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新・鉄子の旅/ほあしかのこ

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著者: ほあしかのこ
巻数: 4巻

ほあしかのこの新刊
新・鉄子の旅の新刊

最新刊『新・鉄子の旅 4


出版社: 小学館
シリーズ: イッキコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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新・鉄子の旅の既刊

名前発売年月
新・鉄子の旅 1 2010-02
新・鉄子の旅 2 2010-12
新・鉄子の旅 3 2011-09
新・鉄子の旅 4 2012-06

鉄子の旅』(てつこのたび)は、菊池直恵によるノンフィクション漫画作品。全48旅(話)、単行本は全6巻。2002年から2006年まで小学館の『週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI』『月刊IKKI』に連載された。2009年から作者をほあしかのこに代えて連載が始まった、『新・鉄子の旅』についても稿で併せて記載する。 以下菊池版を旧鉄子、ほあし版を新鉄子と称する。

概要

旅の案内人として横見浩彦が同行する鉄道紀行漫画。コンセプトは、鉄道にまったく興味のない作者が鉄道好きのトラベルライターの横見に“嫌々”日本全国の鉄道に連れ回されるというもの。通常、旅をするメンバーはキクチ、横見、編集者で、時折ゲストが随行する場合もある。

略称は鉄子(てつこ)。主要な登場人物達も使用している。

足掛け5年にわたり連載が続いていたが、菊池の体力の限界を理由に2006年12月号の第48旅をもって終了、全6巻。連載そのものは終わったが、2008年3月号までコラムが掲載され2008年5月号より内容を変更したうえで再開された。2007年6月よりアニメ化され、ファミリー劇場にて放送。アニメ終了後もカラー特別版や日本縦断弁当が販売されるなど新企画が続いている。アニメの宣伝も兼ねて、2007年4月号、7月号、8月号限定で再開された。

新・鉄子の旅

  • 月刊IKKI2009年7月号より連載がスタート。本作からは漫画家が菊池直恵から連載開始当時19歳で福岡在住のほあしかのこへ引き継がれた。ほあしにとってのデビュー作ともなった。また、同行するメンバーが前作に引き続きカミムラ、そして月刊IKKI編集長と女優の村井美樹が新たにメンバーとなった。

レール・ガール・アゲインというサブタイトルが付いている。

企画

2000年頃、編集長が書泉グランデで横見著の『乗った降りたJR四六〇〇駅』を読み、イシカワに話す。偶然にもイシカワも知っており、2人で盛り上がる。そして、横見と組んで、コラムやエッセイ等、何かしてみたいということになった。編集長とイシカワで横見に会った際、その場で横見が「横見と編集と女性漫画家で鉄道を旅するルポマンガというのはどうだ」と提案した。さらに「編集も女性というのはどうか」といったが、流石に却下された。単に女性と旅行をしたかったという説もあり。さらに第3巻収録の第23旅での編集長の証言によれば、編集長がずっと鉄道漫画をやりたいと思っていたらしく、その影響も大きいとされる。初期はコマや絵に使われている線が細く演出も大人しめだったが後半になると線がどんどん太くなっていき演出も過激化していった。そのため初期と後期では作風がやや異なる。横見本人は「これってもう完全にギャグマンガじゃない」と作品中でも言っている。

主要登場人物

作者

菊池直恵(きくち なおえ)
旧鉄子作者。「コラム 実録鉄ヲタブランド化計画」を含む全旅に登場。作中では「キクチ」と表記される。「昼食は駅弁にする」ことを条件に(よくすっぽかされる)、この漫画の執筆を引き受ける。イシカワ曰く「なんて安上がりな女」。鉄道は「移動手段」としか思っていない普通の非「鉄」だった。しかし、連載開始以来、無意識のうちにじわじわと鉄道知識が刷り込まれ、第31旅ではタブレット閉塞の説明が出来るまでになってしまった自分に愕然としている。連載初期は観光や美味しい物の堪能ができないことに文句を言い、自分にとって都合の良く逆に横見にとって都合の悪いことになるとやたらと喜ぶなど、鉄道旅に対し反抗的だった。しかし後期では旅に慣れてしまったためか、そのようなことはなくなった。むしろ楽しんでいたり、横見が観光を入れようとする、鉄道を嫌がる等のキクチ寄りの意見を言うとおかしく思ったり突っ込む面がある。新鉄子ではほあしに鉄子を引き継がせる為に第1旅に登場した。
ほあしかのこ
新鉄子作者。福岡在住の専門学校生。IKKI 編集部に持ち込んだ原稿がカミムラの目にとまり、この作品でデビューした。以前から鉄子の存在は知っていたが実際に旅をするようになってその実態に驚愕、混乱することになる。鉄道に関する知識はほぼ0で鉄道用語が登場すると大抵全く関係ないものを思い浮かべる。デビュー当初は未成年だったが、新鉄子第2旅の前に20歳になっている。

