心が叫びたがってるんだ/阿久井真
著者: 阿久井真
巻数: 1巻
最新刊『心が叫びたがってるんだ』
演出
| 長井龍雪(絵コンテを兼任) 吉岡忍、柴山智隆 林直孝、神戸洋行 |
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キャラクターデザイン ・総作画監督 | 田中将賀 |
美術監督 | 中村隆 |
プロップデザイン | 岡真里子 |
色彩設計 | 中島和子 |
撮影・CG監督 | 森山博幸 |
編集 | 西山茂 |
音響監督 | 明田川仁 |
企画・プロデュース | 清水博之、岩田幹宏 |
プロデューサー | 斎藤俊輔 |
アニメーションプロデューサー | 賀部匠美 |
製作代表
| 夏目公一朗、植田益朗 清水賢治、中村理一郎 久保雅一、落越友則 坂本健 |
第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・審査委員会推薦作品(2015年)。
2017年7月には、本作をベースとした実写版映画が公開された。詳細については#実写映画を参照。
概要
thumb|right|150px|横瀬駅。 thumb|right|150px|大慈寺。 フジテレビ系列『ノイタミナ』で放送された『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下『あの花』)のメインスタッフ(超平和バスターズ)が再集結して制作された。
2014年8月31日に道の駅ちちぶなどで開催された「あの花夏祭 in ちちぶ Final」において、『あの花』メインスタッフによる埼玉県の秩父市を舞台とした劇場版オリジナル新作アニメの制作が発表された。同年12月3日の秩父夜祭にて、タイトル、スタッフが発表された。2015年3月20日に開催された『AnimeJapan2015』ステージにて正式な制作発表が行われた。
本作は『あの花』と同じく秩父市が舞台とされているが、横瀬駅や大慈寺(秩父三十四箇所札所十番)など、秩父郡横瀬町の風景も多く登場する - 西武観光バス。また、『あの花』の登場人物が一瞬登場するがパンフレットにおける田中将賀のコメントより。、物語には直接の関連性はなく別の物語とされている。
物語
thumb|right|150px|アニメ版の揚羽高校のモデルとなった栃木県立足利南高等学校 成瀬順は小学生の頃、憧れていた山の上のお城(ラブホテル)から、父親と見知らぬ女性(浮気相手)が車で出てくるところを目撃する。順は二人が「お城から出てくる王子様とお姫様」だと思い込み、それを母親に話したことにより、母が事実を理解してしまったことから両親の離婚を招いてしまう。家を去る父親から「全部お前のせいじゃないか」と言われ、ショックを受けた順は夕景の坂道(階段)でうずくまって泣く。そこに玉子の妖精が現われ、「お喋りが招く苦難を避けるため」という理由で、順の「お喋り」を「封印」した映画の画面では、妖精が「君のお喋りが直るように、口にチャックをつけてあげよう」と言いながら順の口を閉じる描写がなされている。。
時は流れ、高校2年生になった順は、「話すと腹痛が起きる」という理由で他者とはメモか携帯のメールでしか意思疎通ができない。そのため、周囲の人々からは(小さくない事情があるのを認めながらも)「ヘンな子」という扱いを受けている。そんな順は、担任教師の城嶋一基からクラスメイトの坂上拓実・仁藤菜月・田崎大樹とともに「地域ふれあい交流会」実行委員に指名されてしまう。4人は普段から特に親しい間柄ではない上、指名されたこと自体に困惑・反発する。城嶋は会合をボイコットした大樹を除く3人に対し、出し物として過去に例のないミュージカルを提案し、順の心は動くが拓実と菜月には良い反応はなかった。その後、拓実からミュージカルをやりたいかと問われた順は、携帯で幼少の頃に起きた出来事を打ち明け、「玉子の妖精のかけた"呪い"のために話すと腹痛が起きる」と伝える。拓実は「歌なら呪いも関係ないかもしれない」と話す。帰宅した順は、歌うと腹痛が起きないことに気づく。
交流会の出し物を決めるクラス会で、拓実たちは候補の一つにミュージカルを挙げるが、大樹は喋れない順が委員ではできるわけがないと罵る。これに対して使えないやつはお前のほうだと逆に罵り返した拓実と大樹の親友の三嶋樹の間で喧嘩が始まってしまう。そのとき順は「わたしはやれるよ」という言葉をメロディーに乗せて発した。その後、拓実の携帯に「歌なら痛くない」という順からのメールが届き、菜月もそれを目にする。
その夜、母親から「喋らないこと」をなじられた順は、自らの生い立ちをモチーフにした物語を携帯で拓実に送り、さらに拓実の元を訪れて自分の言葉を歌にしてほしいと伝えた。拓実は順の物語をミュージカルにすることを考え、菜月と大樹も曲折を経て賛同する。クラス会での討論で当初は拒否感を示した他の生徒たちもやる気にはなったものの、主役級のキャストは実行委員に押しつける形となり、順は最も台詞(歌)の多いヒロインの少女役を、拓実はその相手の王子役を、大樹は少女を唆す玉子役を演じることになった。やがて、クラスの他の生徒たちもミュージカルを成功させるために一丸となる。その中で拓実の両親が離婚していたことを知った順は、ヒロインが刑死するミュージカルの結末をハッピーエンドに変えたいと拓実に相談する。拓実は「元の歌(『ピアノソナタ第8番 悲愴』「第2楽章」)にも順の気持ちがこめられていたから両方を生かしたい」と、その上に「Over The Rainbow」を重ねるアレンジを発案し、それを聞いた順は涙をこぼして「私の王子様…」と思う。
