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天地を喰らう/本宮ひろ志

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著者: 本宮ひろ志
巻数: 3巻

本宮ひろ志の新刊
天地を喰らうの新刊

最新刊『天地を喰らう 3


出版社: 集英社
シリーズ: 集英社文庫コミック版


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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moeharu 天地を喰らうのゲームは面白いけど原作漫画は打ち切りエンド。
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天地を喰らうの既刊

名前発売年月
天地を喰らう 1 1996-07
天地を喰らう 2 1996-07
天地を喰らう 3 1996-09

天地を喰らう』(てんちをくらう)は、本宮ひろ志の漫画。『三国志演義』を元にしているが、天界や魔界などが登場するなどオリジナルストーリーに近い内容になっている。未完。

特色

  • 天界・魔界・地獄界が存在する。この点では『水滸伝』、『西遊記』、『封神演義』に近い。
  • 天界を率いる竜王の娘が若返るための儀式として、地上の人間と定期的に交わっている。交わった男は何でも望みを叶える事ができる。それによって曹操は天下を、孔明は知識を、劉備は肝っ玉を得る。なお、曹操と劉備は同一の竜神…竜王の娘・嵐(らん)と交わったが、実は劉備は天女とは交わっていなかった。
  • 劉備が退治した黄巾賊首領張角の正体は「魔界の王」幻鐘(げんしょう)大王であり、その死体を108に分割したものが108の魔星となり、108人に降り戦乱の元凶となる。劉備・曹操にも落ち、劉備以外は魔性の虜になる。
  • 天界の竜王をも従える「全宇宙の支配者」王皇大帝が戦乱に怒り、物事の森羅万象を収めるための儀式「封禅の儀」を行う所で、話は終わる。
劉備一派について
  • 劉備と諸葛亮がほぼ同い年。
  • 初登場時の劉備はセコい小悪党の少年であり、呑邪鬼の肝臓を食う事で、「肝っ玉」を身につけ、三国志漫画でもおなじみの大人物の青年となる。
  • 関羽が(実年齢の設定は無いが作画上は)劉備より年上。張飛は隻眼。3人が義兄弟になった時に劉備が長兄となったのは、その貫禄(肝っ玉)によるものである。また肝っ玉を身に付けた劉備は、関羽・張飛に匹敵あるいは上回る武力を持っている。
  • 趙雲は、先に諸葛亮と知り合い、彼と共に劉備のもとへと馳せ参じる。
  • 劉備の部下としてオリジナルキャラクターが登場する。火薬を扱う火虎、山賊の宋兄弟、海賊の周超・王貴・揚謹など、個性的かつ勇猛な人物ぞろい。
  • 董卓に対する連合軍が解散したのち、劉備はすぐに荊州の劉表の元に身を寄せている。
他勢力について
  • 曹操は、当初は劉備と対を成す人物として描かれるが、物語が進むに連れて他の群雄と一緒くたに扱われていく。董卓軍との戦いでは存在感を保っていたが、終盤になると他の群雄と同様「人民の苦しみを省みない権力者」として描かれる。
  • 呂布と貂蝉は、丁原の妹と絹商人との間に産まれた実の兄妹。また、漢人と西洋人種の混血児でもあり、西洋人種風に描かれている。貂蝉の謀略は我欲によるものであり、呂布はその謀略を恐れながらもそれに従う立場となっている。丁原を裏切り、さらには董卓を裏切り、漢の宮廷を掌握する。以後は欲が出てきたのか、天子の位を欲し、逆に貂蝉を驚愕させる。
  • 劉協(献帝)は即位前に呂布と出会い、恩を受ける。それゆえ、呂布が董卓を抹殺した直後に「呂布こそ余の宝」と宣言し、宮廷掌握を手助けする。
  • 孫堅が虎牢関の戦いで戦死し、孫策が早い段階で後を継いでいる。また、連合軍解散後は袁術に従属せず、むしろ兵糧を差し止めた怨みで戦端を開く。
  • 周瑜が孫堅から「甥」と呼ばれているが、実際に血縁があるのか、親同士が義兄弟なのかは不明。
  • 虎牢関の戦い後、曹操軍が董卓軍に追撃をかけていない。

