。
泉田 瓦(いずみだ かわら)
仁科家に新しく来たお手伝いさん。よく物を壊す。掃除中に趙飛竜の住む壺を壊し、逃げる。モデルは作者。

重要アイテム

アラベスク模様の唐三彩。羽鳥が西の市で買う。
翁竜が趙飛竜の願いをかなえたことにより下界と神仙界を結ぶ接点となる。

関連項目

  • 遣唐使