しかし、交流会前日の夜、拓実と菜月の会話を立ち聞きして二人の関係を知った順は、ショックを受けて一人で学校から走り去る。その順の前に再び玉子の妖精が現れ、順に向かって「君は(言葉に出さなくても)心がお喋りすぎる」「もう、中途半端に閉じ込めるのは終わりにしよう」と告げる。翌日、順は登校せず拓実の元に「ごめんなさい」「ヒロインできません。調子に乗ってました。」「本当にすいません」という通知を送りアニメ作中の携帯端末に表示された画面には、文末に句点が記されている。通知はLINEによるものと解釈できる映像だが、明示されてはいない。、行方をくらませてしまう。開演時間が近づく中、順の不在に他の生徒たちは動揺し、順への不信と不安を募らせる。拓実は順の失踪を他の生徒に詫びた上で、「それでも舞台に立ってほしい」と自ら順を探しに行くことを申し出る。これに同意した大樹は、拓実と順の出番に代役を立てて乗り切るプランを出し、拓実を送り出した。
ヒロインの少女を菜月が演じる形でミュージカル『青春の向う脛』が開演する。客席では主役の変更に気づいた生徒もおり、順の母は「やっぱり、ダメなんじゃない…」とつぶやく。必死で順を探す拓実は、廃墟になっていた山の上のお城(ラブホテル)で順を見つける。「喋ったりするから不幸になった、言葉は人を傷つける」と主張する順に、拓実は「(自分が)傷ついていいから、おまえの本当の言葉、もっと聞きたいんだ」と話しかけた。順は拓実を傷つける言葉(罵倒)を叫び、拓実はそれをすべて受け止める。拓実は順に「お前と会えてうれしい」「お前のおかげで、俺、いろいろ気づけた気がする」と話し、それを聞いて順は立ち直った。そして二人は既に始まっていたミュージカルに出演するため学校に向かう。順は第5幕で少女の「心の声」役として「わたしの声」(イングランド民謡「グリーンスリーブス」のメロディに日本語の歌詞を乗せたもの)を歌いながら会場(体育館)の観客席通路を歩いてステージにあがり、順の母は涙をこぼした。楽屋に戻った順は他の生徒から温かく迎えられ、「みんなに迷惑かけて…なのに」と声に出して涙ぐんだ。順は「本当に玉子なんていなかったんだ。呪いをかけていたのは私。玉子は私。一人で玉子に閉じこもっていた私自身。」と思う。「心が叫びだす&あなたの名前呼ぶよ」の合唱でミュージカルが終幕すると観客席からは大きな歓声が送られた。後片付け中にゴミ出しに行った順は大樹からの告白(台詞の描写はなし)を受け、顔が真っ赤に染まる中、風が吹き、玉子の妖精の帽子が落ち葉と一緒に飛ばされていた。
拓実と順の「-玉子の中には何がある、いろんな気持ちを閉じこめて、閉じ込めきれなくなって、爆発して、そして生まれた、この世界は、思ったより綺麗なんだー」の台詞で物語は締めくくられる。
登場人物
※作中でフルネームが紹介されない人物の名前や読み仮名は小説版および限定版ビデオグラム封入のブックレットによる。また、ビデオグラムのオーディオコメンタリーによると、メインキャラ以外の2年2組の生徒の名前は、スタッフから取られているただし、監督の長井龍雪は使用されていない。また大半は姓のみの使用であるが、字の表記まで含めてフルネームそのまま使用された例(栃倉千穂)もある。。
揚羽高校2年2組
「地域ふれあい交流会」実行委員
- 成瀬 順(なるせ じゅん)
- 声 - 水瀬いのり
- 本作の主人公。ボブカットの少女。幼少時は夢見がちでお喋りな性格だったが、自分の言葉がきっかけとなり両親が離婚した過去のトラウマから言葉を発することができなくなり、声を出すと腹痛に襲われてしまう。その影響で、他人とは文書か携帯メールを通して対話している。メールを打つスピードは非常に速い(使用しているのはフィーチャー・フォン)。母と二人暮らしで、母が多忙で帰宅が遅いため、夕食を自分で作っている。感情は失っておらず、表情や身振りで表現する場面が複数ある(拓実からは仕草で思っていることがわかると指摘されている)。拓実が即興で作った歌(映画『八十日間世界一周』のテーマ「アラウンド・ザ・ワールド」のメロディに日本語の歌詞を乗せたもの)を家で口ずさみ、「歌」であれば腹痛にならないことを知り、歌を通して気持ちを伝えようと、拓実に「わたしの言葉を歌にして下さい」と依頼する。
- 坂上 拓実(さかがみ たくみ)
- 声 - 内山昂輝
- 物静かで冷めた性格の男子生徒。DTM研究会に所属。友人はいるものの他人に本音を語ることは少ない。中学生の頃に自身の教育方針を巡って両親が対立し離婚している。父親に引き取られるものの、父は多忙から不在がちで、めったに顔を合わせない。そのため、父方の祖父母と生活している。音楽好きな父親の影響で音楽関係には詳しく、ピアノなどの楽器を扱えるが、両親が離婚する一因になったという思いから長らく演奏していなかった。岩木曰く「押しに弱い」。祖母からは「たっくん」、岩木からは「拓ちゃん」、相沢からは「拓」と呼ばれる。
