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勤しめ!仁岡先生/尾高純一

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著者: 尾高純一
巻数: 3巻

尾高純一の新刊
勤しめ!仁岡先生の新刊

最新刊『勤しめ!仁岡先生 3



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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勤しめ!仁岡先生の既刊

名前発売年月
勤しめ!仁岡先生 1 2006-11
勤しめ!仁岡先生 2 2007-11
勤しめ!仁岡先生 3 2008-09

勤しめ!仁岡先生』(いそしめ! におかせんせい)は、尾高純一による日本の4コマ漫画作品(例外として、月刊少年ガンガン2010年8月号においては4コマ漫画ではなくストーリー漫画になっている)。

概要

『ガンガンパワード』(スクウェア・エニックス)で2度の読切掲載を経て、季刊誌時代の2005年秋季号から連載を開始。2009年の『パワード』休刊後は『月刊少年ガンガン』へ移籍し、同年4月号より連載中。

あらすじ

子供嫌いである仁岡隆志は、意地悪教師となって、自分の嫌いな子供達をいびる幸せな生活を送ろうと目論み、とある中学校へと赴任する。だが、彼の裏表のない態度や、メガネを外したら意外と可愛い童顔になることが一部の生徒や先生から人気を得て、ついには数人の女子生徒や教師から告白される。それ以降、仁岡の女性から付きまとわれる日々が始まる。

