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妖逆門/藤田和日郎 田村光久

共有

著者: 藤田和日郎 田村光久
巻数: 5巻

藤田和日郎の新刊
田村光久の新刊
妖逆門の新刊

最新刊『妖逆門 5


出版社: 小学館
シリーズ: 少年サンデーコミックス


妖逆門の既刊

名前発売年月
妖逆門 1 2006-07
妖逆門 2 2006-10
妖逆門 3 2007-01
妖逆門 4 2007-03
妖逆門 5 2007-05

妖逆門』(ばけぎゃもん)は、週刊少年サンデー2006年13号から2007年16号まで作画田村光久、原案協力藤田和日郎によって連載されていた作品。2006年4月から1年間、テレビ東京系にてアニメ化された。また作品で登場する道具を基にしたカードゲームなども開発されている。

また通常の漫画(原作)連載⇒アニメ化・放映(若しくは逆)のパターンとは異なり、原作もアニメもほぼ同時期に連載・放映開始した。その為設定は多くが共通するが、ストーリーは異なるものとなっている。

作品概要

冒険好きの少年・多聞三志郎は謎の男・フエに「逆日本」という日本にそっくりな所に導かれる。そこで44年に一度行われる、妖怪・逆門が主催する壮大で奇妙なげえむ「妖逆門」が今始まる。

登場人物

ぷれい屋と個魔(漫画版との共通項あり)

