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放浪息子/志村貴子

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著者: 志村貴子
巻数: 11巻

志村貴子の新刊
放浪息子の新刊

最新刊『放浪息子 11



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

duckbiller その代わり、ギター弾こうっと。給料入ったら、放浪息子の続きも買おう。しかし私、短編好きなので1冊で終わるのばっかだ。おもしろい短編マンガあったら教えてください。

放浪息子の既刊

名前発売年月
放浪息子 1 2003-08
放浪息子 2 2004-06
放浪息子 3 2005-01
放浪息子 4 2005-09
放浪息子 5 2006-07
放浪息子 6 2007-03
放浪息子 7 2008-01
放浪息子 8 2008-11
放浪息子 9 2009-08
放浪息子 10 2010-04
放浪息子 11 2010-12

放浪息子』(ほうろうむすこ)は、志村貴子による日本の漫画作品。

概要

2002年12月号よりエンターブレイン発行の月刊誌『コミックビーム』にて連載開始し、現在連載中。単行本は2010年3月25日現在、10巻まで刊行されている。平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品。

2011年1月よりフジテレビ「ノイタミナ」枠にてテレビアニメが放送予定。

女の子になりたい男の子・二鳥修一と、男の子になりたい女の子・高槻よしの。2人が自分の性別のことや友人関係に悩み葛藤する姿が、重々しいトーンを伴わず淡々と描かれてゆくなお、本作では「性同一性障害」という言葉は使われていない。作者によると、言葉によって決まった形に受け取られてしまうことを嫌ってのことだという。。第1話のタイトルである「ぼくは、おんなのこ」は、志村がコミックビームへのデビュー作として描いた短編(2004年に刊行された単行本『ぼくは、おんなのこ』収録)と同名であり、この短編の内容は主人公が書く脚本として作中に登場している。4巻までは小学生編、5巻からは中学生編となっている。

あらすじ

「女の子になりたい男の子」である二鳥修一は、転校先の小学校で、背が高くてかっこいい女の子高槻よしのと出会う。最初は女の子になりたいという気持ちを隠し通していた修一だったが、クラスメイトの千葉さおりに偶然女装しているところを見られてしまう。かねてから修一に好意を持っていたさおりは、それ以来彼を積極的に女装させたがるようになり、誕生日にワンピースを贈る。

ある日、遊びに来たよしのに部屋に置いてあったワンピースを発見されてしまい、修一は困惑する。だが、よしのもまた「男の子になりたい女の子」であり、時折男装して遠くの街へ出ているのだった。お互いの秘密を知った2人は、修一がセーラー服を、よしのが学ランを着て、遠くの街で遊ぶことになる。