登場人物

登場人物のほとんどの名前が元ネタが野球選手を元ネタにしている。

教師

仁岡隆志(におか たかし)
声 - 水島大宙
本作品の主人公。子供嫌いの中学校教師。2-2担任。担当は数学。黒髪にメガネをかけた地味な風貌だが、メガネを外すと可愛い少年顔になる。一人称は「僕」。
中学生の頃、クラスメイトから仲間外れにされた経験があり、それ以来子供(特に中学生)嫌いになり、一人で生きていくための努力をしたスポーツで個人技を極める、勉強をしてテストでいい点を取るなど。。中学校の教師になったのも、自分が嫌いな中学生を滅ぼすためだが、公私は混同しないのが信条のようであり、教師としての職務はきちんとこなし、また製作する宿題やテストの問題の質には定評があるただし本人は「苦しむ顔が見たいだけ」と豪語している。
自他共に認める、陰険かつ性悪な性格。弄られるとすぐムキになるため、浅井や今江から「子供と同じ」とよく言われ、また桜からは「いじめたくなるタイプ」とも言われる。現在まで友人は全くおらず、プライベートは常に一人でいるらしい。校長ですら彼を「勉強以外はオール残念」と評する。
かなりの甘党で、チョコと小豆が大好物である。その為、バレンタインデーだけは女子生徒に媚びている。
上記の通り、スポーツはかなりの技術を持っているカナヅチなので水泳は除く。が、喫煙者なのでスタミナがまったくない。
好きなスポーツは野球で、高校球児だけは彼の「子供嫌い」の対象から除外されている。また、野球とベースボールを区別するほどのマニア野球中継の無い日は夜な夜な送りバントの練習をしていたり、清掃時間中にも関わらず上原と教室で野球をしていた。であるが、川﨑によると以前は好きではなかったらしい。本人の投打は右投右打。
学校では教師や生徒に付きまとわれるので、学校内の唯一の安息の場所は喫煙スペース。唯一の楽しみは、酒を飲みながら、翌日に生徒にどんな意地悪をするか考えること。
女性のタイプは「年上」や「大和撫子」。なお、「女性を見る目はある」と自称している。
極度のジャージフリークで、「変態ジャージ党」の一人。ジャージを愛する理由は、本人曰く、「何時如何なる時も俊敏にガキをしばける」から。新しくジャージを買うときは、常に保存用を買っている様子。また、「ジャージクロニクル」というジャージのトレーディングカードを集めており、前田と意気投合している場面も見受けられる。
前田同様、機械音痴でコピー機の使い方を詳しく知らない。
番外編「落ち着け!仁岡くん」で描かれた高校時代は、クラスメイトの石井の薦めにより学級委員長を務め、学級委員の仕事は率先して行い、独自のテスト対策講座を開講してクラスの人気者となっていた(「その他」石井の項も参照)。
校長
一見人の良さそうなおじさんだが、実はロリコン。真偽は不明だが、若い頃には何人もの生徒に手を出したと自ら自慢するほどである。今は生徒の浅井を狙っている。幼少時には血の繋がらない姉妹が欲しいと親にせがんだとの事。
浅井に好かれたいがために思いつきで文化祭や校外学習を行ったりと、その行動はかなりの破天荒。彼が校長としての職務をきちんとこなすようなことがあれば、「世界秩序の崩壊」とも言われるほどの変人ぶり。そのため、浅井や今江を始め、登場人物のほとんどが彼を嫌っており、元来は話のオチをつけるための損な役割を請け負うことが多い。最近では、浅井を自分に向かせるために、仁岡にさりげない嫌がらせをすることが多い。
異常なほどの超回復能力を持ち、どんなに攻撃を受けてボロボロになっても次のコマでは復活する。そんな能力を、浅井は「消耗しない人柱」と評し、仁岡に不老不死じゃないと言った時に「不老じゃないことは確か」と返されていた。
基本的にボケキャラであるが、時折ツッコミに回ることもある。
見た目に反して猛獣などが苦手。
河原桜(かわはら さくら)
体育担当の女性教師。2-1担任。担当は体育。梅夫の実姉。前髪パッツンでジャージが普段着。仁岡より年上。