多聞 三志郎(たもん さんしろう)
声 - 小林由美子
主人公。赤いキャップがトレードマークの冒険好きの元気な小学生。筋の通らない事や弱いものいじめをする奴に対して怒りを表し、感情をすぐ口に出す。熱意は人一倍。エース撃符は一角・一鬼・焔斬など。華院重馬に「五位の光」と「土砂魚」を奪われていたが、アニメ30話ではいつの間にか戻ってきている。夢は「撃符に封印された妖たちを救うこと、日本中を旅すること」。きみどりが逆門の正体と知り迷っていたが、『きみどりに会って本当の話を聞く』という一応の夢を決めた。(更に「きみどりの笑顔をもう一度見ること」も追加された)ギグ等から「妖逆門の存在を危うくする存在」と言われている(本人は知らない)。最終トーナメントの決勝戦で修と対撃したが、鬼仮面が乱入して修を倒したので、最終的な勝敗は不明(三志郎の勝利となる場合、三志郎が今回の妖逆門の勝者となる)。清からは「オヤムカウイ」を、ミックからは「花朧」を除く全ての撃符を、亜紀からは「刃金」を貰い、以降はそれらも使って対撃している(三志郎が「ロンドンから託された…」と発言していることからロンドンからも撃符を託されていたことが判明。また、44話で「業連武」が登場したことから修の撃符も持っていると考えられるが、経緯は不明)。相生召喚「焔凰」「樹装一鬼」「凱龍」「瞬角」を手に入れた。大抵のぷれい屋は自分にあった属性を見つけそれだけを極めているのに対し、三志郎はすべての属性(五行)を使い、珍しいらしい。一番恐れている人物は母親と唯。妖逆門が大好きで、純粋に楽しんでいる。なお、『三郎』ではなく『三郎』である。48話にて仲間達が帰ってきたため、決勝トーナメントで託された撃符はすべて元の使い手の元へ。光の撃盤から火の兄を召喚し、鬼仮面と対撃。「一緒に遊ぼう」と呼びかけ、和解した。4年後の夏休みにかつての仲間達と再会し、撤去されてしまうきみどりの大木にあいさつをした後、フエと共に旅に出た。漫画版では鬼仮面によって撃符にされてしまうが、外の世界で苦しんでいる仲間たち(清・ロンドン)や撃符妖怪達を助ける為、きみどりの力を借りて『妖』になり、撃符から開放される 。最終話にて妖化した体が耐えられず消えてしまいそうになったが、きみどりの力によって「元気な体でまた冒険したい」という真の願いを叶えてもらった。
不壊(ふえ)
声 - 郷田ほづみ
三志郎を「妖逆門」に誘った個魔(パートナー)。「フエ」と表記される事が多い。全身黒ずくめでグレーの長髪を持つ。三志郎の影から現れる。説教好きで解説好き。しかし面倒くさがりで自主的にはあまり動こうとはしない。体が空っぽで、自分の肉体を取り返す為に逆門に従っている。漫画版とアニメ版では性格がかなり違い、漫画版での一人称は「わたし」で冷たい印象だが、アニメでは「オレ」で性格も飄々としている。アニメ序盤では三志郎を利用しようとしていたが、旅をしていくうちに相棒意識が芽生えた模様。三志郎の良きパートナーとなっている。妖怪城にいる妖怪達から裏切り者と呼ばれる(逆門に協力している為)。三志郎の事を「兄ちゃん」としか呼ばない(12話ではぐれていた三志郎と再び出会えた時に「三志郎」と呼びそうになったが止めたことがある)。鎌鼬兄妹の雷信・かがりとは昔からの知り合い。ウタと過去に因縁がある。名前の意は「コワレズ」。43話では、ねいどが「ワンダーねいどランド」というゲームをしてまで企んでいることが分かったようだったが、それが何なのかは不明(ねいどの影が人形に変わったのと関係があると思われる)。48話にて、逆日本へと戻ってきた他の「個魔」達と再会を果たした。49話で鬼仮面を倒すため、フエが壊れた光の撃盤のかわりに三四郎の撃盤と融合しなければならないと知った事で泣いた三志郎をなぐさめた。そして融合する直前に「またな、三志郎」と言い残し、撃盤に消えていった(「三志郎」と呼んだのはこのときが初めて)。四年後、「全部終わったら一緒に旅に出よう」の約束通りに「姿は見えなくてもずっと一緒」に三志郎と旅に出た。漫画版ではねいどに逆日本を抜け出した罰を受けそうになった三志郎を庇って撃符にされるが、最終話に三志郎の願いを叶えたきみどりの力によって他の妖達と共に撃符から開放され、三志郎にお礼を言った。
日野 亜紀(ひの あき)
声 - ゆかな
妖逆門のぷれい屋の一人で、勝ち気で男勝りな性格。対撃の腕は高い。母親はニュースキャスター、父親は単身赴任中。犬が大の苦手。妖召喚の時の決めポーズでなぜか腰を一回振る。ナゾナゾに三志郎と清が正解したのだが、持っていたやかんが撃符に変わったのをいい事に自分のものにしてしまうなどちゃっかりした面もある。メキラから上位召喚の玉を貰い、「刃金」を手に入れた。最終トーナメントで三志郎と対撃し、回復系撃符1枚という差で三志郎が勝利した。その後三志郎に「刃金」ときみどりへの伝言(「傘ありがとう」)を託し、妖逆門から脱落。夢は大金持ちになり、「自分のため」に働いている両親を仕事から解放し共に過ごすこと。幼い頃、雨の中の公園でひとりぼっちでいた時、亜紀に傘をかざし、優しく笑いかけてくれたきみどりに会い、その際に今の夢を決めた。妖逆門離脱後は、両親が亜紀の気持ちを理解し、「亜紀と一緒にいる時間を増やす」ことを約束している。48話では逆日本の危機を知らせるため(かどうかは不明だが)、かつてのパートナーである「個魔」のハルに誘われ、再び逆日本へ。逆日本へ着くと同時に、三志郎に託していた撃符を再び使うこととなる。げぇむから4年後に子供ブランドのモデルになる。
ハル
声 - 増田ゆき
