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新・野球狂の詩/水島新司

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著者: 水島新司
巻数: 12巻

水島新司の新刊
新・野球狂の詩の新刊

最新刊『新・野球狂の詩 12


出版社: 講談社
シリーズ: モーニングKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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野球狂の詩』(やきゅうきょうのうた)は1972年から1976年に『週刊少年マガジン』に掲載された水島新司の野球漫画。1997年に『ミスターマガジン』で『野球狂の詩 平成編』として復活、廃刊後は『コミックモーニング』に移籍、『野球狂の詩2000』、『新・野球狂の詩』として掲載された。

1977年に木之内みどり主演で日活で実写映画化。フジテレビ系で1977年にテレビアニメ化され、そのうちの1エピソード『北の狼南の虎』が1979年にアニメ映画として公開された。1985年に斉藤由貴主演で月曜ドラマランド枠にてテレビドラマ化された。

概要

1972年から1976年まで『週刊少年マガジン』に不定期連載(のちに連載)されたプロ野球セ・リーグに所属する球団東京メッツの50歳を超えたよれよれ投手岩田鉄五郎以下、愛すべき「野球狂たち」を主人公とした連作である。 当初は読み切り短編のスタイルを取っていた。

不定期の読みきり短編掲載の形式から週刊連載となった1975~1976年のいわゆる水原勇気編をもっていったん完結したが1978年、『週刊少年マガジン』に、その後の東京メッツを描いた読み切り作品「勇気と甚久寿編」(『野球狂の詩外伝』のタイトルで文庫版に初めて収録)を掲載。その後は、『白球の詩』『ブル』『ストッパー』『大甲子園』などの東京メッツと岩田鉄五郎が登場する作品が描かれていく。

『野球狂の詩』のタイトルで描かれたメッツと無関係の読み切り短編(『熱球ハエどまり』)を経て、1997年に『野球狂の詩 平成編』として『ミスターマガジン』にて復活。以後『野球狂の詩2000』、『新・野球狂の詩』とタイトルを変え『ミスターマガジン』廃刊後は『週刊モーニング』に移籍して連載を続ける。さらに2004年からは『別冊モーニング』へ移籍。年4回のみの掲載となるが雑誌そのものが存続しなかったこともあり明確な最終回を迎えないままそのまま連載が終了する。2005年の秋には秋田書店・講談社の合同企画となる『野球狂の詩VSドカベン』が『週刊モーニング』(同じく『ドカベンVS野球狂の詩』が週刊少年チャンピオンにて)にて9週間に渡り掲載された。50歳でよれよれだった岩田鉄五郎は80歳を越えて未だ現役投手である。

ドカベンの世界と野球狂の詩の世界は『ドカベン』本編及び『大甲子園』ではリンクしている部分もあったが『ドカベンプロ野球編』では東京メッツの存在は現実のプロ野球球団構成に合わせたものとなり存在しないことになっている。しかしながら上記の『野球狂の詩vsドカベン』はその事実を敢えて曲げて描かれている。 この企画そのものが2つの出版社の協力によるお祭り企画である、ということも理由であるがこのような複数作品を繋げることによる整合性に欠ける描写は水島新司作品では、『大甲子園』、『ブル』、『ストッパー』などでも多く見られる。基本的にこれらの年代的・記録的・作品的矛盾は読者の思い入れに対して水島新司自身は些細なことと考え、全く意に介していないと思われる。

KC2巻に収録の『雨のち晴れ』、『ミスジャッジ』、『たそがれちゃってゴリ』の3編は1970年~1972年に『少年キング』に掲載された『野球狂の詩』とは全く無関係の読みきり短編である。愛蔵版、KCデラックス、文庫版と以後の単行本もこのままの収録内容で出版されているため、この3編も『野球狂の詩』の作品であると誤解されている場合が多い。3編のうち『雨のち晴れ』、『ミスジャッジ』の2編は「ドンガメ」と呼ばれる捕手・岩田藤男を主人公にした連作である。またアニメ版『野球狂の詩』では『ミスジャッジ』の一部のエピソードが『コンピューター審判』の中で引用されている。

