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斉藤さん/小田ゆうあ

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著者: 小田ゆうあ
巻数: 13巻

小田ゆうあの新刊
斉藤さんの新刊

最新刊『斉藤さん 14


出版社: 集英社
シリーズ: オフィスユーコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

kisara04 オトメイトのブログにて薄桜鬼のキャラ短冊でちー様の子沢山に吹き出してしまったノ∀`) 斉藤さんの「末永く、共に」がええのぉ(*´ω`) 良い旦那様だよなぁ。

斉藤さんの既刊

名前発売年月
斉藤さん 2006-11
斉藤さん 2 2007-05
斉藤さん 3 2007-10
斉藤さん 4 2007-12
斉藤さん 5 2008-03
斉藤さん 6 2008-08
斉藤さん 7 2008-12
斉藤さん 8 2009-04
斉藤さん 9 2009-08
斉藤さん 10 2009-12
斉藤さん 11 2010-04
斉藤さん 12 2010-08
斉藤さん 13 2010-12
斉藤さん 14 2011-03

斉藤さん』(さいとうさん)は、小田ゆうあによる日本の漫画作品、およびそれを原作とした日本テレビの連続テレビドラマ。漫画雑誌『office YOU』(集英社)にて連載中。

ストーリー

東京郊外の住宅地こばと台市にあるこばと幼稚園に、周りの顔色をうかがっては相手に合わせてしまう日和見主義な主婦、真野若葉が転入してくる。前の幼稚園では息子の尊の乱暴ぶりが災いし母親たちに孤立させられた若葉は、新しい環境での表面だけは平和で穏やかな暮らしが壊れないように努力する。そんな時、真っすぐで正義感が強いゆえ、母親たちから孤立していた斉藤さんと出会う。「ダメなものはダメ」とおのれの正義を貫く斉藤さんを初めは周囲の母親同様に敬遠していた若葉だったが、次第に彼女に影響され、自身の日和見主義な所を恥じるようになる。かくして斉藤さんの一番弟子となった若葉は、斉藤さんの「理屈抜きの勧善懲悪」を通して親として人として少しずつ成長していく。「子育ては運命の仕事」をモットーに斉藤さんを通して贈る「親育て漫画」である。

登場人物

斉藤家

斉藤全子(さいとう まさこ) 演:観月ありさ
本作品の主人公。曲がった事が大嫌いなNOと言える専業主婦。夫は単身赴任中の為、現在息子と2人暮らし。正義感が強く不正を許さない性格のため、友達がおらず孤立している。「相手に合わせて正しいことが見えなくなるなら友達はいらない」と言い切るなど基本的に自分の正義を貫くクールな性格だが、単身赴任中の夫からのメールを楽しみに待つ一面も見せる。結婚前は理系企業に勤めており、社内賞を何度も受賞するようなキャリアウーマンだったが、妊娠をきっかけに全てのキャリアを捨てて子育てに励む。キャリアよりもオシャレよりも「母親で妻で十分」と言い切り、子育てという仕事に誇りを持っている。
斉藤雪彦(さいとう ゆきひこ)ドラマ未登場
斉藤さんの夫。現在ニューヨークに単身赴任中。斉藤さんが唯一頼りにする存在。原作では何度か帰国し真野とも対面しているが、ドラマ版では存在はしているものの斉藤の電話やメールでの登場のみで姿は見せていない。
斉藤潤一(さいとう じゅんいち) 演:谷端奏人
斉藤さんの息子。母に似て正義感が強く不正を許せない性格。それゆえか孤立することも多く、尊が来るまでは友達が少なかった。手先が器用で、折り紙や工作などが得意。小学校に上がってからは成績もよく先生からも信頼されるが、正義感が強いせいかしばしばクラスと対立することもある。