2人は成長による体の変化に悩み、周囲とのすれ違いに傷つきながらも自分の生き方を模索していく…。

登場人物

主人公

二鳥修一(にとり しゅういち)
声 - 畠山航輔
主人公。通称「シュウ」もしくは「にとりん」。女の子になりたい男の子で、一人称は「ぼく」。連載開始時は小学5年生で10歳。家族構成は父(博之)、母(さとみ)、姉(真穂)の4人家族。2人姉弟の弟で長男。よしのやさおりのいる学校に転入してきてクラスメイトとなる。
普段はとてもおとなしく優しい性格で他人に逆らうこともほとんどないが、たまに周囲が驚くような思い切った行動に出る。お菓子作りが得意。女装姿は普通の女の子より可愛らしく、男であることを見破られないばかりか、男に惚れられたことすらある。よしのと出会った事で、自身の内面にある女の子になりたいという願望が肥大化し、女装をして男装したよしのと倒錯的なデートを繰り返すようになる。
よしのとの関係をクラスの男子に冷やかされたことが引き金になって、よしのへの恋心に気づき告白するが、よしのは友達と思っていた修一に告白されたことに戸惑い断ってしまう。さらによしのに告白した直後にさおりにも告白されたことから3人の友人関係が悪化。よしのとさおりが大喧嘩した余波で一時、修一も2人とは疎遠になってしまうのだが中学校入学後仲直りをした。入学直後は部活動はしていなかったのだが、1年生の文化祭で劇の脚本が評価され、さおりと共に演劇部に部員としてスカウトされ入部した。
女の子の友達が多く、男の子との付き合いは苦手。可愛い女の子に強い憧れを持っており、中学入学後に安那に交際を申し込み、付き合い始める。しかし、中学2年生になってから、男子の制服を着て学校に登校し始めた千鶴とよしのに触発されて、ついに女子の制服を着て登校してしまった。学校では大騒ぎになり、安那にも別れを切り出されてしまった。その後は一時、不登校になるが友人たちに励まされ再び登校するようになるも、遂に自身に訪れた声変わりにショックを受ける。また、中学3年生に進級しても未だ女の子になりたい願望は衰えておらず、度々女装をしている。
高槻よしの(たかつき よしの)
声 - 瀬戸麻沙美
もう一人の主人公。男の子になりたい女の子で、修一の友人。連載開始時は小学5年生で修一と同学年。家族構成は父、母、姉、兄の5人家族。3人兄妹の末っ子で次女。ハンサムな女の子で背が高いため、女子からは「高槻くん」と呼ばれている。転入してきた修一が隣の席になり、最初に仲良くなった同級生である。修一が女の子になりたい男の子だと気付き、男装して女装した修一と倒錯的なデートを繰り返すようになる。小学6年生、中学1年生時も修一と同じクラスになる。中学2年生では別のクラスになったが、3年生では再び同じクラスになる。中学校に入ってからは千鶴に誘われたこともあり、女子バスケット部に所属している。男子からからかわれることの多い修一や、クラスの中で孤立しているさおりを庇うことが多いが、修一を好きなさおりからは、よしのを嫌悪する言葉を投げかけられてしまう。
「かわいい格好」をさせたがる母や、宝塚に入って欲しいという父に対して複雑な感情を抱いている。小学生時代は、普段から男の子のような格好をしており、スカートを履くのが嫌いだった。中学では男装をする勇気がなくスカートを履いて登校していたが、千鶴が男子の制服を着てきたことに刺激されて、学ラン登校に踏み切ったことがある。
同年代の男の子に嫌悪感と対抗意識が入り交じった感情を持っており、女の子の友達が多い。生理や胸の膨らみなど、成長して女らしくなっていく自分に悩み、女である自身を受け入れられずにいる。女装した修一との初デート時に初潮を迎え、その際には修一に助けてもらった。
負けん気は強いが、根はヘタレかつナイーブな性格で、くじけやすい。小学生時代には男子の集団相手に一歩も引かない強い意志を露にすることもあったが、成長するにつれ優柔不断で弱気なふるまいを見せることが多くなる。
いわゆるボク少女ではなく、「私」という一人称を気に入って使っている。よしのが女らしく成長していくにつれ、周囲から魅力的な美少女と見られるようになり、男子からは何度も告白されているが、それをどう受け止めるべきか悩む。周囲の同級生たちが恋愛を経験しているのに、自身には初恋すらないことに複雑な感情を抱いている。