メッツの歴史や主要選手などについては東京メッツの項を参照。なお、本編では、国立、小仏など、登場人物名にも多摩との関連があるものがある。

個々の作品・特徴

連作ということでなくはじまった本作は等身大の野球人の姿を描くことで物語を成立させるという今から考えればごく当たり前のことが実践されている。このことは以後の、初期の『あぶさん』や『平成野球草子』でも同じである。

東京メッツという球団を舞台にした読みきりものという認識のもとで続いていく。『よれよれ18番』、『あて馬』や『ジンクス』などの初期の作品を見るとあまり前後のつながりを考えずに描かれている(『あて馬』では鉄五郎が監督)。しかし岩田鉄五郎以下の魅力的なキャラクターを使った連作へとかたちを変えていく中で選手の入団年や年齢の序列、メッツは何回優勝しているのかなどの矛盾をかかえていくことになる。水島自身は今も昔もあまり設定とか記録とか時制にこだわりがほとんどないようである。

作品は不定期からやがて月次連載へ移っていく。初期の作品は色々な個性的な選手たち、たとえば女形のプロ野球選手(『スラッガー藤娘』)とか「よっぱらい投手」などを列伝形式で描いていく中レギュラー選手の数がふえていくことになる。全編を通じての主人公である岩田鉄五郎は『よれよれ18番』以降も『脅迫3ラン』、『任侠三重殺』、『鉄五郎のバラード』、『メッツ本線』、『ズタズタ18番』と繰り返し主役作品が描かれてゆく。そんな中で里中満智子との合作となる無骨な男と彼を慕う女の恋愛を絡めて描く異色作『ウォッス10番』『ガッツ10番』『スラッガー10番』の10番3部作と、捨てられた双子が運命の糸に操られプロ野球の舞台で対決する『北の狼・南の虎』がある。なお、『任侠三重殺』ほか、2009年現在の視点で見ると「犯罪容認」とか受け取られるべきものもある。

人気の上昇による週刊連載への移行に合わせて生まれた新しい主人公が史上初の女性投手水原勇気である。いわゆる『勇気シリーズ』はいかにして女性投手が誕生し、プロ野球の選手として通用するにはどうするのかが物語の中心となる。その答えがドリームボールという「魔球」であり、「魔球」野球漫画へと回帰している。万年2軍暮らしの武藤は夢の中で水原が特殊な変化球で空振りを取るのを見て、水原に新魔球の開発を課す。しかし間もなく広島カープにトレードされた武藤は後に岩田と水原が開発したドリームボールを打つことに選手生命をかけるようになる。