- 仁藤 菜月(にとう なつき)
- 声 - 雨宮天
- チアリーダー部の部長を務め、クラスの女子の中心的存在。相沢からは「優等生」と評されている小説版p.26。拓実とは中学校が同じで、その頃に交際していたが、手をつないだこともないまま関係はうやむやになっている。拓実との縒(よ)りを戻したいと思いつつも、お互いに言い出せずにいる。順に対しては、実行委員として頑張っている姿を見て応援したいと思う一方、拓実との交流を深める様子を見て嫉妬に近い感情を抱いている。口元(向かって右下)にほくろがある。
- 田崎 大樹(たさき だいき)
- 声 - 細谷佳正
- 野球部の元エースで長身の男子生徒。甲子園出場まであと一歩という所でチームは敗退し、自身は右肘を痛めて療養中(作品の中盤であるミュージカルの練習中までは三角巾で右腕を吊っている)で現在はエースの座を後輩の山路に譲っている。目つきが悪く、実際に口調と気性が荒いが、スジを通すまっすぐな性格で、樹をはじめとする彼をよく知る者からの信頼は厚い。夢を突然絶たれたことでやさぐれており、故障してからも部に顔を出して後輩部員を厳しく指導しているが、苛立ちをぶつけるかのように指導する態度ゆえに後輩たちからは陰で「使えないポンコツ」呼ばわりされ内心煙たがられている。樹からは「大ちゃん」と呼ばれている。
実行委員の友人等
- 三嶋 樹(みしま いつき)
- 声 - 村田太志
- 野球部のキャプテンの男子生徒。大樹の親友でもあり、怪我をした大樹の無念を察して代わりに野球部を引っ張っていこうと努力している。交際している陽子からは「いっくん」と呼ばれている。拓実や菜月と同じ中学校の出身で、二人が交際していたことを知っていた。順を「使えないやつ」と馬鹿にした大樹に対して拓実が「後輩たちから使えないポンコツと呼ばれている」と揶揄した時には、怒りで我を忘れ拓実に食って掛かった。
- 岩木 寿則(いわき としのり『小説版 心が叫びたがってるんだ。』口絵)
- 声 - 古川慎
- DTM研究会に所属。言葉遣いが丁寧な男子生徒で、親しい拓実や相沢にも丁寧語で話す。いわゆる「二次元至上主義者」で、ボーカロイド「ミント」のファン。劇中歌にベートーヴェン作曲の『悲愴』の使用を提案した。
- 相沢 基紀(あいざわ もとき)
- 声 - 大山鎬則
- DTM研究会に所属。曲の編集が好きで機器にも詳しい。小太りで眼鏡をかけている男子生徒。「ミント」に青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」を歌わせて、岩木に渋い顔をされる場面がある。また、順がクラス会で発した「歌」を「ミント」に歌わせることもしている。ふれあい交流会本番の舞台で「燃えあがれ」を歌った際に「ボッ!」という歌詞にない台詞を振りをつけて入れ、舞台袖で見ていたクラスメイト(岡田愛美)から「なにあの『ボッ!』ってアドリブ?」とコメントされているサントラCDに収録された「燃えあがれ」にも、この台詞が含まれている。。
- 江田 明日香(えだ あすか)
- 声 - 石上静香
- チアリーダー部の部員。ショートヘアの女子生徒。さばさばとした性格。菜月に次ぐクラスのまとめ役で、菜月の良き理解者。菜月の拓実に対する気持ちに気づいており、彼女の思いを後押ししようと拓実と二人だけになる機会を作った。菜月とは中学時代から交友があり、小説版およびコミック版では菜月が拓実と交際する際に仲介した過去が描かれている小説版p.221コミック版1巻、pp.59 - 64。菜月からは「江田っち」と呼ばれている。
- 宇野 陽子(うの ようこ)
- 声 - 高橋李依
- チアリーダー部の部員。背が高く少しウェーブのかかったロングヘアの女子生徒。樹と付き合っている。陽気でマイペースな性格。クラス会でのミュージカルの提案に最初に賛成した。
その他の生徒・教員
- 明田川 慎二郎限定版ビデオグラム封入のブックレット、および来場者特典の「ミュージカル『青春の向う脛』プログラム」による。(あけたがわ名字の読みはDVD字幕より。小説版には明田川のフルネームがふりがなを振られた形で出てこない。)
- 声 - 柳田淳一
- 石川 朱美(いしかわ あけみ小説版p.175)
- 声 - 諏訪彩花
- 岩田 晋一(いわた しんいち小説版p.177)
- 声 - 手塚ヒロミチ
- 岡田 愛美(おかだ まなみ小説版p.176)
- 声 - 東内マリ子
- 小田桐 芭那(おだぎり はな小説版p.96)
- 声 - 葉山いくみ
- 賀部 成美(かべ なるみ)
- 声 - 木村珠莉
- 北村 よし子(きたむら よしこ小説版p.13)
- 声 - 加隈亜衣
- 斎藤 五郎(さいとう ごろう小説版p.180)
- 声 - 榎木淳弥
- 渋谷 昭久(しぶや あきひさ小説版p.209)
- 声 - 天﨑滉平
- 清水 亮(しみず りょう小説版p.179)
- 声 - 木島隆一
- 鈴木 章子(すずき あきこ小説版p.237)
- 声 - 田澤茉純
- 高村 佳織(たかむら かおり)
- 声 - 久保ユリカ
- 田中 陸(たなか りく小説版p.54)
- 声 - 西谷修一
- 栃倉 千穂(とちくら ちほ)