亜紀を「妖逆門」に誘った個魔。金髪ツインテール。ピンクのミニスカをはいている。フエ以外の個魔は彼女が初登場だった。フエとは知り合いらしい。いつもおっとりしていてとっさの時に反応が出来ない。初登場時にフエと二人で話し込んでいて亜紀(と三志郎)を助けそこねた事がある。優しい性格で、亜紀の努力を認め、励ましている。亜紀のことを『亜紀ちゃん』と呼ぶ。亜紀との別れの際には「泣いちゃだめ。ほら、笑って」と亜紀に優しさを見せ、歌い踊りながら消えていった。(歌ったのは3期ED「ソラミミ妖逆門」)48話にて、再び亜紀の前に姿を現し(その理由は不明であるが、おそらく「きみどり」、或いは「ねいど」が選んだ(意図的か無意識かは定かでないが)ぷれい屋であったため、と思われる)、逆日本へと舞い戻る。この時、他の個魔達とも再会を果たしている。
三枝 敏雄(さえぐさ としお)
声 - 斎賀みつき
通称・ロンドン。漫画版では、通称はイギリスの国旗が描かれたバンダナをしている(アニメ版では赤いバンダナ)という理由で三志郎がつけた(アニメでは自分から名乗っている)。ギターをいつも持ち歩く、COOLが信条のロック好きの少年。自分の音楽に誇りを持っている。父親はクラシック音楽の指揮者、母親は声楽家。それに反抗してロック好きになった。ギター演奏は上手いが、歌は超がつくほどの音痴で、アニメでのライブでは観客であるねいど達が次々に消滅していったほど。三志郎は「魂はこもっているけどすごい音痴」と評していたが、それを治すために妖逆門に参加。漫画版では、目の見えない少年に歌を聞かせるために音痴を治そうとしている。妖召喚の時に撃符にキスをしてから召喚する。妖・三日月の事をクレッセントと呼ぶ事を始め、会話の中で英語を使う事が多い。名前の漢字表記については、アニメでは「敏雄」となっているが漫画版では「敏夫」とされている。性格も『ロック好き』という点を除いては大分違い、アニメでの一人称は『僕』だが漫画版では『俺』となっている。上位召喚が出来る『選ばれしぷれい屋』。上位召還「寒月」相生召還「月光」を手にしている。(三志郎以外では唯一の「相生召喚使い」である)。逆神戸で初めて歌声が披露された。きみどりと会った時に何かを感じ取った(後に、きみどりがロンドンのライブをちゃんと聞いていた初めての観客であることが判明した)。最終トーナメントで三志郎と対撃し、途中までロンドン優勢で進むも「夢」のため立ち上がった三志郎と魂と魂がぶつかり合う全力勝負となり、『寒月vs.焔龍』の上位召喚対決で三志郎に敗北。対撃後、三志郎に「君がいたから今の僕がいる。君が僕の最初の観客だった」というきみどりへの伝言と「Good Luck My ライバル」と言う三志郎への言葉を残し、元の世界へ。そして、「COOLに」ではなく「熱く」ギター演奏をし、観客を熱狂させた。その後ストリートミュージシャンとして本格的に活動を始めたらしくライブを行っていた。マイクが置いてあるのでもしかしたら歌っていた可能性もある。48話では、『表の日本』の怪しい雲行きに何かを感じ、かつてのパートナーであったギグと共に再び逆日本へ。三志郎に託していた撃符、三日月(クレッセント)を再度使い三志郎を妖怪城へ行かせるため仲間と共に夜幢丸の分身である鵺の足止めをする。4年後、まだギター(アンプがついていない)を弾いてはいるが、音痴は治っていない。
ギグ
声 - 黒田崇矢
ロンドンを妖逆門に誘った個魔。ロンドンの歌に魂を感じたらしい。紳士的。40話ではロンドンの別れの際に「私は君の個魔であると同時に、君のファンだった」と告げてシルクハットを外し、一礼して消えていった。48話にて再びロンドンの前へと現れ、共に逆日本へと舞い戻る。この時、フエら他の個魔達とも再会を果たした。
隠岐 清(おき さやか)
声 - 大坂有未佳
遠野の「妖神社」の巫女で、真面目で何事も一生懸命な努力家。優しく、礼儀正しく、面倒見がいい。普段は標準語だが、せっぱつまると九州弁が出てしまう。修のことを気にしており、陰の力に魅せられてしまっていた修に心を痛めていた。上位召喚「オヤウカムイ」「船魂」を手に入れている。最終トーナメントで三志郎と対撃し、勘違いにより一時敵対するも、誤解が解け気持ち新たに対撃再開。「上位召喚に上位召喚を重ねる(船玉をオヤムカウイにする)」で勝利を狙ったが、三志郎の焔龍に破れ、敗北。対撃の最中に、かつてトドロキサマと仲良くなるためにきみどりにお手玉を教えてもらったことを思い出した。対撃後三志郎にオヤムカウイを渡し、妖達の事、きみどりの事、そして修の事を三志郎に任せ、妖逆門から脱落していった。夢は『一緒に暮らし、撃符に変えられてしまった妖を助けること』。漫画版での参加理由は『家に昔からいた妖怪・オマモリ様(座敷童)を探すため』。また着ていた衣装にも違いがあり、アニメ版では最初から「巫女」としての服を着ていたが、漫画版では、逆横浜中華街に於いてのげえむから、自身の『勝負服』として着用したのが最初(それ以前は他のぷれい屋たちと大差ない、普通の服であった)。48話にて、かつてのパートナーであった個魔のナミと再会し、再び逆日本の地へと舞い戻る。と同時に、三志郎に託していた撃符を再度入手し、鵺と戦う。鬼仮面和解後は、無事に妖たちは解放された。4年後、巫女になるための修行は続けているらしい。
ナミ
声 - 越智綾香
清を妖逆門に誘った個魔。清の状況によって的確なアドバイスをする。言い方は厳しく、冷たい感じがするが、優しい一面も持っている。格好は西洋風。髪は青く、身長は他の個魔と比べるとものすごい小さい。アニメ36話では、負けてしまった清を一杯の優しさで包み込み、「ちゃんとしんしゃい、清」と九州弁でなぐさめ、撃盤の消滅と共に消えてしまった。なお漫画版での清の個魔の名は今のところ不明で、格好も大きく違うようだ。48話にて、再び清の前へと現れ、共に逆日本へと舞い戻ることとなった。それと同時に、フエら他の個魔達とも再会を果たしている。
川口 幹春(かわぐち みきはる)
声 - 加藤奈々絵
