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少年メイド 2

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少年メイドの既刊

名前発売年月
少年メイド 1 2008-12
少年メイド 2 2009-06

少年メイド』(しょうねんメイド)は、乙橘による日本の擬似家族コメディ漫画。エンターブレインの『Comic B's-LOG』2008年4号より毎月連載中。

あらすじ

母を亡くして天涯孤独の身となった少年、小宮千尋は 家事全般を完璧にこなす元気な小学生。叔父である鷹取円に引き取られることになるが、千尋はそれを拒絶してしまう。あまりにゴミ屋敷な状態についにキレた千尋が猛然と掃除する様を見て円がある提案を千尋に持ちかける。それは、円が生活環境を提供する代わりに千尋が家事全般を一任するという提案だった。その提案を千尋は承諾し、鷹取家の一員となる…が、渡された制服はメイド調のフリフリの制服だった。これから鷹取家の「メイド」として働くことになった千尋は一体どうなるのか?

登場人物

小宮 千尋(こみや ちひろ)
本作品の主人公。父親はおらず、母親との母子家庭だったが、ある日突然その母親も亡くなってしまい、天涯孤独の身となってしまう。
不器用な母と2人暮らしだったため、家事全般に関しては小学生とは思えないほどこなせる。てきぱきと家事をこなすその姿はまさに「小さな主夫」。
普段は強がりが目立ち、なかなか素直になれない。いつも我慢する方を選んでしまうため、自分でついつい抱え込んでしまう。根が真面目で素直なためか、ウソがつけない性格。自分では騙せてるつもりでも周りにはバレバレ。甘えベタでなかなか人に甘えることができないが、叔父である円含む新しいつながりを交えた新生活での生活でじょじょに変わっていく。
千尋にとって家事はもはや「この年頃の子供がゲームを楽しむ」かのようなもの。家事に没頭している姿はまさにゲームに没頭している子供の姿にも見える。
母親似で小学生ということもあり、中性的で可愛らしい容姿。ひたむきに家事全般に頑張る姿は周囲の好感を誘う。特に近所の年長の人達には可愛がられる傾向にあり。
鷹取 円(たかとり まどか)
千尋の叔父。母親と死別してしまった千尋を引き取った。千尋に大好きだった姉の面影を見ているためか、千尋に対してとにかく構いたがる。
家事全般はダメダメで自堕落な部分が多く、きっちりした生活は苦手。年のわりに子供っぽい部分が多く、それでたびたび周囲の人間の手を焼かせることも多い。しかし、それでいて直感力に優れているためか、人が気づかないような細やかな点も見ていないようで見ている(特に千尋に関しては)。あまり物事に執着しない性格なため、非常におおらか(ただ単に何も考えていないだけかも知れないが)。極度の人見知りで、初対面の人間と接したがらない。猫好きだが猫アレルギー。
衣装デザイナーという職を持っており、基本的に作業は自宅で全て行う。作業に没頭する姿は普段では見られないまさに真剣そのもの。
線の細い綺麗な感じの美形で、(黙ってさえいれば)見た目は非常にレベルが高い。が、普段の子供っぽい部分がその容姿の魅力を半減してしまっている感がある。お菓子しか作れない。
小宮 千代(こみや ちよ)
故人。千尋の母親であり円の姉。身体を壊して、突然亡くなってしまった。
親に反対された結婚で、千尋を生むために家を出帆し、絶縁状態になっていた。
料理下手だが円が失敗作にも拘らずうれしそうに食べるのが悔しかった為、たまご焼きだけは上手く、生前はたまご焼き担当を自称していた。
ホラーが苦手だが、誘うと絶対に見る。
円が留学する時に「いつか姉さんがダメなときに円が助けにきて」と約束して、その約束が千尋を引き取る理由の一つとなった。
篠崎 桂一郎(しのざき けいいちろう)
円の秘書を務める。千尋が来るまでは、円の生活全般を見ていたが、見かけによらず家事が下手で家の中はガタガタだった。
プリンと寿司好き。
手帳にたくさんの写真を入れており、いざという時の切り札として小さい頃の円の女装写真や、初めてカメラを借りて撮った円と美耶子のツーショット写真などがある。ただし美耶子は小さかったのでそのことを覚えていない。
くろまめというもらい手の見つからなかった円の拾い猫を一匹飼っており、一眼レフで撮り溜めたねこ写真は円のテンション上げに活用され、年に一回編集製本されて円の誕生日にプレゼントされる。
ただし、自力製本にエセバーコードをつけるなど細かい所に凝っているが、円はそれを手作りだと気付いていない。
凰 美耶子(おおとり みやこ)
円の祖父と凰の先代が親友だったため、16歳になったら円と結婚させられる予定だったが、円の策略(?)により無事に回避した。
円のことを円兄さまと呼ぶ。
本人は隠しているつもりだが桂一郎が好きで、桂一郎当人を除く周囲にばれている。
千尋を先生と仰ぎ自立を目指して毎週日曜日の料理講座を行っている。ただし洋食しかレパートリーがない。円にケーキの作り方を教わってからは毎年恒例の誕生日プレゼントとなっている。
父親は美耶子を溺愛しており、昨年の誕生日プレゼントに専用のキッチンルームである家をプレゼントし、千尋を驚かせた。
実家は城と見間違う邸宅でお手伝いさんがいる。
餡太郎(あんたろう)
元捨て犬。千尋に拾われ円に恐れられ美耶子に引き取られた。
温泉マークの付いたスカーフを首輪の代わりつけており、名前の餡太郎ともども、美耶子が初めて会った時に「まるで温泉まんじゅうみたい・・・」と言った事に関係している可能性が高い。