- 声 - 前川涼子
- 錦織 拓哉(にしごり たくや)
- 声 - 山下誠一郎
- 福島 竜二(ふくしま りゅうじ小説版p.238)
- 声 - 石谷春貴
- 三上 聖名子(みかみ みなこ)
- 声 - 芳野由奈
- 渡辺 美沙(わたなべ みさ)
- 声 - 三宅麻理恵
- 城嶋 一基 (じょうしま かずき)
- 声 - 藤原啓治
- 順たちのクラス(2年2組)の担任で、音楽教師。かなりフランクな性格で細身面長の男性。生徒から「しまっちょ」と呼ばれている。「地域ふれあい交流会」で実行委員を志願する生徒がいないため、強行で順たちを指名する。交流会の出し物にミュージカルをやることを最初に提案した。音楽準備室は、彼の私物であふれている。
周辺の人物
- 成瀬 泉(なるせ いずみ)
- 声 - 吉田羊
- 順の母親。順が高校2年の時点では生命保険会社に勤務している。順の言葉がきっかけで夫の不倫を知り離婚を決意、順を引き取り女手ひとつで育てている。順がほとんど言葉を発しなくなったことを恥ずかしく感じ世間体の面からも気にしており、仕事の忙しさの疲労もあって、順に苛立ちをぶつけてしまう。拓実とその祖父母とは、保険の勧誘に自宅を訪問したことで面識がある。
- 坂上 八十八(さかがみ やそはち)
- 声 - 津田英三
- 拓実の父方の祖父。
- 坂上 シン(さかがみ シン)
- 声 - 宮沢きよこ
- 拓実の父方の祖母。
- 順の父実写映画では下の名前は「泰史」とされている。
- 声 - 野島裕史
- 本名不明。お腹の出た小太りで眼鏡をかけている男性。順が小学生の頃に不倫を知られたことで妻と離婚しており、作中では冒頭部分にしか登場しない。離婚前の自宅玄関には「Watarai」(わたらい。漢字不明。)と書かれた表札が付けられていた。
- 山路 一春(やまじ かずはる)
- 声 - 河西健吾
- 揚羽高校の1年生で野球部の現エース。肘を負傷したことに対する当てつけのように部員を指導する大樹に自分の不満と苛立ちをぶつけるまでに至ってしまう。
その他
- 玉子の妖精実写映画には登場しない。
- 声 - 内山昂輝
- 両親が離婚後の順の前に現れ、お喋りが原因で起きる苦難を避けるためという理由で、順の言葉を封印した張本人。「玉」という漢字の「点」が体の近くに浮遊しており、それを手で隠すと「王子様」の姿になる描写がある。
スタッフ
原作 | '''超平和バスターズ | |
演出 | 長井龍雪、吉岡忍、柴山智隆、林直孝、神戸洋行 | |
美術監督 | 中村隆 | |
プロップデザイン | 岡真里子 | |
色彩設計 | 中島和子 | |
編集 | 西山茂 | |
撮影 CG監督 | 森山博幸 | |
音響監督 | 明田川仁 | |
音響効果 | 小山恭正 | |
録音調整 | 安齋歩 | |
作画監督 | 田中将賀、大舘康二、大杉尚広、山下祐 | |
作画監督補佐 | 髙田晃、藤田しげる、小松麻美、馬場充子、藤巻裕一 | |
原画 | 濱口明、大森裕紀、植田華菜子、岡真里子、山口真未、たかはしゆう 下島誠、深澤学、徳丸輝明、留井寺万里男、落合瞳、野村雅史、市川敬三、佐藤真史、亘沙結花、吉田雄一、中原久文、寺岡巌、川妻智美、山崎淳、松田剛吏、楡木哲郎、藤巻裕一、猪口美緒、大槻ちえ、大島美和、鈴木陽子、金甫曼、山本祐子、東島久志、荒木裕、黒田結花、宗崎暢芳、阿部尚人、西口智也、川崎玲奈、伊藤一樹、井口真理子、志村恵美子、田中宏紀、神戸洋行、橋口隼人、岡本達明、曄月陽、延原弘治、スタジオコロリド、佐藤由貴、落合麻衣子、鈴木勘太 奥田泰弘、児玉健二、滝山真哲、上田恵未、上田幸一郎、岩崎成希、諸貫哲朗、古住千秋、川崎愛香、駒本藍子、川口博史、伊藤公規、薗部あい子、鳥居貴史、大導寺美穂、前田達之、斎藤敦史、日下部智津子、石崎夏海、山名秀和 西位輝実、愛敬由紀子、坂崎忠、中村直人、大舘康二、大杉尚広、吉岡忍、田中将賀、長井龍雪 | |
第二原画 | 仲川明希、正金寺直子、余島郁枝、井上高宏、永野美春、松岡未沙、山口智、小林美香、松村舞子、蔭山武彦、関本美穂、上野卓志、高崎美里、小酒井智也、白井英治、佐藤智子、井上邦彦、松村亜沙子、岡田由紀子、迫香奈子、内田陽子、板井寛幸、中川肇、井上高宏、玉木李枝、東亮太、福世真奈美、河野直人、米澤沙織、加藤剛、林隆祥、林直孝、中谷亜沙美、冨樫幸二、丸山沙也香、牛尾優衣、長谷川文香、中村颯、小長井美南、村木麻保良 スタジオグラフィティ、プロダクションアイムズ、アニモキャラメル、ウォンバット、スタジオアド、スタジオコロリド、アニタス神戸、ライデンフィルム、ZERO-G、リングス、エリアル、旭プロダクション、REBOOT、CL、D-Motion、Triple A、BEEP、ミュウ、ドロップ、MSJ、和風アニメーション | |
動画検査 | 植田華菜子、刀根川恵、宮田知子 | |