2人の友達

千葉さおり(ちば さおり)
声 - 南里侑香
修一たちの友人。通称「さおりん」。兄弟はなく、一人っ子。連載開始時は小学5年生で、修一と同学年で同じクラス。6年生時は1人だけ別のクラスになってしまうが、中学1年生時は同じクラス。よしのと同じく2年生時は修一と別クラスになったが3年生時は再び同じクラスになった。情緒不安定な性格で、独特の感性の持ち主。周囲の目を気にしない自己中心的な行動が目立つため、一部の女子からは嫌われているが、容姿端麗なことから男子からは人気がある。普段はおとなしいが、感情的になると過激な行動に走る“デンジャラスビューティー”。修一に強く執着しており、彼の性癖をからかわれると本人の代わりに相手に激情をぶつける事が多い。桃子とは不仲で、千鶴のことも嫌っている。
内心ではよしののことを大切な友人だと信じているものの、よしのに対して嫉妬心を抱いており、素直に向き合うことができない。修一とよしのがクラスの噂になった際、修一に告白するが、同じ日に修一はよしのに告白しており、ふられる形となってしまう。 中学入学後はかなこに誘われる形でバレー部に入部するが、入学直後のさおりとよしのは冷戦状態にあり、よしのと共に女子バスケット部に誘われていたかなこがさおりとよしのの衝突を回避するために敢えてバレー部に(さおりと共に)入部した。
中学1年の文化祭の終了後、演劇部にスカウトされる形でバレー部を辞めて修一と共に演劇部に入る。しかし、修一が安那と付き合っているのを知ってショックを受け、学校に行かなくなる。そんな中、よしのに繰り返し仲直りを持ちかけられ、彼女への嫉妬心が次第に好意へと変わってゆく。さおりは学校に再び通い始め、よしのと親しく付き合うようになるが、修一への未練を隠すことができない。
佐々かなこ(ささ かなこ)
声 - 南條愛乃
修一たちの友人。通称「ささちゃん」。彼女の弟と千鶴は「カナブン」と呼んでいる。2人姉弟の姉で長女。連載開始時は小学5年生で、修一と同学年で同じクラス。6年生時、中学1年生時、2年生時も続けて修一と同じクラスになった。小柄な外見と天真爛漫な性格で、幼い印象のある女の子。頭を使うと頭がかゆくなり、交換日記はすぐ忘れてしまい長続きしない。メンバーの中では数少ない常識人で、事あるごとに関係がギクシャクする周囲の仲を取り持つために苦労する。よしのとは幼稚園以来の幼馴染で、何かと周囲の人間から浮きがちなさおりからも好かれている。中学生になってからは千鶴と親しくなった。よしのの男装癖や修一の女装癖を知っても2人にそれ以前と変わらぬ態度で接し、それをからかうような周囲の視線に怒りを見せるなど2人に対する友情と理解は深い。身体は小さいがパワーがあり、中学1年のマラソン大会では学年の女子で1番になった(2番は千鶴)。中学入学後も身体的な成長ではよしの・さおりに比して遅れていたのだが中学3年生時にようやく初潮を迎えて2人に追い着いた。バレー部に所属している。
有賀誠(ありが まこと)
声 - 井口祐一
3巻から登場。修一が二宮文弥と親しくなるまでは、修一にとって唯一の「男の子のお友だち」だった。家族は父、母。兄弟はなく一人っ子。通称「マコちゃん」。初登場時は小学6年生で、修一と同学年。実家はパン屋。修一と同じ「女の子になりたい男の子」だが、修一とは対照的に「男の人が好きだから女の子になりたい」とはっきり自覚している。眼鏡をかけており、そばかすがある。自分の容姿が修一のように可愛らしくないことにコンプレックスを抱いている。
大人のかっこいい男性が好きで恋愛に憧れているロマンチスト。母譲りのおしゃべり好きで、大人びた口調で話す。聞き上手なため男女問わず仲が良く、傍観者的な立場を取ることが多い。文化祭でさおりのロミオ相手にジュリエット役を演じて以来、さおりの数少ない友人の一人になった。
更科千鶴(さらしな ちづる)
声 - 千葉紗子
5巻から登場。修一たちの友人。通称・一人称共に「ちーちゃん」。初登場時は中学1年生で、修一と同学年。実家はそば屋で桃子とは幼馴染。修一やよしのたちとは別の小学校の出身で、実は実家のそば屋は小学生編でも背景に登場しており、お互いに存在は知らなかったのだが後に出会う伏線にはなっていた。長身長髪でスタイルが良く、モデルの麻衣子の大ファン。一人で渋い喫茶店に出入りするなど大人びた面と、子供っぽい言動を併せ持ち、思いつきに任せた突拍子もない行動で周囲をたびたび驚かす。気の向くままに男装をすることもあるが、男の子になりたいという願望は全くないと公言している。自他共に認める変わり者であるが、冷静な一面もあり、周囲から孤立することはない。裏表がなく好き嫌いがはっきりしているさおりに好感を示しているが、さおりからは嫌われている。よしのは、何事にも物怖じせず、自分のしたいままに生きる彼女に憧れを抱いている。
白井桃子(しらい ももこ)
声 - 豊崎愛生
5巻から登場。千鶴の幼馴染で同じ小学校出身。中学校から修一やよしのと同じ学校になった。通称「モモ」。初登場時は中学1年生で、修一と同学年。常に千鶴にくっついており、彼女のことが大好きなあまり、千鶴が他の女子と楽しげに話しているのを見るだけでも不機嫌になる。また千鶴に対して不遜な態度を取るさおりとは犬猿の仲で、言葉を交わすたびにケンカになる。千鶴と部活が同じで触れ合う機会の多いよしのに対してもいい印象を持っていない。

