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天才柳沢教授の生活傑作集/山下和美

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著者: 山下和美
巻数: 2巻

山下和美の新刊
天才柳沢教授の生活傑作集の新刊

最新刊『天才柳沢教授の生活傑作集 2


出版社: 講談社
シリーズ: モーニングKCDX


天才柳沢教授の生活傑作集の既刊

名前発売年月
天才柳沢教授の生活傑作集 1 1998-10
天才柳沢教授の生活傑作集 2 1999-04

天才柳沢教授の生活』(てんさいやなぎさわきょうじゅのせいかつ)は、山下和美の漫画作品、およびそれを題材にしたテレビドラマ。

概要

天才柳沢教授の生活

一話読みきり形式で講談社「モーニング」に1988年7号より連載。不定期連載が続いていたが、2006年41号(9月21日号、9月7日発売)より月1回の定期連載になった。2002年にはフジテレビ系でドラマ化もされた。

"毎日5時半起床9時就寝"と規則正しく暮らし、世のルールを遵守しつつ、我が道をゆくY大学経済学部の柳沢教授の日常と、それに関わりまたは巻き込まれていく家族や友人・知人、通りすがりの人々との心の機微などをユニークに捉えている。柳沢教授のモデルは、原作者の父である古瀬大六教授(小樽商科大学定年退官)である。

一つ一つの事象を教授のやり方で論理的に考察していく過程は、シリアスともユーモアとも見られる部分がある。

初期の傾向は、常人離れした規則正しさの柳沢教授の日常をユーモラスに書いたものが多数だったが、5巻あたりから、段々と教授の持つ人間性を活かしたヒューマンドラマの作品傾向が強くなった。2003年、第27回(平成15年度)講談社漫画賞一般部門受賞。なお、舞台となるY大学のモデルは横浜国立大学と言われている。

なお、漫画作品中には柳沢教授が自宅から相鉄希望ヶ丘駅へと向かうシーンがある。これは当時作者が駅の近辺に住んでいたためである。

天才柳沢教授の冒険

毎晩9時に就寝するという柳沢教授の夢の中の話。現実の枠組みを越えたシチュエーションで、教授がどの様に振舞うかが面白みのひとつになっている。

商品情報

書籍

天才柳沢教授の生活
講談社コミックス
  1. 第1巻 ISBN 4063000583
  2. 第2巻 ISBN 406300080X
  3. 第3巻 ISBN 4063000915
  4. 第4巻 ISBN 4063001040
以下、第28巻(2009/9/23発行)まで発売。
講談社漫画文庫
  1. 第1巻 ISBN 4063600416
  2. 第2巻 ISBN 4063600424
  3. 第3巻 ISBN 4063600572
  4. 第4巻 ISBN 4063600580
以下、第12巻まで発売
天才柳沢教授の冒険
  1. 第1巻 ISBN 4063001776

漫画

登場人物

柳沢良則(やなぎさわ よしのり)
本作の主人公。Y大学経済学部教授。
老いてもなおあらゆることへの探求心を失わない、ハングリー精神に富んだ人物。見えているのかと言われるほどの切れ目が特徴(若い頃はまだ眼球が見えていたが、現在は目をつぶっているようにしか見えない)。常に考え事をしており、自問自答を繰り返す様は周りから理解を得られない場合もあるが、反面興味を持たれることも多い。「経済というものは人と人が交流する事で成り立っている」という考えから、疑問を持ったら他人に話しかける事も多く、人脈は非常に広い(女子高生・ヤクザ・マフィア・ハリウッド俳優・外国人歌手など)。現在判明しているだけで英語(普段はキングズイングリッシュで、アイダホ訛りなどの変化を加える事もできる)、フランス語(教授が大学生の時、フランス語を習っていたエピソードがある)、ドイツ語(ドイツ人のチェロ演奏家の通訳をしたことがある)やイタリア語(イタリアンマフィアの旧友と話した事がある)、モンゴル語(モンゴルへ旅行へ行ったときは普通に話していた)を話す事もできる。また完璧な東北弁を話す。
性格は物腰柔らかい柔和な性格であるが、理を曲げず人道に逆らう行為は語調は変えないが憤慨を示すこともある。また脅迫や暴力には一切屈しない。正確な生活サイクルを持ち、21:00になるとたとえそこが騒がしいディスコでも眠りに落ちる。また横断歩道以外は絶対に渡らない、道は直角に曲がる、たとえ相手がヤクザでも迷惑な行為をしていたら注意をする、など規則に厳格。
趣味は読書。彼の書斎の棚には無数の本が並べてあるが、入りきれず収納場所に困っている。また基本的に嫌いなことはなく、カメラやパソコンなど何にでも挑戦する。
幼少時代から類稀な才能を持ち、あらゆる分野の知識と高い理解力を持っていたが、人の感情に興味を持つことがない冷めた子供だった。しかし若い頃(終戦直後)の経験から人の心にも強い興味を持ち始める。ちなみに妻とはお見合いで結婚した。父、柳沢康則は英文学者。
モデルとなっていた作者の父親が、前立腺癌のため闘病生活を経て亡くなったことが作者のホームページにより明らかになった(山下プロ日記より)。軍隊生活においても定時に就寝するなど、かなり忠実なモデルであったようであり、その特異な行動から、戦記ものなどにも名前が出てくるという(「天才柳沢教授の癒セラピィ」)。
柳沢正子
良則の妻。主婦。
夫とは違い一般的な感性を持つ主婦。
柳沢世津子
柳沢家の四女。Y大学の学生。
恩田ヒロミツ
Y大学経済学部の学生。世津子の彼氏。
大学でバンドをやっている。性格は優しいが優柔不断な所が欠点。世津子には尻にしかれている。
山口華子
良則の孫。幼稚園児。
祖父である教授を尊敬しており、彼の真似をいつもしている。幼稚園児であるが周りのレベルの低さを嫌がっている。