矛盾点

  • 岩田鉄五郎は一貫して現役投手だが、『あて馬』では監督ということになっている。
  • 『北の狼南の虎・牙の章』で火浦が20勝し、国立が50本塁打を記録して、メッツが優勝した対阪神最終戦は、スコアボードを見ると先攻の阪神が6回表に1点、後攻のメッツが4回裏と5回裏に各1点、合計2点を獲り、他の0点だった。9回表で投手・火浦が打者・王島を打ち取り、メッツ勝利。ところが同じ試合を描いた『白球七五三』では、この試合で国立が8回裏に本塁打を打ったことになっている。また、このシーズンのパ・リーグはロッテが優勝しており、おそらく1974年。『おれは長島だ』では1974年には史実どおり、中日がセ・リーグ優勝してメッツは最下位となっており、火浦や王島は出てこない。
  • 『ウォッス10番』で平八郎が魚を入れた箱を片手で前から担ぐ場面があるが、指が箱の手前でなく向こう側にかかっており、非常に無理のある持ち方になっている。
  • 『ウォッス10番』で富樫と同じ野球部の学友2名が1973年ごろに人気があった麻丘めぐみと桜田淳子を話題にしていた。
  • 『ウォッス10番』と『ガッツ10番』の間に『恐怖のTO砲』があり、『ガッツ10番』で日下部が早大に進学して富樫がメッツに入った当時、国立、金太郎に加えて唐部と丘もメッツに在籍していた。メッツで背番号10は元々丘のもので、入団直後の富樫にこれを譲っている。したがって富樫入団は1973年秋以降で、日下部がメッツに入ったのはそれから4年目で1977年頃のはずだが、日下部が指名されたドラフトは会場の看板に昭和49年とあり、つまり1974年の11月で、日下部の「4年間」の大学野球生活は実質、1年しかなかったことになる。
  • 富樫と日下部が一軍入り後ベンチ入りした新潟での開幕戦は富樫が見たカレンダーでは5月7日が火曜日で、これは1974年のことであり、1975年の5月7日は水曜日らしい。また、阪神の監督は『よれよれ18番』や『モビー・ゴッド』のときと同じ眼鏡をかけた人物で、73年~74年に阪神の監督だった金田正泰のようだが、75年からは吉田義男のはずである。
  • 対戦相手では阪神タイガースが多いが、上記『ガッツ10番』の富樫平八郎デビュー戦の最終回のタイガース打線の打順が藤田平→野田→遠井(最後はこの打席で試合終了)→田淵だったが、岩田鉄五郎は「藤田平3の2、田淵も3の2、おまえ(富樫)が打たれた五本のヒットのうち四本を打ったふたりが三番、四番とつづく。がんばれ富樫、ガッツ10番!」と言って、相手の打順を間違えている。
  • 『メッツ本線』では、岩田鉄五郎がセ・パのオールスターが始まって以来連続で、しかもオールファン投票一位で選ばれてきた、とあるが、その何年か前のエピソードである『ショーマン投手』のオールスターゲームの投手部門  では、ルーキーの千藤光がダントツの一位で選出されており、その時鉄五郎は五利監督と共に観客席から観戦しているので監督推薦さえされていないと思える。
  • 『ルーキー15歳』では立花薫が火浦健、日下部了と並んで投球練習をしており、相手の監督はやはり阪神の金田正泰。
  • 『おれは長島だ』では昭和49年(1974年)10月14日の試合のスコアボードでは投手が日下部となっており、上記ドラフト会議の前月で、時期的にはまだ入団していないはずである。

以上の矛盾は連作であるにも関らず前後の繋がりや時制を水島が全く気にしていないことの証明である。 いうまでもない事だが全てリアルタイムで描かれた年代が全てであり作中描かれている高校時代は現時点では四年前の出来事、などという細かい考えは水島にはない。 1973年に描かれたものは特に過去と指定しない限り1973年が舞台、1974年に描かれたものは1974年が舞台であり、1974年の順位は1位でもあり最下位でもある。それらに矛盾があると指摘するのは本質的に短編読みきり作家である水島にとっては意味のない事である。

その他、細かい問題点は「東京メッツ」の項目を参照。

テレビアニメ

概要

1977年末に単発のスペシャル番組として、水原勇気の入団騒動を描いた第1話が、フジテレビの金曜日20:00-20:54枠(『金曜ファミリーアワー』内)で放送される。好評につき翌年の1978年5月-9月にかけて、毎月1回のスペシャル番組として第2-6話までの継続放送が決定。同年11月からは、月曜日20:00-20:54枠で放送されていた『アメリカ大リーグアワー』の後番組として、第7話から毎週1回のレギュラー放送へ昇格した。その後は、2001年放映の『フィギュア17 つばさ&ヒカル』まで、毎回1時間枠のテレビアニメは放送されることがなく、1時間枠で毎週放送となると、2009年現在でも本作以外には存在しない2007年の一時期に、『名探偵コナン』が過去放送分の編集版の再放送を交えながら1時間枠で放送されていた例はある。

