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呪い髪/曽祢まさこ

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著者: 曽祢まさこ
巻数: 1巻

曽祢まさこの新刊
呪い髪の新刊

最新刊『呪い髪


呪いのシリーズ』(のろいの - )又は、『呪いの招待状』(のろいのしょうたいじょう)は、曽祢まさこによる日本のホラー漫画作品。

概要

『月刊ハロウィン』(朝日ソノラマ)にて「呪いのシリーズ」として連載が始まり、後に「呪いの招待状」、更に「新・呪いの招待状」と改められ、現在も連載が続いている。一話完結。

10年の寿命と引き換えに人を呪殺する呪術師・カイの元を訪れる人間たちの物語。

依頼と実行

日本では、カイの部屋は某ビルの一室にあるが、部屋に通じるエレベーターは、普段はただの行き止まりの壁で、人を憎む・殺したいと願う「負の感情」を持つ人にのみ、案内板やエレベーターの扉が見える。例外的に、カイにどうしても会いたいという強い念を抱いた強運な人にも見えた。

報酬は、依頼者の寿命10年分。寿命によっては、依頼を受けた翌日に依頼者本人が死ぬ可能性があることもよく言い聞かせる。場合によっては、報酬をもらい損なったり、ただ働きすることも稀にある。

“呪殺”の実行は、基本的にカイの命令でカイの影であるネコが行うが、カイの都合などでカイ自身が行うこともある。また、人形マリーが黒いドレスを着て「死の国の使い」として手伝うこともある。

登場人物

カイ
呪術師。外見は青年風だが、5000年以上生きている。しかし不老不死ではなく、「人間よりちょっと長生きなだけ」。(「不死人伝説」参照。)100年や200年前のことならば軽く覚えている。腰まで届く長い髪が特徴。女と子どもに甘いところがあり、無関係の者が巻き込まれることを嫌う。
ネコ
カイの影で黒い耳のとがったネコ。基本的にカイの命令には忠実に従うが、主であるカイをあまり快く思っておらず、隙あらば取って食おうと狙っている。残虐な殺し方を好む。
マリー
意志を持ったアンティーク・ドール。カイの部屋を訪れた依頼人を案内したり、お茶を出すなどする。いつも可愛いドレスを着ている。
中身は、マリー・クレール・ベルトランというフランス人の少女で、人形はマリーが大切にしていたもの。19世紀末、12歳の時に死亡し、魂だけが人形に残った。仕事の邪魔をしない、という条件でカイの元に置いてもらっている。報酬に対してはカイよりも厳しく、依頼人から取り損なったり、沙羅や夢使いに協力してもらった時の報酬が高い時には不満を漏らす。
ドレスは数え切れないほど持っている。単行本には、「マリーのドレスのデザイン募集」というおまけコーナーが存在した。
沙羅(さら)
占い師。カイの古くからの友人で同業的な存在。占い料は最低30万円。カイとは恋愛関係ではないものの、よく食事やデートをする。マリーからは嫌われていて、「インチキ占い師」などと呼ばれているが、実力はカイが保証している。ちなみに影はきれいな銀色のキツネ。
夢使い(ゆめつかい)
スナック・舞夢のマスターでカイの友人。人の夢を操ることができる。
依頼人の希望通りの夢を見せることができる。基本コースは1日の寿命分の夢。夢鳥の羽を寝る前に水に溶かして飲む。希望者には、1年分の寿命と引き換えに、リアルな感覚も体験できる特別な夢を売ることもある。(この夢は刺激が強すぎるということで未成年には売っていない)
夢鳥
夢使いの影で白い鳥。夢使いとは双子のように仲がよく、夢鳥が傷つくと、夢使いもその衝撃を受ける。(カイとネコの関係とは正反対)

書籍

呪いのシリーズ

  • 朝日ソノラマ
  1. 霧の殺意
  2. 復讐の牙
  3. 死者の依頼
  4. 輪廻-エンドレス-
  5. 双星のわな
  6. 夢の葬送
  7. 死線-デッドライン-
  8. 醜い女
  9. 不死人伝説
  10. 招かれざる客
  • 朝日ソノラマ文庫
  1. 霧の殺意
  2. 死者の依頼
  3. 夢の葬送
  4. 死線-デッドライン-
  5. 招かれざる客

呪いの招待状

  • ぶんか社コミック
  1. 迷宮の少女
  2. シンデレラの館
  3. 誕生日に殺される
  4. 1/2の悪魔
  5. 石のキャンディー
  6. 星なき夜に
  7. 華の軌跡
  8. 摩天楼の下で
  9. 幸福狩り
  10. 白雪地獄変
  11. 瑪瑙の呪い
  • ホラーMコミック文庫
  1. 誕生日に殺される
  2. 石のキャンディー
  3. 迷宮の少女

新・呪いの招待状

  • ぶんか社コミック
  1. 恋の墓標
  2. ガラスの棘
  3. 黒い翼の天使達