子供や可愛いものを異常なまでに愛しており、それらを守るためならどんな破壊行為も厭わない。その執着ぶりは「変態」そのものであり、頭突きで校舎の壁を破壊したり、照れ隠しで塀に穴を開けたりするなど、かなりの戦闘能力を誇る。また、身体能力も人並み外れて高く仁岡に気付かれないように走って後をつけたり、特大の雪玉を投げ込んだり、水上を走ったり等。、体育祭や球技大会などでは本領を発揮する本人いわく「球技は苦手」とのことだが、それはコントロールの問題であって、サッカーに至ってはシュートでキーパーに見立てた丸太をへし折ってネットを突き破り、なおかつボールを空の星にする破壊力を持つ。。その戦闘力のため、前田、今江からは「身体能力は人のモノに非ず。」「化け物って感じ」と評される。上原自身でさえ、川﨑と仁岡と協力してすら2秒持つか持たないかとも言っていた。
当初は浅井のことを可愛いがっており、浅井を倒そうとする仁岡を阻止しようとしていたが、メガネを外した仁岡に一目惚れ。それ以来、仁岡に付きまとう。仁岡を「ウサギさん」呼ばわりし、自らを「狩人」と称することがしばしばあるが、本人曰く、男性として見てしまうと緊張するからで、仁岡は獲物で自分は狩人という構図を想定しないと、まともに顔も見られないかららしい。他にも、バレンタインデーに恥ずかしくてなかなかチョコを仁岡に渡せないなど、意外に女性らしい一面も持つ。メガネを外した顔以外でも、仁岡の性格いわく、「バカ正直で社会性に欠け順応性乏しく被害妄想にかられたヒネたガキ」。も好きだという。
「変態ジャージ党」の一人で、仁岡からは「変人にして変態」と評されていたが、良いジャージ売り場を紹介しただけで「見直しました」と評価を翻された。
長身であることにコンプレックスを抱えており、「巨人」「デカい」などの言葉には過剰に傷つく。浅井からは「巨人女」、「デカいねえちゃん」と呼ばれている。
実の弟である梅夫に対しては「今では普通に大人」という理由で「鼻につく」「可愛くない」「アホ」「ウザい」「愚弟」と散々な言動をとる。
河原梅夫(かわはら うめお)
英語担当の教師。2-4担任。桜の実弟。担当は英語だが美術の教員免許も持っているため、美術の授業を臨時で行ったことがある。アメリカ帰りの帰国子女だが、正しくない変な英語を使うこともしばしばしかし日本の英語教育を「現場での実用性を無視した試験や受験で役立つ授業」と言っている事から相当の英語力である事がうかがえる。
渡米した理由は、幼少の頃、桜に溺愛されて育てられて以来、自分を美しいと思い込んでしまい、「アメリカで自分の美を試す」と思い至ったから。しかし大人になった現在では、姉の桜からは「小さい頃はあんなに可愛かったのに」と自分の昔の写真と見比べられ、溜め息をつかれており、ひどく蔑ろにされている。しかし、それにもめげず、姉のためならと裸エプロンも構わないというほどのシスコンで、姉のことを「ハニー」と呼んでいる。
美しいものが好き。その中でも「中学生の多感でピュアな心」を最も美しいと考えているため、中学生好き。しかし、「彼等の美しい心に教育以外で踏み込むのは罪」と考えており、しかもそれ以上に自分好きのため、恋愛感情は抱かない。姉同様、仁岡の眼鏡を外した姿に一目惚れした。姉と同様に中学生好きではあるが、姉が可愛いもの限定で愛するのに対し、彼は中学生であれば男女見境なく愛する変態。
しかし、校長の浅井への想いにツッコミを入れたり、変態街道まっしぐらの姉の暴走を諌めたり、病気の仁岡を真面目に看病したりと、作中では比較的常識がある人物。また、ホームルームで自らの美について語り続け、生徒たちを魂の抜け殻にすることもあるが、英語の授業は真面目に行い、とても解りやすいと好評である。
今江が自分に好意を抱いていると勘違いしている節がある。
田村澪(たむら みお)
番外編で登場。担当クラス、教科は不明。不良上がりで喫煙スペース以外の廊下で平気で煙草を吸うヤンキー教師だが、天然系不思議ちゃんキャラを装っていて、自分のことを「ミオミオ」と呼び語尾に「~ですぅ」と付ける。本人曰く「このキャラでバカな男たちを欺き、札束のシャワーを浴びる」のが野望らしいが、転校生にすら一瞬で見破られている。しかし校長は信じ切っているようで、彼女の「お花畑で生まれ、体重はA4コピー用紙1枚分、趣味は送りバント、年はほぼ永遠の17歳」と書かれた履歴書を見て採用している。
2010年9月現在でも、彼女が本編に登場したことはない。
教頭
1回だけ登場。変わった性格の人が多い教師陣の中で、唯一マトモな人。
4巻の裏表紙では浅井はおろか、校長にまで忘れ去られていた。