水原勇気編は第11話で終了し、第12話からは岩田鉄五郎が主役の「よれよれ18番」を皮切りに、勇気入団以前の各キャラクター編(第12話以降の勇気はオープニング映像にしか登場しない)が描かれるという、原作とは逆の構成で全25話が放送された。

原作との相違点

  • 舞台は放送されている1977年~1978年。
  • メッツのユニフォームは、1976年以降のビジター用を一貫して使用(「M」のみゴシック体で、後の「ets」は筆記体。因みに原作のホーム用は全て大文字かつゴシック体)。
  • 現実球団のユニフォームは作画の関係上、胸文字は一貫してホーム用で、ビジター用は色を変えていたが、阪神タイガースはビジターにも縞模様が有った(当時の阪神のビジター用は縞が無い)。また横浜大洋ホエールズ(現:横浜ベイスターズ)の胸文字は「Whales」になっている(実際は「YOKOHAMA」)。
  • 日下部の背番号は、入団当初から20番(当初は1番。20番は水原入団以後)。
  • 阪神の力道の背番号は、一貫して55番(原作では当初11番、沢村の入団後に55番)。
  • 原作ではあまり登場しない読売ジャイアンツが、かなり多く登場している。
  • 金太郎のデビュー作である「乞食打者」はタイトルが「おんぼろルーキー」に変更された上、台詞から「乞食」という言葉がすべてカットされ、別の台詞に差し替えられている。
  • 原作では別々のエピソードだった「よれよれ18番」と「ズタズタ18番」がつながったひとつのエピソードとして描かれている。そのため、本来なら「よれよれ18番」でその年にメッツは優勝するが、アニメでは終盤までAクラス争いをするに留まっている。
    • その「ズタズタ18番」は、第1話のプロローグでも描かれているが、この時のメッツは最下位だった。
  • アニメ化されていない「ジンクス」や「ミスジャッジ」などのエピソードの一部が、設定が変更された上で別のエピソードで使用されている。
  • 「熱球白虎隊」で原作でラストに描かれている山井と国立とのやり取りが話の冒頭に来ており、山井の国立に対する態度が原作と正反対である。

放送期間

  • 1977年12月23日(第1話)、1978年5月20日-9月15日(第2-6話、毎月1回の放送)、11月6日-1979年3月26日(第7-25話、毎週放送)

放送枠

  • フジテレビ金曜日20:00-20:54(第1-6話)、月曜日20:00-20:54(第7-25話)

主題歌

  • OP 「野球狂の詩」(第1-25話)
    • 作曲:渡辺宙明、スキャット:堀江美都子、コロムビア男声合唱団
  • ED 「勇気のテーマ」(第1-11話)
    • 作詞:水島新司、作曲・編曲:渡辺宙明 歌:堀江美都子
  • ED 「栄光の彼方へ」(第12、15-25話)
    • 作詞:橋本淳、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:水木一郎、こおろぎ'73
  • 主題歌 「北の狼南の虎」(第13・14話)
    • 作詞:橋本淳、作曲:中村泰士、編曲:京建輔、歌:水木一郎
  • ED 「母さんのともしび」(第13・14話)
    • 作詞:橋本淳、作曲:中村泰士、編曲:京建輔、歌:水木一郎

