倫敦魔魍街/Jet

『倫敦魔魍街』（ろんどんまもうがい）は、JETによる漫画、およびそれを原作としたカセットブック。

19世紀末のロンドンを舞台とした、狼男のホームズと吸血鬼のワトソンを主人公とするスプラッタホラーミステリー。

JETの長編の中で最も長くファンも多いが、定期連載が断続的に続いた為、このシリーズが終わったのか、そうでないのか、不明である。（一説には読者もグロテスクな表現についていけない為、編集者が描かせていないと言われている）

あらすじ

シャーロック・ホームズに憧れるお人好しの狼男と生き物の強い感情を感じ取ることの出来る吸血鬼が、霧の街倫敦（ロンドン）で 起こる怪事件に挑む。

登場人物

ホームズ

狼男。本名不詳。造形モデルは、アニメ『銀河烈風バクシンガー』のディーゴ・近藤。

かのシャーロック・ホームズの亡きあと（このシャーロック・ホームズは従来通り原作・『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公の事なのか、漫画内では実在の人物だったのかどうかは不明）トランシルヴァニアからワトソンと共にロンドンにやってきた。

お人好しで正義感が強い性格。推理よりも野外捜査や戦闘といった体力勝負の方が得意。美人に弱い。

ワトソン

吸血鬼。本名不詳。造形モデルは、アニメ『銀河烈風バクシンガー』のシュテッケン・ラドクリフ。トランシルヴァニアからホームズと共にロンドンにやってきた。

冷静な性格で頭脳派。吸血鬼でありながら血を吸うことを避けている（本人いわく、“他人の血を流してまで生きたいとは思わない。”）。生き物の強い感情（恐怖や驚きなど）を感知できる能力を持つ。

ハドソン夫人

ホームズたちの住むアパートの大家の母親。すでに故人。「天国へ行くより家事をしている方が面白い」との理由で幽霊となってアパートに住み着いている彼女のせいで、何人もの住人が出て行ってしまった。ホームズとワトソンとは友好関係にあり、よく食事を作っている。

モリアーティ

ホームズの敵。

ジャック

ゾンビ。切り裂きジャックの汚名を着せられたまま死んで葬られたが、死に切れずに墓場から蘇った。事件が解決した後もなにかとホームズ達の事務所に入り浸っている。アパートの裏の墓地に住んでいる。優柔な性格でお人好し。

コミックス

ソノラマ版

角川版

文庫版

2005年10月から月に1冊ずつのペースで文庫版として復刊されている。2006年2月には最終巻（5巻）が発売。

連載時（またはコミックスになるときに描かれていた）『ろんどん通信』の描き下ろしもつけられている。

カセットブック

1989年2月に発売された。

キャスト

• ホームズ（声:神谷明）
• ワトソン（声:井上和彦）