真野家

真野若葉(まの わかば) 演:ミムラ
子供同士のトラブルが原因で、前の幼稚園の母親たちの間で孤立しノイローゼ気味になり、追われるようにこばと幼稚園に転入してくる。そのためかどこか日和見主義なところがあり、無理して相手に調子を合わせ表面だけは穏やかな生活を守ろうとするが、斉藤さんと知り合い、日和見主義な自分を少しずつ変化させ成長していく。物事に影響されやすく、子供の習い事に熱心になったり、パートに出て社会進出を図ったり、セレブなパーティーに出かけたりと事あるごとに周りに左右され、子供や家庭に目が届かなくなる事がある。そのたびに斉藤さんの助言で目を覚まし、親としてひとつひとつ成長していく。斉藤さんが唯一親友と呼べる存在。
真野尊(まの たける) 演:平野心暖
真野の息子。少し乱暴な性格だが、潤一と知り合い仲良くなってからは落ち着き出すようになる。母に似てか意思が弱い部分があり、道をそれることも多いが、基本的には素直で友達思い。
真野透(まの とおる) 演:佐々木蔵之助
若葉の夫。商社に勤める営業マン。頼り無さそうだが、実は若葉をしっかりサポートしている。

こばと幼稚園関係

三上さん 演:高島礼子
こばと幼稚園のママたちのボス的存在。仕切り屋で出たがりな性格で何かと斉藤さんと対立していたが、斉藤の行動に少しずつ理解を示し打ち解けていく。小学校ではすっかり斉藤達の仲間に入っている。娘の英才教育に力を入れたり、その派手な身なりから当初はセレブなママの設定だったが、のちにその設定はなくなっている(真野と共に、立花夫人のパーティーに赴き感激している)。ドラマ版では社長婦人となっているが、原作では不明。
三上まゆみ
三上さんの長女。ある時から塾に行かなくなったため、イタリアンのフルコースと引き換えに三上さんに頼まれた斉藤が英語を教えることになる。塾に行かなくなった本当に理由はメールでのトラブルで友人とケンカしていたためで、事態を知った斉藤の助けで友人とも仲直りすることになる。
小倉さん 演:北川弘美
幼稚園からのママ仲間の一人。よし君のママ。息子が尊に乱暴されて悩んでいた所を斉藤に助けられる。その後は真野とも打ち解けて、斉藤と3人でいることが多くなる。小学校に上がってからも真野と斉藤と仲良くしており、真野以外で唯一斉藤さんを操れる人。元エステティシャン。
桜井綾子
こばと幼稚園の近所にある阿久津高校の生徒。初めは口やかましい斉藤を煙たがっていたが、プールで落とした財布を斉藤が届けてくれたことで真野や斉藤とも打ち解ける。見た目は派手だが性根は優しい子で、阿久津高校の生徒によって幼稚園の園庭が荒らされた時には仲間を引き連れて掃除に来た。一見今時の女子高生だが、実は生徒会長も務めている。

小学校関係

妹尾先生(せのおせんせい)
小学校に上がった尊と潤一の担任で学年主任。教育熱心なベテラン教師であるが、PTAと学校との板挟みになったことで担任を離れていた過去がある。入学式の日にマナーの悪い保護者にカツを入れた斉藤に「もうあんなことはしないほうがいい」と言うなど、現状の学校と保護者の在り方に嘆いていたが、クラス役員となった斉藤とと共に、現状を改善しようと協力する。その後尊や潤一の学年が上がった後も、斉藤の活動に協力するなどしている。
安西磨沙夜(あんざい まさや)
姫路から転校してきた上級生。茶髪で素行が悪い問題児で、同級生やその親たちから煙たがられている。尊と潤一と親しくなるが、その悪態で真野や斉藤を困惑させる。よその母親が磨沙夜を煙たがるのに対し、正面から向き合って叱った斉藤に徐々に心を開く。離れて暮らす兄を慕っており、母親は教育には無頓着なヤンママ。のちに中学生になって再登場しているが、以前とは違って素直で正義感の強い少年になり斉藤からも男気があってカッコいいと言われるほど成長している。
立花知佐子(たちばな ちさこ)
PTAで教養委員を務める保護者で、雑誌で読者モデルを務めるほどの美貌の持ち主。テレビ局勤務の夫のコネでPTA主催の教養講座に芸能人や業界人を呼ぶなどして人気を集め、三上を初め母親たちの憧れの存在に君臨しているセレブ。エステやネイルサロンの常連で「妻でも美・母でも美」がモットー。斉藤とは正反対の価値観の持ち主で当初は激しく対立するが、教養講座のドタキャン事件で斉藤に助けられ和解する。忘れかけていた母親としての気持ちを斉藤に気づかせられる。
源さん(みなもとさん)
6年生の保護者でPTA会長。立花夫人とは対照的にファッションや美容には無縁だが、ボランティアなど様々な活動に積極的でPTAでは頼りになる存在。斉藤からも「できそうな人」と言われるほどの人。その容姿やファッションのせいか真野から「ダッサー」「フェロモンゼロ」と言われていたが、実は茶道の家元でマナー作法はもちろん着付け全般をこなすことができる。
玉井大和
3年生になった尊と潤一のクラスメイトでクラスのボス的存在。わがままで自分勝手な性格だが、要領が良く頭の回転が良いため、真っすぐな性格の潤一とは事あるごとに対立し、ついには潤一をいじめのターゲットにするようになる。「ムリ~」が口癖。
小杉先生
3年3組の担任で2年目の新米先生。玉井大和に振り回されクラスをまとめることができず、潤一へのいじめを助長してしまう。頼りないところがあり、保護者に責められることもあるが、潤一へのいじめについて斉藤から「先生におまかせします」と言われたことで何かが変わり始める。
大迫先生
5年生になった尊と潤一の担任で、初の男性教師。クラスの事をよく見ており、何よりも子供の事を一番に考えることのできるベテラン教師。斉藤からも授業のやり方がうまいと信頼されている。小学生の携帯電話の所持に危機感を持っており、学校への携帯電話の持ち込みを全面禁止にしようと翻弄する。このことで学校裏サイトに名指しで誹謗中傷を書き込まれるが、それを見た息子の篤志が父親のかたき討ちのため、中学校でも携帯電話の使用について考えようと運動を起こすことになる。

