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兵馬地獄旅/横山光輝

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著者: 横山光輝
巻数: 3巻

横山光輝の新刊
兵馬地獄旅の新刊

最新刊『兵馬地獄旅 3


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社漫画文庫


{{ambox | type = content | image = 45px|加筆をお願いします | text = ウィキペディアは名鑑ではありません。この項目「{}」は単にあらすじと主な登場人物を記述しただけで、制作の経緯、後世への影響、批評家の反応、出典を明示した文学的分析など、百科事典記事として必要なについての解説がありません。内容をより充実させることが求められます。また、それらは出典を付けて文で表現することも求められます。
このタグは2010年1月に貼付されました。}} 『兵馬地獄旅』(ひょうまじごくたび)は、横山光輝による日本の忍者漫画。

なお、以下はあくまで本作の出来事であり、史実については服部正就を参照。

概要

架空の人物である伊賀忍者・兵馬を主人公に、服部半蔵正就との戦いを描く。

兵馬は、服部半蔵正就に権力で婚約者を奪われ、復讐を行い、逃亡する。服部正就から逆恨みを受け、執拗な追撃を受ける。堪えかねた兵馬は逆襲に出、ついには服部正就の命を奪う。

時代は慶長元年(1596年)から慶長19年(1615年)までを扱っている。また、忍者漫画ではあるが、派手な(荒唐無稽な)技は少なく、ヒーローというよりも暗殺者、技術者、スパイという扱いに近い。第1話からくノ一による色仕掛けが行われており、大人向けの作品となっている。

主要登場人物

兵馬
主人公。伊賀忍者の中でも屈指の腕前で、「不死身」と謳われていた。婚約者・梅を服部半蔵正就に奪われ、復讐を企てる。
配下から慕われていた先代の服部半蔵(服部正成)とは違い、服部半蔵正就は嫌われており、ほとんどの伊賀忍は兵馬と同じ思いだった。彼らは慶長8年(1604年)5月10日、武装して西念寺

(さいねんじ)に立てこもる。首謀者・兵馬の作戦で、「公儀とは争う姿勢を見せず、服部正就との争いを主張」したため、徳川家康は服部正就を禄はそのままながら無役とし、伊賀忍者は大久保甚右衛門 の配下に転属、首謀者のみ死罪、という判断を下した。

しかし、兵馬はまんまと逃亡する。怒った服部正就は復讐を企てるが、斬ったはずの兵馬は別人だった。これにより、禄も取り上げられ、松平定勝に預けられることになる。以来、激しい憎悪と執念を兵馬を狙うため、兵馬は刺客と戦い、ついには服部正就を倒すべく行動に移る。
服部半蔵正就
兵馬抹殺に執念を燃やし、妖斎配下の忍者集団を差し向ける。
器の小さい人物で、伊賀忍を率いていた時代には、辻斬りの他、配下の伊賀忍の娘を差し出させるなど、悪行を重ねていた。
大坂の役に出陣、戦功を上げようとするが、兵馬の罠にはまって孤立、ついに討たれる。兵馬の情けによって、首は密かに埋葬されたが、反って「敵前逃亡」と看做されてしまい、服部家は取り潰される。
音羽三兄妹のくノ一。兄2人の犠牲の上で兵馬を倒すことが目的。しかし、兵馬に抱かれ、女としての情に目覚め、兵馬を討つことはできなかった。以後、兵馬に協力する。
妖斎
伊賀葉隠れ

の里の長。服部半蔵正就の要請で、兵馬暗殺の忍者を送り続ける。報酬は、一族を服部家の家臣とすること。

サブタイトル

第1巻 落日の章
  1. 地獄旅之壱 影たちの襲撃
  2. 地獄旅之弐 抜け忍・兵馬
  3. 地獄旅之参 正就への叛意
  4. 地獄旅之四 服部家没落
第2巻 冥案の章
  1. 地獄旅之壱 浪人・又兵衛
  2. 地獄旅之弐 猿の伝蔵
  3. 地獄旅之参 音羽三兄妹
第3巻 氷刃の章
  1. 地獄旅之壱 くノ一・楓
  2. 地獄旅之弐 葉隠れの里
  3. 地獄旅之参 冬の陣

コミックス

リイド社SPコミックス
  1. 落日の章 ISBN 4-8458-0534-0 1992年8月16日
  2. 冥案の章 ISBN 4-8458-0535-9 1992年9月20日
  3. 氷刃の章 ISBN 4-8458-0536-7 1992年10月21日