通称ミック。少し不自然な日本語を使う帰国子女の中学生。女好きでずる賢く、目的の為なら卑怯な手も厭わない。そのため漫画版では多数のぷれい屋から恨みを買っており、常に変装していた。しかし、アニメ第5話で三志郎を利用した挙句裏切り、鳥妖を捕まえたものの結局対撃で三志郎に負けて鳥妖を奪われたり、結局は失敗する事が多く、ドジ。しかし共通の敵が出てきた場合や、自分の過ちに気づいた時などには協力して闘う。アニメ30話では鬼の仮面を被り森の王になり、(一時、鬼仮面と間違えられる)暴挙を犯していたが、三志郎の制裁によって元に戻った。その後は反省し、「立派なぷれい屋になる」と志し新たにしている。いつの間にか上位召喚「刃羽」を手に入れている。ただし上位召喚の珠から作り出したのではなく、道に落ちていた撃符を拾って手に入れた(撃符自身が、ミックに拾われる為にそのように仕掛けたのかもしれない)。意外に妖達からの信頼は厚い。「最終トーナメント」で三志郎と対撃し、「モテるのは真剣な男」と真剣に戦う。この際花朧の上位召喚「花孔雀」を手に入れるが、結局負けてしまった。その後三志郎に全ての撃符を渡し、かつて優しく笑いかけてくれたきみどりの事を任せる。三志郎はどちらも受け取るが、花朧だけはミックに返した。現実世界に戻ったミックの手の中には、花朧が一輪の花になって握られていた。ミックの夢である「モテモテになること」は本命である「愛ちゃん」とつき合う為(愛ちゃんが、つき合う為の条件としてミックに出した)である事が発覚。漫画版では、逆東京げえむの第二回戦で自分が仕掛けた罠にはまってしまった挙句、三志郎が出した一鬼に変装を見抜かれ、一鬼が自分を恨んでいることから命の危険を感じ、怖がってリタイアする。その後『表の日本』の怪しい雲行きに、何かを感じ、かつてのパートナーである「デコ」と再会し、再び逆日本へと舞い戻る。と同時に、三志郎に託していた撃符を再度入手している。4年後、ダサカワ系アイドルとして、芸能界デビュー。女の子にもちゃんとモテていた。
デコ
声 - 川原慶久
ミックを妖逆門に誘った個魔。緑髪で鼻が赤い。ずる賢い感じがする。悪徳商人のような物言いをする。ミックを「ダンナ」と呼んでいる。ミックとは友達のような関係で、ミックとつるんでずるい事をしている。37話ではミックに罠を仕掛ける事を勧めるが、ミックがマジで対撃しているところを見て感動していた。しかしその対撃の途中で落ち込んでいるミックを「ミックさんはミックさんらしいのが一番」と励ました。そして、ミックと別れる時には泣いてしまっていた。48話にて、再びミックの元へと現れ、共に逆日本へと舞い戻る。この時、フエら他の個魔達とも再会を果たしている。
里村 修(さとむら しゅう)
声 - 保村真
頭が良く自信家で高慢な物言いをする。口癖は「古人曰く〜」。完璧である事にこだわるが、唯一の弱点は泳げない事(トラウマのせいで水が怖いらしく、その上血も苦手らしい)。また人付き合いが苦手なようだ。父は病院の院長で完璧主義者。漫画版では祖父に完璧であるよう躾けられている。ロンドンとはソリが合わない。ねいどが出した「すぐ熱くなってプンプン怒るのに、人をなごませる物はなぁに?」というクイズの答えに、落ち込んでいた自分を厳しく叱り、優しくさとしてくれた清を思い浮かべて赤くなっていたことがある(修が最終的に導き出した答えは「富士山」だったが、本当の答えは「やかん」だった)。くらぎに対して興味を示した事をきっかけに、陰の力に魅入られていった。人に助けられるのが大嫌いで、助けられても素直になれない。三志郎や清の「妖は友達」という考えを、真向から否定している。「誰かに助けられているようでは強くなれない」と考え、「誰の助けも借りないで強くなる」と誓っている。元々明るく活発な子供(優等生ではあった)だったが、川を無理に渡ろうとして流され、岩にぶつかりかけるのを愛犬・ゼロが庇い死んでしまう。以来「命を張って守ってくれたゼロのためにもこれまで以上に立派で完璧な人間を目指さなくては」と一種の強迫観念を抱いていた。更に事故のトラウマから水恐怖症になり、それを悩んでいた時にムガが現れ妖逆門に参加する事になった。一度陰の力を手に入れるが操ることができず、「陰の力を手に入れたい」と鬼仮面達と一緒に去っていく。その後最終トーナメントに出場、決勝戦で三志郎と対撃を行った。修は「一番になるためなら何を犠牲にしてもかまわない」と、攻撃したが、三志郎が全力で戦い倒れるの見て、「今の三志郎を倒しても自分が目指す勝利は得られない」と三志郎に回復するよう仕向けた。しかし鬼仮面が乱入し、ムガがその攻撃を受け止めた。それを見た修は鬼仮面に対して「自分が目指す本当の戦いとは自分自身への終わりなき挑戦、そして自分を乗り越えること」だと自分の力で仮面を壊すも、結局川に落ちてしまい、そのままムガと笑顔でお礼を言って元の世界に戻っていった。その後、プールに行って泳ぐ練習をし、水への恐怖に打ち勝ち泳げるようになった。その後かなり長い距離を泳げるようになったらしく、コースの端まで泳ぎきっていたが、プールから見える『表の日本』の怪しい雲行きに、何かを感じたようだ。48話にて、再び現れたムガと会話し、『再び多くのぷれい屋達の力が必要な事態が起こっている』ことを悟る。すぐさま逆日本へと舞い戻り、かつて自分が使っていた「土属性の妖」を託していた三志郎から入手する(妖自らが元の持ち主が逆日本に再び舞い戻ったのを察知して、還っていった可能性も)。鬼仮面和解後は皆と仲良く遊んでいる。4年間の間に苦手な水泳を克服。全国大会2位にまでなる。
ムガ
声 - 上別府仁資
修を妖逆門に誘った個魔。格好も言葉も中国もしくは奈良時代の武人風。必要な事はある程度話すが、後は「修殿がそれを望むなら私はついていくだけ」などと、自己主張はあまりせず、修を止める事もない。しかし、41話では鬼仮面に倒されそうになった修を守り、最後に「今の修殿が一番でございます」といって、笑顔で消えていった。修は「役に立たない」と言っていたが、41話の別れのシーンでは笑顔でお礼を言っていた。消える間際に修の飼い犬「ゼロ」の生まれ変わりか何かであるような描写がされたが、解釈は視聴者に委ねられる形である。48話にて、再び修の前へと現れ、共に逆日本へと舞い戻る。この時、フエら他の個魔達とも再会を果たしている。