新旧両作登場

横見浩彦(よこみ ひろひこ)
全旅に登場。JR・私鉄9843駅全てを乗下車したほどのテツ(鉄道好き)で、大抵の旅行の立案者。レールクイーンやデートコースなど、女性には相当興味がある40代独身。ほぼ常時ハイテンションで、非「鉄」一般人の理解をはるかに超える価値観に基づく行動や言動でキクチを毎回驚愕の渦中に叩き込む。物語が進むにつれ行動、言動はキクチの突っ込みとともに過激になっているが、本人にその自覚はほとんど(あるいは全く)ない。食欲はキクチ以上に旺盛で、旅先でよく大食いをしているが、旅において食事や駅弁のことはまったく考慮しない。「タダ」であることを強調したり、わずかな損も嫌う極度のケチである。値段の関係からか、指定席よりも自由席を愛好し、その利用をキクチ達に強制する。
神村正樹(かみむら まさき)
2代目担当編集者。漫画中では「カミムラ」と表記される。第6旅以降全旅に登場。この作品が初めての担当作品で、編集長から「任せられるのはカミムラくんしかいない」と言われ、張り切って担当を引き受けるが、実のところは「他に引き受ける人間がいなかったから」らしい。鉄道にはほとんど興味なく、第36旅によればゲーム好きらしい。ボーっとした人物として描かれている一方、作中よく見ると仕事に対して常に前向きで、子供好きな側面もある。また、どうでもいい事まで逐一メモを取りメモりきれなかったりメモり過ぎて腕が壊れることもある。ただし悪筆なので、他人はおろか、時には自分ですらメモの内容を判読出来ない。自称デリケート。新鉄子ではメモする姿は特に描かれていないが、相変わらず常時行なっており、ほあしや村井の飛んでしまった記憶をしばしば補っている。
編集長
月刊IKKIの編集長。本編中では本名を明かしていない。旧鉄子では第10旅、第20旅、第23旅、第24旅、第27旅、第28旅、第32旅、第40旅、第41旅、第42旅、第48旅、特急田中3号に勝手に連結スペシャルに登場。

鉄道好き。特にスイッチバックが好きで、自身のウェブサイト(外部リンク参照)でもスイッチバックを仔細に紹介している事を含め、本編や単行本・メモの頁等に記載のとおり、その知識や思い入れについては枚挙にいとまがない。新鉄子では旅のメンバーになったが常時寝不足の生き霊扱いされている。だが、好きなスイッチバッグが絡むと精気を取り戻し、生き生きとする。

村井美樹
横見の著書のキャンペーンに同行した女優。旧鉄子では第40旅(5巻)、第46旅(6巻)、銚子電鉄応援冊子に登場。アニメ版第12旅では横見の妄想の中の人物「のぞみ」役で声優として出演。新鉄子では旅の新メンバーとなる。新鉄子ではほあしの姉貴分となるのだが、旅の過酷さにしばしば壊れてしまい、その時の記憶は一切ない。壊れている時は普段出さない関西弁が出る。ただし、立ち直りも早い。新鉄子では旅ブログも連載している。
村井のマネージャー・よねだ
銚子電鉄応援冊子、新鉄子第7旅に登場。独特の服装をしている。旅に同行することはほとんどなく、銚子電鉄応援冊で参加したのみである。

旧鉄子登場

石川昌彦(いしかわ まさひこ)
初代担当編集者。鉄道好き。漫画中では「イシカワ」と表記される。第1旅 - 第7旅、第13旅、第31旅、第32旅、第43旅、最終旅、アニメ放送スタート特別読み切りに登場。第6旅で2代目のカミムラに交代した後も自費で旅行に参加していることがある。旅の途中で帰ってしまうのがお約束だったが、最終旅(第48旅)では最後まで同行した。地方の「競」が付く馬や自転車、ボート等を見に行っているうちに、鉄道好きになったらしい。第7旅では、岩泉線に乗車したいだけに参加、2日目に、ほかの路線の旅になったとたん、東京に戻った。これについて、後で、「馬と(デート)」といっていた。独身らしく、キクチには「そんなんだから、嫁の来手がないんだ」と突っ込まれる。週刊少年サンデーのデスク(編集を総括する仕事)を経て(第5巻による)、現在は月刊サンデーGXの編集者として『鉄娘な3姉妹』を担当している。

