HOME > コミック > 少年アシベ

少年アシベ/森下裕美

共有

著者: 森下裕美
巻数: 4巻

森下裕美の新刊
少年アシベの新刊

最新刊『少年アシベ 4


出版社: 集英社
シリーズ: 集英社文庫コミック版


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

kinaco_smn421 RT @Morishita_oop: ブログを更新しました|森下裕美公式オンラインショップに新商品が追加されました! ぜひ読んでくださいね! #ゴマちゃん #森下裕美 #少年アシベ https://t.co/PtITi9gwHV https://t.co/do0eErxd7J
3lines_pedia 少年アシベ(アニメ)とは、1991年に放送されたアニメ。原作は森下裕美の同名の4コマ漫画。 小学生の元気な男の子・芦屋アシベと、ゴマフアザラシの赤ちゃん・ゴマちゃんとの交流... 3行ペディア http://t.co/AyPVfWF1Rn
giougio おいおいまじか RT @comicab: 少年アシベ アシベとスガオとゴマちゃんと(1)が11/12に発売されます! http://t.co/RRNwyba4 #comicab #comic #manga
comicab 少年アシベ アシベとスガオとゴマちゃんと(1)が11/12に発売されます! http://t.co/nsS3dpTK #comicab #comic #manga
COMAGOMA21 RT @aniseiyu: RT @aniseiyu: コミック情報:「2012/11/12 少年アシベ アシベとスガオとゴマちゃんと (アクションコミックス)」がアマゾンで予約を開始しました。http://t.co/uSjYzx8e #森下裕美 #amazon #comic #

少年アシベの既刊

名前発売年月
少年アシベ 1 2001-08
少年アシベ 2 2001-08
少年アシベ 3 2001-10
少年アシベ 4 2001-10

少年アシベ』(しょうねんアシベ)は森下裕美による日本の漫画作品、および、それを原作としたアニメ作品。

1988年から1994年まで『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に連載、単行本全8巻。1990年にはOVAが製作、1991年にはテレビアニメ『少年アシベ』、1992年には『少年アシベ2』が放送。2000年から2004年にかけて、続編に当たる『COMAGOMA』(コマゴマ)が連載。

あらすじ

ゴマフアザラシの赤ちゃんであるゴマちゃんと小学1年生の芦屋アシベ(あしやあしべ)達の交流を描いたギャグ漫画。それまでの4コマ漫画とは異なり、ストーリー展開が豊富で異なるキャラクターのドラマが同時に進行していくという、4コマ漫画の新たな活用が見られる作品。

アシベは近所に住んでいた同級生の阿南スガオ(あなんすがお)ととても仲が良かったが、小学1年のある時、大工職人のアシベの父ちゃんが、建築中の家を火の不始末で燃やしてしまうという事件を起こした為、それまで住んでいた一軒家を引き払い、父ちゃんの実家付近である目黒区のアパートに転居。同時にアシベも転校することとなる。

アパートに転居して間もない頃、道路を歩いていたアシベの目の前を通りかかったトラックから白い物体が落下。魚だと思ったアシベは夕飯として食べるつもりで家まで連れ帰った。父ちゃんが台所で切りさばこうとするが、魚ではなさそうだとして動物図鑑で調べてみると、ゴマフアザラシの赤ちゃんだとのこと。父ちゃんが「食って食えないことはないが(アザラシの赤ん坊が)かわいそうじゃないか」と言った直後、アシベの「じゃあ、こいつ飼おうぜ!」という一言で、アシベが『ゴマちゃん』と名付けて芦屋家の家族の一員として飼うこととなる。

一方、アシベと離ればなれになったスガオは悲しみに暮れる毎日。その上、父の転勤に伴いネパールへ一家転住。山から下りて来たイエティ、学校に行けないスガオの為に家庭教師を依頼した元修行僧などが家に居座ったり、フランス領コラコラ島(架空)に配転になるなど問題が多発。