華院一族

  • 撃符妖怪を危険なものとして排除しようとしている一族。アニメ28話では華院家らしき人物が妖を封印しようとしていた。五位の光や土砂魚が三志郎の下に戻っていたり、刃羽がミックの手に渡っているのを見ると、重馬が盗った撃符は持ち主の下に戻り、他の撃符も開放されたようだ。
  • ただ『華院一族』に関しては未だに謎が多く、「撃符狩り」を生業としているならば、ずっと「げぇむ」に参加していなくてはならず、一体何年前からこの「げぇむ」に参加しているのかは不明。また「個魔」も確認できず、記憶も失っていない事から、この「げぇむ」の中でも『イレギュラー』な存在と言える。その謎が解明される日は来るのか…?
  • なお48話にて、華院家全員の現在の様子が一瞬映し出され、要と甍が無事であったことが確認できる。また、物語後半でも無関係ではないことが証明された。しかし、未だにその『華院家』のある所がどこなのか特定できていない。
  • 50話において、華院家のある所が『表の日本』であり、かつ他の『元ぷれい屋』であった子供たちと力を合わせ、夜幢丸による表の日本への「侵食」を阻止していた。なお、この時点においても詳細な設定は不明。
華院 重馬(かいん しげま)
声 - 岩田光央
華院家当主。強欲で撃符に対する執着は並ではない。三志郎の焔斬を欲しがっている。末っ子のミツキを溺愛していた。三志郎とのラストバトルでは、コレクションしている膨大な枚数の撃符で苦しめ優位に立つが、上位召喚・『焔龍』が誕生し追い込められ、切り札として自ら召喚した陰の妖・『くらぎ』に取り込まれてしまう。三志郎・正人・仲間(ライバル)達の活躍により、無事に『くらぎ』から解放された後は反省して改心した模様。48話にて、雲行きの怪しさに何かを感じていた模様。
華院 要(かいん かなめ)
声 - 矢部雅史
三志郎を陥れ、焔斬を手に入れようとする。アニメ25話で底に落ちてから消息不明であったが、48話にて重馬と同じく、怪しい雲行きに何かを感じていた模様。
華院 甍(かいん いらか)
声 - 岡部涼音
同じく、焔斬を奪う為、三志郎と敵対する。要と同じく消息不明であったが、上に同じく48話にて再登場し、怪しい雲行きに何かを感じていたようだ。口数が少ない。
華院 ミツキ
声 - 皆川純子
三志郎と仲が良くなった、華院家の末っ子。眼鏡をかけた年下の美少年。重馬を慕い、兄の為に強くなろうと努力している。鬼仮面に負けた経験がある(オープニングにてその一部が垣間見える)。三志郎に影響を受け、妖に対する価値観が変わりつつあるが、重馬の怒りを買ってしまう。様子が変わってしまった兄を救う為に三志郎に上位召喚の珠を託す。重馬が解放されたあと和解した。48話にて再登場し、怪しい雲行きに何かを感じていたようだ。
黒衣の男(こくいのおとこ)
声 - 一馬芳和(A)、山田敦史(B)、保坂薫(C)
華院一族の式。法衣姿で錫杖を持つ男の集団。黒逆柱から力を貰って、黒ずくめで一つ目の巨人になる。
黒逆柱(くろさかばしら)
華院一族の式。四方に結界を作る能力を持つ。自らを倒そうとする敵には、紙吹雪を放つ。