参加したゲスト

  • きなこちゃん
    保母。横見の友達の友達で「妹分」。初代レールクイーン。一般人のため素顔が公表されておらず、レールクイーン紹介ページでは唯一イラストであり、本人が登場する場合モザイク処理がされている横見がテレビ出演した際に全駅達成時の紹介をするVTRに「花束を渡す女」としてモザイクなしで登場したことがある。。登場するたびに髪形が変わっているが、毎回横見のリクエストでミニスカートをはいている。第5旅(1巻)、第13旅(2巻)、第32旅(4巻)、第47旅(6巻)に登場。
  • 眞鍋かをり
    タレント。第8旅(1巻)に登場。銚子電鉄全駅乗下車に同行している。鉄道に全く興味がなく、後半に駄目出しを連発しているという風に描かれている。この旅の模様は、IKKI付録のDVDで実写映像を見ることができた。後年、濡れ煎餅の話題で“頑張っている銚子電鉄”といった趣旨のワイドショーで「鉄道オタクの人と全駅乗った」と嬉しそうに語っている。
  • みえちん(高木みえさん)
    レールクイーン募集に応募してきたフリーターのバイク乗り。横見と「みえちん」「ヒロッチ」と呼びあう。好きな鉄道は地元岐阜県を走る近鉄養老線と廃線になった名鉄谷汲線。第9旅(2巻)に登場。
  • 山田あさこ
    吉本興業の芸人。第13旅(2巻)に登場。アニメ版第6旅では本人役を務めている。一応、鉄道に興味のある若い女性だが、横見の好みではないのと、条件に見合わない(鉄道に詳しすぎる)ため、レールクイーンには列されていない。
  • 笠井信輔、ユウくん、はるボン
    フジテレビアナウンサーとその長男と次男。鉄道好き。第21旅(3巻)で登場。後に笠井アナが第32旅(4巻)、ユウくんとはるボンが第38旅と第39旅(5巻)でも登場している。
  • 牛山隆信
    横見の友人で「秘境駅」提唱者。第25旅(4巻)に登場。
  • JR東海広報。第26旅(4巻)に登場。
  • 大塚桂、木本一花、高橋沙耶香、山際良太、下村克彦
    「鉄子ツアー」参加者。第31旅(4巻)に登場
  • 豊岡真澄、南田裕介
    ホリプロ所属タレントとそのマネージャー。第34旅、第35旅(5巻)、アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)、銚子電鉄応援冊子に登場。豊岡は第34旅、第35旅の時点ではそれほど詳しくなかったが、特別読みきりの時点ではサンライズの切り離しを早起きして見学するなど濃くなっており、「ちょっと会わないうちに、ずいぶんそっち側に行っちゃったね」とキクチを驚愕させている。
  • 豊田、佐藤
    タイトー社員。ゲーム『電車でGO!』の制作者と宣伝担当。第36旅(5巻)に登場。横見に「なぜ任天堂の人が?」と間違われた。
  • 矢野直美
    鉄道フォトライター。第37旅(5巻)に登場。神村が名前を出すまでは、横見は矢野の存在を知らなかったという。横見の言動に圧倒されていた。「ラピタ」2005年3月号に掲載された「番外編」では横見に代わり旅の案内人を務めた。
  • すずくん、ますみさん、コウジくん
    笠井伸輔アナの三男、笠井アナの夫人でテレビ東京報道部デスク、ユウくんの友達で鉄道の師匠。第38旅と第39旅(5巻)ではユウくん、はるボンとともに登場。実は笠井アナも第38旅と第39旅に参加していたが、フジテレビから漫画化権が降りなかったのでさも不参加のように描かれたといわれている。
  • 鈴木
    「バー銀座パノラマ」店主。第40旅(5巻)、最終旅(6巻)に登場。
  • 中山樹
    銀座「クラブ プティットセリーズ」のホステスでバー銀座パノラマの常連客。第40旅(5巻)に登場。700系新幹線の鼻っ柱(エアロストリーム)にしがみつくのが夢という鉄道好き。
  • 柳(ユー)、趙(チョウ)、金(キム)
    出版社・ソウル文化社の社員。第41旅(6巻)に登場。柳のみ第42旅(6巻)にも登場。
  • 朴(パク)、林(イム)
    韓国の鉄道ファン。第41旅(6巻)に登場。
  • コンドウ
    週刊少年サンデーの高橋留美子の担当編集者。第43旅(6巻)に登場。
  • 鈴木美和
    AFP通信記者。第44旅と第45旅(6巻)に登場。
  • 酒井順子
    「小説新潮」との相互乗り入れ企画(月刊IKKI2007年4月号)に登場。
  • 磯山晶
    ドラマ『特急田中3号』プロデューサー。「特急田中3号」に勝手に連結スペシャル(月刊IKKI2007年7月号)に登場
  • 野月貴弘、土屋基
    SUPER BELL"Zのメンバー。アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)に登場。
  • 嶋津毅彦
    アニメ『鉄子の旅』プロデューサー。アニメ放送スタート特別読み切り(月刊IKKI2007年8月号)に登場。
  • 永丘昭典
    アニメ『鉄子の旅』監督。鉄子の旅外伝に登場。
  • 相馬和彦
    アニメ『鉄子の旅』脚本家。鉄子の旅外伝に登場。
  • 大西力
    アニメ『鉄子の旅』製作設定。鉄子の旅外伝に登場。
  • 鈴木
    銚子電鉄社員。銚子電鉄応援冊子に登場。
  • 横溝泰鴻
    単行本で各話の幕間に毛筆で「横見テツ語録」を書く書道家。

末期は、菊池の「いつもの3人ではもう味気ない」という提案(第37旅)により、ほぼ毎回ゲストが登場していた。そのため、アニメ化した話には単行本5、6巻のものは1話もない。

キーワード

鉄子
鉄子」とは、女性の鉄道ファンを示す用語である。この作品の影響もあって一般化しつつあるともいわれ、2007年の新語・流行語大賞の候補にノミネートされた。鉄道趣味雑誌『鉄道ダイヤ情報』の読者ページには、女性投稿者限定の「鉄子の部屋」というコーナーがある。一部マスコミでは鉄子中の鉄子として、本作にも登場した矢野直美が取り上げられることがある。なお、山口よしのぶの漫画『名物!たびてつ友の会』単行本の、読者からの手紙を紹介するページに、女性の鉄道ファンを「鉄子」と称する慣習がうかがえ、この言葉は1990年代にすでに使われていたことが確認できる。
レールクイーン
横見が制定したもので、鉄道界のアイドルのことらしい。理想的には、すごく鉄道に興味があり、少し知識があり、若くてかわいい子だそうである。漫画上でもレールクイーンとして、「きなこちゃん」など数名の女性が登場する。横見のウェブサイト(外部リンク参照)によると、現在8人存在するが、「真のレールクイーン」と言わしめた豊岡真澄は含まれておらず、同じ鉄道アイドルの木村裕子は含まれているが肩書きは現在も「グラビアアイドル」のまま。ウェブサイトで会った&合コンした多数の鉄子らの紹介文に使うこともある。
鉄ヲタブランド化計画
「鉄ヲタ(鉄道おたく)=かっこいい」という世の中にしようという横見の計画。ただし、横見がそのために行った自己変革はおばちゃんパーマ(キクチ談)とジャケットにリュックサック姿というものであり、計画の暗礁を予見してキクチとカミムラをあきれさせていた。
横見マジック
途中でどんなにグダグダになろうと、最終的に横見の思いどおりになってしまうことを指す言葉。登場した横見マジックとしては「只見線は吹雪が一番なのに吹雪いてない→念じた結果目的地の柿ノ木駅に着いたら猛吹雪」など。時には止まってしまった新幹線さえも動かしてしまった程である。最初にこの言葉を使ったのは第21旅ゲストの笠井アナ。横見にとっては天恵とも思える程の幸運だが、横見自身はあまり認めていない旨の発言を自身のウェブサイトでしている。第42旅の韓国では横見マジックの効果もなかった(横見の態度からマジックを出す気自体がないようにも見える)が、代わりに編集長マジックが炸裂した。(乗車予定列車に乗る→編集長が念じた結果、特別に、スイッチバック駅で乗車させてもらい、無事に予定列車に乗車した。)

