冒険ガボテン島 2
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『冒険ガボテン島』(ぼうけんガボテンじま)は、1967年4月4日 - 1967年12月26日にTBS系で全39話で放送されたTCJ(現・エイケン)製作のアニメ。また久松文雄によって「週刊少年サンデー」で連載された漫画作品。
ストーリー
無人島に漂着した少年少女たちが、厳しい環境の中で懸命に生きる姿を描いている。夜、遊園地の潜水艇に忍び込んだ「竜太」と妹の「トマト」。だが、偶然にも遊園地の経営者の息子「イガオ」とその友達「キュウリ」と「カボ」も入り込んでいた。竜太とイガオはと取っ組み合いの喧嘩になり、その拍子で誤ってスイッチが入り潜水艇が発進してしまった。懸命に操縦して戻ろうとするがついに燃料が尽き、漂流の果て嵐に巻き込まれた後、無人島に漂着した。彼らはこの島を「ガボテン島」と名付け、島で仲良くなった九官鳥に似た鳥の「ケロ」、ゴリラの「ゴリ」と共に自然の中で、時にはいがみ合いながらも力を合わせて生き抜き、冒険をする。
登場人物
- 竜太:意地っ張りな所もあるが、勇敢で行動力がある。皆のリーダー的存在。
- トマト:竜太の妹。聖母のような優しい性格で、男ばかりで殺伐としがちな中の紅一点として存在感を見せる。
- イガオ:自己中心的で孤立することもあるが、危機が迫れば仲間を守って戦う。漫画版においては人種差別主義者的な面もあったが、後に改める。
- キュウリ:温和で学者肌。島での生活を改善するため様々な工夫や発明をする。
- カボ:多くのサイトでガボと記されているが誤り。愛称は「カボちゃん」。太って愛嬌がある三枚目的存在。
- ゴリ:島に漂着した日本人船員が飼っていたゴリラ。カボとは特に仲がよい。
- オショー:漫画版に登場したオウム。老人のような口ぶりと和尚のような風貌からオショーと呼ばれるようになった。
スタッフ
- 原作:豊田有恒、久松文雄
- 監督・構成:河島治之
- 脚本:豊田有恒、辻真先、石津嵐、吉永淳一
- 演出:渡辺米彦、鳥居宥之 、村山修
- キャラクターデザイン:河島治之
- 作画:菰岡静子、角田利隆、木村光男、芦田豊雄
- オープニング:『冒険ガボテン島』(作詞:吉永淳一 作曲・編曲:山下毅雄、歌:ボーカル・ショップ、杉山佳寿子 、野沢雅子、太田淑子、伊藤牧子、北川智恵子、東美江、西尾徳)
- この曲は、後に同じTBSテレビで放送されたバラエティ番組『MOGITATE!バナナ大使』(1989年4月 - 1995年9月)のOPテーマにも流用された(但しインスト)。
- また、コナミのアーケードビデオゲーム『アミダー』(1981年)のBGMにも使用されているが、正式な許諾をしているかどうかは不明。
- エンディング:『いつもコンビで』(作詞:吉永淳一 作曲・編曲:山下毅雄、歌:杉山佳寿子、野沢雅子、伊藤牧子、西尾徳)
- 挿入歌『僕たちだけの島』(作詞:吉永淳一 作曲・編曲:山下毅雄、歌:東美江、杉山佳寿子、太田淑子、北川智恵子、野沢雅子)
キャスト
- 竜太:東美江
- トマト:杉山佳寿子
- イガオ:太田淑子
- キューリ:北川智恵子
- カボ:野沢雅子
- ケロ:伊藤牧子
- ゴリ:西尾徳
- オウムの長老:田村錦人
サブタイトル
- 恐怖の第一夜
- 怪しい光
- 家をつくろう
- ゆらめく炎
- 謎がいっぱい
- 食うか食われるか
- 飢えた一日
- ほら穴の殺人犯
- 怪獣騒動
- トマトを救え!
- 熱病との戦い
- 炎でやっつけろ
- 悲しき漂流者
- ゆくぞ!ガボテン
- ガボテン航海記
- ガボテン大学がはじまった
- 血とさばく
- 恐怖のガボテン島
- ガボテン新幹線
- ウナギ作戦でゆけ!
- 雪のガボテン島
- ボスをやっつけろ
- 竜太とイガオが手をとった!
- さばくの怪物
- こんにちは!ボケくん
- 恐怖の海底
- 僕のおよめさん
- ダガーラ族の襲撃
- ダガーラ族攻撃大作戦
- 悪魔を呼ぶ花
- 新しい島の発見
- ぼくらジャイアンツ
- 空へ海へ大激戦
- 地下宮殿の秘密
- 三本指の恐怖
- 悲しき星空
- ダイヤ谷だ
- 火をふくガボテン島
- さようならガボテン島
備考
- 未だDVD化されていないが、東映ビデオの「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(ビデオソフト、DVD)でオープニングが収録されている。
- 漫画版は、その後各社から単行本化、1997年には扶桑社から文庫本(全2巻)が発売されたが、第2巻のラストには久松の書き下ろしで、ガボテン島メンバーのその後(1997年現在)が描かれている。以下の通り。
- 竜太⇒カメラマン。但し、メンバーでは唯一未婚。
- トマト⇒主婦業のかたわら、料理研究家。2児の母。
- イガオ⇒父の後を継いで、遊園地の支配人に。キューリのパトロンでもある。3児の父。
- キューリ⇒発明家になり、1997年の海の日に潜水艦「ガボテン号」を公開。2児の父。
- カボ⇒漫画家で、「冒険ガボテン島」をヒットさせる。6児の父。
- ゴリ⇒日本の動物園で子孫に囲まれて暮らしており、ゴリラの長寿記録を更新中。
- この後日談は、マンガショップから発売されている完全版(全2巻)にも収録されている。