生徒

浅井(あさい)
声 - 水橋かおり
自称「不良」の女子生徒。本作品のメインヒロイン。クラスは2-2。委員長である。
自称「不良」と言い張ってはいるが、いくつかの点を除けば「語尾に『だぜ』と付ける乱暴な口調」「茶髪」「耳にピアス用の穴を空けている」「授業中を含めてほぼいつも棒つきキャンディをくわえている」の4点。優等生そのもので、予習復習を欠かさないため、テストの順位ではいつも上位10位以内に位置づけるほどの秀才。しかし美術や体育など、実技が伴う科目は苦手なようで、そうした科目に関してはとことん避けようとする今江や前田程ではないが、運動はあまり得意ではない他、彼女が描く絵は前衛的と評価される。
また、大のタバコ嫌いだったり、夏休みに「自主的な清掃活動」のために登校したり仁岡の補習へ乱入することもある。逆にそれが目当てで登校してくる場合も。と、どこが不良なのか分かりづらい本人曰く「不良はワルだが筋を通す者で、勉強しないのはただのダメ人間」とのこと。。また両親の事を「パパ・ママ」と呼ぶ、うさぎさんのお茶碗を愛用するなど、容姿を含めてどこか幼い。またお化けを怖がったり、動物園で虎の鳴き声を聞いただけで怯えるなど、意外と臆病である。
仁岡から「チビ」と呼ばれるほど身長が小さく(作中で一番小さい)、体重も軽いため、制服を着ていなければ小学生の女子に見えるしかし、体格とは裏腹に胸はそれなりに大きい。。仁岡以外のクラスメイトや教師たちはその可愛さに洗脳されているといっても過言ではないようで、彼女の奇行も大概は見過ごす。
学校の廊下を愛車の『ディアボロス』という名前の単車(という名の台車)で乗り回している(愛称は『ディアー』)。この台車は浅井の私物で、バイト(という名の、親のお手伝い)で得たお金(お小遣い)を貯めて自分で購入した。使わない時は知り合いのスーパーの倉庫を車庫代わりにさせてもらっている。
仁岡に惚れており、彼のことを「アニキ」と呼んでいる。その理由は「どの教師も自分を可愛い可愛いと叱ってくれなかったが、仁岡だけが自分を叱ってくれたから」とのこと。
一部クラスメイトからは「こけしちゃん」というあだ名を付けられているが、本人は気付いていない本人にそれをバラそうとすると、クラスメイトから埋められるらしい。
周囲が強烈な個性の集まりの為か、最近はツッコミ役に回ることが多い。しかし、仁岡に「(一番勤勉なのに)現状が一番不安」と言われた。
今江幸(いまえ さち)
声 - 松岡由貴
自称「チーマー」の女子生徒。クラスは2-1。左髪をヘアピンで留めている。
浅井とは幼馴染の親友であり、仁岡を巡って火花を散らすライバル。門限をちゃんと守ったり、授業はちゃんと聞いたり、浅井と同じく不良要素が見当たらない。ちなみに金髪は地毛。皆からは「今ポン」と呼ばれている。
仁岡を「ダーリン」と呼び、慕っている。仁岡と手をつなごうとするだけで赤面して震えが止まらなくなったり、「ぶちゅう」という擬音だけで目を回して失神するなど、とても純情。そのため初対面で肩に触れてきた梅夫を「Mr.セクハラ」「変態」とひどく嫌っている。
「今時のギャル」を自称しているが、語尾に必ず「~みたいなぁ」「~的ぃ」を付けたりしかし、梅夫のウザさが度を超した時や、追い詰められて逆ギレした時にはドスの効いた標準語を使い、その威圧感は上原や桜ですら圧倒する、映画を「活動写真」と呼ぶなど、死語を多用するそもそも「チーマー」も死語。。その上、ヨーヨーを武器として使い、未だにPHSを使用している点でも、本人の流行はかなり時代遅れ。そのためか、勉強では歴史だけが得意であり、それ以外の勉強は大の苦手。その駄目っぷりは教師から教えるのを諦められるほどで、今江に勉強を教えようとした者には、逆に駄目さが感染することもある。運動神経もゼロであるが、幼少時にで遊んでいた経験があり、バスケのドリブルだけは得意。また、貧乳がコンプレックスである。
昔は浅井と仲が良かったが、教師達の身勝手な都合(クラス替えのこと)で別れさせられて以来、「違うクラスになった」という理由で浅井を敵対視する。しかしチーマーを自称するにも拘らず、浅井以外に友達が一人もおらず、寂しがり屋な性格だったため、口の悪さとは裏腹に浅井と仲良くやっている。浅井とは小学生のとき、「掃除界の双頭龍」と言われていたらしい。
人見知りも激しく、違うクラスに行った時には脅えてまともに話せない状態であった。前述の通り友達は少ないが、クラスメイトから嫌われているというわけではなく、むしろ浅井と同様に本人の知らないところで、クラスのアイドル的存在に祭り上げられてしまっているクラス委員選出においても、委員長を目指している川崎を押しのけて彼女に票が集中する程。。また、上原信者の一人でもあり、彼女のことを「上様(うえさま)」と呼んでいる。
前田と仲良くなってからは、手を繋いだり、作ってきたお菓子をスプーンで食べさせてあげるほど溺愛し、前田が学校を休むとショックで錯乱し、歩けなくなる。仁岡ですら前田をいじめて(?)いた時には出来たてのお粥を投げつけた。仁岡と浅井曰く、2人の関係は「暑苦しい」。