旅一覧・主なあらすじ

1巻

2004年11月30日発行 ISBN 4-09-188541-1

  • 第1旅 - 久留里線全駅乗下車
    ある日、キクチはイシカワから旅マンガの連載を勧められ、快くOKする。だが実際に行ってみると、それは久留里線の全駅下車をするという、観光、グルメはまったくない、ただ過酷なだけの旅だった。
  • 第2旅 - 130円・一都六県大回り - 東京駅、東海道本線、南武線、鶴見線、相模線、横浜線、八高線、両毛線、水戸線、常磐線、成田線、総武本線、外房線、京葉線、八丁堀駅
    東京駅に朝7時に集合したキクチは、横見から初乗り運賃の130円で1都6県大回りをやることを告げられる。「不正乗車だ」と抵抗するキクチだったが、実は合法であることを知らされ、しぶしぶついて行くことに。そして旅先にてさまざまな出来事に巻き込まれてゆく中、だんだんキクチの態度も変わっていく。
  • 第3旅 - 東京-鹿児島2泊3日鈍行の旅 - 東海道本線、山陽本線(ムーンライト山陽)、鹿児島本線
    イシカワから九州の指宿に行くことを聞いたキクチは大喜び。しかしそれは青春18きっぷを使い鈍行で行くというもので案の定キクチはあ然。さらに、東京・京都間は仕事の都合でイシカワが同行せず、横見と二人きりという事態になり…
  • 第4旅 - 長野電鉄「木島線」最終日
    長野電鉄木島線の最終日を訪れることになった鉄子一行。最初はまだ気分に余裕のあったキクチだが、テツのあまりの多さに最終的には…。
  • 第5旅 - 土合・湯檜曽…鉄子流デートコース - 越後湯沢駅、青海川駅、鯨波駅、筒石駅
    鉄子初のゲストとして、レールクイーン候補にもなっているきなこちゃんが参加することとなった。キクチはテツ分が高めのきなこちゃんに対し呆然としつつも、次第に仲良くなっていく。
  • 第6旅 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
    わずか6旅目にしてイシカワが担当から外れることとなった。そのため今旅より2代目編集者のカミムラが旅に同行することとなった。カミムラが鉄道に興味なしの一般人と知り安心しつつも、初めてのマンガ担当ということにキクチは不安を抱きつつ、大垣夜行に乗る。
  • 第7旅 - 岩手県の自然を味わう旅 - 岩泉線、押角駅
    日程がキップのため3連休にかぶることとなった岩手県の旅で、キクチは冷麺やわんこそばなど食べられないと嘆きスケジュールを見なかった。そのため、旅先であまりに恐ろしい事態に遭遇することとなる。
  • 第8旅 - 銚子電鉄全駅乗下車
    アイドルである真鍋かをりがゲストとしてくることとなり、横見は楽しくなるだろう、かをりちゃんとの旅に浮かれていた。だが、真鍋のテツ分はキクチ以上と言っていいほど低いものだった。
    この回が掲載されたIKKIにはDVDが附属し、この旅の映像が収録された(菊池の顔は映らないようになっていた)。

2巻

2004年11月30日発行 ISBN 4-09-188542-X

  • 第9旅 - 冬の北東北・デラックス旅 - 五能線、津軽鉄道線
    横見の行ったレールクイーン募集で知らず知らずの間に4通ものはがきが来ており、そのうちの1人みえちんがゲストに呼ばれた。横見に対し興味津々のみえちん。横見は、ハイテンションを無理やり押さえ込んで格好を付ける。
  • 第10旅 - 小野田線を目指して
    朝まだ薄暗い中カミムラとキクチは東京駅のホームに立っていた。山口県にいる横見から2人で来いと言われ、編集長の勧めもあって行くことになってしまったのだ。とりあえず寝ようとする二人だが、タイミングのいいところで横見から電話がかかってきて・・・。
  • 第11旅 - 名古屋鉄道・路面電車 - 名鉄岐阜市内線、美濃町線
    • 岐阜の路面電車に鉄子初の無計画旅として訪れたが、他の路面電車と違いホームがアスファルトに色づけされただけのものであり、車の挟み撃ちにキクチもカミムラも真っ青となる。
  • 第12旅 - 木次線・三江線・可部線
    廃線間近の可部線をはじめ中国地方内陸には廃線の危機にある路線がたくさんあり、その廃止を何とか鉄子で食い止めたいという横見の考えにカミムラは感動。共に廃線防止のために奮闘するのだが…
  • 第13旅 - わたらせ渓谷鐵道と廃線歩き
    再びきなこちゃんと旅をすることとなり、またしても浮かれる横見。だがカミムラがあまりにも余計なことをしてしまったせいで横見の理想は一気に崩れ激怒する。だが怒っている理由が分からないカミムラはさらに墓穴を掘ることになってしまう。
  • 第14旅 - 海底駅そして北海道初上陸 - 竜飛海底駅、仁山駅、森駅、吉岡海底駅
    なぜ全駅下車を始めることとなったのかと言う質問に対し答えながら青函トンネルに突入するのを心待ちにしていた横見だが、話に夢中で見逃してしまったことに、先週も来ていたにもかかわらず落ち込む。一方海底駅で降りると聞いたカミムラは魚が見られることを期待するが…。
  • 第15旅 - 飯田線・秘境駅巡り - 千代駅、金野駅、中井侍駅、為栗駅、田本駅
    青春18きっぷを使った秘境駅めぐりと言うあまりにも楽しい旅のはずなのに、なぜかテンションが低くこれまでにない態度、行動を見せる横見にキクチは不審を抱く。
  • 第16旅 - 四国初上陸・全地域制覇 - 土佐北川駅、新改駅、琴平駅、坪尻駅
    横見はキクチに四国初上陸を機に、旅の感動を伝えられるようにマンガを書くように指示するが、横見のハイテンションやカミムラの失態を見ると、とても真面目に書けないとキクチは思っていた。だが夜の坪尻駅で、その思いは変わる。

