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大阪豆ゴハン/サラ・イイネス

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著者: サラ・イイネス
巻数: 6巻

サラ・イイネスの新刊
大阪豆ゴハンの新刊

最新刊『大阪豆ゴハン 6


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社漫画文庫


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

asariyositotter RT @legacyimpreza: まんがサイエンス、宇宙家族カールビンソン、究極超人あ~る、戦え軍人くん、大阪豆ゴハン、ガッデム、逮捕しちゃうぞ、あずまんが大王、けいおん!、プラモ狂四郎 #好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚
asariyositotter RT @bunta_wenduo: 久正人「ジャバウォッキー」 あさりよしとお「HAL」 サラ•イイネス「水色生活」「大阪豆ゴハン」 TAGRO「宇宙賃貸サルガッ荘」 #周りに読んでいるひとがいないけど好きな漫画

大阪豆ゴハンの既刊

名前発売年月
大阪豆ゴハン 1 2002-12
大阪豆ゴハン 2 2003-01
大阪豆ゴハン 3 2003-02
大阪豆ゴハン 4 2007-04
大阪豆ゴハン 5 2007-04
大阪豆ゴハン 6 2007-04

大阪豆ゴハン』(おおさかまめごはん)は、サラ・イイネス(現在はサライネス)の漫画作品。講談社のモーニングに1992年24号から1998年30号まで(休載等を除く)連載されていた。全265話。

概要

主に大阪市内を舞台に、登場人物たちを中心として日常生活やそれらに纏わる話が描かれている。

ほとんどの話が1話読み切りとなっており、作者による第三者的視点からの内容説明や、登場人物たちへの大阪弁風のツッコミも併せて描く独特のスタイルをとっている。基本的に文字はすべて作者の手書きである各話の冒頭にある話の題名にのみフォントを使用している。。また、スクリーントーンも使用されていない。時折、人物説明や作者の趣味であるラリーについてなどのイラストが漫画の欄外に描かれていることもある。

コミックについて

モーニングKC版が絶版になってから講談社漫画文庫から再び出版はされたが、3巻まで刊行され発刊が中断となっていた単行本の項目に詳しいが、漫画文庫版3巻は2003年に出版。。その後、4年の歳月を経てから続刊の4 - 6巻が発刊されるという、メジャー誌で7年に渡って掲載されていた漫画としては異色の展開をたどって出版されている講談社漫画文庫刊行ではあるが、初版の4巻と6巻の巻末には作者の書き下ろしで、アデランスの漫画風広告が掲載されている点でも異色である。。4巻の巻末には1 - 3巻の復刊について作者の書き下ろしで告知のイラストが描かれているにもかかわらず、1 - 3巻も刷数が少ないため2007年9月の時点で3刷である。4巻の初版が出版された2007年4月当時は出版元である講談社にも在庫はなく、増刷予定も不明となっている時期があったその後2007年8月に1 - 3巻の第3刷が増刷された。

登場人物

安村家在住の人々

古い数寄屋造りの屋敷で生活している。父と母は、古い屋敷の管理が面倒、という理由で近くのマンションに越してしまった。

湯葉 勧三郎(ゆは かんざぶろう)
大阪市中央区にある設計会社に勤務する建築士。会社での役職はチーフである。作中では大阪弁を話しているが北陸出身。連載初期の時点で妻の加奈子と結婚して約1年という設定となっている。趣味は学生時代から続けているラグビーで、それが縁で妻と知り合っている。
名前や外見のモデルはラリードライバーのユハ・カンクネン。愛車はランチア・デルタと不動となっているルノー5ターボⅡ。
湯葉 加奈子(ゆは かなこ)
旧姓は安村。安村姉弟の長女で、離婚歴が一回あり夫の勧三郎とは再婚である。四人姉弟の長女という立場から、幼い頃から弟妹の面倒を見ていただけあり、家事も得意でしっかりしている。連載終盤に妊娠が発覚しており、文庫版6巻の番外編では息子の真澄が誕生している。
安村 美奈子(やすむら みなこ)
安村姉弟の次女。主にアパレル関係の店舗のディスプレイの仕事をしている。手芸や洋服の仕立てから大工仕事までこなすなど、かなり器用である。また、高所恐怖症である。かつて結婚詐欺に遭った経験から長らく男性不信であったが、連載終盤にはしばしば大清水との恋愛話が登場しており、作中では美奈子本人も憎からず思っていたことが覗える。文庫版5・6巻の番外編では大清水と結婚して式を挙げている。
安村 菜奈子(やすむら ななこ)
安村姉弟の三女。元ダートトライアルの選手で、現在はレーシングチームのマネージャーを勤めている。
安村 松林(やすむら しょうりん)
安村姉弟の末っ子で長男。芸大に通っておりバイオリンを専攻している。基本的にものぐさでボーッとしており、そのエピソードは枚挙に暇がない。顔自体は加奈子に似ているが、彼しかできない菱形(◇)の口がトレードマークとなっている。好物はイカゲソの天ぷらで、愛車はヤマハ・TZRとベスパ。
外見のモデルはF1ドライバーのゲルハルト・ベルガーの若い頃である。

勧三郎の友人・同僚

大清水 龍太郎(おおしみず りゅうたろう)
勧三郎の大学以来の友人。資産家の息子で、美術商。家を出ていた時代は板前をしていたこともあり料理は得意。結婚して1年ほどで妻に6000万円近い額を遣われたために離婚をした経験があり、やや女性不信気味である。連載当初は、美奈子を気が強いと評し、勧三郎の妻の妹というスタンスで接していたが、途中から女性を見る目に変化しており、しばしばプレゼントや出張先の海外から手紙を送るなどのアプローチをしていた。文庫版5・6巻の番外編で美奈子と結婚して式を挙げている。
外見のモデルはラリードライバーのヘンリ・トイボネン