料理の腕は一級品。リンゴの桂剥きを難なくこなしたり、クリスマス用にティラ・ミ・スを手作りし、調理部には至高のお菓子職人と評価され、味見の依頼や部への勧誘をされていたり、仁岡には「我が舌に伝説を刻んだ」と絶賛されていた。
名前の幸の由来は昔、作者が飼っていた文鳥から。1巻の2時間目51ページの左上の題名や、2巻の目次ページでも名前を確認できる。
上原(うえはら)
自称「今ドキのオンナノコ」な女子生徒。浅井のクラスメイト(2-2)。
作中で髪型を変えることが多く、初登場時、5時間目、13時間目と三回に渡り髪形を変えている。教師を殴ったり逆ギレしたりと、不良を自称している人たちよりもよっぽど不良らしい生徒である。
何においても「遊ぶこと」を最優先し、面白そうなことに対しては努力を惜しまず、凄まじい才覚を発揮するサッカー漫画を読んだだけでサッカー部主将の福盛との一騎打ちに勝利、昼休みから放課後までの短い間に洋服を一着仕立てる、カラオケの曲番は大体頭に入っている、歌姫と評価される程の凄まじい歌唱力がある、文化祭で喫茶店を出店した際全てを監督する等。「人の色恋沙汰に無責任に面白半分で干渉する」という技(スキル)も持っている。。そのためか「身体能力は人のモノに非ず。」「化け物って感じ」という桜と同様の評価を前田と今江からされ、周囲からは「超人」(または「ゴリラ」)呼ばわりされ、彼女が桜とタッグを組めば、誰もが勝負を諦めるほど。それ故か、彼女自身の存在が「学校の七不思議」の一つにもされている学校の七不思議の最後「上原は何者なのか?」。
その反面勉強は大嫌いで、体育は「友達と気楽に喋れるから」という理由で普通に受けているが、その他の授業は魂の抜け殻と化す。そのためテストの成績は悪いが、それは勉強を一切していなかったためで、いざ勉強するとかなり飲み込みが速く、すぐ覚える。仁岡の発言を覆せる時など、自分が面白いと判断した時は勉強でも異様な集中力を出すことから、勉強の能力も相当なものだと思われる。また、勉強以外にも固ゆで卵(半熟は好き)が苦手で、曰く「ゴムのような白身とパサパサの黄身が嫌」らしい。
長期休暇は誰とでもいいのでとにかく遊ぶことに傾倒し、遊ぶ相手がいないときは小学生とも遊ぶ。当然ながら宿題はやってこないが、前田と友人になってからは、彼女の宿題を丸写しさせてもらうことでクリアしている前田も「上原さんの為なら」と了承済み。。だが、休暇が終わると反動で魂の抜け殻になる。
「先生にはいつも面白そうな出来事が付きまとうから」という理由で、仁岡に付きまとっている。本人としては、「先生遊ぶ」といった感覚。そのため仁岡からは特に嫌われているが、友人ウケは良い。絶大イなカリスマ性から信仰対象にされ、今江と前田はもはや信者と化していたり、浅井からも「上原は友達大切にするし、言っていることも割と的を射ている」と評され、仁岡もまた「いろいろとかっとんではいるが、比較的常識のある人物」と評した。基本は人間扱いされていない模様。実際に今江や前田が仁岡に泣かされている(ほとんどが誤解)と、容赦なく仁岡をボコボコにすることもある。また浅井は、「無茶苦茶で狂暴で自制心なくて、あげく拳の速さは光の域」とも評しているが、その犠牲者は仁岡のみということで気にしていない梅夫も初登場時のみ被害を受けている。
前田若菜(まえだ わかな)
人と交わることのない孤高の女子生徒。浅井、上原と同じ2-2。
浅井を凌ぐ秀才で、勉強は常時学年1位。今江からは「若様(わかさま)」と呼ばれている。その性格や日頃の行いは担任の仁岡にそっくり初登場時には登場人物全員から仁岡と見比べられ、川崎には「隠し子!?」と言われた。だが、本人としては仁岡よりマシと思っているらしい。実際、何をするに於いてもとことん仁岡を見下して、自分を優位に立たせようとするが、周りから見ればあまり大差はない。ただし、彼女もまた「変態ジャージ党」の一人であり、話題にジャージが絡むと仁岡と馬が合い、その事だけにおいては強い尊敬の念を抱いて接する。浅井より7ミリ背が高く、その点に於いて浅井を見下している。
かなりの虚弱体質軽くボールが肩に触れただけで肩が大変なことになったり、年の半分は風邪気味。で、保健室をよく利用する。そのため、保健室のことは知り尽くしている。本人曰く、風邪の治し方は達人級とのこと。また、風邪を引いている時は健康な時よりも身体能力が上がるらしい。
初め、「友達は必要ない」という持論を持っていたが、浅井、今江、上原の友人宣言により、その持論をあっさりと捨て、友達がいるという事で仁岡よりマシという新しい持論を確立した。今江と同様、「上原信者」。友達が出来て初期は、友達より勉強を優先しようとしていたが、今では特に気にしていない。
今江とよく一緒に行動しており、その関係はかなり甘い。学校では今江のことを「今江さん」と普通に呼んでいるが、家では「今ポン」と呼んでいるらしい。