しかし、阿南家は日本に戻ってくることになり、アシベとスガオの2人は、クリスマスの日に無事再会を果たす。

登場人物

COMAGOMA

『少年アシベ』の続編として『週刊ヤングジャンプ』に連載、単行本全6巻。前作から以下の変更点などがある。

  • 『少年アシベ』では小学1年生であったアシベは、『COMAGOMA』では小学2年生に進級している。
  • 芦屋家には、『少年アシベ』の時にはなかった浴室と、コードレスホンが備えられている。
  • 芦屋家の住むアパートには駐車場が備えられ、『少年アシベ』の時には所有してなかったマイカーを所有しており、アシベの父ちゃんが自ら運転している。
  • アシベの父ちゃんが担いでいる道具入れは、道具箱から道具袋に変わっており、時代背景の変化からか携帯電話を所持している。
  • 父の転勤で外国に移住していた阿南スガオの一家は『少年アシベ』のラストシーンでアシベ達が出迎えに行くところで終わっている事をうけ、日本に帰国している。
  • 『少年アシベ』の時は、当時のバブル景気を反映してか、大豪邸を所有し大手企業の社長を務める大金持ちの父方のじいちゃんが登場していたが、『COMAGOMA』以降は、一般的に多く見られる庶民派の生活をしている母方のじいちゃんと、ばあちゃんが共に登場している。
  • 『少年アシベ』に登場していた、ゆうま、ゆうまのママ、まおちゃん、まおちゃんのパパ、まおちゃんのママ、サカタ、サカタの兄など、アシベの学校の友達関係の人物は『COMAGOMA』の初期の巻では登場していなかったが、ファンからの要望もあってか途中の巻から登場するようになった。
  • 豪華客船の船長であったまおちゃんのパパは、長女の真子ちゃんの出生に立会うために辞職して突然帰国、後にアシベの父ちゃんに弟子入りして大工に転職している。
  • 隣町に住んでいる友達のマコトと犬(ゴロー)も登場している。『COMAGOMA』の初期から登場しているマコトはゆうまと同じ髪型であったことから、『COMAGOMA』の途中の巻から登場しているゆうまの髪型が急遽変更されている。
  • 『COMAGOMA』以降はサカタの父と母も登場し、まおちゃんのパパとサカタの父と母の3人が共に同級生仲間である。小学生時代、まおちゃんのパパはサカタの母によくいじめられていたために、まおちゃんのパパとサカタの母との2人の仲は今でも良くない(実際は『COMAGOMA』以前にもサカタ父母は登場している)。
  • 『少年アシベ』では少々ブラックなギャグやナンセンスを取り入れた描写も散見されたが、『COMAGOMA』では緩和され、ほのぼのギャグ漫画に路線を変更している。
  • 通常の、雑誌掲載4コマ漫画(1ページに2本掲載される)と異なり、1ページ全体を4分割したパノラミックなコマ割りになっている。

アニメ

1990年にポニーキャニオンよりOVAとして先行制作され、発売後にテレビアニメ化されている。

1991年4月4日~12月28日(少年アシベ)、1992年10月3日~1993年3月27日(少年アシベ2)の2期にわたってTBS系で放送。1週に3話が放映される形式。アシベ1・全37回(計111話)、アシベ2・全25回(計75話)。なお、アシベ1の途中までは木曜19:00~JNN全国ネット枠での放送であったが、後にローカルセールス枠に移動されて番組が打ち切りとなった地域も多かった毎日放送では時差ネットで継続されたが、アシベ2になってからは放送枠不定となり、番組の最後にその都度次回の放送時間を告知していた。「JNN報道特集」の枠を移動した上で、『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の裏番組にぶつける事も検討されたというが、アニメーション制作を請け負っていたライフワークが、当時『ちびまる子ちゃん』の制作を請け負っていたなどの諸事情により実現せず、上記の枠となった開始時の「ザテレビジョン」の記事より

アシベ役は、OVAでは高山みなみが、テレビアニメでは坂本千夏が演じた。なお、高山みなみがテレビアニメ版でアシベ役にならなかったのは、裏番組の『楽しいムーミン一家』(テレビ東京系)に主役のムーミン役で出演していたためと思われる。しかしテレビアニメ版のアシベ役の坂本千夏とゴマちゃん役のこおろぎさとみは別の裏番組『ハーイあっこです』(テレビ朝日系)にも出演していた。 また、アシベの父ちゃん役は、OVA初期版では石丸博也が演じていた。

ナレーションは中西妙子(少年アシベ初期のみ)→堀内賢雄(少年アシベ)→鈴木勝美(少年アシベ2)。中西は丁寧語でのナレーションだったが堀内・鈴木は比較的シリアスな口調だった。

初期の原作は、青年誌掲載であるために森下の作風である大人向けの漫画だったが、テレビアニメはゴールデンタイムの放送であり、玩具メーカーのタカラ(現・タカラトミー)が番組スポンサーに入りぬいぐるみなどのキャラクター商品が展開されたこともあって比較的子供向けを重視した内容で作られ、原作の少々ブラックなギャグや描写は放送コードの関係上割愛されていた。