スタッフ

  • 制作:本橋浩一
  • 企画:別所孝治(フジテレビ)、渡辺忠美(日本アニメーション)
  • 脚本:山崎巌、田村多津夫、中西隆三、馬嶋満、雪室俊一
  • 構成:岡部英二
  • 絵コンテ:近藤英輔、小華和ためお、高橋良輔、岡部英二、八尋旭、黒川文男
  • 作画監督:近藤英輔、金沢比呂司、谷田部雄次、本多敏行、芦田豊雄、飯野皓、鈴木信一
  • 美術監督:古谷彰、半沢克美、椋尾篁、工藤剛一、番野雅好
  • 撮影監督:三沢勝治
  • 音響監督:浦上靖夫、松浦典良
  • 音楽:渡辺宙明(第1-12、15-25話)/中村泰士、京建輔(第13・14話)
  • 音響効果:松田昭彦
  • 調音:中戸川次男
  • 録音:新坂スタジオ
  • 編集:岡安肇、掛須秀一
  • 現像:東京現像所
  • 制作協力:土田プロダクション
  • 制作事務:斉藤雅子
  • 制作デスク:岡迫和之
  • 担当:柴山達雄
  • プロデューサー:渡辺忠美、加藤良雄
  • 協力プロダクション:東京アニメーションフィルム(撮影)、スタジオユニ(背景)、スタジオじゃっく(仕上げ)、オーディオプランニングユー(録音)、イシダ サウンド(音響効果)
  • 監督:小華和ためお、岡部英二、黒川文男、福富博、近藤英輔、吉田しげつぐ
  • 製作:フジテレビ、日本アニメーション

作品リスト

水原勇気編

  • 第1回 - 水原勇気登場
  • 第2回 - 女投手誕生
  • 第3回 - 燃えろ!勇気の初登板
  • 第4回 - なぜ!?ボーリング

に挑む勇気

  • 第5回 - 連敗メッツ何処へ行く!
  • 第6回 - やった武藤!初ホーマー!
  • 第7回 - 泣くな勇気 さまよう魔球!
  • 第8回 - ドリームボールは夢か!?メッツ大ピンチ!
  • 第9回 - 再び対決の時!出るかドリームボール
  • 第10回 - 泣くな武藤!あれがドリームボールだ
  • 第11回 - 魔球がゆれた!はばたけ勇気

キャラクター編

  • 第12回 - よれよれ18番
  • 第13回 - 北の狼・南の虎(前編)
  • 第14回 - 北の狼・南の虎(後編)
  • 第15回 - スラッガー藤娘
  • 第16回 - ウォッス10番
  • 第17回 - ガッツ10番
  • 第18回 - 白球七五三
  • 第19回 - 脅迫スリーラン
  • 第20回 - スチール100円
  • 第21回 - 鉄五郎のバラード
  • 第22回 - 熱球白虎隊
  • 第23回 - メッツ買います
  • 第24回 - おんぼろルーキー
  • 第25回 - コンピューター審判

キャスト

  • 水原勇気 - 木之内みどり→信沢三恵子
  • 岩田鉄五郎 - 西村晃→北山年夫→納谷悟朗(納谷は第13・14回ではナレーターを兼任)
  • 五利一平 - 雨森雅司
  • 武藤兵吉 - 今西正男
  • 山井英司 - 古谷徹
  • 火浦健 - 曽我部和行
  • 王島大介 - 作間功
  • 国立玉一郎 - 富山敬
  • 日の本盛 - 山田康雄
  • 千藤光 - 安原義人→三橋洋一
  • 帯刀守 - 仲村秀生
  • 甚九寿 - 肝付兼太
  • 唐部大樹 - はせさん治
  • 富樫平八郎 - 玄田哲章
  • 日下部了 - 鈴置洋孝
  • 丘知将 - 増岡弘
  • 岩田清司 - 鈴置洋孝→村山明
  • オーナー - 勝田久
  • アナウンサー - 寺島幹夫
  • 野球狂氏、メッツ狂氏 - 田中崇(第1話のみ水島新司)
  • 佐々木信也 - 佐々木信也(第1話のみ)、八代駿

再放送

  • 1997年に毎日放送が選抜高等学校野球大会期間中を中心に深夜に集中して再放送した。
  • 2009年3月にトゥエルビで毎週日曜13時から18時に「2009年度プロ野球開幕特別企画」というテーマで全エピソードを集中放映した。同年6月3日からは毎週水曜19:00-20:00に第1話から1話ずつ放送されている。
  • スカパーのアニメ専門チャンネルAT-Xやフジテレビ739(現在のフジテレビONE。当時はスポーツ・情報専門チャンネルだった)でも再放送された。