3巻

2005年3月30日発行 ISBN 4-09-188543-8

  • 第17旅 - 鶴見線オススメ駅巡り
    カミムラは担当を受け継いで以来、横見とキクチの仲は非常に悪く、このままでは連載が終了してしまうのではないかと感じていた。そこで2人に初心に帰ってもらい仲直りさせようとするのだが…
  • 第18旅 - 京都・雨のケーブル延暦寺
    今回の旅は当初最後に比叡山を徒歩で下りる計画でいた。だがケーブル延暦寺駅で大雨に見舞われ、足止めされることに。これで歩いて下りなくてもすむと思ったキクチとカミムラだが、横見がすぐ止むからと計画を実行しようとする。止んだとしても道がぬかるんで危険なはずなのに実行しようとする横見に不満を持ったカミムラは、横見に計画を中止するように説得するが、横見が徒歩下山を実行しようとした理由はあまりにも衝撃的なものだった。
  • 第19旅 - 長野電鉄の魅力を味わう - 上諏訪駅、松代駅、東屋代駅、木島駅、湯田中駅 姨捨駅
    今回の旅は4部構成という横見。だが第1部は普段と変わらない木造駅舎めぐりで、なぜそこまでこだわるのかが理解できないキクチ。一方それぞれのタイトル名が決まった4部構成はカミムラの提案によりテーマソングも付けられることになる。
  • 第20旅 - 冬こそ只見線! - 会津塩沢駅、柿ノ木駅
    横見は、雪の多い地帯を走る只見線に大雪警報の出ているときに行きたいと言い出す。だが、キクチが打ち合わせにいなかったため計画を中止にできず、結局行くことになってしまった。しかも、カミムラが当日になって風邪を引いてしまう。無事に帰れるのかという恐怖におびえるキクチを尻目に、只見線の起点駅小出駅に着いたが外は晴れていた。が…
  • 第21旅 - 親子で楽しむ伊豆の旅 - 伊豆急行線、伊豆北川駅、伊豆高原駅、城ヶ崎海岸駅、リゾート21、スーパービュー踊り子
    笠井アナとその子供ユウ君、はるボンをゲストに伊豆の旅に行くことになった。電車おじさんと言われテンションが低くなったと思われていた横見だが実は子供全般が苦手ということが発覚する。その後横見は今回の旅の魅力を紹介しようとするがセリフを持っていかれたり、わがままを言われるなど振り回されてしまう。
  • 第22旅 - 南東北・横見スペシャル - あぶくま駅、面白山高原駅、峠駅、赤岩駅
    • 22旅目を迎え、もう飽きたというキクチ。そんなキクチに対し、横見はグレードがどんどん上がる絶対に満足する旅と自信満々に言う。その発言どおり1駅目のあぶくまからグレードの高さが発揮されるが、横見の言うグレードが高いというのは実は…。
  • 第23旅 - これが北海道だ! 前編 - 北斗星
  • 第24旅 - これが北海道だ! 後編 - 北海道ちほく高原鉄道、豊住駅、西訓子府駅、分線駅、笹森駅、塩幌駅
    編集長と共に、寝台特急「北斗星」に乗って北海道へ行くこととなった鉄子一行。鉄子の生まれる経緯を聞きながら列車は札幌駅に着く。そこで横見から「板切れ駅」を回ると聞かされ、キクチは愕然、だが編集長に「横見さんのギターは弦が一本多い」と聞かされ疑問を持つ。その後板切れ駅での横見の言動が酷いと感じたキクチは、編集長の言葉の意味を自分なりに解釈し横見に改善するよう迫るが…。

