地球防衛家のヒトビト/しりあがり寿

『地球防衛家のヒトビト』（ちきゅうぼうえいけのひとびと）は、しりあがり寿が朝日新聞の夕刊に連載している4コマ漫画である。

概要

砂川しげひさの『ワガハイ』（旧『Mr.ボォ』）に代わって、2002年4月1日より朝日新聞の夕刊に連載されている。日常よくあるトホホなエピソードや、最近話題の政治問題や芸能問題など、幅広い分野を取り上げて笑いを作り出す漫画である（例えば、「靖国問題」や「フセイン問題」、「楽天、TBS株買収問題」などの話題が取り上げられた）。

登場人物

漫画の主人公は自称「地球防衛家」の家族。一応いつでも地球の安全を守るために出動出来るようにと、ヒーローのような服装（カバーオール姿で首にはマフラーを締め、更にグローブとブーツ着用）をしており、時折、出動しようする場面もあるが、その後はあまりそれらしい行動をしているようには見えない。不思議なことに、登場人物には実在人物（小泉元首相など、話題になった実在人物が、たびたび漫画に登場する）以外、名前のついたキャラクターがいない。しかしこの漫画では、名前が無いがゆえに、かえってキャラクターたちに馴染みやすい。

父親 :髪が少なく、鼻が長い男性。サラリーマンで、会社に勤めている。キャラクターとしての名前は無いものの、社内では『オヤジくん』または『オヤジさん』と呼ばれている。ちょっとおっちょこちょいな性格。ラーメンが好き。又、阪神タイガースの大ファンである。最近、仲間とバンドを結成した。

母親 :少し太めの感じで胸が大きい女性。語尾が「～だよ」や「～じゃないよ」と言った言葉で喋り、座るときは胡座をかいている。家では主婦をしていて、近所のおばさんたちとよく立ち話をする。たまに変なアイテムを発明したりする。

長女 :金色の髪の女性。娘とは言え、すでに成人し、現在はOLとして会社で働いている。いまどきの若者である。

長男 :（長女の弟）家族の中で最年少の男の子。見た目は幼く、まだまだ子供なのだが、実は世の中のことをきちんと知っているしっかり者(？)。

カエル :時事ネタを読んでつぶやくカエル。年に数回登場する。冬は冬眠するため、冬の出来事は春になって冬眠中にたまった新聞を読んで知る。

この他にも、父親や長女が勤める会社の同僚や、母親の立ち話の仲間、長男の同級生など、さまざまなキャラクターが登場する。

連載紙

定番のネタ

• 毎年受験シーズンが始まる頃（大学入試センター試験直前）、父親と母親がコタツに向かい合って座っているだけで終わる「受験生のためのオチのない4コマ」が掲載される。

単行本

• しりあがり寿、『地球防衛家のヒトビト3』、朝日新聞社、2007年 (ISBN 4022502754) - 2006年1月から2006年12月分まで収録。
• しりあがり寿、『地球防衛家のヒトビト2』、朝日新聞社、2006年 (ISBN 4022501715) - 2004年4月から2005年12月分まで収録。
• しりあがり寿、『地球防衛家のヒトビト』、朝日新聞社、2004年 (ISBN 4022579242) - 2002年4月1日から2003年3月31日分まで収録。