妖逆門に関する者

大木
長い時の中で意思や人間を超えた力を持つようになった木。きみどりやねいどを作り出した。きみどりやねいどにはそれぞれに大木の良心・悪心がこめられている(その為、ねいどときみどりは「二人で一人」という関係が成り立っており、ねいどがきみどりの中に入る事も出来る)。妖逆門優勝者の願いを叶えるたびに葉を黒く染め、そこから滴り落ちた雫に触れた正人の欲望を増幅させた。妖逆門終了後は表の世界の葉が枯れかかっていた(力を使い果たしたか、妖逆門内では時が止まっていた可能性がある)。4年後に危険と判断され撤去されたが。残された根元からは、新たな歴史と新たな『げぇむ』の始まりを告げる、一つの『芽』が育っていた。
きみどり
声 - 福原香織
赤い傘に黄緑のカッパを着た紫色の髪の少女。三志郎以外には見えない筈の不壊の事が見える。三志郎を陰ながら助ける事も。「きみどり」と言う名前はアニメ第12話で三志郎が黄緑色のカッパを着ていた事から付けた名前で本名不明(元々、定まった名前は存在しなかったと思われる)。だが、なぜか鬼仮面とねいども使っていた。逆日本で雨が降るといつも現れる。人間と妖怪を結ぶ役割を持つ、大木の化身。人と妖怪の戦いを経て作られた二種族間の溝に心を痛めている。子供たちと遊びたいという願いから妖逆門を考案した「逆門」の一人。しかし正人(正確には、『蓄積された子供たちの欲望』)によって、今まで平穏だったげぇむを変えられてしまった。過去に一部ぷれい屋に会いに行っている。妖だからという理由で人間に受け入れてもらえなかったために、妖を少なからず怨んでいる。その後ねいどに嵌められ「妖逆門をやめたい」という「今の本当の願い」を言わされてしまう(ただし、その願いが叶うときみどりやねいどに何かしらの問題が起こるようだ)。42話では、三志郎を応援するが、三志郎を自分を敵だとして怨む妖達の味方であること、きみどりを妖だとして仲間に入れてくれなかった人間であることが理由で完全に心を閉ざしてしまった。だが、ねいどに「皆と一緒に遊びたい」と願い、今までの人の欲望の詰まった雫を越え、鬼仮面を止めようとする。鬼仮面和解後は妖たちを解放し、謝って許してもらえた。その後三志郎にうながされ、開放された妖やロンドン等のぷれい屋たちに「あーそぼっ!」と言った(アニメ版では妖たちはいない)。昔のように断られるかと不安がるきみどりに、みんなが「いいよ!」と笑顔で答えてくれたのでやっと願いが叶ったと嬉しそうに遊んでいた。その後は漫画とアニメで展開が違い、アニメ版では、四年後、大木は三志郎たちが見守る中で撤去されてしまうが、その根元のあった地面には、新たな歴史と新たな『げぇむ』の始まりを告げる、一つの『芽』が芽生えていた(この時、全員の『妖逆門』に関する記憶が失われていないのは、きみどり自身の計らいか、それとも…?)。漫画版では妖化した体に耐えられない三志郎を助けるために力を使いきって消滅してしまい、大木も枯れてしまうが、枯れ木となった大木の根元に新しい芽が芽吹き、最後のシーンで4年後に新たな冒険へ旅立つ前に大木の元を訪れた三志郎の後ろに立ち、元気良く「あーそぼ!」と呼びかけ、物語はそこで終了している。
大木の意思である「きみどり」と「ねいど」を陰と陽に分けるならば、『大木の「陽」』といったところ。
ねいど
声 - 茶風林
げえむの審判兼進行役を務める妖。逆門の使徒。くねくねしながら無茶難題をふっかけるが、なぜか憎めないキャラ。太陽と月、二つの顔を持ち、妖を撃符に変える力を持つ。その強烈な性格とデザインで人気が高い。お姉言葉を使う。性別不明。コスプレ・小ネタが多い。黒ねいどに変身した。きみどりが「夏」と「ひまわり」から考えて作り出した。長らく「黒ねいど」のままであったが、三志郎の妖逆門を楽しむ姿を見て、黒ねいどからねいどに戻った。この時の気分は本人曰く『久々にカラフルな気分』。その後は妖逆門を壊そうとする鬼仮面から離反し、三志郎たちの味方についた。そしてひまわりの花びらと共に、5人の記憶と個魔を戻した。
「きみどり」と「ねいど」を陰と陽に分けるならば、『大木の「陰」』といったところ。
漫画版では黒ねいどにならない。また、きみどりとの接点も薄く、常にげえむの進行役の立場に立っており、げぇむに逆らう妖の粛清も灼銅の鬼仮面ではなく彼(彼女?)が行っていた。
漫画版では妖逆門から離反せず、三志郎を匿った妖怪城を襲撃する。しかし、『三志郎自身がルールに反すること』を行っていなかったため三志郎を粛清はせず、その後もげえむに復帰させた。最後はげえむを終了させそうになった清の抹殺を妨害しようとする三志郎らを止めようとするも、焔斬の分身に威圧され彼らを取り逃がす。
黒ねいど
ぷれい屋がくらぎによって集められ、ねいどの前から居なくなった事によるストレス(?)で全身が黒く染まったねいど。「古きげぇむはもう終わり、新しきげぇむを始める」と、手始めに獄門世界でぷれい屋の再選考を行う。34話では三志郎に攻撃され、花火になり灰となったが、灰が集まってまた登場した(再生能力?)。37話ではサンタクロースのコスプレをして「メリー妖逆門!」といって登場した。この際には対撃ステージも冬風の「樹氷の森」になっていた。40話では対撃ステージのコンサート会場(厳密に言うと、対撃ステージには飛んでおらず、龍の道の交わったところ(ここがコンサート会場だった)で対撃をしている)で増殖して、ロンドンライブの観客になっていたが、ロンドンの音痴な歌声により分身は消え去り、本体もどこかに行っており、対撃が始まってからも最初と最後のみ現れて(この時には「対撃の開始宣言」と「対撃の勝者宣言&終了宣言」を行った)その後はまたどこかへ行ってしまっていた。41話では対撃ステージの三途の川(対撃ステージに飛んだのかどうかは不明)で船に乗って実況&解説をしていた。最終トーナメントでは、顔の表面(表ねいど)で実況を、顔の裏面(裏ねいど)で解説をしている(40話のみ実況&解説はしていない)。42話では三志郎たちを吸い込み、「ワンダーねいどランド」というげぇむを開いた。ねいどが言うには「今まできみどりのためにげぇむをしてきたのだから、最初で最後、最高の自分のためのげぇむをする」らしい。三志郎に代わって妖逆門に参加しようと、ワンダーねいどランドで三志郎のデータを集め、45話で三志郎とは正反対の性質を持つ「黒三志郎」を作り出して三志郎と対撃させたが引き分け。その対撃をも楽しんでいて、「妖逆門が大好きだから、終わらせたくない」という三志郎を見て、自分も楽しかったことに気づき、満足感を持ち、黒ねいどからねいどに戻った。コスプレ、小ネタが多く、黒ねいどになっても続いている。妖達の最後の砦であった「妖怪城」を倒した。
灼銅の鬼仮面(しゃくどう-おにかめん)
声 - 浪川大輔
妖逆門に反する行為を行ったぷれい屋や個魔、妖怪を処断する仮面の男。妖をげぇむの『道具』としか認識していない。冷徹だが自分の予期せぬ事態が起こると感情を高ぶらせる傾向がある。
須貝正人は彼の仮の姿であるが、また、本当の姿とも言える。自ら「妖逆門のすべてを操る究極のぷれい屋」「妖逆門の支配者」と言っている。「ストーリーのクライマックスをもりあげる究極のげぇむを用意する」と言っている。また、きみどりと妖逆門については「きみどりを理解しているのは自分だけ、きみどりを絶対に裏切らないし、ずっと一緒にいる」「妖逆門を守り続ける」と言っている。35話では、ぷれい屋達が最終トーナメントに挑んでいく中、一人だけ高みの見物をしている。41話では最終トーナメント決勝戦中に乱入して修を攻撃し、脱落させた。46話にて、個魔であるウタを取り込み、最凶の『闇』そのものである陰属性妖・『夜幢丸(やどうまる)』を「くらぎ」から上位召喚した(この時にはその衣装も「パワーアップの証」か、大幅に変更されている)。きみどりのために妖逆門を続けていた。三志郎の「一緒に遊ぼう」という呼びかけと、現れたウタの説得で「一緒に遊べる友達が欲しかった」と本当の願いに気づき、和解した。漫画版では「妖を撃符に封じた者」とされている。
当初EDのクレジットではネタバレ防止の為に声優名が「?」と表記されていた。
須貝 正人(すがい まさと)
声 - 浪川大輔
束ねた水色の長髪が特徴的な少年。いつでも落ち着いていて、洞察力があり実力も高い。「妖逆門」の事について詳しく、三志郎に『妖逆門』の勝ち方を教えた。第2話のアバンに登場した少年も彼らしい。上位召喚の珠をきみどりから貰っている。
正体は灼銅の鬼仮面。かつて病弱で外で遊ぶ事が出来なかった。前回妖逆門の優勝者だが、きみどりに願いを叶えてもらう為に接触した際、大木の黒い雫に触れ鬼仮面の一面を覗かせ、当時の妖逆門を現在の形に変えた。自ら勇者となり、姫(きみどり)を守るために魔王(三志郎)を倒すのを夢見ている(魔王(三志郎)については獄門世界でライバル達を蹴り落としていき、最強のぷれい屋になってもらう予定だったようだ。また、これから先更に強くなってもらい、それから「魔王」に仕立てるつもりであった)。実際には1940,50年以降(※漫画版と同じ44年ごとに行われ、正人が当時12歳頃だったとして)の人間だと思われる。この事から、妖逆門では時間が流れていない可能性がある。『灼銅の鬼仮面』となる以前は、三志郎と全く同じ『赤色の撃盤』(配色も完全に同じ)を所持していた。和解後は妖たちに「きみどりは悪くない、悪いのは自分だ」と言ったが、2人共許してもらえることができた。その後三志郎たち「友達」と楽しく遊んでいたが、表の世界に戻ったときにはいつのまにか消えていた。最終回にて正人に似た老人、またその面影のある少年が登場する。このことからげぇむ後、元の世界に戻ったようだ(少年の場合は生まれ変わり、老人の場合は元の時代で病を治したものと思われる)。
漫画版では彼自身の意志はあまり表に出ておらず、黒い雫に半ば支配される形できみどりの『妖逆門を続けたい(=一人ぼっちになりたくない)』という願望が反映されている。そのためげえむに優勝する可能性のある(妖逆門を終了させる可能性のある)ぷれい屋を抹殺し、げえむが永遠に続くように仕向けようとした。
ウタ
声 - 水野理紗
正人の個魔。一本気の通った性格で卑怯な事を嫌う。不壊とは過去に何らかの因縁があるらしい。46話にて、正人(灼銅の鬼仮面)に取り込まれ、『夜幢丸(やどうまる)』を召喚する強大な力を与えた。三志郎の呼びかけに動揺する鬼仮面の仮面を外し、正人に戻した。
幻風堂の主人(げんぷうどうのしゅじん)
声 - 宮澤正
逆日本の地図の上から、ぷれい屋を見守る。アニメ版では、きみどりの心のよりどころであったが、きみどりの想像上の「人形」にすぎなかった。

