嗚呼!!花の応援団/どおくまん
著者: どおくまん
巻数: 12巻
最新刊『嗚呼!!花の応援団 12』
嗚呼!!花の応援団の既刊
名前 | 発売年月 |
---|---|
嗚呼!!花の応援団 1 | 1994-10 |
嗚呼!!花の応援団 2 | 1994-11 |
嗚呼!!花の応援団 3 | 1994-12 |
嗚呼!!花の応援団 4 | 1995-01 |
嗚呼!!花の応援団 5 | 1995-02 |
嗚呼!!花の応援団 6 | 1995-03 |
嗚呼!!花の応援団 7 | 1995-04 |
嗚呼!!花の応援団 8 | 1995-05 |
嗚呼!!花の応援団 9 | 1995-06 |
嗚呼!!花の応援団 10 | 1995-07 |
嗚呼!!花の応援団 11 | 1995-08 |
嗚呼!!花の応援団 12 | 1995-09 |
『嗚呼!!花の応援団』(ああ!!はなのおうえんだん)は、どおくまんによる日本のギャグ漫画、およびそれを原作とした映画作品。
概要
1975年から双葉社の『週刊漫画アクション』に連載された、どおくまんの出世作。大阪南部の田舎にある設定の架空の大学・南河内大学の応援団(阪南大学応援団がモデルと言われている)を舞台に展開する、暴力、下ネタ、スカトロネタなども極めて多いお下劣ギャグ漫画。怪力の親衛隊長・青田赤道が暴れ回って周囲に迷惑を及ぼすことがあらすじではあるが、そのほかの登場人物にもスポットライトが当てられることも多く、またギャグが控えめで涙をさそう人情話もまれに挿入される。稚拙だが力強い絵柄がストーリーによくマッチしており、ヒット作となった。しかし、連載開始前、当時のアクション編集部は「便所の落書き」と評しており、作品の掲載を拒否していたが、当時のどおくまんの担当編集者が自身の首をかけて掲載を断行したというエピソードもある。連載途中より「クェックェックェッ」「ちゃんわちょんわ」「役者やのう」などの独特の言葉を生み出しており、唯一の女性レギュラーで青田に恋焦がれている質屋の娘「みすず」のその容貌や独特の言葉もリアルタイムの世代に大きな印象を与えている。
また応援団関係者からも応援団という組織をなかなか忠実に表現しているという評価がある。
漫画
1975年、『週刊漫画アクション』10/16号にて連載開始。
- アクションコミックス(双葉社)の単行本は全15巻。
- ホームコミックス(集英社)の単行本は全12巻(希少)。
映画
昭和版
全3作が日活で作られ、公開された。騙されて無理矢理応援団に入団させられた1年生団員の視点で、破天荒な日常と親衛隊長・青田赤道が巻き起こす騒動を綴る。ところどころにお色気シーンも盛り込まれている。いずれも、田中陽造脚本・曽根中生監督によるが、青田含め主要キャストは作品ごとに変動している。
- 嗚呼!!花の応援団(1976年8月21日公開)
- 出演:今井均、宮下順子、香田修、深見博、安部徹、伊佐山ひろ子、本間進、高瀬将嗣、水原ゆう紀
- 嗚呼!!花の応援団 役者やのォー(1976年12月25日公開)
- 出演:井上治之、香田修、深見博、宮下順子、宮井えりな、片桐夕子、殿山泰司、なぎらけんいち
- 嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊(1977年3月19日公開)
- 出演:本間進、川畑信三、深見博、龍虎、宮下順子、河原崎長一郎、なぎらけんいち
※ネガフィルムは、先の1作目を除き全てジャンク処分された。池袋の旧文芸座では、「ジャンクフィルム特集」が開催され、同シリーズ3作品が一挙公開された。
平成版
1996年11月9日公開。廃れつつあったバンカラ文化を未来に継承すべくリメイク版が作られた。
出演者の1人であり、すでに芸能界を引退し千葉県議員になっていた本間進が自らエグゼクティブプロデューサーとなり、同じく出演者であった高瀬将嗣がメガホンを執った。
ストーリーは高瀬道場のフルコンタクトアクションがふんだんに取り入れられている一方で、原作の雰囲気を可能な限り尊重した作りになっており、旧作ファンとの架け橋となるべく旧作出演者が応援団OBとして出演している。
出演
- 青田赤道:金井茂
- 香川有紀:藤谷美紀
- 富山一美:水橋研二
- 清田こずえ:望月さや
- 角木:遠藤憲一
- 麗華:夏目玲
- 舞戸:新井康弘
- 木村:島村日出人
- 小川:江戸松徹
- 下村:加賀谷圭
- 前田:三島ゆたか
- サガット:松井哲也
- 石原:今井均
- 宍戸:井上治之
- 赤木:香田修
- 春山:三上真一郎
- 御手洗:出光元
- 大沢:赤星昇一郎
- 剛田:渡辺哲
- 薬痴寺:なぎら健壱
- 新子:宮下順子
スタッフ
- 製作総指揮:本間進
- ゼネラルプロデューサー:山口友三、新井正勝
- ラインプロデューサー:小橋孝裕、高野詩子
- 脚本・監督:高瀬将嗣
- 音楽:埜邑紀見男
影響
- 親衛隊長・青田赤道が、ことあるごとに「オメコ」と叫ぶシーンの連発で、近畿地方の方言である「オメコ」が日本全国に知れ渡ることとなった。