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僕はビートルズ/かわぐちかいじ 藤井哲夫 かわぐちかいじ藤井哲夫

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著者: かわぐちかいじ 藤井哲夫 かわぐちかいじ藤井哲夫
巻数: 10巻

かわぐちかいじの新刊
藤井哲夫の新刊
かわぐちかいじ藤井哲夫の新刊
僕はビートルズの新刊

最新刊『僕はビートルズ 10


出版社: 講談社
シリーズ: モーニングKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

TMHR_7 【定期的な呟き】こんな漫画好きです。よつばと!/NieA_7/リューシカ・リューシカ/けいおん!/東京トイボックス/僕はビートルズ/夜桜四重奏/蟲師/20世紀少年/冬目景/戸田誠二/沙村広明 #manga
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僕はビートルズ』(ぼくはビートルズ)は、原作:藤井哲夫、作画:かわぐちかいじによる日本の漫画作品。講談社の『モーニング』にて2010年15号から連載中。

概要

講談社モーニング編集部主催の漫画新人賞「MANGA OPEN」で第25回MANGA OPEN大賞を原作として初めて受賞した作品第25回MANGA OPEN賞選考結果。審査員であるかわぐちかいじは「俺が描きたいくらいだ」とコメントしており、実際にかわぐちが作画を担当することになった。

ビートルズのコピーバンド「ファブ・フォー「ファブ・フォー」はビートルズの愛称の一つで「イカした4人組」という意味。」のメンバー達がある事をきっかけに分裂した末、2010年(平成22年)現代の日本から、ビートルズがまだデビューしてなかった1961年(昭和36年)の日本へタイムスリップする。

あらすじ

2010年3月11日。ビートルズのコピーバンド「ファブ・フォー」は日本のビートルズバンドの聖地である六本木リボルバーと専属契約を結び、「本物のビートルズよりも上のテクニック」をステージで披露する日々を送っていたが、メンバーの一人レイは脱退を告げた。レイを交えた4人でのラストステージ終了後、マコトは六本木駅のホームでレイを引き止めようとするが、あくまでも自分の考え方を変えないレイに激昂したマコトは、電車が駅構内に入りつつある中でレールの上目掛けてレイを突き飛ばす。レイはとっさに自分を突き飛ばしたマコトの右腕を掴み、マコトと一緒にレールの上へと落ちてゆく。そして、ショウはマコトの左腕を掴むが落ちる2人を止めることは出来ず、自分もまた落ちてゆく。反対側のホームにいたコンタが異常に気づき、目を見開く。

次にショウが目を覚ました時、そこは1961年3月11日の世界であった。レイとコンタの姿は見えなかったが、ショウとマコトの2人はちょうど49年前の過去へとタイムスリップしていたのだ。史実ではビートルズはグループとして存在しているが、レコードデビューする前の無名の時期であり、マコトは本物に先んじて彼らの曲を自分達の曲として発表すれば、ビートルズはその曲を発表できなくなる代わりに2010年には存在しない新曲を作らせることができ、その曲とコピーではない自分たちのオリジナル曲を世界のヒットチャートで競わせたいと考え、ショウを説得して行動を起こす。現代とは常識からして違う、1961年の音楽業界の中で右往左往しながらも、2人は「ファブ・フォー」としてレコードデビューを果たし、レコード会社が幅を利かせて市場やアーティストを束縛するのが当たり前の業界に一石を投じた。

そして、これを機に2人は自分達とはまた別々にタイムスリップしていたレイやコンタとも関わっていく…。

登場人物

ファブ・フォー(THE FAB4)

メンバーの漢字名には必ず、空を飛ぶものに因んだ字が入っている。また、主人公の蜂矢翔に至っては全ての漢字が飛ぶ物事に関連している。

蜂矢翔(はちや しょう)
この物語の主人公。愛称はショウ。東京都立川市出身で、両親は秋田県出身。ファブ・フォーにおける担当はジョージ・ハリスンのパート。小学校3年の夏に父親の持っていたCDを聞いたのがきっかけでビートルズのファンになる。
立川東高の軽音サークルに属していた頃、一年先輩のマコトから「ジョージに似ている」と言われてからジョージ・パートを担当するようになり、レイやコンタとの出会いを経てそれは完全に確立された。
自分が本来存在すらしていない世界にいることに違和感を覚え、踏み切りに飛び込んで元の世界に戻ろうとするが、マコトから新しい夢を聞かされてこの世界で生きる意味を見出す。しかし、自分がビートルズの曲を自作だと偽っていることへの罪悪感は消えなかった。
鳩村真琴(はとむら まこと)
愛称はマコト。ファブ・フォーにおける担当はポール・マッカートニーのパートで、ベーシスト。利き手は右利きだが、楽器を弾く際のみ、神として信奉しているポールと同じ左利きに矯正している。
現代では自分達が2代目のビートルズになって、オリジナルのビートルズを受け継ぐ存在になろうという夢を抱いていたが、1961年の世界にタイムスリップしたのを機に、自分達がビートルズになってオリジナルのビートルズと競い合おうと考える。また、これを完璧に行うべく自分以外のメンバーや楽器の選定にも力を注ぐ。
鷹津礼(たかつ れい)
愛称はレイ。ファブ・フォーにおける担当はジョン・レノンのパートで、リードギター兼バンドリーダー。元々は立川西高でバンド「フライド・エッグ」を組んでいたが、ショウやマコトの誘いを受けファブ・フォーに加わった。しかし、ビートルズに対する考えの違いから、マコトとの間に溝を作っていく。
鶴野コンタ(つるの こんた)
愛称はコンタ。ファブ・フォーにおける担当はリンゴ・スターのパートで、ドラマー。元々はレイと同じく「フライド・エッグ」のメンバーだった。