料理の腕前は良くない。一度、仁岡のお見舞いにチョコレート入りのおにぎり(仁岡曰く『チョコインザおにぎり』)を作った際に、その完成品を自ら「食べ物のカテゴリに当てはめがたく全ての理を否定する」と自ら評し、チョコ好きの仁岡すらも「とろける悪意」と酷評した。
実は機械音痴であり、文化祭のチラシ作りにおいてもコピー機を使わず、手書きで済ませている。また携帯も所有しているが、使い方が分からずまともに使ったことが無い。
仁岡をそのまま女性にしたとしか思えないほど顔がそっくりの母親がおり、更に自身も髪型を似せて眼鏡を掛ければ仁岡そっくりであることが判明した。本人はかなりのコンプレックスを感じているらしい。
川崎明日香(かわさき あすか)
何かと「委員長」にこだわる女子生徒。クラスは2-1。転校生。
「委員長キャラ」に対する執着ぶりはかなりのもので、同じく「2-2の委員長」である浅井をライバル視するようになる。そのため校則に対しては自他共に厳しいが、逆に校則にないことは何をしても構わないと思っている。眼鏡に黒髪三つ編みといった委員長スタイルを貫いているが、実際は視力も良く、髪の毛も癖毛に加え茶髪で、キャラ作りのためだけに父親の眼鏡をかけ、カツラを被っている今江からは「ヅラ」というあだ名を付けられそうになった。。夜寝る時もカツラを着用したままらしい。休日は頭皮を休ませる為、あまり外出しない。このスタイルで生活を続けたせいか、素顔を見せるのがかなり恥ずかしいようで、その状態では他人とまともに会話もできなくなる一度素顔のままで人助けをした結果、校内で「謎の親切な茶髪の女子」が噂になった。
仁岡の遠い親戚にあたり、幼少時代に彼に言われた言葉から、委員長キャラを貫くことを決めた。しかし前の学校では単なる「パシリ」に近い扱いを受けていて、その時に得た数多くのスキルに自信を持っているが、あまり大したことはない。普段は常識人で、仁岡や生徒たちの行動にツッコむことも多いが、「自らが委員長になることを妨げる者」はどんな手を使っても排除しようとしたり、自らの株を上げるためであれば法に触れるギリギリの行為も平然とやってのけようとするただし、「迷惑だから」という理由で自身のクラスではそういった行為を一切していない。また、文化祭の時は実行委員を務めており、この勢いで委員長にのし上がろうと日々努力している。
常に鉄パイプを持ち歩いており、校内に異常がないかどうか見回っている傍から見れば彼女自身が一番異常。。また事ある毎に「自分に有利な条件」か「相手に不利な条件」で他の生徒たちに勝負(タイマン戦)を挑んでおり、浅井に「卑怯もここまで来ると清々しい」と評される。
今江と前田が上原信者であるのに対し、彼女は「前田信者」。曰く「一つのことに固執し、その道を貫くことは委員長道に通じる」とのこと(前田の場合は勉強)。
委員長キャラを目指すにも拘らず、勉強より運動の方が得意(本人の持論が力は正義の代名詞である為)。前にいた学校では、豪腕の韋駄天と呼ばれていたらしい。委員長になる為、常日頃ランニングや滝修行などのトレーニングを欠かさずに行なっているため、上原や桜に及ばずとも、かなりの身体能力を持ち、成人男性の仁岡に力勝負で勝利している。また、絵が上手いという密かな特技も持つ。
実は野球好きで仁岡よりも昔から野球中継を見ているらしい。本人は右打。
甘いものは苦手であり、仁岡が親戚であってもバレンタインチョコを渡すのは拒んでいる。
本作が月刊少年ガンガンに転載してから登場した。
福盛(ふくもり)
2年生にしてサッカー部主将の男子生徒。クラスは2-4。
爽やかで性格良し、成績優秀でかつサッカー部主将であるため、みんなの人気者。クラスでは委員長も務めている。だが作中ではサッカーの技術で初心者の上原に惨敗したり、担任の河原梅夫に魂を抜かれたりと、何かと被害に遭う不憫な人。また、誰からも自分の話を最後まで聞いてもらえない。作者曰く「生粋の被害者」。
連載初期の頃は比較的まともであったが、回が進むにつれ「女の子女の子している子より元気で強くてちょっと加虐心の強い女性が好み」というMの性癖が露呈。回が進むごとにエスカレートしていき、最終的に変態の領域に覚醒してしまった。その性癖のため、河原桜に憧れ、上原に惚れている。更には上原に辛いことを言われても、本人は『辛い』と言っているが…。幸せそうな顔をする。
なぜか仁岡を尊敬しているが、仁岡には「自分より背が高いから」という理由で嫌われている。
木村(きむら)
バスケ部所属の女子生徒。クラスは2-4。
作中の数少ない普通(まとも)な子。そのため、周りからは常に「地味キャラ」として扱われている。今までは普通に楽しくやってきたのに、梅夫の登場と福盛の覚醒で、平穏が脅かされているのを悩んでいる。
地味さに拍車をかけるほど熱心な努力家でもあり、バスケの練習は人一倍精力的に打ち込んでいて、毎朝ドリブルしながら通学している。シュート練習でもかなりの成功率を収める実力者であるが、その反面プレッシャーに弱く、本番になるといつもの力が出せず戦力外扱いされている可哀想な人物。