動画 | A-1 Pictures 動画部 芥川友紀、都築遥、浅見日香留、伊藤若菜、川上大志、大野仁愛、杉山美加、刀根川恵 MADHOUSE 山口知恵、大槻一恵、甲斐順子、大西美穂、赤坂莉奈、森下なつみ、長澤礼子、藤中友里、中野香菜子、黄捷、竹内帆波美、佐藤綾花、萩田小織、藤井敬子、西川千裕、稲久保普匡、長岡志緒理 梅林由加里、姉崎早也花、松山美紀枝、阿武恵子、矢野美幸、星公子、尾山景子、渡辺恵子、井上高宏、植田華菜子、宮田知子 ufotable、イングレッサ、アニタス神戸、スノードロップ、AIC、スタジオMAT、オープロダクション、ディオメディア、A-Line、プロダクションアイムズ、スタジオコクピット、Acca effe、スタジオコロリド、アニメーションスタジオ・アートランド、R.I.C、旭プロダクション、REBOOT、CL、F.A.Iインターナショナル、VISTA、D-Motion、BEEP | |
色指定・検査 | 渡部侑子、山口舞、森田真由 D-COLORS 吉原千晴 R.I.C 曽我早紀子 | |
仕上 | D-COLORS 及川眞由美 橋本千春、鴨井さつき、山崎あかね、西田みのり、山光佑果、圓次美和、角下瑞絵、小林みゆき R.I.C、スタジオエル、Wish、アニメッシュ、ライジングフォース、アルテミス、すたじおガッシュ、スタジオコロリド、アニメーションスタジオ・アートランド、旭プロダクション、CL、D-Motion、REBOOT、F.A.Iインターナショナル、BEEP、VISTA | |
2Dワークス | カプセル Clock Dance 美術チーム:椎野隆介、川崎美和、正木友実、椎野隆介 マネージメント:スカーレット・ウー、廣瀬大三 | |
特殊効果 | 村上正博 | |
3DCGI | OFFICE D.+ 森山博幸、古川貴之 天狗工房 篠原昂太、小島諒子、大見有正、山崎宏平、丸山淳美、福士直也 | |
背景 | アートチーム・コンボイ 田山修、岡部眞由美、榊枝利行、久保季美子、伊藤朱美、楠元祐也、谷口純基、根本洋行、宋美玲、風戸亜希子 STUDIO CJ 金美京 Y.A.P.㈲石垣プロダクション BGディレクター:石垣努 佐藤勝、長谷川弘行、北澤寿実子 スタジオSuuuu 池田裕輔、NGUYEN TRANG、VU HUNG、DANG PHI、DAO HUNG、LE MAI、PHAM QUY 宍戸太一 株式会社 J&Kコーポレーション Xiangbiao Ji、lihong Ming、Wei Zhang、Zhnhua Jiang MA・RU Animation スタジオカノン 佐久間翔吾、渡辺悠祐、平九郎、上田瑞香 | |
撮影 | OFFICE D.+ 森山博幸 藤田賢治、髙津純平、西永里美 グラフィニカ 関谷能弘、棚田耕平、牛島あゆみ、木部さおり、石黒晴嗣、加藤伸也、荻原猛夫、本山修、北村直樹、藤田利寛、吉岡宏夫、田村仁、川田哲矢、志良堂勝規、兪瓏、小畑芳樹、姫野めぐみ、吉岡由利恵、玄スジョン TROYCA 川井朝美、津田涼介、加藤友宜、福澤瞳、河口朋葉 T2studio 大籏忍、鈴木麻予、岩本泰侑、出水田和人 | |
編集補佐 | 近藤勇二 | |
編集助手 | 下田由希乃 | |
編集スタジオ | REAL-T | |
デジタルシネマスタジオ | キュー・テック | |
オンライン編集 | 南綾香、岩崎友美、西澤広夢 | |
デジタルシネマエンジニア | 市原道宏 | |
スタジオコーディネーター | 田畑孝之 | |
音楽 | ミト(クラムボン)、横山克 | |
音楽制作 | アニプレックス | |
録音助手 | 岡田奈都美 | |
音響制作担当 | 田中理恵 | |
スタジオ | アオイスタジオ | |
音響制作 | マジックカプセル | |
制作デスク | 渋谷晃尚 | |
制作進行 | 中村将太、尾嶋信二郎、金子敦史、中柄裕二 | |
SpecialThanks | 前田陽光、佐々木雄、廣田佑介 | |
プロダクション営業 | 三上真衣香 | |
制作事務統括 | 石川恵子、佐藤正行 | |
制作事務 | 後藤英雄、北村佳子、坪井理恵、大下真由美 | |
システム管理 | 吉岡正善、山﨑友裕 | |
製作代表 | 夏目公一朗、植田益朗、清水賢治、中村理一郎、久保雅一、落越友則、坂本健 | |
エグゼクティブプロデューサー | 岩上敦宏、松崎容子、山西太平、沢辺伸政 | |
アソシエイトプロデューサー | 小田桐成美、松尾拓、斎藤朋之、岡本順哉 | |
宣伝統括 | 山本和子 | |
宣伝プロデューサー | 木村徳永(KICCORIT)、吉田旅人(KICCORIT) | |
宣伝 | 相川和也、村山航太、髙村江美 | |
パブリシティ | 池田みのり、大塚千津子、樋口美智子、加治野栞、神戸麻紀 | |
セールスプランニング | 小野木航 | |
ライセンス担当 | 栃倉千穂 | |
WEB担当 | 津田岳男、丸山紗津貴、横山誠、石塚賢治、正戸絵梨香、石渡弘樹、戸須景子 | |
海外渉外 | 後藤秀樹、西本修、末平アサ、本間久美子、小髙洋介、永田瑛 | |
配給統括 | 髙橋優 | |
劇場営業 | 海老原雅美、野村信介、山田絢香、岸本ひとみ | |
音楽協力 | 佐野弘明 | |
ロゴデザイン | 黒木香、ベイブリッジ・スタジオ | |
特報制作 | 江本健、菱川昌造、川崎奏天 キュー・テック 太田勝典、橋本光平、根岸沙弥、越川浩道、鹿野由奈、和田玄太、尾崎香奈、日比野倫啓、小倉彩乃 | |
予告編制作 | 石原俊介(ガル・エンタープライズ) | |
コミカライズ | 阿久井真 | |