マキ・プロダクション

卯月マキが起こした新興芸能事務所。竜いわく新興勢力ではトップとのこと。

卯月マキ(うづき まき)
マキ・プロダクションの女社長。竜が言うには父親が米軍キャンプ周りのジャズメンで、彼女自身もアメリカへの留学暦があるとのこと。ハワイアンのダンスパーティーの前座で全くウケなかった「ファブ・フォー」の曲を聴いて、そのレベルの高さを悟り、ショウとマコトにウケなかった理由を「曲が新しすぎて、既存の曲に慣れた客を戸惑わせた」と説明し、その上で2人と契約を結ぼうと持ちかけた。そこには、レコード会社お抱えの作詞家や作曲家が主導で楽曲を作り、曲を歌う歌手その人の才能や意思が尊重されない現状を打開しようとして、演奏や曲作りの実力のある「ファブ・フォー」に風穴を開けさせる目論見がある。
竜(りゅう)
ショウとマコトがタイムスリップ後、ふとしたことからお世話になった流しの歌手で通称は「流しの竜」。青森県出身。集団就職で上京し、歌手を目指すがどこのレコード会社も門を開けてくれず、仕方なく新宿でギター片手に流しの歌手をしている。そうした境遇から苦労している若い者に対する面倒見は良く、ショウやマコトを自らの弟子として面倒を見ると決めた。
2人がマキ・プロダクションと契約を結んでからはマネージャー的な役割を担い、レコーディングや重要な会議にも出るようになる。
彼自身は演歌を専門にしているが、エルビス・プレスリーを「神様」として信望している。しかし、演歌のコブシが出る癖や英語の発音が不得意なことから、自分が洋楽を歌うことはあきらめており、それが「ファブ・フォー」を手助けする動機となっている。また、普段は標準語で話しているが、興奮したときには青森弁が出る。

その他

ヨネ
竜が行きつけのバー「来夢(LIME)」のママ。アパート「夢楽荘」の大家もしている、面倒見のいい女性。「ファブ・フォー」がハワイアンのダンスパーティーの前座を務める折には見に駆けつけ、ウケなかった客達のブーイングが飛び交う中、ただ1人拍手して絶賛した。
熊野(くまの)
芸能事務所「花笠興業」の社長。竜の頼みを聞いてマコトの曲を聴き、ハワイアンのダンスパーティーで前座の仕事を認める。だが、肝心の「ファブ・フォー」の曲が客に全くウケないと見るや、前座を中途半端に打ち切り、さらに「ファブ・フォー」をダンスホールで演奏できないよう各方面に手を回した。音楽的才能を見抜く目や耳はあるものの、それ以上に客のウケ、引いては利益を重要視する商売人。

登場楽器

ギブソン J-160E
レイが「フライド・エッグ」時代に所持していたギター。ショウとマコトがレイの演奏を初めて見たとき、レイは本ギターを手にしていた。
ヘフナー バイオリンベース 500-1
史実では、ポール・マッカートニーが愛用したエレキベース。マコトがレイを「ファブ・フォー」に誘った際、本ベースを手に得意曲「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」を歌った。タイムスリップ後はレコードデビューを控え、銀座の一流楽器店「銀座ヤマネ楽器」で手に入れようとするが、扱っていなかった。だが、店主は本ベースを求めるマコトに並木通りにあるという海外雑貨専門店「一刻堂商事」ならば、情報だけでも手に入るのではないかと教え、実際に出向いた店の倉庫の中にあった「ヨーロッパから仕入れた変わった楽器」の中にあったのを発見し、同じく発見したリッケンバッカー325を手にしたショウと一緒に試し弾きをした。その試し弾きを聴いた猪狩は、電話を受けてやって来たマキに感動の涙を流しながら「俺たちこんな美しい曲に出会えて、それを世に出せる」と語った。
ギブソン L-50
ショウがかつて弾いて絶賛したギター。マコトは「花笠興業」の熊野の私物である本ギターを使って「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」を歌い、さらにショウのためにこのギターを借りる約束を取り付けた。その後、ショウはこのギターを手に、マコトと共にハワイアンのダンスパーティーに望む。
グヤトーン LG-70
日本の国産エレキギターで、プロ向けの品。エレキギターの流通量が少ない1961年の日本で手に入る物としては上級品だが、ファブ・フォーの面々にとっては「期待以下の品」でしかない。
グレッチ DUO Jet
史実では、ジョージ・ハリスンが愛用したエレキギター。ショウは「銀座ヤマネ楽器」でこれが海外からの取り寄せ品ながら、注文してから一ヶ月で手に入ると店主から聞かされ、感動した。
リッケンバッカー 325
史実では、ジョン・レノンが愛用したエレキギター。「一刻堂商事」の店主が買い付けて倉庫にしまっておいた「ヨーロッパから仕入れた変わった楽器」の中の一品で、店主いわく「日本人は見る目がなくて、全く売れない」とのことだったが、これを発見したショウとマコトは予想外の一品との遭遇に大変驚いた。その後、念願のバイオリンベースを手に入れたマコトの横でショウは本ギターを調整し、試し弾きした。

単行本

  1. ISBN 978-4063729320 2010年8月23日発売
  2. ISBN 978-4063729535 2010年10月22日発売

脚注