君は坂道の途中で/持田あき

『君は坂道の途中で』（きみはさかみちのとちゅうで）は、持田あきによる日本の漫画作品。

集英社の漫画雑誌『りぼん』にて2008年4月号から2009年2月号まで連載された。

あらすじ

両親の離婚により、いとこの岩倉景政を頼って、坂道の多い小さな街で暮らしている竹下亜由。彼女の通う高校に、工藤千治という少年が転校して来た。どこか翳りのある千治に興味を持った亜由。そんな折、景政が経営する洋食店に、千治がアルバイトとして勤め始めた。

登場人物

竹下亜由（たけした あゆ）

ラクロス部に所属する高校1年生。両親の離婚により、いとこの岩倉家に居候している。天真爛漫で明るい性格だが、両親に棄てられたことで心に傷を負っている。

登校中、不良に絡まれていた千治に一目惚れし、恋に落ちる。　

工藤千治（くどう ちはる）

亜由の住む街に引越して来た高校1年生。ややけんかっ早いところがあり、それゆえにトラブルに巻き込まれやすい。

以前住んでいた地で交際相手に大怪我を負わせてしまい、街を追い出される。現在は母親の知り合いの女性の家に住んでいる。引越して早々、亜由と恋に落ちる。

景政が営む洋食屋「GARO」のアルバイト店員。後に亜由と結婚。

岩倉大介（いわくら だいすけ）

ラグビー部所属の高校1年生。亜由のいとこ。亜由に気があるらしい。だが、後に森永莉杏と結ばれる。両親を事故でなくしており、それがきっかけで、自身の兄である景政の元に引き取られた。

森永梨杏（もりなが りな）

亜由の友人。小学生のころから懇意にしてもらっている。きっかけは、人付き合いがものすごく下手だった自分に、転校して間もなかった亜由が声をかけてくれたことだった。実は大介のことが好き。

岩倉景政（いわくら かげまさ）

亜由のいとこで、大介の兄。そして2人の｢里親｣的存在。洋食屋「GARO」を経営している。

妻・英理との間に子供が1人いる。

岩倉英理（いわくら えり）

景政の妻。夫と共に洋食屋「GARO」を切り盛りする。亜由にからんできた男を睨みつけて、退散させた事があった。

久家ユカリ（くげ ユカリ）

かつて千治と交際していた人物。やや血の気があって強引な所がある。

トラブルに巻き込まれた千治をかくまった代わりに、無理に料理を作らせ、さらに父親が経営する洋食屋のバイトにでっち上げた。

実は洋食屋のシェフと交際しており、二股をかけてしまっていた。ゆえに千治との関係を清算しようとしたが、その際交通事故に巻き込まれてしまう。その後千治と再会、関係を清算した。実は千治と再会する直前に、亜由に会っていた。