4巻

2005年7月29日発行 ISBN 4-09-188544-6

  • 第25旅 - 因美線オススメ駅巡り - 知和駅、美作滝尾駅、美作河井駅
    今回のゲストである『秘境駅へ行こう!』の著者である牛山は、自分と合わせて横見が2人いるようなものだと知ったキクチは落ち込む。そして合流したかと思うといきなり急行「つやま」の車両について話し込む横見と牛山。さらに因美線のことについても熱く語り始めたのを見て、本当に横見が2人いると愕然とするキクチだったが、旅をしていくうちに2人の違いが見えてくる。
  • 第26旅 - 初体験・リニアモーターカー
    リニアモータカーに乗れることになった今回、カミムラが旅の計画をすることになったが、出発地の新宿でいきなり駄目出しを食らう。リニアに興味がなかったこともあり横見はずっとテンションが低いままとなっていたが…。
  • 第27旅 - 大一番! 台風VS.横見!
  • 第28旅 - 見どころ満載、肥薩線 - 矢岳駅、大畑駅、真幸駅
    九州を目指すため、鉄子一行は新大阪で寝台特急「なは」に乗り継ごうとしたものの、台風のため「なは」は運休になってしまった。横見のあまりの無謀さに激怒しつつも、絶対動かないと信じきったキクチとカミムラは、新大阪で旅を打ち切り、お好み焼きを食べようと目論む。だがその時驚愕の横見マジックが発動。2人を信じられないような事態が襲う。
  • 第29旅 - 三重&岐阜、狭くて近い鉄道の旅 - 三岐鉄道北勢線、三岐鉄道三岐線、近鉄名古屋線、近鉄養老線、樽見鉄道樽見線、名鉄谷汲線
    横見が鉄ヲタブランド化計画の一環としてスタイルをチェンジしてやってきたが、それはジャケットにリュック、おばちゃんパーマというものだった。そんなスタイルにキクチが呆れつつも、近くて狭いというテーマに沿って旅が進められる。
  • 第30旅 - まだ間に合う! くりはら田園鉄道 - 若柳駅、沢辺駅
    2年後(当時)に廃止されるくりでんを鉄子による魅力の紹介で食い止めようと言う横見。第12旅では直前過ぎたが、今回は2年もあるので間に合うというのだ。早速カミムラから駅の魅力を紹介するように言われるが、それはあまりにも適当だった。
  • 第31旅 - 鉄子ツアー in 小湊鉄道 - 五井駅、上総中野駅、月崎駅、上総久保駅、養老渓谷駅
    読者の中から選ばれた5人と行く「鉄子ツアー」をやることとなった。キクチは読者5人を鉄子は「本当に大変だ」という証人にさせようと横見をハイテンションにさせようとするが、一方の横見も読者5人を「自分は普通」だという証人にさせようとしていた。
  • 第32旅 - 横見浩彦・日本全駅下車達成!! - 上信電鉄、上州福島駅
    横見が9843駅目となる上州福島に下車し、全駅下車を達成した。だが、その裏には達成当日、横見の相手をするキクチとカミムラの苦労があった。

5巻

2006年3月30日発行 ISBN 4-09-188314-1

  • 第33旅 - 18キップ・一都十一県大回り - 東海道本線、北陸本線、北越急行ほくほく線、上越線、高崎線
    横見が全駅下車を成し遂げてから1ヶ月がたった。ここで横見が出してきたのは、初心に帰るのが目的の、青春18きっぷを使って25時間の大回りをするというものだった。しかも「ム-ンライトながら」を使うことを知って、キクチは愕然とする。一方カミムラは、こんな過酷な旅に対しなぜか前向きであった。
  • 第34旅 - 「能登」に揺られて目指すは北陸
  • 第35旅 - 氷見線・万葉線・富山地方鉄道 - 雨晴駅
    ホリプロからアイドルが自ら旅への参加を志願してきたと聞いた横見は、期待を寄せつつ上野駅の五ッ星広場で待っていた。だが志願したのがマネージャーだと知って落ち込む。一方ゲストが自分と同じ立場にあるということを知ったキクチは、同情し仲間だと思い込む。が…
  • 第36旅 - 「彗星」に乗って高千穂鉄道へ - 亀ヶ崎駅、深角駅、日之影温泉駅、影待駅を見た
    TAITOの職員豊田さん、佐藤さんがゲストとして来た。ゲーム好きのカミムラは、横見をゲーム化するとどんなゲームになるかを提案すると、2人は快くOKしついに出来上がる。だが、ゲームのモデルである横見の態度は酷いものだった。
  • 第37旅 - 鹿島鉄道・茨城交通湊線オススメ車両? - つくばエクスプレス、関東鉄道常総線、鉾田駅、借宿前駅、常陸小川駅、中根駅、阿字ヶ浦駅
    これから毎月ゲストが来ることとなり、今月は矢野直美が来ることとなった。車両がメインという旅に対し矢野さんも期待を寄せる。だが、実はキップを優先したため目当ての車両は走らず、スケジュールは適当。さらに矢野に対する暴言というあまりのグダグダぶりに、一行は辟易することに。
  • 第38旅 - レッドアローでの攻防 - 西武池袋線・秩父線特急レッドアロー「ちちぶ」
  • 第39旅 - 絵日記で綴る秩父鉄道の旅 - 御花畑駅、浦山口駅、白久駅、三峰口駅、パレオエクスプレス
    第21旅のゲストであるユウ君、はるボンの他、はるボンの弟すず君、ユウ君の鉄道の師匠であるコウちゃん、笠井アナの妻であるますみがゲストとしてきた。前回よりさらにパワーアップしたユウ君やはるボン、そしてコウちゃんのあまりの鉄分の高さやマイペースさにキクチ、カミムラは呆然。一方の横見は本気でムキになりながら張り合っていた。
  • 第40旅 - 切符のいらないテツ道の旅 - バー銀座パノラマ、書泉グランデ
    • 編集長の勧めで、銀座のど真ん中にあるバー銀座パノラマへとやってきたキクチとカミムラ。そこでキクチはバーのあまりのテツの熱気の高さと横見の全駅下車効果によるテツの増加がここまで波及していることに愕然、それと同時にとある疑問を持つ。翌日、書泉グランデでは横見のサイン会が行われていた。全48旅中唯一鉄道が登場しない、鉄ヲタブランド化計画の総まとめといえる話である。