大人の友達

ユキ/吉田紘之(よしだ ひろゆき)
声 - 本田貴子
修一とよしのの大人のお友達。背の高い綺麗なお姉さんに見えるが、実はニューハーフ。恋人はしーちゃん。よしのに興味を持っている節があり、男装したよしのをナンパしたことから修一とよしのに知り合うことになった。バーのママ。実家は制服屋「吉田洋品店」。母親と冷戦中で実家には長らく帰っていない。おしゃべりでいつも前向き。修一とよしののよき理解者で、2人を心の底から応援している。
なお、短編集『ぼくは、おんなのこ』に収録されている作品「花」の主役であり、こちらには母親以外の家族も出ている。実家の家族構成は父、母、兄、兄嫁(愛ちゃん)、特に兄と仲がよかった。テレビ出演の経験あり。佐田啓二のファン。
しーちゃん/椎名(しいな)
声 - 藤原啓治
2巻から登場。修一とよしのの大人のお友達。ユキの小学生時代の同級生で、恋人。基本的にはユキの傍らにいて修一とよしのを優しく見守っているが、よしのとの初対面時には男装した彼女をユキの浮気相手ではないかと疑い、女の子と気付かずに突然股間を鷲掴みにするなど、予想外の大胆な行動に出ることもある。

お姉ちゃんとその友達

二鳥真穂(にとり まほ)
声 - 水樹奈々
修一の年子の姉。連載開始時は小学6年生で、12歳。中学生になってからも修一と同じ部屋で寝起きしている。弟とは対照的にとても強気。気分の浮き沈みが激しく、口が悪い。修一や理久に対しては、思い通りにならないとすぐ暴力に訴える傾向にある。アイドルの麻衣子の大ファンで、彼女に会うためにモデルになる。すぐに修一に自分の用事を押し付けようとし、きつく当たることが多いが、彼の性癖を知っても笑わずに慰めるなど思いやりも持っている。しかし初め自分に好意を抱いていた理久が女装した修一に恋をしたことがきっかけで、修一の可愛らしさ・周囲の人たち(特に女性)から愛され過ぎることに嫉妬心を抱き、女装も止めさせようとする等、関係がぎくしゃくするようになってしまった。
瀬谷理久(せや りく)
声 - 松岡禎丞
2巻から登場。真穂のクラスメート。初登場時は中学1年生で、諒(じゅん)という弟がいる。当初は隣の席になった真穂に好意を寄せていたが、ある日ノートを届けに二鳥家を訪問した際遭遇した女の子(=修一)を一目見て気に入ってしまう。その後、真穂に頼み込んで念願のデートをセッティングしてもらうが、修一の告白で彼が男だと知り、「恋とは何か」と悩む。後に真穂から告白され、交際するようになる。修一が不登校になった際には修一を励ましたこともある。
末広安那(すえひろ あんな)
声 - 堀江由衣
3巻から登場。モデル。あんなちゃん。モデル仲間の麻衣子と仲が良い。プロ意識が高く仕事に厳しい。プライドの高さと辛辣な物言いゆえに、周囲から反感を持たれることも多い。真穂に連れられて撮影現場にきた修一が自分の女装姿に見惚れているところを目撃し、「変態」と言ったため、彼から苦手意識を持たれてしまった。その後も何かと修一にちょっかいを出すようになる。
修一への好意を否定してきたが、修一から告白され、付き合い始める。修一と交際し始めてからは、それまでの態度とは一転して彼のことを可愛がるようになった。修一のことを「妹みたい」と表現し、彼を女装させたりすることも。だが、修一が女装して登校した事を知りショックを受け彼女を続ける自信がなくなり元の友人に戻る。それでも修一を可愛いと思う気持ちには変わりがなく、また遅ればせながら修一を「男」として意識するようにもなってきた。
佐藤環(さとう たまき)
3巻から登場。新米モデル。通称「たまきちゃん」。背が高い。彼氏あり。他の同期の新米モデルとは一線を画し、仕事に真面目に取り組んでいる。
麻衣子(まいこ)
モデル。周りからは「麻衣子ちゃん」と呼ばれている。売れっ子モデルで真穂の憧れの人。安那と親しいが、安那のきつい言動をたしなめることも。おっとりした性格であるが、内輪ではきわどい話をする事もあり、安那に「清純派」なのは間違いだと言われている。普段は眼鏡をかけている。高校入学後は伸ばしていた髪を切って、イメージチェンジをした。