日野家

日野のおじいちゃん
日野造園の棟梁で庭師。千尋がよく懐いており、千尋を引き取ろうかという話をしていた。
円を変わり者のにーさんと呼ぶ。
日野 耕司(ひの こうじ)
大学生。
全財産126円を払ってでも話に入りたがる混ざりたがり。葉子と共に祐司の授業参観に行った。
日野 葉子(ひの ようこ)
短大生。
円のことを「変な人だけど美形だったわ」という。千尋に「お姉さま」と呼ばれたい願望がある。
歌劇団かアイドルの追っかけ。
日野 美枝(ひの みえ)
高校2年生。
円のことを「美形だったわ人見知りだけど」という。千尋に「お姉さま」と呼ばれたい願望がある。
歌劇団かアイドルの追っかけ。
日野 祐司(ひの ゆうじ)
小学5年生。
千尋のクラスメイトで、親友。天涯孤独となった千尋を心配していた。
子だくさんな日野家で、6人兄弟のど真ん中。妹に甘い。ちなみに犬も3匹いる。
円のメル友で円からの猫耳パーティーを聞いたり、授業参観のことを伝えたり、頻繁に連絡を取っている。
日野 花子(ひの はなこ)
来年小学校。
自らを花と呼び、泣きおとしで祐司を説得して千尋に会いに行く。
千尋の制服を「ひらひらのかわいーね」とうらやましそうに見ているが、千尋の心中を複雑にさせた。
日野 慎司(ひの しんじ)
1才。

有頂天BOYS

隼人(はやと)
しっかり者のリーダー。
3人組のアイドルグループ、円が衣装を担当している。
伊吹(いぶき)
パーフェクトな王子様。
ただし「僕が趣味で王子キャラやってると思ってるのかな」と言いながら怒っている描写があるので作っているキャラである可能性が高い。
陰で努力するが大抵のことはやれば出来る。
3人組のアイドルグループ、円が衣装を担当している。
竜児(りゅうじ)
最年少の元気キャラ。
3人組のアイドルグループ、円が衣装を担当している。
16歳。
円が作る短パンの衣装をガキっぽいと気にしており、生足露出でカッコよくターンを決めても「かわい~(裏声)」としか言われないことに涙したほど。
しかし円から脚線がきれい、きれいに筋肉が付いているのは恥じるようなものじゃない、みんなが見たがっているものを見せてあげるのが仕事なんじゃないの、と諭され認識を改める。
料理が苦手でマネージャーからはバイオテロ呼ばわり。米を洗剤で洗う、手元を見ずに包丁を使う、分量を量らずに入れる、隠し味に余計なものを入れる、食べられないものを入れるなど。

既刊

  • 第1巻(ISBN 4757745990) - 2008年12月1日発売
  • 第2巻(ISBN 4757749392) - 2009年6月1日発売
  • 第3巻(ISBN 4047262196) - 2010年2月1日発売