6巻

2007年2月28日発行 ISBN 978-4-09-188354-4

  • 第41旅 - 『鉄子』 in 韓国! 前編 - ソウル地下鉄
  • 第42旅 - 『鉄子』 in 韓国! 後編 - 嶺東線羅漢亭駅
    編集長は来年末(この話より2年近く先)に廃止される韓国にあるスイッチバック駅に行きたかったが、仕事が忙しく、行けないことに悩んでいた。そこで編集長特権を発動し、鉄子初海外として行くことになる。韓国料理に舌鼓をうち機嫌がよくなるキクチだが、目的のスイッチバック駅まで片道5時間もかかることを知って愕然となる。一方、料理さえも美味しくないと感じる横見。「日本に帰りたい…」初めて二人の意見が一致した瞬間だった。翌日2人は落ち込んだままスイッチバック駅へと向かうのだが…。巻末には韓国へ旅立つ前の羽田での出来事の書き下ろしが掲載されている。
  • 第43旅 - 天竜浜名湖鉄道超グルメ旅!? - 二俣本町駅、宮口駅、気賀駅、西気賀駅、浜名湖佐久米駅
    イシカワが高橋留美子の編集者であるコンドウに「鉄子」を勧めたところ、彼だけでなく高橋もマンガを大絶賛。特に駅弁が楽しみだということを聞いたキクチは、駅弁メインの旅を行えば鉄子に高橋が何か書いてくれるのではないかと提案。そしてグルメ旅を実行することとなった。さすがに高橋は来られなかったもののコンドウの話による高橋の書下ろしをキクチは期待する。だが横見の言うグルメ旅とは食べる量がグルメだという旅だった。
  • 第44旅 - 究極路線・大井川鐵道 - 千頭駅、塩郷駅、田野口駅、下泉駅、抜里駅
  • 第45旅 - 井川線・宇宙規模の旅 - アプトいちしろ駅、ひらんだ駅、奥大井湖上駅、閑蔵駅、尾盛駅、井川駅
    AFP通信の鈴木記者が横見に対し取材をすることとなり、横見は世界デビューすることに。浮かれる横見に対し旅の辛さが世界中に分かってもらえると思ったキクチは、横見に揺さぶりをかける。それに対し旅先で声をかけられたり一般人離れした言動、行動を繰り返す横見を見た鈴木は鉄子では考えられない考えを持つようになる。
  • 第46旅 - 北海道秘境駅デートコース - 小幌駅、洞爺駅、東山駅、美々駅
    • 第40旅でキクチが出会った村井がゲストとしてきた。始めは横見のやり方に対し戸惑いを見せていた村井だったが、ある出来事を境に横見に感化されてしまう。
  • 第47旅 - 江ノ電オススメデートコース - 江ノ島駅、腰越駅、極楽寺駅、湘南モノレール江の島線
    5回目となるきなこちゃんが、ゲストとして旅に参加することとなった。いつものように横見に頼まれてミニスカートをはいてきたきなこちゃんに対し、キクチは横見ときなこちゃんの本当の関係を探ろうとする。
  • 最終旅 - 上信電鉄オススメ駅巡り - 山名駅、上州富岡駅、上州一ノ宮駅、南蛇井駅、千平駅、下仁田駅、上州福島駅
    鉄子5年間の集大成として横見が選んだのは、全駅下車を記録した上信電鉄だった。最終旅となっても、横見は相変わらずハイテンションだった。鉄子メンバー以外にもう1人ゲストがいる設定になっており、横見を除くメンバー4人に旅の感想を聞いている。また最終旅という表記に必ず?が入っていたり6巻の最後に「つづく?」と書かれておりアニメやコラムその他の企画など鉄子はまだ終わらないことが示唆されている。

プラス

2009年2月25日発行 ISBN 978-4-09-188450-3 当初の計画では7巻となる予定だった。

  • プラス第1旅 - 相互乗り入れ企画!?酒井順子さんと水のある風景を求めて - 美佐島駅、田子倉駅
    エッセイストの酒井順子と編集者の小林を迎え新潮社との相互乗り入れ企画を行うことになった。いつものようにハイテンションな横見とは対照的に酒井はローテンションで鉄子に巻き込まれる気配がない。それに対し小林は横見のパワーに一気に巻き込まれていくことになる。
    酒井が「小説新潮」に掲載した文章も同時に収録されている。
  • プラス第2旅 - 押しかけ同行取材!鉄ドラマ誕生の地へ - はしだて、北近畿、餘部鉄橋、餘部駅、久谷駅、鎧駅
    編集長から読み切りを書くように言われたカミムラはドラマ特急田中3号のロケに同行することを勝手に決定してしまう。当日プロデューサーの磯山に同行してロケ地の餘部駅へと向かうが磯山のドラマを作るきっかけとなった衝撃の出来事、異常といえるぐらい浮かれるカミムラ、そして横見の鉄パワーというあまりの旅の濃さにキクチは付いていけなくなる。
  • プラス第3旅 - アニメ化記念スペシャル皆でワイワイ、サンライズで出雲へGO! - サンライズ出雲、出雲市駅、一畑電車大社線、出雲大社前駅、大社駅、直江駅
    鉄子アニメ化記念として34,35旅にも登場した真澄、南田マネージャー、スーパーベルズの野月、土屋さんを迎え出雲へ旅をすることになった。サンライズに乗る時点からテツの会話が弾みキクチもダジダジになってしまう。その後横浜で南田は下車、熱海でカミムラが合流し出雲へ向かうがナオエが直江に行くと言うことをスペシャルの目玉にしている横見にキクチはあきれるばかりで・・・
  • プラス第4旅 - アニメ製作地獄スタッフが語るアニメ「鉄子」の裏側
    鉄子の旅がついにアニメ化された。キクチは資料の集めやすさなどからアニメ化は簡単だったのではと言ったがカミムラはそれを否定。実録漫画である鉄子のアニメ化にはスタッフに”ウソがつけない”などといったさまざまな困難が待ち受けていたことを語り始める。
  • プラス第5旅 - 銚子電鉄応援企画ここではやっぱり全駅乗下車
    銚子電鉄応援BOXの発売に合わせて第8旅と同じルートで銚子電鉄の旅をすることになった。ゲストに真澄、南田マネージャー、村井美樹、米田マネージャーを呼び銚子へと向かう。早速旅を始めるが5年前の第8旅と比べ駅の状況が大きく変わっていることに一同は驚くことになる。
  • 「プラス」には、連載終了後にIKKIに連載された「実録鉄ヲタブランド化計画」や、その後日談としてキクチの描き下ろしも掲載されている。この後日談は新・鉄子に直結する形になっておりキクチは伏線の意を込めて、プラスをもって自分の描く鉄子は完結することを宣言した。最後のページには何らかのプロジェクトとして連載開始の予告が掲載された。