学校の先生

中澤先生(なかざわせんせい)
修一達の通う小学校の先生。連載開始時は真穂の担任。事故で遅れることになった三浦先生の代わりに修一をクラスに紹介する。修一を女の子と間違えた。修一が憧れたり、ユキから「あなたみたいな人がすっごく好み」と言われるほど美人で、教師としての評価も高い。
三浦先生(みうらせんせい)
修一達の通う小学校の先生。連載開始時は修一の担任。学校へは毎日自転車で通勤している。宝塚ファンで“6年生を送る会”の出し物を『ベルサイユのばら』に決定させた。
山崎先生(やまざきせんせい)
修一達の通う小学校の先生。修一たちが6年生に上がった時の6年1組の担任。非常にさわやかな男の先生。
税所学(さいしょ まなぶ)
声 - 中井和哉
修一達の通う中学校の先生。新米先生で担当教科は国語。朝が弱く、しょっちゅう遅刻をする。自分の受け持ったクラスがあまりに自身の中学時代を再現(1年生担当時)しているため、苦手意識を抱いている。ミステリー好きでカラオケが嫌い。本人曰く、「現在は」恋人はいない。教壇に立ちながらもあれこれと頭の中で妄想し、そのままトリップする傾向がある。
兼田健太郎(かねだ けんたろう)
修一達の通う中学校の先生。出身校が修一達の通う中学校と同じで、中学の同級生と結婚。1子の父。クールで少し変わり者。『敷居の住人』の登場人物でもある。

クラスメート

小林(こばやし)
修一のクラスメート。小林さん。眼鏡をかけている。5年生の時、“6年生を送る会”の出し物『ベルサイユのばら』の台本を担当した。6年生の時は修一とともに修学旅行の実行委員になる。中学では演劇部に入部し、小学校の時に行なった劇を演劇部の先生に紹介する。
石井(いしい)
修一が5年生の時のクラスメート。『ベルサイユのばら』にて最初ロザリー役だったが、修一の方がロザリーに向いているという意見が多数を占めたために、オスカルと交換することになった。
相川(あいかわ)
修一が5年生の時のクラスメート。性に興味を持ち出した小学校の高学年男子らしく、同級生の女子を触ったり、生理になったよしのをからかったりした。
岡孝典(おか たかのり)
2巻から登場。修一が6年生の時のクラスメート。伸平と仲が良い。修学旅行の際、会話が続かなかったことをきっかけに、修一をからかい、いたずらをするようになる。いたずらの度にさおりが怒ることになる。そのような経緯があるため、よしの・かなこからも良く思われていない。良くも悪くも純粋な性格。中学で誠と親交を持つ。
土居伸平(どい しんぺい)
3巻から登場。修一が6年生の時の別のクラスの男の子。孝典と仲が良い。さおりに対して好意を持っていたようだが、さおり本人からは嫌われていた。修一をからかった諍いから、さおりを殴ってしまったこともあった。そのため、よしの・かなこにも良く思われていない。中学入学後にたまたま見かけたユキさんが男性である事実を知り、修一に女装で登校するように促す。姉がおり、真穂と同じクラスでバレー部所属。