備考

連載は劉備が国を興す前に短期間で打ち切られ、三国志らしい展開にはならなかった。 単行本の7巻(最終巻)巻末のあとがきで、「ジャンプのアンケートではかなり低かったので連載は終了してしまったが、愛着がある作品だった」と本宮ひろ志本人が語っている。尚、コミックGON!創刊号(ミリオン出版)で当時の週刊少年ジャンプ各号のアンケート結果が公開されており、それを見る限りでは本作はアンケート人気の上位を維持し続けていた事が判明している。なお、本宮ひろ志が自ら語る所によると、彼は連載を途中で投げてやめてしまう癖があるとの事である(本宮の半ノンフィクション作品であるやぶれかぶれにおいての、作中の人物としての西村繁男の台詞より)。

後にカプコンから、これを元にしたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームを発売したり、アーケードゲームが稼動してヒットした。もっとも本宮がキャラクターデザインをしている点を除けば、漫画版との関連性はほとんど無い。

上記のカプコンが発表したゲーム版がアジア圏ではかなり人気を博し、台湾ではファミコン版を基に勝手に作られた未認可のゲーム続編がいくつも存在している。しかし本宮ひろ志のキャラクターまでは引き継かず、三国志を題材にした同名の作品の印象が強くなり、その中でも『呑食天地』(現地向けの直訳タイトル)シリーズはオンラインゲーム化までされ 未公認作品としての域を越えた存在になってしまった。なおアーケード版『天地を喰らう2・赤壁の戦い』のアジア向けタイトル名は『三国志2』である。

セガのオンライントレーディングカードアーケードゲーム三国志大戦において、同作品中の劉備・関羽・張飛が「レジェンドカード」として登場している。さらにVer2.1で諸葛亮・趙雲・呂布・馬超(原作未登場の馬超は新規に書き下ろされている)が追加された。

ゲーム

パソコン版はウィンキーソフト、PCエンジン版はNECアベニュー、パチスロはロデオ、それ以外の作品はカプコンが制作・販売。 尚、カプコン製作のゲームは、原作に登場する天上界、魔界のキャラクターは登場しない。

パソコン(PC88/X1)

天地を喰らう(パソコン)
ロールプレイングゲーム。劉備たち武将を動かして、原作に登場する魔界の怪物を退治する。

ファミコン

天地を喰らう (ファミリーコンピュータ)
ロールプレイングゲーム第1作。HPが兵士数になっており、減少に伴い相手に与えるダメージも減るのが特徴。
天地を喰らうII 諸葛孔明伝
ロールプレイングゲーム第2作。

スーパーファミコン

天地を喰らう 三国志群雄伝
シミュレーションゲーム。

ゲームボーイ

天地を喰らう (ゲームボーイ)
ロールプレイングゲーム

アーケード

天地を喰らう (アーケードゲーム)
アクションゲーム第1作。2人同時プレイ可。プレイヤーは劉備、関羽、張飛、趙雲から選択。馬に乗って左右攻撃ボタン、計略ボタンを駆使して戦う。黄巾賊の乱から始まり、董卓打倒までのストーリー。
天地を喰らう2・赤壁の戦い
アクションゲーム第2作。ファイナルファイトタイプの横スクロールベルトアクション。プレイヤーは関羽、張飛、趙雲、黄忠、魏延から選択。

PCエンジン SUPER CD-ROM²

天地を喰らう (PCエンジン)
アーケード版第1作の移植版。1人プレイ専用で、キャラが小さくなり、計略がなくなってメガクラッシュになっているなどスケールダウンしている。

パチスロ

天地を喰らう(パチスロ)
ロデオが展開しているパチスロ「本宮ひろ志」シリーズで初の3DCGを駆使した演出が特徴的。また、天上界の天女などの原作のキャラも登場。