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中央モノローグ線/小坂俊史
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著者: 小坂俊史
巻数: 1巻
最新刊『中央モノローグ線』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
sakaru_satomoto 親切な方々からレスをいただきまして。そういえば『中央モノローグ線(小坂俊史先生)』のエリア外だったもんなぁ>立川。そりゃ遠いわな。イエスとブッダもえらいトコ住んでるな。
asariyositotter RT @nobuhiron: 本棚の漫画でこれ一冊、だと一冊で完結してないといけないから結構ムズカシイですね。まんがサイエンス2、購買のプロキオン、中央モノローグ線、ドライエックあたりであろうか。
kosaka_s 新刊在庫が60冊しか残ってないという超品薄の続いていた「中央モノローグ線」(竹書房)が、発売から3年半でついに重版が決まりました。問い合わせや重版希望を出していただいた皆様のお陰です。ありがとうございました。4月17日売の「モノローグジェネレーション」と同時に店頭に並ぶ予定です。
kosaka_s 「中央モノローグ線」「遠野モノがたり」と本作で5年以上に渡り続けてきたモノローグものですが、多分これで最後となります。思えば他の連載よりアイデアに倍近い時間を食うシリーズでした。自分の4コマの形として新たな扉を開けてくれましたが、開けてはならぬ〆切りの扉も相当開けてしまいました。
poo1007 今日読んだ漫画もう一冊、小坂俊史さんの『遠野モノがたり』。名作『中央モノローグ線』の続編。まだ半分しか読んでないけど相変わらず面白い。小坂さんの漫画ってどこかしらリリカルな印象を受けるんだけど東北の空気が見事にマッチして更に素敵空間でした。単行本待ちでずっと読みたかった!
『中央モノローグ線』(ちゅうおうモノローグせん)は、小坂俊史による日本の漫画作品(4コマ形式)。『まんがライフオリジナル』(竹書房)にて2008年3月号から2009年10月号にかけて連載された。全20話。コミックスは同社のバンブーコミックスより全1巻。
続編である『遠野モノがたり』についても本項目で取り上げる。
概要
中央線沿いで生活する女性達の生活をそれぞれのモノローグの形で綴る。
特徴
- 各エピソード(4コマ)はモノローグとして語られ、他の登場人物との会話がほとんどない。
- モノローグ部分は全て手書きで書かれている。会話や他者の発言にはフキダシと写植が用いられるが、上記の通り他者の発言そのものが稀なため、写植が用いられているコマは全体を通してもごくわずかである。
- 各エピソードのサブタイトルには語り手に対応する駅名が含まれる。ただし、各話の最後のエピソードは駅名ではなく「中央線」が含まれる。
- 各話の最初と最後のエピソードはなのかが語り手になっている(最終話を除く)。
主な登場人物
- 初登場順。
- なのか
- 中野在住のイラストレーター。第1話より登場。初登場時29歳。漢字表記は「菜香」。各話の1つめと最後のエピソードは必ず彼女が担当している。
- 最終話では中野を離れる前に舞台となった各駅に想いを馳せ、その後続編「遠野モノがたり」では岩手県遠野市に引っ越した彼女の生活が語られるなど、作者を投影したキャラクターとなっている。
- ブログを運営しているようだが、あまり人気はない。以前はあるデザイナーと交際していた。
- キャラクター名は「なかの」のアナグラム。
- マドカ
- 高円寺の古着屋店主。第1話より登場。初登場時26歳。
- 4年ほど前から独立して開業している。実家との折り合いはあまりよくない。
- キャラクター名は「高円寺」の「円(まどか)」から。
- 祥子
