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僕と君の間に/鈴木央

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著者: 鈴木央
巻数: 3巻

鈴木央の新刊
僕と君の間にの新刊

最新刊『僕と君の間に 3



僕と君の間にの既刊

名前発売年月
僕と君の間に 1 2004-09
僕と君の間に 2 2005-06
僕と君の間に 3 2006-04

僕と君の間に』は、ウルトラジャンプで連載されていた鈴木央による漫画作品。

概要

連載では待望とも言える鈴木央初のファンタジー作品。過去の作品に比べて掲載誌がマイナーであるため知名度は低い。作者の鈴木は第一巻にて「年上の女性と年下の男の子のコンビが好き」であると告白しており、この作品も主人公である気弱な少年ホークと、超人的な身体能力を持つヒロインダリアが活躍する物語になっている。

あらすじ

人口管理されていた都市・ヘブンで主人公ホークとセルマは平和に暮らしていた。しかし、ヘブンを脱出したがっていたセルマは夢なかばに逝ってしまう。セルマの意思を継いだホークはヘブンを脱出し、降り立った先の奴隷都市で謎の女性・ダリアとそのお供のシルヴァンに出会う。

登場人物

主要人物

ホーク
主人公。元・ヘブンの住人で懐古派の子孫だが、セルマの意思を継いだ事により世界を旅する事になる。泣き虫で弱っちいが優しい性格の持ち主。父はヘブン一の技師だったが、ホークが子供の頃に母と一緒に飛行機の事故で死んでいる。機械いじりが好きで、ある程度の機械は即席で作ってしまう才能の持ち主だが、エグドラシルのような文明レベルの違いすぎる技術で出来た機械は操作はできても修理はできないらしい。料理の腕もそこそこに上手い。
ダリア
ヒロイン。21歳。船が壊れて不時着し、船に詳しい人間を探すために奴隷都市の連中にわざと捕まっていた所をホークに出会い、一緒に旅をする事になる。性格は強気で勝気だがホークには徐々に本当の感情を表すようになる。
シルヴァン
ダリアのパートナーである意思を持ったロボット。ロボットながら柔らかい材質で出来ているらしく、かなりの衝撃にも耐えることが出来る。動力源は本人曰く半永久的な流動電池。色々な物に形を変える能力を持っており、イメージさえあれば見たことのない機械にも変身できる。性格は大人びており、ホークにはおじいちゃんぽいと言われた。後にゴストマロフの意志が移植されていることが分かる。

奴隷国家ドルゴン

文明レベルD、人口17万程度の中規模都市。住民は平民と奴隷の大きく二つに分かれており、奴隷は非常に過酷な性格環境だった。

ドルゴン
奴隷国家の王。奴隷を人間とは思っておらず、面白半分に殺すなど酷いをしていた。文明レベルの高い所の人間であるホークに興味を持ち、掴まえようとしていたが、奴隷の解放を目指すピクトに殺される。嬉しい時に耳をピコピコ動かすのがクセ。
ピクト
奴隷国家に住む奴隷。十五歳のとき、仲間を助けるためにドルゴンを殺そうとしたが失敗し、罰として両親と妹を殺され、弟は連れ去られ、ピクト自身は左目と右足の自由を奪われただけで見せしめとして生かされた。それ以降復讐と奴隷の解放のためにドルゴンの命を奪う機会をうかがうようになる。
フォモール
ピクトの弟。幼いときにピクトがドルゴンに逆らった事による罪によりドルゴンの城に連れ去られ、ドルゴンの教育により人肉を喰らう化物になる。ピクトの説得により正気を取りもどるが、ドルゴンの部下に狙われたピクトをかばい、死亡。

アマゾネス

女ばかりの戦闘民族。男の子供が産まれなくなる危機に陥っており、子孫を残すために男に餓えている。

ムロア
アマゾネスの女王。ホークに惚れて、彼と共にアマゾネスの集落から逃げようとしていた。しかし、大地震の際、自分の身を犠牲にしてでもホークを助けようとするダリアの姿に心を打たれ、身を引いた。
スミエ
アマゾネスの前女王。ただしムロアには逆らえないらしい。地震により住処を失ってからはムロアと共に行動している。

デブリナ

スクラップや発明品にあふれた都市。シラーにより非験体と運良く生き残ったデイサン以外は滅ぼされる。

デイサン
エグドラシルについて調べている人物。過去に息子のムンドをエグドラシルに殺されており、ムンドそっくりの風貌を持つホークを一目気に入り、支援するようになる。スミス(バイモ)とは知り合い。

エグドラシル

全てハイブリッドで構成される軍団。真のハイブリッドになるために非験体を探すため人狩を続けていた。

エレムリス
バルドル一族の長男。36歳。母はベローニャ。パンドラキューブとの反応値3900。エグドラシルのボス格。力に貪欲で、非験体の血を注入し続けており、その副作用で化物のような姿形をしている。しかし、不純物の多い今の体では究極の存在になれないことに気付き、懐古派の子孫であるセルマの死体を乗っ取り、完全体となる。以前は地球人への報復に熱心だったが、完全体となった後は自分の星も破壊しようとする。ホークにより倒される。
グロキシニア
バルドル一族の次男。34歳。母はベローニャ。反応値1011。エレムリスほどではないものの、一族の親分格。地上への報復に熱心で、完全体となったエレムリスが裏切った事に怒り、彼を止めようとするが返り討ちにあう。
バイモ/スミス
バルドル一族の三男。33歳。母はツルバキア。反応値3300。ダリアやシラーの実の兄。エグドラシルの掲げる地球への報復や、ハイブリッドによる虐殺に疑問を感じ、一族を裏切る。その後はスミスと名を代え、目立たぬ所で対ハイブリッド用の武器を開発していた。ホークらと出合った後は共にエグドラシルに乗り込み、エレムリスを倒すが、完全体として復活したエレムリスに倒される。
アバ
バイモのパートナー。以前はエグドラシルの下級兵士だったが、バイモと同様にエグドラシルに疑問を感じて裏切る。バイモと同様にエグドラシルに攻め込むが、エレムリスの攻撃で死亡。
カイドウ
バルドル一族の次女。30歳。母はキルタンサス。反応値362。その巨体によるプレス攻撃が自慢で、本人曰く一度に10人は殺せるらしい。ホークらがエグドラシルに攻め込んだ際にアバにより倒される。
モナルダ
バルドル一族の三女。27歳。母はキルタンサス。反応値397。かなりの美人だが、ホークらがエグドラシルに攻め込んだ際にバイモにより倒される。
ネペンシス
バルドル一族の五男。26歳。母はキルタンサス。反応値610。同じ一族でありながら極端に弱いダリアのことを嫌っており、何かと嫌がらせをしていた。ホークらがエグドラシルに攻め込んだ際にバイモにより倒される。死ぬ寸前にスミスの正体がバイモであることに気付いていた。
シラー
バルドル一族の五女。19歳。母はツルバキア。反応値428。ダリアやバイモの妹だが、彼らとは違い他の一族同様、人間を殺すことに違和感を覚えていなかった。しかしダリアとホークの絆を見て、バイモの言いつけを守らずに人間を殺し続けた自分を恥じ、エグドラシル崩壊後に部下に人狩りを止めるよう命じた後に自害する。幼少の頃はダリアと仲が良かった。