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復活ドクター秩父山/田中圭一

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著者: 田中圭一
巻数: 1巻

田中圭一の新刊
復活ドクター秩父山の新刊

最新刊『復活ドクター秩父山


出版社: ぶんか社
シリーズ:


ドクター秩父山」(どくたーちちぶやま)は『コミック劇画村塾』等で1986年より連載された田中圭一の4コマ漫画である。

横長ワイドなコマに当時としては画期的な劇画調の四コマ漫画で、主人公が医者ということを活かしたシュールかつブラックな下ネタ漫画として一部に人気を得た。ただし後半は医者ギャグが枯渇したのか、ただの下ネタが増えてくる。ちなみにコミックスのカバーを外すと古本屋で買い叩かれるからはがすなと怒られる。

1988年4月3日より7月31日にかけて、フジテレビ『オールナイトフジ』のコーナードラマとしてアニメ化された。

続編に、掲載雑誌を移動した『ドクター秩父山だっ!!』がある。

登場人物

漢字名を持つキャラ名は、殆どが埼玉県の地名から取られている。

秩父山
声:神谷明
主人公。埼玉県にある「秩父山病院」の医者。作中でよく手術を行っているところから、専門は外科と思われるが、他の医療行為も行っている。オールバックにサングラスと口髭がトレードマークの中年男で、その人格は好色かつ非常識。色々なものをよく発明する。
越谷博士
声:富田耕生
本名「越谷清十郎」。途中から登場した秩父山の師匠。やっている事は秩父山と変わらない。漫画では途中から、彼の肉体的悩みである包茎という事情がしつこく出てくる。息子はボランティア活動に精を出しており、父とは正反対の好青年であるが、秩父山も呆れるほどの越谷と妻との変態プレイの果てに生まれたらしい。
戸田ミドリ
新入りの若い女医。ドジで何度も洒落にならない失態を犯しているが、全て「可愛いから許す」で見逃されている。
川越
大宮埼子
秩父山の隠し妻。秩父山との間に玉美という娘がいるが、彼女は幼児の割には非常に性に関心が高く、ケロタンになついている。
与野
和光まゆみ
ナース。甘えん坊な性格。
所沢サユリ
ナース。男を誘惑するのが大好き。
桶川恵理華
その華麗なメスさばきから「外科医の女王」の異名を持つ女医。しかし手術は下手。モデルは『エースをねらえ!』のお蝶夫人。
浦和聡
入院患者のプロレスラー。無口でフランケンシュタインの怪物のような不気味な容貌。だが、それに反して可愛いものが大好き。性格も非常にデリケートで傷つきやすく、何度も自殺未遂をしている。
コシガヤバーガー店長
マクドナルドのドナルドそっくりの姿をしているが、さすがに問題あったのか、頭にKマークが入るなど、独自のデザインになっていった。作者がマクドナルドでアルバイトをした時、ひどい目にあった恨みで出来たキャラクターだという。秩父山と仲が悪い。
ケロタン
研修医だが、人間状のカエルの姿をしている。27歳。万年発情中で、いつも性的妄想に浸っていたり、エッチな本を読んで「んんん…やらしい」と唸っている。当時の「コミック劇画村塾」のファンレターコーナーを見る限り、何故か女性読者に人気がある。
ムカデの吉岡
多数の全身タイツを着た人間達とムカデ競走の様な格好をして、脈絡無く「やあこんにちわ、ムカデの吉岡です」と現れる。ファンクラブができるほどの美青年。実は株式会社社長であり、一連のムカデ人間たちは彼の会社の社員。
『昆虫物語ピースケの冒険』にはムカデの吉岡の父がスター・システム(の変化)で登場した。
おええ鳥
劇中で「おえっ」「OA」といった発音が登場すると、それに反応して「おええ~」の鳴き声と共に出てくる、宇宙怪鳥。当作の意味なしギャグを代表するキャラ。当初は小鳥を呼ぶ笛にも反応していた。
八潮教授
越谷博士の旧知の人物。性格は短気にして凶暴で、異常なほど激しい健忘症の持ち主。
入亀好子
秩父山に性の悦びを教えられた女子高生。その結果極度に感激して以後は秩父山をコーチと仰ぎ、セックスの世界大会(ルールは『やる気まんまん』のように男女で対戦し、先に絶頂に達したほうが負ける)での優勝を狙う。必殺技は「三段絞め」。
ユーモア入道
一つ目の巨大な妖怪で、上品でお洒落なギャグを好む。出会った者にギャグを言わせ、それが品の無い下ネタであったりすると、その者は入道に食べられてしまう。当然、秩父山は何度も食べられている。
法律大魔王
名前の通り、魔王のような姿の巨大な妖怪。姿を現すたびに「今週の法律」を発表し、それを守らない人間は食べられてしまう。「勃起した男性は、必ずその場で手を上げて大声で申告しなければならない」などといった無茶な法律で世間を混乱させる。

秩父山バンド

『オールナイトフジ』の企画で、ケラ、鈴木慶一らによって結成されたバンド。

アニメ主題歌『未来(いつか)のラブ・オペレーション』が1988年5月21日にシングル発売された(C/W「DEAD OR ALIVE (FINE,FINE)」)。1996年にはポニーキャニオンのコミックソングを集めたコンピレーションCD『珍味』に収録された(C/W曲は『薬味』に収録された)。

書誌情報