主要人物の家族

二鳥ママ
修一・真穂の母親。本名:二鳥さとみ。主婦で優しいお母さん。少々真穂に厳しく、修一にはやや甘い。大らかで気前のよい性格だが、修一が女の子になりたいという思いを持っていることには気付いていなかった。修一の女装癖を知りショックを受ける。
二鳥パパ
修一・真穂の父親。本名:二鳥博之。サラリーマン。優しいお父さん。修一の女装癖を知りとまどいを見せるが、受け入れて向き合おうとする。父母(修一たちの父方の祖父母)ともに健在で、祖父母は進学祝に孫達にブックカバーをプレゼントした。
高槻ママ
よしのの母親。成長するにつれて、時々暴走するようになる娘に手を焼いている。よしのには女の子らしく可愛らしい服を着て欲しいと思っているが、よしのは反発している。
高槻パパ
よしのの父親。宝塚ファンで、娘には宝塚に入って欲しいと思っているがよしのは冗談じゃないと思っている。
高槻兄
よしのの兄。妹のよしのとは若干年が離れている。よしのが中学入学後に着始めた男子の制服はこのお兄さんのお下がりである。
高槻姉
よしのの姉。妹のよしのとは若干年が離れている。中学時代は締め付けの厳しい学校に通っていたらしい。
さおりママ
さおりの母親。のんびりおっとりしている不思議ママ。娘には甘い。情緒不安定気味のさおりに振り回されつつも温かく見守っている。娘の数少ない友人である修一やよしのに対しても温かい視線を向ける。お休みの日には娘と美術館巡りなどして優雅な休日を過ごしているらしい。
佐々ママ
かなこの母親。せっかちでよく怒るらしい。修一や誠を娘の彼氏と勘違いしたりとそそっかしい面もある。
有賀ママ
誠の母親。パン屋「ありがベーカリー」を営んでいる。よく笑い息子以上におしゃべり。豪快な性格でよく息子をからかう。

その他の登場人物

二宮文弥(にのみや ふみや)
声 - 水原薫
さおりが通った教会で出会った男の子。修一やさおりたちより1歳年上で、眼鏡をかけている。花屋の息子。おしゃべりで、軽めな性格の少年。修一を「オカマ」と馬鹿にしていた一方、彼がさおりから好意を寄せられていることに対抗意識を燃やす。さおりに興味を持って積極的にアプローチをかけているが、その無神経さゆえに嫌われている。
女の子になりたいとは思っていないが、修一の母によく似た中性的な容姿で、女の子の服を着ることに抵抗感がない。さおりの気を引くためにたびたび女装をし(さおりに女の子の服を着せられたことがきっかけ)、「女の子の格好をすること」が周囲に拒絶されたことについて悩んでいた修一の憧れの的になる。文弥の側も最初は馬鹿にしていた修一に対して、悩みの相談に応じるようになり、彼なりに修一のことを可愛がっているようである。

書籍情報

日本国外での出版

台湾、韓国で翻訳され出版されている。台湾版タイトルは「」、韓国版タイトルは「(放浪少年)」。

テレビアニメ

2011年1月より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送予定。

スタッフ

  • 監督 - あおきえい
  • シリーズ構成・脚本 - 岡田麿里
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 牧野竜一
  • メインアニメーター - サトウミチオ
  • 美術監督 - 伊藤聖
  • 美術設定 - 児玉陽平
  • 小物設定 - 松本昌子
  • 色彩設計 - 大内綾
  • コンポジットディレクター - 加藤友宜
  • オフライン編集 - 右山章太
  • 音楽 - 神前暁(MONACA)、岡部啓一(MONACA)
  • 音響監督 - 明田川仁
  • アニメーション制作 - AIC Classic
  • 製作 - 「放浪息子」製作委員会

放送局

放送地域放送局放送期間放送日時備考
関東広域圏フジテレビ2011年1月13日 - 木曜 25時15分 - 25時45分制作局 ノイタミナ枠第2部

脚注

関連項目

  • 男装
  • 女装
  • トランスジェンダー
  • 青い花 (漫画)
  • 敷居の住人

外部リンク