コミカライズ編集 | 石橋和章、小林翔 | |
ノベライズ | 豊田美加 | |
ノベライズ編集 | 和阪直之、奥田素子 | |
プロモーションデザイン | 黒木香、新井隼也、関戸愛 ベイブリッジ・スタジオ | |
ライター | 豊田直顕 | |
カメラマン | 柿島達郎、POINTER | |
特別協力 | 株式会社明治 村上欣也、木藤毅、佐藤政宏、河原健二 | |
宣伝協力 | ガンホー、バンプレスト、埼玉西武ライオンズ ドコモ・アニメストア 濱田直樹、田島宏行、佐川一恵、山口賢治、田丸景子 | |
協力 | RAY CASSIN レッグス 内田奈櫻子、田中春奈、三橋龍太 西武鉄道 冨田恭史、志甫修、猿谷宏幸、井手貴子、石橋憲司、野田政成 | |
ロケーション協力 | 秩父市 鈴木日出男、中島学 秩父商工会議所 黒澤元国、木村悠一、岡悦子 秩父アニメツーリズム実行委員会 足利市 足利市観光協会 井汲義晃 栃木県立足利南高等学校 | |
劇場物販協力 | byokko、kamiterior、関西美術印刷株式会社、エンタメ!QA、ケイズプラン ソニー・ミュージックコミュニケーションズ 小柳隆樹、久保安葵菜 philter、T・ZONE、NISSEY PRODUCTS CO.,LTD、Neways、東洋佐々木ガラス株式会社、 D・D・WAVE 小笠原亜樹 稲垣佑実 東急レクリエーション 小俣明徳、鈴木亜希子 | |
「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 | アニプレックス 越智武、鈴木信隆、菅根周一、本木円、杉浦了一、西田丈彦、清水広美、有坂みどり、大浜拓哉 フジテレビジョン 尾崎紀子 電通 竹葉理沙、金沢佑希人、山本麻依、清水屋陶吉、前田梢 小学館 浅井認、木暮義隆、内山雄太、知久敦 A-1 Pictures 三宅将典 ローソンHMVエンタテイメント 盛谷尚也、長田史郎、湯田健太郎 | |
プロデューサー | 斎藤俊輔 | |
アニメーションプロデューサー | 賀部匠美 | |
企画 プロデュース | 清水博之、岩田幹宏 | |
制作 | A-1 Pictures | |
配給 | アニプレックス | |
脚本 | 岡田麿里 | |
キャラクターデザイン 総作画監督 | 田中将賀 | |
監督 絵コンテ | 長井龍雪 |
音楽
主題歌
挿入歌
- 「Harmonia」
- 歌 - コトリンゴ
- 作詞 - コトリンゴ
- 作曲 - ミト(クラムボン)
- 編曲 - ミト(クラムボン)
劇中歌
※「歌」の記載がない曲はメロディーのみの使用。
- 「Over The Rainbow」
- 歌 - 清浦夏実
- 作詞 - エドガー・イップ・ハーバーグ
- 作曲 - ハロルド・アーレン
- 編曲 - ミト(クラムボン)
- 「伊勢佐木町ブルース」
- 歌 - さとうささら
- 作詞 - 川内康範
- 作曲 - 鈴木庸一
- 「栄冠は君に輝く」
- 作詞 - 加賀大介
- 作曲 - 古関裕而
- 「青い栞」
- 作曲 - 尾崎雄貴
劇中使用(流用)楽曲
順たちのクラスが上演するミュージカル(『青春の向う脛』)では、以下の既存曲が独自の歌詞を付けて使用されている。同じ楽曲に複数の歌詞が付されているものもある。記載は原曲(作曲者名・タイトル)とミュージカル内のタイトルの順。
- ジョージ・ガーシュウィン「スワニー」(英語版)- 「あこがれの舞踏会」
- ジョージ・ガーシュウィン「サマータイム」 - 「光のない部屋」
- 「ダローガイ・ドリーンナィユ」 - 「燃えあがれ」
- ヨハン・ブルグミュラー 「アラベスク」 - 「word word word」作中では歌唱部分は使用されない(伴奏の最後のみ流れる)。
- イングランド民謡「グリーンスリーブス」 - 「わたしの声」
- ヴィクター・ヤング「Around the World」(英語版) - 「玉子の中にはなにがある」作中では、拓実が音楽準備室で即興で歌う場面があり、城嶋がミュージカルを提案する直接のきっかけとなった。また、順が歌ならおなかが痛くならないことに気づく場面でも歌われている。さらにクラス会で、順が即興で「わたしはやれるよ」と別の歌詞で歌う場面があり、このことにより歌なら声が出せることをみんなに分かってもらうようになった。
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『ピアノソナタ第8番 悲愴』「第2楽章」 - 「心は叫ばない」作中で歌われる場面はない。「心が叫びだす」
- ハロルド・アーレン「Over the Rainbow」 - 「心は叫んでる」作中で歌われる場面はない。「あなたの名前呼ぶよ」
ミュージカル『青春の向う脛』
「第45回 揚羽高等学校 地域ふれあい交流会」で順たち2年2組が上演するミュージカル。順が「今まで伝えられなかった本当の気持ち」を物語にして、その歌詞に拓実が既存の楽曲を当てた作品。作中、終盤のストーリーと並行して進行するため、「わたしの声」と「心が叫びだす&あなたの名前呼ぶよ」以外の歌の場面は一部のみで、さらに「word word word」の場面は後奏のみ、「心は叫ばない」と「心は叫んでる」の場面は登場しない後述の小説版には、映像化されていないこれらの歌を含むミュージカル本番の描写がある。実写映画でも、これらの歌を含むミュージカル本番の描写がある。一方「燃えあがれ」を歌う場面は登場せず、「わたしの声」は歌詞が変えられている。。