その他

泉温之(いずみ あつゆき)
通称泉コーチ。斉藤が通うベルスポーツクラブ西東京店のインストラクター。女であることに甘えない、真っすぐで一本気な斉藤に密かに好意を持っている。斉藤に認めてもらおうと色々アピールし毎回空振りに終わるが、いざという時には頼りになる。真野と同様、斉藤に影響されて成長していく一人。ドラマ版ではおネエキャラになっているが、原作では前述の通り斉藤に片思いする青年である。

作品の舞台

作品の舞台は東京郊外にあるベットタウン「こばと台市」という架空の都市となっている。モデルとなった都市があるかは不明だが、斉藤が通うスポーツクラブがベルスポーツクラブ西東京店となっているため、西東京市周辺に存在していると思われる。

所収

  1. 2006年11月 ISBN 9784420151047
  2. 2007年5月 ISBN 9784420151191
  3. 2007年10月 ISBN 9784420151351
  4. 2007年12月 ISBN 9784420151405
  5. 2008年3月 ISBN 9784420151467
  6. 2008年8月 ISBN 9784420151573

テレビドラマ

2008年1月9日から3月19日まで、日本テレビ系列で毎週水曜22:00 - 22:54(JST)に全11話を放送。初回と最終回は15分拡大。キャッチコピーは「うるさかろうが、煙たかろうが、斉藤さんは正義の道を行く。」。

観月ありさはこの枠では『CAとお呼びっ!』以来の主演であり、またミムラにとって連続ドラマ出演は『いま、会いにゆきます』(TBS)以来約3年振りであり、結婚後初のドラマ出演でもある。

ロケーションは横浜市戸塚区、神奈川区を中心に行われた。

また、NHK国際放送テレビジャパンを通じアメリカ合衆国・カナダ・プエルトリコなどでも、2008年10月11日から12月20日(現地時間)まで放送された。

台湾ではケーブルテレビで、香港では衛星放送で放送された。

キャスト

斉藤家
  • 斉藤全子:観月ありさ
  • 斉藤潤一:谷端奏人
  • 斉藤雪彦
真野家
  • 真野若葉:ミムラ
  • 真野透:佐々木蔵之介
  • 真野尊:平野心暖
市立こばと幼稚園
  • 望月正行:古田新太
  • 樺あづさ:山口佳奈子
  • 佐原加奈子:須藤理彩
「あやめ組」保護者
  • 三上りつ子:高島礼子
  • 小倉奈美:北川弘美
  • 山本みゆき:濱田マリ
  • 中村久美:矢沢心
  • 二谷あい:出口結美子
  • 野村福子:鈴木美恵
  • 阿部香:阿南敦子
  • 神崎友紀:佐藤真弓
阿久津高校
  • 桜井綾子:石橋杏奈
  • 柳川正義(不良グループリーダー):山田親太朗
  • 楢原俊男(不良グループ):池田純
  • 新見けい:高橋みなみ(AKB48)
  • 副校長:渡辺哲
その他
  • 泉温之(斉藤さんや真野さんが通うスポーツジムのインストラクター):弓削智久
  • 奥村早紀枝(こばと幼稚園「あやめ組」のママたちが通う行きつけのカフェHATOMUNE店員):池澤あやか
  • 柳川夫人:高橋ひとみ
  • 柳川誠:加藤雅也
  • 小鳩市役所職員:竹山隆範