また地方ケーブルの市専用ローカル局でもリピート再放送されていた所がある。(静岡県三島市など 1999年頃)

映画

実写版

1977年3月19日に日活系で公開。監督は加藤彰。併映はシリーズ3作目になる『嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊』(監督=曽根中生)。
なお、本作で用いられたBGMは大部分が同じ日活作品の『野良猫ロック マシン・アニマル』(1970年・長谷部安春監督、梶芽衣子主演)のそれを再利用したものだった。因みに、同じ加藤彰監督のにっかつ作品『モア・セクシー 獣のようにもう一度』=1981年・畑中葉子主演=でも用いられている。
作品は「ズタズタ18番」から、「水原勇気編」のオープン戦までを映画化。だがメッツとアパッチ以外の球団は架空化されており、阪神タイガース所属だった力道と沢村はアパッチ所属となっているなど、設定はかなり違っている。
なお水原の父・勝利を演じた犬塚弘は、後のTVドラマ版では五利監督を演じている。

キャスト

  • 水原勇気 - 木之内みどり
  • 帯刀守 - 高岡健二
  • 岩田鉄五郎 - 小池朝雄
  • 五利一平 - 桑山正一
  • 岩田清志 - 五條博
  • 松川オーナー - 藤岡重慶
  • 尻間専太郎 - 谷啓
  • 水原勝利 - 犬塚弘
  • 力道玄馬 - 丹古母鬼馬二
  • 沢村慶二郎 - 日吉としやす
  • 大阪アパッチ監督 - 豊田泰光
  • 同ヘッドコーチ - 辻佳紀
  • 野球解説者 - 江藤慎一(野球技術指導も担当)
  • 実況アナウンサー - 池田まさる
  • 野村克也(本人役)
  • 南海ホークス選手

アニメ版

1979年9月15日、東映系で劇場版『未来少年コナン』(監督=佐藤肇)の併映作品として、テレビアニメの前後編で放送された第13・14話『北の狼南の虎』を再編集して公開。監督は岡部英二。東映での公開だが、ともに日本アニメーションのテレビシリーズ再編集作品である。ただし王島大介の声はテレビ版の作間功ではなく、森功至が演じている。

キャスト

  • 火浦健 - 曽我部和行
  • 火浦政 - 大宮悌二
  • 王島大介 - 森功至
  • 岩田鉄五郎 - 納谷悟朗
  • お峰 - 島木綿子
  • 加代 - 武藤礼子

主題歌

  • OP「北の狼南の虎」 作詞:橋本淳 作曲:中村泰士 歌:水木一郎
  • ED「かあさんの灯」 作詞:橋本淳 作曲:中村泰士 歌:水木一郎

テレビドラマ

1985年1月7日、フジテレビ系列「月曜ドラマランド」枠で放送。

キャスト

  • 水原勇気 - 斉藤由貴
  • 岩田鉄五郎 - 伊東四朗
  • 野々村真
  • 上條恒彦
  • 宍戸錠
  • 犬塚弘
  • 中島唱子
  • 岡田眞澄
  • 茅島成美
  • みのもんた
  • 堀江しのぶ
  • 小松政夫
  • 萩原流行
  • 塩沢とき
  • 阿藤海(現・阿藤快)
  • 藤尾美紀
  • 特別出演 - 土橋正幸(放送当時のヤクルトスワローズ監督)とヤクルトスワローズの選手

スタッフ

  • 企画:久保田榮一、石川泰平、宅間秋史
  • 制作:大黒章弘
  • プロデューサー:福本義人、若松節朗
  • 演出:福本義人
  • 制作:フジテレビ、テレパック

パチンコ

『ぱちんこCR野球狂の詩』

Sammyより2010年5月頃導入。

脚注

関連項目

  • 東京メッツ
  • 水島新司
  • 水原勇気
  • 岩田鉄五郎
  • 明治神宮野球場(国分寺球場のモデルとされるスタジアム)
  • 野球狂の詩 平成編
  • 新・野球狂の詩