以下は、映画の来場者特典として公開初日より先着77万名に配付された「ミュージカル『青春の向う脛』プログラム」「心が叫びたがってるんだ。」来場者特典.公式サイト.2015年11月29日閲覧。から要約。
あらすじ
- 第1幕
- お城の舞踏会にあこがれる貧乏で夢見がちな少女は、舞踏会を覗き見して、そこで踊る紳士淑女たちがみな罪人で、彼らが永遠に踊り続けなければならない「罰」を受けていることを知る。
- (「あこがれの舞踏会」を少女と王子(罪人)が歌う)
- 第2幕
- 舞踏会の真実を知り動揺する少女だが、寂しい一人暮らしで孤独に耐える生活よりも、非道で非情な罰であるとしても舞踏会に参加することを強く願う。
- (「光のない部屋」を少女と謎のダンサーが歌う)
- 第3幕
- どんなことをすれば罪になり罰を受けるのかが分からない少女に、悪い妖精たちが「城下町に放火してみたらどうか」とささやく。
- (「燃えあがれ」を悪い妖精たちが歌う)
- 第4幕
- 少女は街に火を放ったが、大騒ぎする人々は当てずっぽうに犯人探しをするだけで、「わたしが犯人だ」という少女の叫びは無視される。罪に問われず絶望する少女の前に謎の玉子が現れ、この世でもっとも重大な罪は「言葉で誰かを傷つける」ことだとそそのかす。
- (「word word word」を少女と街の人々が歌う)
- 第5幕
- ありったけの悪口を言いまくり人々の心を傷つけた少女だが、罪に問われることのないまま人々に嫌われ村八分にされてしまう。ショックで声を出せなくなってしまった少女の耳に、玉子の邪悪な笑い声が響き渡る。
- (「わたしの声」を少女(心の声)が歌う)
- 第6幕
- 絶望の中、森の中をさまよい倒れた少女の前に、狩りに来ていた王子が現れ、少女に優しい言葉をかける。
- (「玉子の中にはなにがある」を王子が歌う)
- 第7幕
- 王子を好きになり心の中に「愛の言葉」があふれる少女だが、喋ることができないためにその言葉を伝えられず、はがゆい思いをする。そんな時に王子の暗殺未遂事件が起こり、玉子の策略により少女が犯人にされてしまう。声を出せないため誤解を解くことができない少女は、必死に王子がかばおうとするのもかなわず、処刑台に連行される。
- (「心は叫ばない」を少女(心の声)が歌う)
- 処刑台の上で少女は涙を流すと、その涙が大地にしみ渡り、それが芽吹き花が咲き、飛んできた鳥たちが少女の心の殻に閉じ込められていた「王子を愛する思い」を歌い出す。
- (「心は叫んでる」を花や鳥たちが歌う)
- 最終幕
- 少女の本当の気持ちを理解した王子と人々は、少女が犯した「罪」を許す。みんなの優しさに感謝する少女は、この思いをありのままに伝えたいと強く願い、そのとき、少女に失われた「言葉」が戻って来た。
- (「心が叫びだす」を少女(心の声)・玉子・世界の人々が、「あなたの名前呼ぶよ」を少女・王子・世界の人々が、同時に歌うエンドロールやサウンドトラックでは「心が叫びだす&あなたの名前呼ぶよ」のタイトルで記載されている。)
CAST
- 少女:成瀬 順当日の舞台では仁藤菜月が少女役を務め、順は少女の「心の声」役を務めた。なお、2016年3月にリリースされた限定版のブルーレイ・DVDの特典CDには、水瀬いのりの歌唱による「順バージョン」のミュージカル曲(「あこがれの舞踏会」「光のない部屋」「word word word」)が収録されている。
- 玉子:田崎 大樹
- 王子:坂上 拓実
STAFF
- 音楽:相沢 基紀・岩木 寿則・坂上 拓実
- 振り付け:仁藤 菜月・宇野 陽子・江田 明日香
- 衣装:渡辺 美沙・鈴木 章子・岡田 愛美・三上 聖名子
- メイク:小田桐 芭那・栃倉 千穂
- 照明:斎藤 五郎・田中 陸・三嶋 樹
- 大道具:清水 亮・岩田 晋一・錦織 拓哉・福島 竜二・田崎 大樹・渋谷 昭久・明田川 慎二郎
- 小道具:賀部 成美・高村 佳織・北村 よし子
- ポスター:田中 陸・石川 朱美作中に映される、教室に板書されたスタッフリストでは「田中」「北村」となっている(石川は板書ではどのパートにも名前が挙がっていない)。小説版ではプログラム通りに田中と石川がポスター制作を相談している描写がある(p.183)。本編でも二人が話し合うカットが存在するが、ポスターの打ち合わせであることは明示されていない。
作中の年代設定
拓実の携帯電話(スマートフォン)には、順が喋れなくなった理由などを打ち明けた際に「2015/10/13 火曜日」パンフレットに該当箇所の図版が掲載されている。、ホームルームでミュージカルを提案した後の場面で「2015/10/14 水曜日」、順がミュージカルのラストを変えたいと提案した場面で「2015/11/09 月曜日」と表示されているほか、2年2組の教室には「2015年」と書かれたカレンダーが壁に貼られている。地域ふれあい交流会は「12月5日の土曜日」に開催されているが、この日付と曜日も2015年と一致する。
公開前後のプロモーション