その他

小田
番外編「偽れ!田村先生」で登場した転校生。男子生徒。
今まで絶対的な凡人(アブソリュートノーマル)と呼ばれていた過去を払拭する為に、不良キャラでの転校デビューを目論む。
しかしよりによって仁岡や田村達の勤務する学校に転校してしまい、平凡に生きる素晴らしさに気付き、元の学校へ戻っていった。
石井
番外編「落ち着け!仁岡くん」で登場した女子生徒。仁岡の高校の時の同級生。
仁岡をクラスに馴染ませようと彼を学級委員長に推薦し、「みんなに勉強を教える」というポジションを与えた。頼まれ事が断れない性分。試み自体は成功し、仁岡は一躍クラスの人気者となるも、その後担任教師・佐伯の陰謀により「参謀」=「仁岡係」という謎の役職を押し付けられ、彼のスケジュール管理などを引き受ける羽目に陥った。仁岡曰く「優秀な参謀」。覇王の道と言って道を踏み外しかけた暴走する仁岡をギリギリのところで立ち止まらせ、真っ当な「高校デビュー」を果たさせた功労者だが、本人は「仁岡係」の称号がそのままクラスに定着してしまい、完全に道を踏み外す羽目になる。成績は良くない為、仁岡に勉強を教えてもらっているらしい。
佐伯
番外編「落ち着け!仁岡くん」で登場した、仁岡の高校時代の担任教師。女性。
石井を「仁岡係」として仁岡の扱いを丸投げした挙句、独自のテスト対策講座を開講して人気を得ていた仁岡に、定期テストの問題作成を頼もうとまでした。
きなこ
仔犬。命名は仁岡によるもので、曰く「身体が黄粉色だから」。
校長の家で生まれた仔犬だが、箱に入りたがる習性があり、捨て犬と間違われた。ボール遊びが好き。仁岡と一緒によくボール遊びをしており、彼に懐いている。頭が良く基本は聞き分けが良く、回りが飼い主として駄目な人ばかりで少し行儀が悪かったが、絶対逆らってはいけない存在を始めて出会い弱肉強食を理解した為行儀が良くなった。

書誌情報

単行本

スクウェア・エニックスより「ガンガンコミックス」として刊行。

  1. 第1巻(2006年10月21日発売・2006年11月22日初版発行) ISBN 4-7575-1800-5
  2. 第2巻(2007年10月22日発売・2007年11月22日初版発行) ISBN 978-4-7575-2137-7
  3. 第3巻(2008年8月22日発売・2008年9月22日初版発行) ISBN 978-4-7575-2357-9
  4. 第4巻(2009年8月22日発売・2009年8月22日初版発行) ISBN 978-4-7575-2652-5
  5. 第5巻(2010年5月22日発売・2010年5月22日初版発行) ISBN 978-4-7575-2872-7

第1巻には、作者のデビュー作『ガールフレンド』と本作の原点となった『リトルラバー』が収録されている。

脚注

外部リンク