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愛気/Isutoshi
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著者: Isutoshi
巻数: 13巻
最新刊『愛気 13』
『愛気』(あいき)は、ISUTOSHIによる日本の漫画作品。少年画報社発行の漫画誌『月刊ヤングキング』にて連載されている。単行本は少年画報社からYKコミックスのレーベルで刊行されている。
概要
中学生にして国内の有名武術家を多数撃破するほどの天才武術家・承久國俊。しかし16歳の時、亡き父によって「封禁」を施されて以降は10分の1の実力に。それでもなお隔絶した実力を持つ彼の元に様々な格闘者が集い、騒動が巻き起こる。
登場人物
- 承久國俊(じょうきゅう くにとし)
- 主人公。最強の天才武術家だったが16歳の時に父・達國に薬を盛られ、意識を失っている間に特殊な整体を施され、実力の10分の1も出せない体にされる。それでいてなお常人を遙に凌ぐ戦闘能力を持つ。
- 年齢は推定20台半ば、昭和生まれらしい。
- ドスケベ。美人と見れば自分を倒しにきた相手でも即座に口説きに掛かる。ソープランド無料券を紛失した時は、父親が亡くなった時以上に悲しかったらしい。
- 登場時からしばらくはセレブの母親にたかって生活するニートだった。
- 悪人に対しては冷酷にして残忍。絶大な自信からか、全ての他者を見下している。
- 合気道を基本とするが、打撃や見よう見まねでの「発勁」すら使いこなす。特に体捌きに関しては抜きん出ておりその機動は時に理不尽、全盛時には「G-マジシャン(重力魔術師)」「UFOマン」「ソーサラー」等とあだ名されていた。
- 承久達國(じょうきゅう たつくに)
- 國俊の父親、故人。武術家としては二流だったが、その知識・技術を応用した整体技術では超一流と言われた。
- 國俊の体の関節に手を加え全力を出そうとすると耐えきらずに外れるよう細工した。その技術に関しては同業者の蓬麗にも解らない事が多い。
- 城厘(きずき りん)
- 十禅寺高校理事長の孫娘。十禅寺高校を卒業後、綾武大学に進学。國俊に師事しようとし、彼を戦いの日々に誘った。彼女を「お嬢」と呼ぶ蓬明とメタラに付き従われている。武術の腕はなかなかだが、常識人の性格と非力さの為に達人たちの中では見劣りし、苦戦が多い。努力家で真面目な性格。
- 城治(きずき おさむ)
- 十禅寺高校理事長で厘の祖父。ヨーロッパの某国に滞在しており、学園を留守にしている。昭和の伝説の異名を持つ宝寿兼音と接触しており、バルボアを使いにして國俊を呼び寄せた。
- 武術家としては二流だが、戦後最高レベルの鍼師として有名。
- 鷹取巳卯(たかとり みう)
- 十禅寺高校校長の娘で十騎長(生徒会長)。國俊の従姉妹。陰謀により城厘と敵対していたが、烏丸一派との抗争の中で和解。城よりは実力が上。従姉妹だけあって國俊と性格が似ており、勝ち気で乱暴、かつ無鉄砲。演説すると長い。十禅寺高校を卒業後、綾武大学に入学。
- 景安アケミ(かげやす アケミ)
- 綾武大学に通う女子大生。高校時代に國俊に師事しており、封禁状態の國俊を凌ぐ腕前の持ち主。十手術を使う。天然キャラ。烏丸大基と交際しており、烏丸の暴走を止めるためにかつての師である國俊を騒動に巻き込んだが、それも烏丸の陰謀だった。素直な性格と戦いぶりを逆手に取られてしばしば敗北・苦戦しては、國俊に後でいびられている。
- 蓬明(ホーメイ)
- かつて城の祖父に助けられ、その恩義からメタラと共に城に付き従う中国人女性。十禅寺高校体育教師。マッチョな肉体を駆使した力任せの中国拳法を使うが、実力は常人より少し上の程度。猿渡に惨敗し、筋力の限界を痛感する。京訛りで話す。
- 修行の旅を兼ねて城理事長を探しに行き、帰国後は武器術と練り上げた「勁砲」を使う。
- 烏丸一派の撃退に加勢した功を評価され、綾武大学に入学。2度目の大学生活を満喫する。
- 蓬麗(ホーレイ)
- 蓬明の祖母。鍼と漢方の名人で整体術も使う。烏丸の手引きで景安が国俊に引き合わせた。達國の技術に驚嘆しつつも国俊を治療しリミッターの上限を70%まで引き上げた。
- 蓬明の筋肉偏重に関しては國俊と同様の見解を持つ。
- メタラ
- 蓬明と同じく城の祖父に恩義があり、城に付き従うイギリス人女性。十禅寺高校英語教師。ガス圧を高めてあるなど、限りなく実銃に近いリボルバーのエアガンを駆使して戦う。拳銃使いなので、武術の心得はない。景安に翻弄され、蓬明と共に修行の旅に。帰国後は装備をリボルバーからオートマチックに変えた。
- 國俊と肉体関係が有るが、恋愛感情はない。
- 烏丸一派との戦いには直接関与していないが、蓬明らのついでで綾武大入学を許可された。
- 東雲彩香(しののめ あやか)
- 國俊の実母。シノノメビューティー総帥のセレブ。幼い頃に國俊の天才と残虐さに心を痛め、徹底的にトラウマを擦り込むことによって、自分には頭が上がらないように仕込んだ。國俊をやりこめられる唯一の人物。物語の背後で何かと暗躍しているが詳細は不明。國俊の父親である達國と離婚してから再婚し(計三回のバツ三)、國俊の弟「天保兼元」をもうけている。
- 天保兼元(てんぽう かねもと)
- 東雲彩香の息子で国俊とは異父兄弟。理論的な解析とプロデュースは一流。武術の腕はからきしだが、その内面は國俊や母親と同類。
- 烏丸大基(からすま だいき)
- 綾武大学の学生。視野狭窄症を患っているがそれと引換に卓越した先読み能力を駆使する、底しれない実力の持ち主。実力者ぞろいの綾武大生から精鋭を選りすぐり、彼らを率いて裏にも表にも属さない権力を確立するため暗躍する。自らの限界を図るため、國俊を戦いに引きずり出して実力を回復させ、対決しようと策動していた。
- 宝寿兼音(ほうじゅ かねおと)
- 「昭和の伝説」「ラストサムライ」と呼ばれた剣術家。御歳80に届く年齢だが「無流」を名乗り、様々な異形刀とそれを操る日本の剣術から逸脱した技を使う。
- 本来の剣術を著わす代表選手として古刀「天國(てんごく)」を持つ。
- 日本を出て数十年。国そのものには未練はないが即席ラーメンと日本式カレーライスだけは忘れられず、それを手配している城理事長に借りが増えている。
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