ドラマ

情報

  • 2002年10月16日~12月11日までフジテレビ系列局で放送。
  • 全9話、平均視聴率9.4%、最高視聴率12.6%
    視聴率低迷の為、全10話の予定であったが9話に削減された。
  • 主題歌 - ゴスペラーズ「星屑の街」
  • 補足:また所属大学名がY大から国際文化大学となっている。ロケーションは立教大学。
  • また、DonDokoDonの山口智充がいることと同時期に「ワンナイR&R」が後番組の「水10!」に移行したことを理由に、相方の平畠啓史、雨上がり決死隊の宮迫博之がゲスト出演することもあった。
  • 当時のフジテレビのドラマでは唯一ハイビジョンで製作された(後にBSフジでハイビジョンで放送された)。

スタッフ

  • 原作:山下和美(講談社刊「週刊モーニング」連載)
  • 脚本:土田英生、藤本有紀
  • 音楽:服部隆之
  • 主題歌「星屑の街」
    • 歌:ゴスペラーズ
    • レーベル:Ki/oon Records
  • プロデュース:和田行、中島久美子
  • 監督:鈴木雅之、西浦正記
  • 製作著作:フジテレビ

主要登場人物

  • 柳沢良則(やなぎさわ よしのり)(松本幸四郎) - 国際文化大学経済学部教授
  • 柳沢正子(やなぎさわ まさこ)(松原智恵子) - 柳沢良則の妻
  • 山口奈津子(やまぐち なつこ)(戸田恵子) - 柳沢家長女
  • 山口幸弘(やまぐち ゆきひろ)(小日向文世) - 奈津子の夫
  • 山口華子(やまぐち はなこ)(三浦透子) - 山口家長女
  • 村田いつ子(むらた いつこ)(川原亜矢子) - 柳沢家次女
  • 村田雅史(むらた まさし)(山口智充(DonDokoDon)) - いつ子の夫
  • 柳沢世津子(やなぎさわ せつこ)(国仲涼子) - 柳沢家三女
  • 恩田ヒロミツ(おんだ ひろみつ)(佐藤隆太) - 世津子の恋人
  • 吉田輝明(よしだ てるあき)(金田明夫) - 国際文化大学経済学部助教授

その他の出演者

  • 国際文化大学の守衛 - ト字たかお(第1~9話)
  • 郵便局員 - 酒井敏也(第1~9話)
  • 高橋さん(7時45分に掃除をしている奥さん) - 宮田早苗(第1~9話)
  • 古本屋店主 - 金替康博(第1~9話)
  • 榎本(空き巣) - 宮迫博之(雨上がり決死隊)(第4話)
  • 田丸要 - ジュディ・オング(第5話)
  • 田丸要の夫(故人) - 石田太郎(第5話)
  • 弁護士 - 宇梶剛士(第5話)
  • “男爵”(国際文化大学学生) - 要潤(第6話)
  • 学生食堂のパート - 磯野貴理(第6話)
  • 牧師 - 平畠啓史(DonDokoDon)(第9話)
  • 恩田シマ子(ヒロミツの母) - 大島蓉子(第9話)

サブタイトル

  1. ノーベル賞は絶対貰えない天才のお話
  2. 家族揃って歌合戦
  3. ランジェリー売り場の眠り姫
  4. 泥棒出現!くずと呼ばないで
  5. 初恋に魅せられて
  6. 嘘つき学生の純情と年上の女
  7. 家出!同棲!!巣立ちの哲学
  8. あきらめないで!のろまなカメに幸あれ
  9. 花嫁の父親です

外部リンク

ko:천재 유교수의 생활