- 吉祥寺在住の女性。職業・年齢ともに不明(単行本の登場人物紹介で唯一「不明」扱いになっている)。第1話より登場。
- 失恋を繰り返している。「井の頭公園のボートにカップルで乗ると別れる」の都市伝説にあえて挑んでは玉砕を続けている。
- 彼女のエピソードは各話の最終ページの右側に固定されており、作者の他の漫画にも見られる「登場位置固定キャラクター」にあたる。
- キャラクター名は「吉祥寺」の「祥」から。
- キョウコ
- 武蔵境在住の中学生(第2話の初登場時)→高校生(第15話以降)。苗字は「酒井」。
- 三鷹駅以東に憧れを持っており、新宿の私立高校に進学するつもりでいたが、市内の都立難関高校「中高一貫」「私服校」などの特徴から、モデルは都立武蔵高校とみられる。に本人の希望(と予想)に反して合格してしまい、計画は頓挫。モヤモヤとした青春の日々を送り続けることになる。
- キャラクター名は姓名ともに「武蔵境」の「境」から。
- 麻美
- 阿佐ヶ谷の小さな会社に勤めるOL。第4話より登場。初登場時27歳。なお、自宅は北区。
- 会社では紅一点であるためストレスも溜まりがちだが、OL生活を楽しむ工夫も身につけている。
- キャラクター名は「あさがや」の「あさ」から。
- ミカ
- 三鷹在住の女子大生。文学部(大学は山手線内)。第7話より登場。
- 祖父の墓が太宰治の墓地のある禅林寺にある。
- 自宅近所にある玉川上水で命を絶った太宰治に影響されて文学部に入ったが、人間としての太宰治は嫌っており「ダザイスト」は禁句。
- キャラクター名は「みたか」の「み」「か」から。
- 茜
- 西荻窪在住の劇団員。第10話より登場。初登場時22歳。実家は北海道。
- 劇団では脇役ばかりで、まだ大役は任されていない。
- ボロアパートで貧乏暮らしをしている。中華料理屋でアルバイトをしている。
- キャラクター名は「西」+「荻」のくさかんむり。
- 圭
- 荻窪在住のシングルマザー。第12話より登場。初登場時31歳。苗字は「穴水」。実家は長野。
- 中野~三鷹間の全ての街に住んだ経験があり、乱れた生活もしていたが、現在は娘と二人荻窪で穏やかに暮らすことを目標にしている。
- コミックスの人物紹介では事務員として働いていることが明かされているが、実際に働いているシーンは出てこない。
- キャラクター名は「窪」の字を分解すると「穴」「さんずい(=水)」「圭」になることから。
- 卜(ボク)
- 大久保在住の韓国人留学生。単行本のみ登場。
- 日本語学校に通っている。
- キャラクター名は「おおくぼ」の「ぼ」「く」から。
- あづま
- 東中野在住のフリーター。単行本のみ登場。
- 中野に対抗意識を燃やしている。
- キャラクター名は「東中野」の「東(あづま)」から。
書誌情報
小坂俊史 『中央モノローグ線』 竹書房 バンブーコミックス、2009年10月31日初版発行、ISBN 978-4-8124-7171-5
遠野モノがたり
『遠野モノがたり』(とおのモノがたり)は、小坂俊史による日本の漫画作品(4コマ形式)。『まんがライフオリジナル』(竹書房)にて2009年11月号から連載している。
前作『中央モノローグ線』のコンセプトをそのまま引き継いだまま、舞台を岩手県遠野市に移した作品。前作との違いは以下の通り。
- 舞台が中央線沿線から岩手県遠野市に移っている。
- 主人公は「なのか」のままだが、前作のほかの登場人物は登場せず、代わりに新しい人物が追加されている。
- 扉絵が前作の右4コマ部分の1段使用だったものが、下半分大ゴマの形式に変更されている。
- 後ろから2番目のページは通常の4コマでなく、1ページを丸ごと使用した漫画となっている。
題名の由来は遠野を舞台とした柳田國男の文学作品『遠野物語』より。
脚注
リダイレクトの所属カテゴリ
- 遠野モノがたり
- Category:漫画作品 と
- Category:岩手県を舞台とした作品