アニメ版の次回予告は一応各回で用意されていたがプレゼントの告知がある場合、次回予告が全く行われなかった(時間の関係上)。

スタッフ

  • プロデューサー:瀬島光雄
  • 企画:中村俊安、井上博(アシベ1)
  • 原作:森下裕美
  • 監督:石崎すすむ
  • シリーズ構成:東多江子(アシベ1)→丸尾みほ(アシベ2)
  • 音楽:荒川敏行
  • キャラクターデザイン:進藤満尾、柴田則子(アシベ1)
  • 美術監督:宮前光春、東篠俊寿(アシベ1)
  • アニメーション制作協力:日本アニメーション
  • アニメーション制作:ライフワーク
  • 脚本:池大気、満友敬司、広瀬襄、東多江子、佐々江智明、山田リンダ、南部英夫、丸尾みほ、三宅直子、久保田みちよ、荒木憲一
  • 絵コンテ:石崎すすむ、加藤和男、矢沢則夫、鈴木吉男、又野弘道、渡辺慎一、竹之内和久、松浦錠平、細田雅弘、遠藤卓司、池端隆史、棚橋一徳、福多潤
  • 作画監督:矢沢則夫、野口大蔵、進藤満尾、アベ正己、山田浩之、古川達也、香川浩、小林慶輝、丸山泰英、中川大輔、三原武憲、岩井優器、浜田勝、高木信一郎、中川大輔、坂本三郎、青鉢芳信、山岸弘、柴田則子、青井清年、ときわ荘一、松原京子、松本清、森利夫、宍倉敏
  • 原画:アニメ・スポット、V.A.P
  • 動画:進藤プロダクション、ラジカルパーティー、金星スタジオ、ダイゾウプロダクション、スタジオムサシ、スタジオたくらんけ、スタジオMIKE、じゃんぐるじむ、アニメ・スポット
  • 背景:スタジオテイクワン(アシベ1)、獏プロダクション
  • 仕上:スタジオM(アシベ1)→スタジオキリー(アシベ2)
  • 色指定:鈴城るみ子、渡辺芙美子、松浦恵理子、黒木幸恵
  • 特殊効果:鈴城るみ子、牟田努、森千草、橋爪朋二
  • 撮影監督:金子仁(アシベ1)→鳥越一志(アシベ2)
  • 撮影:アニメフィルム(アシベ1)→旭プロダクション(アシベ2)、トランス・アーツ
  • 編集:鶴淵友彰、片石文栄(アシベ1)
  • タイトル:マキ・プロ
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 音響制作:音響映像システム(現・サンオンキョー)(アシベ2)
  • 整音:佐藤千明・久保田耕司(アシベ1)→大石幸平(アシベ2)
  • 効果:新井秀徳(フィズサウンドクリエイション)
  • スタジオ:アバコスタジオ(アシベ1)、タクトスタジオ
  • 現像:東京現像所
  • 制作担当:河野英一・川合弘子・白石忠一(アシベ1)→安部正次郎(アシベ2)、真田久美子(アシベ2、1回のみ)
  • 制作デスク:村竹保則(アシベ1)
  • 制作進行:佐藤和治、村上杉郎、大西景介、広川隆志、関裕幸、大原昌典、増原重徳、藤田規靖
  • 演出:石崎すすむ、鈴木吉男、又野弘道、松浦錠平、ワタナベシンイチ、鈴木吉男、太田ひろし、池端隆史、福多潤、棚橋一徳
  • 製作:日本映像、日映エージェンシー(アシベ1)、TBS

主題歌

オープニングテーマ

  • 『リトル・ダーリン』(アシベ1、#1 - #5)
    • 作詞:松本隆/作曲:平井夏美/編曲:井上鑑/歌:田村英里子(東芝EMI(現・EMIミュージック・ジャパン)/イーストワールド)
  • 『まかせて! チン・トン・シャン』(アシベ1、#6 - #37)
    • 作詞:中田有博/作曲・編曲:馬飼野康二/歌:田村英里子(東芝EMI/イーストワールド)
  • 『愛にSUNキュー』(アシベ2、#1 - #25)
    • 作詞:大沢直行/作曲・編曲:平井光一/歌:日下ひかる(東芝EMI/TMファクトリー)

エンディングテーマ

  • 『愛のナイチンゲール』(アシベ1、#1 - #5)
    • 作詞:松本隆/作曲:山口美央子/編曲:井上鑑/歌:田村英里子(東芝EMI/イーストワールド)
      ※シングル『リトル・ダーリン』C/W曲。
  • 『リトル・ダーリン』(アシベ1、#6 - #37)
    • 作詞:松本隆/作曲:平井夏美/編曲:井上鑑/歌:田村英里子(東芝EMI/イーストワールド)
  • 『まかせて!チン・トン・シャン '93』(アシベ2、#1 - #25)
    • 作詞:中田有博/作曲:馬飼野康二/編曲:平井光一/歌:ACB(アシベ)ファミリーバンド(東芝EMI/TMファクトリー)

タイアップ

ガーデックス(横浜ゴム)
本作がテレビ放映されていた1990年代前半、主人公のアシベとゴマちゃんが横浜ゴムのスタッドレスタイヤ「ガーデックス」(現在の「アイスガード」)のCMキャラクターに起用され、顧客向けの販促品「ゴマちゃんグッズ」や、横浜ゴムのタイヤを取扱っているカー用品店、タイヤショップ、ガソリンスタンドなどの店員が着用していた「ガーデックス」の販促用ジャンパーが存在し好評を得ていた。
赤い生地の「ガーデックス」の販促用ジャンパーの背中部分には、「スタッドレスはガーデックス」のキャッチコピーと、アシベとゴマちゃんが仲良く手をつないでいるイラストが描かれており、本作とのタイアップ効果とアシベとゴマちゃんの愛らしさもあって、仕事時のみならずプライベート時にも「ガーデックス」の販促用ジャンパーを着用していた業界関係者も当時は多数存在していた程だった。
大阪市交通局・大阪市営地下鉄中央線
大阪港トランスポートシステム(のちの大阪市交通局)OTSテクノポート線(のちの地下鉄中央線)開業時には同車両(OTS系・のちの24系→谷町線22系)にゴマちゃんのシールが貼られていた。

脚注