漫画版のぷれい屋(アニメ版との共通項無し)

蕪木 雪ノ心(かぶらぎ ゆきのしん)
ぷれい屋のなかでトップクラスの能力を持つとされている。『鏡目』や『白皇』を召喚する。
文月 詩織(ふみづき しおり)
蕪木雪ノ心をライバル視する頭脳派のぷれい屋。逆東京タワーの準々決勝では雪ノ心と対撃をするが、敗北してしまう。『木獣』などを召喚する。
陰南 雷也(いんなみ らいや)
暮入 トオル(くれいり とおる)
涙島 リオ(るいじま りお)
逆東京でロンドンと対撃した女の子。化けキノコなどを召還する。
永森小千代(ながもり こちよ)

ぷれい屋の家族・知人

アニメ版
三志郎の父親・母親
声 - 鶴岡聡・水谷優子
民宿を経営している。父親は漫画版とは違って、対照的で大人しい性格。母親は怒ると怖いらしく、それは親譲りで三志郎に受け継がれている。
阿波 唯(あなみ ゆい)
声 - 神崎ちろ
三志郎の同級生。変わり身として現在、自宅にいる偽者人形の三志郎を不審に思っている。27話では、「唯」と言う名の田舎娘としてアニメ再登場を果たしている。
亜紀の母
声 - 中川里江
ニュースキャスター。
イサミ
声 - 笹田貴之
ロンドンがかつて組んでいたバンドの仲間。逆神戸でぷれい屋として再会するが、音痴なロンドンをバカにするような態度をする。夢は、メジャーになる事で、ロックも対撃にも魂がこもっていない。逆神戸でロンドンと寒月に敗北する。獄門世界か最終トーナメントでリタイヤする。
漫画版
鳴瀬直也(なるせ なおや)
東京の病院にて、眼に障害を持ち、入院中の男の子。ロンドンが病院の敷地内を歩いているとき、ぶつかってきたのが彼。手術に対する恐怖心から、なかなか手術を受けられないでいる。ロンドンが病室にて「ライブ」を開き、演奏と歌声を聞かせてくれたが、眼が見えない分、聴覚がやや鋭敏になっており、すぐに『ロンドン本人の歌声ではない』と「聞き破って」いる。この時直也は『ロンドンのノドの調子が万全ではなかったから、他人の声だった』と思っており、また『無理を言ってしまった』とも思っている。

用語解説

妖逆門(ばけぎゃもん)
妖・逆門が、人間の子供達を集めて行うげぇむ。開催間隔については、漫画版では44年に一度、アニメ版では何十年に一度となっている。優勝者は願いを何でも一つだけ叶えてもらう事が出来る。どんな子でも参加出来るように、現実世界で重い病気にかかっていても、妖逆門に参加している間は元気になるようになっている。元は妖を使ったりせずに子供同士が遊ぶものだったが、後に友好的な妖達も参加するようになっており、徐々に「強制的」な部分を除けば現在のルールとそれほど変わりはないものになっていったらしい。
妖逆門ができたわけ
遙か昔の日本。長い間存在した大木に意識が宿り、力を持つ妖となった。100年程経った頃、大木は「子供達と一緒に遊びたい、笑い合いたい」と思い人間形の分身(きみどり)を作り出した。しかし、子供達はきみどりを受け入れず、遊びに来なくなる。きみどりは様々な所へ行き、色々な遊びや子供達を見てきたが、一緒に遊ぶ事は一度もなかった(しかし、実際にはごく少数だがきみどりと遊んだ子もいるようだ(三郎・三志郎・清など))。ある時、大木は子供達が楽しめる遊びを自ら作ることを考えた。そして一枚の葉に力を注ぎ込み、「ひまわり」から連想した「ねいど」を生み出した。大木とねいどは協力して「妖逆門」を作った。楽しそうな子供達を見ていると、自分も遊んだような気分になれた。そして、妖逆門で優勝した子供に一つだけ願いを叶えてあげた(折り紙に力を注ぎ込み、それを優勝者に渡す事で願いを叶えた)。妖逆門は幾度も開かれ、強い願いを叶えていくうちに大木の葉は欲望で真っ黒に染まってしまった。そしてある時、優勝者である正人と大木が出会った。正人は現実世界では不治の病にかかり寝たきりだったが、妖逆門に参加し、元気にげぇむを楽しんでいた。正人は「病気を治す」という夢を叶えてもらおうとしたが、大木の黒い葉の子供達の欲望が詰まった雫が落ち、黒く染まってしまった。正人は「妖逆門にいれば病気を治してもらうことはないし、ずっと楽しめる」と考え、「げぇむをずっと続けたい」と願った。そして、「妖逆門をもっともっと楽しくする。今まで以上に子供を集めて、派手なげぇむを作る」・「自分はぷれい屋、そして、妖逆門の管理者として参加し、げぇむの邪魔をするもの・ルール違反をしたものをこらしめる」(鬼仮面の誕生)という考えをきみどりに強要した。きみどりは了承し、そして現在の「妖逆門」に至る。
逆日本
妖逆門の開催地で、ゲーム盤。現実の日本とほとんど差は無いが、ぷれい屋以外に人はいない。きみどりの「遊びを作りたい」という願いを聞いた『地龍(ちりゅう)』が作った。
ぷれい屋
妖逆門の参加者の事。
げぇむ
妖逆門、並びに妖逆門内で行われる競技の総称。アニメや妖逆門公式サイトでは「げぇむ」、漫画版では「げえむ」と表記される。
個魔(こま)
ぷれい屋をサポートする存在。フエ、ハル、ギグ、ナミ、デコ、ムガ、ウタがこれに当たる。アニメでは「1ぷれい屋につき1個魔」というルールが定められているが、漫画版では不明。担当のぷれい屋にしかその姿は見えない。アニメ35話では各個魔がそれぞれのぷれい屋についていき、ぷれい屋の夢は個魔の夢、思いは一緒という事を確認しあった。漫画版では「案内人」とだけの表記になっており、「個魔」は存在しない。
撃符(げきふ)
撃盤に読み込ませる事で、妖や妖の能力(妖術)を開放する事が出来る札。『妖符』と『術符』がある。
妖符(あやかしふ)
撃盤に噛ませる(読み込ませる)事で、妖を召喚する事ができる札。妖が封じられた撃符。
術符(じゅつふ)
撃盤に読み込ませる事で妖術を発動する事が出来る札。なお漫画版では、そもそも『妖符』や『術符』といった区別が無い(すべて『妖符』のみ)。
撃盤(げきばん)
撃符(妖符・術符)を読み込む道具で、妖逆門の参加証。なお漫画版でも『撃盤』は存在するが、省かれることが多く、3〜4カット登場したのみで、後はほとんど登場していない(「単に撃符を投げ飛ばすことで召喚している」ように見える)。
妖(あやかし)
妖怪の事。アニメ版では妖怪城でねいどによって撃符に変えられていた。アニメ版では『陽』属性の妖のみ、極端にその登場が少なく、『白澤』や『座敷わらし(ワラシサマ)』、『羊姑』、『火の兄』以外は登場していない。
黒い妖
ねいどに創り出された『黒・三志郎』が召喚した妖の総称。『一角』・『膝蛮』・『鳥妖』・『一鬼』・『焔斬』の陰(かげ)。         
逆門(ぎゃもん)
きみどり・正人(鬼仮面)・ねいどの事で、妖逆門を主催している。妖を撃符に封印し、ぷれい屋に使わせている。アニメ版では、妖・逆門(あやかし・ぎゃもん)という表現もよく用いられる。
上位召喚(じょういじょうかん)
妖を進化させる事。上位召喚用の撃符を使う事で発動出来る。『焔龍』・『斬波』・『紅』・『船魂』・『オヤウカムイ』・『風童子』・『刃羽』・『寒月』・『刃金』・『火の兄』・『縛日羅』・『夜幢丸』の計12体がこれにあたる。
召喚元の妖が強ければ強いほど、上位召喚妖も強くなる。上位召喚妖を更に上位召喚するという使い方もある。またアニメ版のみに言えることだが、特定の「上位召喚妖」や「相生召喚妖」は、『限られた一体の妖』からしか召喚できないようである。(例:『焔斬』⇒『焔龍』、『鳥妖』⇒『焔凰』、『一鬼』⇒『樹装一鬼』、『一角』⇒『瞬角』、『焔斬』⇒『凱龍』など)
黒い上位召喚(くろいじょういしょうかん)
ねいどワンダーランド・ねいど中学校にの一部のねいどと、『黒・三志郎』が使える上位召喚。元の上位召喚よりいくらかパワーアップしているようだ。また、その色はすべて『黒』を基調としたものになっている。『黒刃羽』(緑ねいど)・『黒刃金』(黄色ねいど)・『黒寒月』(黄色ねいど)、『黒焔龍』(黒・三志郎)の計4体。
上位召喚の珠(じょういしょうかんのたま)
上位召喚用の撃符を作り出す珠。アニメの場合から察すると、珠が2つ以上ある事(例外として、珠は妖数体(清の例)や、闇(修の例)、妖の強い気持ち(ミックの例)で代用出来るようだ)、ぷれい屋の気持ちが最高に達する事など、いくつかの条件を満たす事で撃符になるようだ。
相生(上位)召喚(そうじょう(じょうい)しょうかん)
妖が、自分の属性以外の属性の力を手に入れて、進化すること。自分の属性と他の属性の2つの属性をあわせ持つことで互いの弱点を補い、特徴を生かすことが出来る、という特性を持っている。相生召喚用の撃符によって発動出来るので、一種の上位召喚といえる。39話では、五行の力をコントロールできる「過去に負けていったぷれい屋達の『怨念』が具現化した」仮面達を倒したので、五行の力を超える力といえる。また、カードゲームにおいては『相生上位召喚(そうじょう・じょうい・しょうかん)』と表記される。水生木(樹装一鬼)、金生水(瞬角)、木生火(焔凰)、土生金(月光)、火生土(凱龍)の計5体。
獄門世界(ごくもんせかい)
逆日本とはまた違う、妖の各属性ごとの特有の世界。ねいどや華院家による攻撃により、撃符化はされなかったが、妖逆門から追い出されてしまった妖が住んでいる。黒ねいどによるぷれい屋の再選考に使われた。