2015年6月2日から明治のチョコレート製品CMにおいて、『あの花』とのコラボバージョンが順次放送された。8月にはソニーのポータブルオーディオ「ウォークマン」のNW-A16に、本作と『あの花』をコラボレーションした『ウォークマンAシリーズ「ここさけ」×「あの花」コラボレーションモデル』がソニーストアで限定発売された。西武鉄道では8月29日から、『あの花』とコラボした上映記念乗車券を発売した - 西武鉄道ニュースリリース(2015年8月18日)。さらに上映開始の9月19日には秩父鉄道の「パレオエクスプレス」が上映記念列車として運行された。また、2015年9月24日にフジテレビ系特番『映画「心が叫びたがってるんだ。」公開記念 乃木坂46の「ここさけ」聖地めぐり旅』が放送されるとともに、乃木坂46の選抜メンバーによるCMも2015年10月3日から放送された。
そのほか興行に際し、シネコン興行チェーンティ・ジョイ系列の4館では訪日外国人向け上映企画「YOKOSO! EIGAKAN!」の対象となり ― 株式会社ティ・ジョイ ニュースリリース(2015年9月11日)、期間限定で英語 /中国語(簡体字)の2言語字幕併記の特別版が上映された。
公開後の反響
公開直後から舞台のモデルとなった地を「巡礼」する観光客の存在が報じられ、2015年12月には横瀬町と同町の観光・産業振興協会の手で、作中に登場する架空のバス停を再現した標識が(設定のモデルとされた場所に)設置された。
2016年8月7日に、秩父市役所前の特設会場にて主要声優らが出演したイベント「秩父ふれあい交流会」が開催され、昼夜2回の公演で約6000人が参加したと報じられた。本公演は、限定版ビデオグラムに優先販売申込券が同梱されていた。
興行成績
2015年9月19日の封切り以来、口コミ等による支持で長期の公開となり約40日が経過した11月1日に興行収入が10億1529万3050円、累計動員数は74万4901人に達したと発表された。興行収入10億円超えまでの期間は『あの花』の劇場版より12日早い。また、原作やテレビシリーズを持たない完全オリジナルの日本の劇場アニメが興行収入10億円を突破したのは、スタジオジブリ作品や細田守・大友克洋監督作品など限られた前例しかないとも報じられた。
テレビ放送
2017年7月29日21:00 - 23:10に、フジテレビ系列(フジネットワーク)の『土曜プレミアム』枠にてテレビ初放映された。
賞歴
メディア展開
漫画
阿久井真の作画で、2015年7月8日から小学館の無料漫画アプリ「MangaONE」と漫画サイト「裏サンデー」で連載を開始。2016年7月13日掲載分阿久井真ツイッター - 2016年7月12日を参照。にて完結。
- 超平和バスターズ(原作)、阿久井真(作画) 『心が叫びたがってるんだ。』 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉、全4巻
小説
2015年9月13日、小学館文庫より発売(ISBN 978-4-09-406212-0)。豊田美加の執筆によるもので「脚本をもとに書き下ろした」と注記がある。
関連商品
CD
2015年9月16日、アニプレックスよりオリジナルサウンドトラック(SVWC 70100-70101)が発売。
映像ソフト
2016年3月30日に完全生産限定版(BD:ANZX-11701〜11703、DVD:ANZB-11701〜11703)と通常版(BD:ANSX-11701、DVD:ANSB-11701)がリリースされたBlu-ray&DVD2016年3月30日(水)発売決定 - 公式ウェブサイト。オリコンによるとリリース後最初の週に限定版ブルーレイが2.3万枚のセールスを記録し、4月11日付の「週間総合BDランキング」で1位となった。リリースに前後して、ソニーのハイレゾ対応ヘッドホン・ウォークマンとのコラボCMが公開された映画『心が叫びたがってるんだ。』とソニー製ハイレゾ対応「ウォークマン(R)」&ヘッドホンとのコラボCMが完成! - アニプレックスプレスリリース(2016年3月28日)。
実写映画
{{Infobox Film
| 作品名 = 実写映画
心が叫びたがってるんだ。
| 原題 = The Anthem of the Heart
| 画像 =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 監督 = 熊澤尚人
| 脚本 = まなべゆきこ
| 原案 =
| 原作 = 超平和バスターズ
『心が叫びたがってるんだ。』
| 製作 =日高峻
清水博之
斎藤俊輔
和田倉和利
| 製作総指揮 =
| ナレーター =
| 出演者 = 中島健人
芳根京子
石井杏奈
寛一郎
荒川良々
大塚寧々
| 音楽 =横山克
| 主題歌 =
| 撮影 =鍋島淳裕
| 編集 =穂垣順之助
| 制作会社 =シネバザール
| 製作会社 = 映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会
| 配給 = アニプレックス
| 公開 = 2017年7月22日
| 上映時間 = 119分
| 製作国 =
| 言語 = 日本語
| 製