スタッフ

  • 企画:東宝
  • 脚本:土田英生ほか
  • 演出:久保田充、岩本仁志、本間美由紀
  • プロデューサー:西憲彦、渡邉浩仁、佐藤毅(東宝)
  • 音楽:池頼広
  • 主題歌:観月ありさ「ENGAGED」
  • ミュージックエディター:小西善行
  • サウンドエディター:蛯原浩彦
  • 技術協力:NiTRO
  • 美術協力:日本テレビアート
  • 制作協力:日テレアックスオン
  • 制作著作:日本テレビ

放映リスト

各話放送日サブタイトル視聴率 |-align=center |第1話||2008年1月09日||正義のため戦う迷惑ヒロイン登場!||15.3% |-align=center |第2話||2008年1月16日||友達はいらない! 悪いことを悪いと言えないなら||17.4% |-align=center |第3話||2008年1月23日||空気なんか読むな! 真の友情がくれた小さな勝利||15.5% |-align=center |第4話||2008年1月30日||子供にこびるな! 聖夜に舞い降りた奇跡の贈り物||15.4% |-align=center |第5話||2008年2月06日||友達だって本気で叱る! 君に届け愛のどつき漫才||15.8% |-align=center |第6話||2008年2月13日||汚い権力者は絶対許さない! 反乱の緊急連絡網||13.0% |-align=center |第7話||2008年2月20日||斉藤さんになりたい! 真野さん社会に物申すっ!?||14.0% |-align=center |第8話||2008年2月27日||先生イジメは最低だ! モンスターペアレンツに喝||12.5% |-align=center |第9話||2008年3月05日||真野には言えない…斉藤さんがいなくなる!?||17.2% |-align=center |第10話||2008年3月12日||悪いことは悪い! 斉藤さんから最後のメッセージ||15.0% |-align=center |第11話||2008年3月19日||さよなら斉藤さん||19.6% |-align=center !colspan="4"|平均視聴率 15.5%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

原作との相違点

  • 斉藤さんの年齢は原作では35歳だが、ドラマ版では30歳になっている。
  • ベルスポーツクラブの泉コーチは原作では斉藤に思いを寄せる青年だが、ドラマではおネエキャラとなっている。
  • 阿久津高校の生徒で市議会議員に息子の柳川が登場するが、原作には議員の息子は出てこない。
  • 斉藤さんの息子の潤一はドラマ版では素直で真面目で頭のいい子供といった印象があるが、原作の潤一には子供らしい描写(おもちゃを欲しがりダダをこねる・斉藤に隠れて漫画を借りてくる・上級生に乗せられて万引きをする)が多く見られ、全体的に印象の違う子供になっている。
  • ドラマ版は幼稚園篇(単行本1巻・2巻)で終了しており、最終話で斉藤が夫の転勤で南アフリカへ引越しているが、原作では転勤はなく、真野らとともに小学校へ入学している。
  • こばと幼稚園の園長は原作では女性だが、ドラマ版では男性になっている。また先生もドラマ版では役名がつき先生を主人公にした話も存在するが、原作では先生の名前は全く出てこず、先生がメインになる話はない。
  • ドラマ版ではあやめ組の保護者が多数登場しているが、原作ではあやめ組の保護者として主に登場しているのは三上さんと小倉さんの二人である。

備考

  • 第8話で、佐原先生の元教え子役として脇役出演した、長島弘宜と小薗江愛理は、2人とも日本テレビドラマ「受験の神様」の最終話の時に入学した中学の制服を着て共演した。他にも、須藤理彩や石橋杏奈など多数の「受験の神様」の共演者が出演している。
  • 最終回で、こばと幼稚園の卒園式で園児達が歌っていたのは「BELIEVE」(作詞、作曲・杉本竜一) である。

外部リンク

ko:사이토씨