学園特警デュカリオン/CLAMP

『学園特警デュカリオン』（がくえんとっけいデュカリオン）はCLAMPによる漫画作品。1991年から1993年に『コミックGENKi』（角川書店）で連載されていた。全2巻。「CLAMP学園探偵団」「20面相におねがい!!」のキャラクターも登場している。

あらすじ

学園都市・CLAMP学園を守るべく秘密裏に結成された組織・学園特警デュカリオン。彼らは今日も学園内の平和を守るため悪の秘密結社「いもの山商店街」と戦う。

登場人物

声優はドラマCD版のもの。

秋海洞 威（しゅうかいどう たけし）

声：草尾毅

本作の主役A。CLAMP学園高等部一年Z組。学園特警デュカリオンのひとり。真面目でストイックな性格。

金銭的に貧しい家庭の生まれではあるが、成績・運動神経共に非の打ち所のない優等生。学園独自の奨学金制度の高額さに惹かれてデュカリオンとなってしまうが、一癖も二癖もあるメンバーたちに翻弄される毎日に辟易しており、事ある毎に辞職を口にしたがり、その度に長官から奨学金の増額をほのめかされて断念し自らの貧乏を嘆く。

マンガのエピローグでは無事に就職したが、その就職先が「東国丸コーポレーション」（健多朗の実家。ただし威は「関係のある企業」だと勘違いしていた）であり、おまけに一般職希望であったものが社長秘書に配属される破目に陥る。同級生でデュカリオンの片割れである健多朗が御曹司(エピローグにおいてはコーポレーションの社長)だと気づかなかったことを嘆いていた。

東国丸 健多朗（ひがしくにまる けんたろう）

声：山口勝平

本作の主役B。CLAMP学園高等部一年Z組。学園特警デュカリオンのひとり。運動能力が高く、明るい性格。

威に対しては同性愛寸前レベルの好意を抱いており、事ある毎に彼に弁当を作って持っていくなど、甲斐甲斐しいまでの『奥様』ぶりを発揮して周囲から「ベストカップル」呼ばわりされるが、肝心の威には迷惑がられている。

相棒の威とは反対に、東国丸コーポレーション御曹司という裕福な家柄。毎回ヒーローらしからぬ悪役じみた口上を口走っては、威に窘められている。

マンガのエピローグでは、社長でありながら仕事を放り出し、社長室に威を呼びつけては手料理を披露している。さらには『デュカリオン』としての立場を学園から自社の業務として引き受け、威と2人で永遠のデュカリオンとして戦い続けている。

宙尊寺 絵里衣（ちゅうそんじ えりい）

声：日高のり子

CLAMP学園高等部二年Z組。学園特警デュカリオンのアシスタントで呼び出し役。だが、戦闘力はかなりのものでチームの実質的なリーダー。行動はスパルタンそのものであり実働者である威と健多朗には散々に恐れられている。

数寄屋橋と恋に落ち、その後は物語の展開が2人を中心に回りだしてしまったために、物語後半の実質的な主役としての立場を持つ事になる。実は宇宙人で左遷によって辺境である地球に飛ばされてきた宇宙刑事であり、その業務の一環としてデュカリオンを学園側に設立させたという事情がある。

長官

声：折笠愛

学園特警デュカリオンの長官。常にサングラスをかけて顔を隠している。

正体は、妹之山財閥の末弟であり、初等部学生会会長の妹之山残。

数奇屋橋 寿（すきやばし ことぶき）

声：子安武人

CLAMP学園高等部一年Z組。実は、悪の秘密結社「いもの山商店街」の司令官。絵里衣に一目惚れをする。とある惑星の王子で、彼の星では、王族が征服した惑星がそのままハネムーン先となるらしい。マンガのエピローグでは絵里衣とともにデュカリオンのアシスタントとなっている。

女司令官（おんなしれいかん）

作品中盤より登場。数奇屋橋の婚約者だが、数奇屋橋が地球の征服を諦め、絵里衣と駆け落ちしたことで振られる。

その他

CLAMPの歴代作品のキャラクターが登場する『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』で、本作からは威、健多朗、絵里衣が登場している。