沢田 研三(さわだ けんぞう)
勧三郎の部下。田舎育ちで、ゴキブリやクモなど昆虫、小動物を持つことに抵抗が無く、捕まえるのも上手い。ラテン系のハッキリした目鼻立ちで、普通サイズの顔に大作りなパーツが詰まって見えるため、作者は「徳用顔」という呼び名を与えて説明しているが、同僚からその名で呼ばれている場面はない。
外見のモデルはラリードライバーのカルロス・サインツ。
岩橋 ヘルムト 正夫(いわはし へるむと まさお)
勧三郎の部下。父が日本人、母がドイツ人というハーフである。端正な外国風の顔をしているが、生まれも育ちも大阪で、コテコテの大阪弁を使う。仲間にはよく「イワハッサン」と呼ばれている。仕事は優秀で、四カ国語を話すことが出来る。作中では外国人っぽさを強調して「ヘルムト岩橋」という書き方がしてある場合が多い。
茂谷 繁(しげたに しげる)
勧三郎の部下。女性と仲良くなるのが上手く、女好きである。仕事の出来ることと女癖の悪さは同僚も認めるところである。離婚歴2回。
モデルはカルロス・サインツのコ・ドライバーを約15年勤めていたルイス・モヤ。
徳田 則夫(とくだ のりお)
勧三郎の部下。既婚で息子が一人いる。他に家族としては徳田の父が登場している。フランス、イタリア在住歴のある帰国子女である。かなり薄くなった髪と眼鏡が特徴で、趣味は昆虫採集。
外見のモデルはラリードライバーのディディエ・オリオール。
久世(くぜ)
勧三郎の部署に来た新入社員。他部署からも自分の部署においても優秀な新人という評価は得ているが、少々ずれたところがあり、それに纏わるエピソードは作中にもしばし登場している。収集癖があり、古い看板やプラモデル、化石などを大量にコレクションしていた。
外見のモデルはラリードライバーのコリン・マクレー。

美奈子の友人・同僚

吉備巻 入鹿(きびまき いるか)
美奈子の10年来の友人であり、同僚。子供服のディスプレイで賞をもらった経歴がある。身長が190cmもある男性だが、女性のような顔立ちをしている上にヒゲも生えておらず、女性言葉を使い仕草も女の子っぽい。このため、同僚や上司からはほぼ女性のような存在として認識されている。作中では仕事やプライベートでしばしば美奈子と一緒になっており、同じ部屋に泊まっている場面もあるが、当人達もお互いが異性であるという認識は乏しい。本人はニューハーフやオカマに見られることに憤慨し、普通の男性であると主張しているシーンもあるが、一方で大清水や湯葉のことを好みのタイプと発言しており、女性と男性の感性が同居したキャラクターとして描かれている。

名前の由来は、マルク・アレンのコ・ドライバーであるイルッカ・キビマキより。

その他

高畑 真子(たかはた まこ)
加奈子の古くからの友人。美奈子と仕事上の付き合いもある。霊感が強く、普通の人が見えない様々なものが見える。具体的には不明だが外国と日本を行き来する職業に就いており、副職で占いをしている。
岡崎 徹(おかざき とおる)
松林の幼稚園児時代からの友人で、バイク仲間でもある。実家は寺で、本人も学生ながら得度をしており、住職である祖父と共に、早くに亡くなった父に代わってお坊さんとして働いている。
外見のモデルはF1ドライバーのアイルトン・セナ。愛車はホンダ・NSR。

単行本

ワイドKCコミックス 全12巻(現在絶版)

  • 1巻(1993年4月23日第1刷発行) ISBN 4-06-360447-0
  • 2巻(1993年10月23日第1刷発行) ISBN 4-06-176702-X
  • 3巻(1994年5月23日第1刷発行) ISBN 4-06-176731-3
  • 4巻(1994年11月22日第1刷発行) ISBN 4-06-176750-X
  • 5巻(1995年6月23日第1刷発行) ISBN 4-06-176768-2
  • 6巻(1995年12月18日第1刷発行) ISBN 4-06-176788-7
  • 7巻(1996年7月23日第1刷発行) ISBN 4-06-337303-7
  • 8巻(1997年1月23日第1刷発行) ISBN 4-06-337322-3
  • 9巻(1997年8月22日第1刷発行) ISBN 4-06-337338-X
  • 10巻(1998年4月23日第1刷発行) ISBN 4-06-337359-2
  • 11巻(1998年8月21日第1刷発行) ISBN 4-06-337368-1
  • 12巻(1998年9月22日第1刷発行) ISBN 4-06-337373-8

講談社漫画文庫 全6巻

  • 1巻(2002年12月12日第1刷発行) ISBN 4-06-360447-0
  • 2巻(2003年1月10日第1刷発行) ISBN 4-06-360448-9
  • 3巻(2003年2月8日第1刷発行) ISBN 4-06-360449-7
  • 4巻(2007年4月19日第1刷発行) ISBN 978-4-06-370451-8
  • 5巻(2007年4月19日第1刷発行) ISBN 978-4-06-370452-5
  • 6巻(2007年4月19日第1刷発行) ISBN 978-4-06-370453-2

脚注