妖怪一覧(五十音順)

撃符妖怪

青行燈(あおあんどん)
火属性の妖。黒髪を長く垂らした妖怪。
青鷺火(あおさぎび)
火属性・術符。相手の妖に炎をまとわりつかせる。ロンドンの手持ち。
青坊主(あおぼうず)
土属性の妖。ワンダーねいどランドにて、『恐怖の大王』が『風童子』を上位召喚させる際の元となった妖。
赤えいの魚(あかえいのうお)
水属性・術符。須貝正人・清の手持ち。自分・妖を回復させる。くらぎ(華院重馬)戦において、焔龍を回復させようとして開放した術符だが、くらぎ(華院重馬)に喰われてしまう。
赤舌(あかじた)
陰属性・術符。アニメ・漫画版、双方ともに未登場。
明ッ鬼(あかつき)
火属性の術符で、角のようなものを付けた炎の妖怪。周りを火あぶりにさせる能力を持つ。須貝正人の手持ち。カードゲームにおいては攻撃能力を持たず、『相手ぷれい屋の心(マジックポイント)を5減らす』という効果に留まっている。
垢嘗(あかなめ)
水属性・術符。
あざら女(あざらおんな)
陰属性・術符。
小豆洗(あずきあらい)
水属性・術符。
あそぼ
木属性の術符で、二つ頭の子供の妖怪。相手の妖をくすぐる。ミックの手持ち。昔、きみどりと一緒に子供達と遊んでいた。
穴ボコさん(あなぼこさん)
陰属性・術符。
油赤子(あぶらあかご)
火属性・術符。
網剪(あみきり)
金属性の術符で、ザリガニの妖怪。亜紀の手持ち。
雨降小僧(あめふりこぞう)
水属性・術符。
主殿(あるじどの)
木属性の妖で、木彫りの人形が巨大化したような風貌をした妖怪。走るのは結構早いようだ。ミックの手持ち。
石食い(いしくい)
土属性の妖で、石で出来た鎧の妖怪。ロンドンの手持ち。相生召喚『月光(げっこう)』を召喚する際の元となった妖。
イズナ
声 - 水野愛日
子狐の妖怪。大きさは小型犬くらいで体は緑色。耳がウサギのように長い。撃符化から逃れた妖怪で、三志郎を信じて応援している。三志郎はイズナを初めて見た時、「イタチがしゃべった!」と驚いていた。2話では撃符にされた『大天狗』を、妖怪城がねいどの手によって陥落する前に持ち出し、無事三志郎のもとへ辿り着いた。三志郎と一緒に、ワンダーねいどらんどを巡る。良く三志郎の頭の上に乗っている。たまにフエの肩にも乗っていた。最終回のエンディングでは、なぜか三志郎の部屋に居た(理由は不明)。
磯女(いそおんな)
水属性・術符。
一角(いっかく)
声 - 飯島肇
金属性の妖で、バイクと飛魚を合わせた妖怪。三志郎の手持ち。相生召喚『瞬角(しゅんかく)』の元となる妖。45話にて『黒・三志郎』が召喚した、ねいどオリジナルの『黒一角』も登場した。
以津真天(いつまで)
陰属性の術符で、腹に女性の顔がある鳥の妖怪。鳴き声で相手の妖を戻させる。華院重馬の手持ち。
いでもち
陰属性の術符で、透明な妖怪。ぷれい屋に直接攻撃する。また、普通の妖では攻撃をとめることは出来ない。里村修の手持ち。
犬神(いぬがみ)
土属性・術符。ロンドンの手持ち。三志郎との「ラストステージ」で繰り出した術符。
亥之四耳(いのしじ)
(漫画版のみ)土属性の妖。
威斧離頭(いふりーず)
火属性の術符。頭に2つのツノを生やした、紅い「魔物」。もとは西洋の魔物で、名も『イフリート』およびそれと同一視される『イブリース』であったが、おそらく『妖逆門』の世界観に合う様、漢字表記を施したのであろうと推測される(「蹴部炉棲(ケルベロス)」もおそらくそういった理由で漢字表記になったと推測される)。
否哉(いやや)
金属性の妖。
牛鬼(うしおに)
水属性の妖。
姥ヶ火(うばがび)
火属性の術符。炎柱を立てる。須貝正人(灼銅の鬼仮面)の手持ち。
うばりおん
土属性の術符。相手妖の攻撃時間を3秒遅くする効果を持つ。
産甕(うぶがめ)
土属性の妖。華院重馬の手持ち。
海座頭(うみざとう)
水属性で、杖を持った盲目の老人。華院ミツキの手持ち。
海猫(うみねこ)
(漫画版のみ)水属性の妖。三志郎の手持ち。
うわん
土属性の術符で、何かを叫んでいるような妖怪。声の砲撃を放つ。イサミ・ロンドンの手持ち。
雲外鏡(うんがいきょう)
声 - 安元洋貴
金属性の術符で、鏡の妖怪。相手が出そうとした妖や術符を封じる。亜紀の手持ち。
襟立衣(えりたてころも)
木属性の妖で、法衣の妖怪。須貝正人(灼銅の鬼仮面)の手持ち。
焔凰(えんおう)
火属性の相生召喚妖。相生召喚・木生火(カードゲーム中では「相生上位召喚・木(木属性の妖がいる時、召喚できる)」と表記されている)。鳥妖が召喚元。「相生(火)の力」を得る事により、その外見は「成長した『鳥妖』」といったところ。三志郎が最初に入手した『相生召喚』用撃符である。
焔斬(えんざん)
声 - 緒方賢一
火属性の妖で体が牛、頭が鳥で合わせた姿で、背中に弧状の物体をつけている妖怪。漫画版ではその容姿と言葉遣いがやや異なり、性格も少し違うようだ(かつて日本の西半分を創造した「大妖怪」の末裔である、と妖『白王(はくおう)』と『焔斬』自身が語っている)。また、三志郎自身のその使用頻度も目に見えて差がある。アニメ版では初期から意思疎通が出来ており、文字通り『必殺撃符』として使用しているのに対し、漫画版では三志郎の言う事を少しも聞く様子が無かったが(←これは『三志郎が焔斬の事を知らなさ過ぎる』、というのも原因の一つであったようだ)、『三志郎が焔斬の指示に従い、指示無しに勝手に動かない』という条件で一応は関係修復。
だが、その後すぐに行われた逆東京のげえむでは、『焔斬の弱点(尻尾を握られる事)』を見抜いた雪ノ心が焔斬の弱点に近づくのを知ってか知らずか、触らせまいと雪ノ心を阻止し、あっさりと焔斬との約束を破ってしまう。その後事情を説明し、何とか和解した。現在はその力も衰えているようだが、一撃で逆東京の街並みを一変させてしまうほど。また撃符から開放されずとも、その分身を出す事が可能で(漫画版のみ)、三志郎と普通に会話が出来る(撃符から解放されずに分身をだすのは本来なら違反。焔斬はルールであるねいどを脅しつける形で例外として認めさせた)。なお、アニメ版ではほぼ全ての妖達が、ぷれい屋達と会話(或いは、意思疎通)が出来る。
炎乃坊(えんのぼう)
火属性の妖で、槍を持っている坊主の妖怪。炎を放つ。須貝正人(灼銅の鬼仮面)の手持ち。
猿木(えんぼく)
焔龍(えんりゅう)
火属性の上位召喚妖で、「火」に「皇」をつけて「煌」。龍とケンタウロスを合わせた風貌で、薙刀を持ち鎧を纏っている。三志郎の手持ち。アニメ版第25話で三志郎の上位召喚の珠と、ミツキが三志郎に託した上位召喚の珠が合体して出来た。召喚時の掛け声は「煌け、焔龍!」45話では、「黒・三志郎」の召喚した『黒焔龍』にトドメをさすため、初めていつも手にしている『薙刀(なぎなた)』ではなく、腰に挿した『刀』で攻撃している(『灼銅の鬼仮面』であった頃の正人との最終決戦において、再びこの刀を抜いてトドメをさした)。漫画版では、三志郎を守るために焔斬が自ら上位召喚した。
炎輪(えんりん)
火属性で、中国風の格闘家の美青年で、両肩に火を纏った輪を付けている妖怪。須貝正人(灼銅の鬼仮面)の手持ち。灼銅の鬼仮面が『斬波』を上位召喚する際の元となった妖。
殴猛(おうもう)
声 - 保坂薫
金属性で、両腕が地面に付くほど長くて太い妖怪。相手の妖を殴る。華院ミツキの手持ち。金の獄門世界では複数の「殴猛」がおり、『めきら』の宿るオブジェを守る為(かどうかは謎だが)、『神殿』のような所の周囲で眠りについていた。また、術符として封印されている『殴猛』とは色が異なる。
大うつろ(おおうつろ)
大禿(おおかぶろ)
大首(おおくび)
土属性で、乱れた髪の老婆の首だけの妖怪。ロンドンの手持ち。
大天狗(おおてんぐ)
声 - 池田勝
妖怪城の長。三志郎に妖逆門の事を託し、撃符にされた。42話では、三志郎が所持していた妖達の憤怒を鎮めるため、イズナから渡された撃符を三志郎が開放し、久しぶりにその姿と声を現した。昔、きみどりと遊んだ過去を持つことを、大天狗自身の口から語ったが、その時は(理由は不明だが)「人間体」であった為、未だにその時にした「また遊ぼう」という約束を果たせずにおり、きみどり自身もこの時遊んだ人間の子が、実は『大天狗』であったことに気付いていなかった(50話において、再び子供の姿になり、きみどりに「やっと」真意を話せた)。ワンダーねいどランドでは大天狗の撃符が行方不明となっていたが、小さくなったねいどの口から出てきた。
大百足(おおむかで)
火属性で、大きなムカデの妖怪。前回の妖逆門・決勝戦にて、正人が「敗戦したぷれい屋」に対しその存在を語っていたことから、正人自身は少なくともその存在を知っており、所持していた可能性もある。
鬼車(おにぐるま)
声 - 上別府仁資
火属性で、輪を縦に顔が左右に付いている妖怪。逆東京のげえむで三志朗が手に入れた。
オヤウカムイ
水属性で、一つ目の蛇の妖怪。「水」に「争」で『浄』。清所持の上位召喚。アニメ31話で清が作り出した。水の獄門世界において、『たゆら』の背後にいた『シュムナ』を撃破した。36話で清VS三志郎の対撃の後、清が三志郎に渡し、三志郎のものになった。逆日本に戻ってきた時に、再び手にしている。
絵招姐(かいしょうしゃ)
木属性。ミックの手持ち。
カイチ
陽属性。
海灯(かいとう)
凱龍(がいりゅう)
土属性。相生召喚・火生土(カードゲーム中では「相生上位召喚・火(火属性の妖がいる時、召喚できる)」と表記されている)。『焔龍』がさらに「相生召喚(土)の力」を得た姿。名前の意は『「打ち勝つ」、「勝利の」、「勝利する」(=凱)龍』。アニメ版では土の撃符『山坊主』と火の撃符『焔龍』から作り出されて、『焔斬』から召喚されて