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地雷震/高橋ツトム

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著者: 高橋ツトム
巻数: 19巻

高橋ツトムの新刊
地雷震の新刊

最新刊『地雷震 19


出版社: 講談社
シリーズ: アフタヌーンKC


地雷震の既刊

名前発売年月
地雷震 1 2009-02
地雷震 2 2009-03
地雷震 3 2003-06
地雷震 4 2003-06
地雷震 5 2003-07
地雷震 6 2003-07
地雷震 7 2003-08
地雷震 8 1996-06
地雷震 9 1996-12
地雷震 10 1997-03
地雷震 11 1997-08
地雷震 12 1997-12
地雷震 13 1998-03
地雷震 14 1998-06
地雷震 15 1998-09
地雷震 16 1998-12
地雷震 17 1999-07
地雷震 18 2000-01
地雷震 19 2000-01

地雷震』(じらいしん)は、高橋ツトムによる漫画作品。『モーニング』(講談社)1989年20号に読み切り版が掲載された後、『月刊アフタヌーン』(講談社)1992年11月号から2000年1月号にわたり連載された。コミックス全19巻。2003年に文庫版全10巻、2009年に新装版全10巻も発行された。作者のデビュー作であり出世作。

2008年11月より、『月刊アフタヌーン』の増刊にあたる『good!アフタヌーン』において続編となる『地雷震diablo』の連載が開始された。

概要

刑事・飯田響也を主人公にしたハードボイルド作品。全28話で、コミックスでは連続する最終2巻以外はすべて1巻内でストーリーが完結する構成がとられていた。登場する犯罪者はカリスマ性を持った確信犯的な人物が多く、犯罪者の心理を描くことを重視している点に特色がある。

作者のデビュー作であるため、巻を追うごとに絵が上達していくさまが見受けられる。後期には少年事件やカルト教団、臓器移植など、当時社会的に話題となっていたトピックも扱われた。

タイトル『地雷震』は作者が友人のヘヴィメタルバンドから「響きが重そう」という理由で拝借したもので、作品内容との直接的な関係は無い。北米では『Ice Blade(氷の刃)』のタイトルで出版された。

『幽☆遊☆白書』連載当時の冨樫義博の愛読書であったらしく、『幽☆遊☆白書』ジャンプコミックス版のおまけページに収録されたクロスワードパズルの回答がこの『地雷震』であった。

主な登場人物

飯田響也(いいだ きょうや)
新宿署の刑事。感情を面に表さない寡黙な人物。犯人逮捕のためには手段を選ばない非情な性格だが、ときおり仲間思いの一面を見せることも。英語堪能。ショートホープを愛用している。右利きだがFile.5で負傷して以来、射撃時のみ左手で銃を構える。行動原理が非常に難解な人物で、簡単に犯人や事件関係者を射殺してしまうように見えるが、何を以って撃つかどうかを決断しているかも解り辛い。その所業はしばしば読者の議論を呼んだ。劇中の情報から察するにかなりの若作りであるが、続編である『地雷震diablo』でも容姿が殆ど変わっていない。
相沢江理子(あいざわ えりこ)
正義感の強い新米刑事。作品中盤より登場し、飯田のパートナーとなる。英語、中国語のほか、スペイン語も少し話せる。彼氏有り。
八巻'''

(やまき)

飯田の後輩で、真面目な青年。飯田に付き従い事件の捜査を行う。妻帯者。名前の読みは「やまき」だが作中では「ハチマキ」の愛称で呼ばれる。
成田(なりた)
飯田の上司で、定年間近の老刑事。飯田の理解者であり、時に飯田の行き過ぎをいさめる。飯田からは「とっつぁん」の愛称で呼ばれる。
中原(なかはら)
警察病院に勤める医師。事件を通じて飯田たちと知り合い、後に飲み仲間に。
小池彩(こいけ あや)
File.14に登場する小学生の少女。同級生の少年を自殺させたうえ彼の父親を殺人に走らせ、ゲームと称して飯田に彼を捕まえさせようとした。その後File.25および小説版に登場。お互いに何か感じる物があったようで、親子ほどの歳の差がある飯田にも一目置かれている。『地雷震diablo』ではメインキャラとして登場。

サブタイトル一覧

巻数およびISBNはアフタヌーンコミックス版のもの。

第1巻 ISBN 4063140717
File1「青い海と紅いバラ」
File2「呵責」
File3「Doll」
File4「一描の値段」
第2巻 ISBN 4063140776
File5「地の塩」 この回のみMATZ MAINKA原作となっている
第3巻 ISBN 4063140873
File6「闇弾」
File7「瞬間のかけら」
File8「WEDDING」
第4巻 ISBN 4063140997
File9 (サブタイトル無し)
第5巻 ISBN 406314108X
File10「再戦」
File11「転落」
File12「無効」
第6巻 ISBN 4063141152
File13「雪の血族」
第7巻 ISBN 406314125X
File14「スリルandリアル」
File15「-10℃の証人」
第8巻 ISBN 4063141330
File16「Shanghai'Dream 」
第9巻 ISBN 4063141438
File17「刺青のサンタクロース」
File18「四月の血」
第10巻 ISBN 4063141489
File19「HUSH(もみ消し)」
第11巻 ISBN 4063141616
File20「Mother of Crime」
第12巻 ISBN 4063141683
File21「Don't Cry」
File22「KIDS」
第13巻 ISBN 4063141721
File23「Focus」
第14巻 ISBN 4063141810
File24「パートナー」
第15巻 ISBN 4063141888
File25「無期限緊張状態の時間」
第16巻 ISBN 4063141926
File26「CRASH」
第17巻 ISBN 4063142124
File27「謝肉祭」
第18巻 ISBN 4063142272/第19巻 ISBN 4063142280
LastFile「LIFE」

脚注

また文庫版第1巻には「モーニング」掲載の読み切り版が「the lost file」として収録された。

小説

2000年に講談社ノベルスから『D.O.A地雷震』のタイトルで出版された。著者は新田隆男。内容は小説版オリジナルで、表紙イラストと口絵を高橋ツトムが描いている。(ISBN 4061821164)

なおこの本は『多重人格探偵サイコ』のノベルス版『多重人格探偵サイコ―雨宮一彦の帰還』(大塚英志著、講談社ノベルス)と同時に発売されており、こちらも高橋ツトムが表紙イラストと口絵を描いている。