新・1巻

2010年3月2日発行 ISBN 978-4-09-188508-1

  • 第1旅 - 初めての「鉄子の旅」 - 久留里線
  • 第2旅 - 初めての全駅下車 - 久留里線
    福岡に住む学生ほあしはIKKIで念願の漫画家デビューを果たす。しかしほあしに依頼された漫画とはアニメ化を経て人気漫画の仲間入りを果たした鉄子の続編だった。ノリで引き受けることになったほあしだが炎天下での駅めぐりと個性の強すぎるメンバーを前に早速ダジダジになってしまう。

 第1旅は1コマのみキクチが作画をしている。

  • 第3旅 - 初めての130円大回り - 京葉線、内房線、外房線、東金線、総武本線、中央本線、横浜線、鶴見線、南武線、京浜東北線
    前回の降りっぱなしの旅にうんざりしたほあしは今回が乗りっぱなしの旅、130円大回りだということを知って安心。はりきって取材に打ち込む。実際途中で絶景が続き、話も弾んだことで楽しいと上機嫌になるほあしだが、後半大回りの本当の恐ろしさが待ち受けていることをまだ知らなかった。
  • 第4旅 - 初めての廃線 - 加賀一の宮駅(鶴来駅、中鶴来駅)
    もうすぐ廃線となってしまう石川線の末端区間にやってきた一行。そこでほあしは横見の鉄道に対する強い思いを知ることになる。
  • 第5旅 - 初めてのデートコース - 野辺山駅、清里駅、村井駅
    村井がソロ公演を終えたその翌日横見は村井を疲れを癒すことのできる旅に案内する。徹底した気配りで村井は横見にいつもとは違う印象を抱くのだが…
  • 第6旅 - 初めての代理案内人 - 姨捨駅、北宇智駅
  • 第7旅 - 初めての1万駅下車達成 - ひこね芹川駅
    横見の1万駅下車達成を見届けるため、編集長案内の元下車駅へと向かう一行。いつもの生き霊とは違いハイテンションな編集長は、移動中通過していくスイッチバックを熱く語る。だが次第にほあしたちはこの旅の行程に疑問を持ち始め…

スペシャルセレクト

  • My First BIGにて2007年7月25日に発行、選りすぐりの旅を掲載し、矢野直美のコラムを収録。
  1. 第1旅 - 久留里線全駅乗下車
  2. 第2旅 - 130円・一都六県大回り
  3. 第3旅 - 東京-鹿児島2泊3日鈍行の旅
  4. 第4旅 - 土合・湯檜曽…鉄子流デートコース
  5. 第5旅 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
  6. 第6旅 - わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き
  7. 第7旅 - 冬こそ只見線
  8. 第8旅 - 鶴見線おすすめ駅巡り
  9. 第9旅 - 四国初上陸・全地域制覇

カラー特別版

2007年12月下旬地域別編集で全5巻、本編からセレクトされた旅全15旅を同時発売。サイズがA4と大きくなり、オリジナルの書き下ろしなども掲載される。IKKI2007年12月号によればこの企画は編集長が提案したらしい。

  • 表紙は記念スタンプが押されているデザインとなっている
内容
  • 路線マップ - 地図の中でキクチ、横見、カミムラが旅をした地域の解説をしている。横見は全ての巻において廃止になったローカル線のことについてコメントしている。その内北海道、東北、東海編では落ち込んでいる。
  • カラーマンガ
  • 横見によるコメント、鉄子未公開おすすめ駅MAP
  • キクチによる本編に登場した駅弁紹介
  • イシカワのエンタメ鉄道 - イシカワが鉄道にまつわる本や音楽などを紹介する。
  • カミムラのあそこが気になっていた - カミムラが本編中で疑問を持った点を調べるコーナー。
  • 本編登場のゲストによるコメント
  • 編集長先生による14歳のためのスイッチバック講座 - スイッチバックを編集長があらゆる点から見ていく。
  • キクチ書き下ろしマンガ - ストーリーの未公開部分が描かれている。
セレクトマンガ
  • 北海道編
    • 旅1 - 海底駅そして北海道初上陸
    • 旅2 - これが北海道だ!後編
    • 旅3 - 北海道秘境駅デートコース
  • 東日本編
    • 旅1 - 岩手県の自然を味わう旅
    • 旅2 - わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き
    • 旅3 - 江ノ電おすすめデートコース
  • 東海編
    • 旅1 - 飯田線・秘境駅めぐり
    • 旅2 - 初体験・リニアモーターカー
    • 旅3 - 井川線・宇宙規模の旅
  • 西日本編
    • 旅1 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
    • 旅2 - 因美線オススメ駅巡り
    • 旅3 - 氷見線・万葉線・富山地方鉄道
  • 四国&九州編
    • 旅1 - 四国発上陸〜坪尻駅〜
    • 旅2 - 見どころ満載、肥薩線
    • 旅3 - 「彗星」に乗って高千穂鉄道へ

銚子電鉄応援Box

カラー特別版と共に発売された。カラー特別版全冊の他、キクチ考案カラーの銚子電鉄車両模型(鉄道コレクション)、キクチ・横見・カミムラのフィギュア、新ゲストと行く銚子電鉄再訪編マンガが付録される。売り上げの一部は実際に銚子電鉄へ寄付される。

その他

  • 鉄子の旅プロデュース日本縦断弁当が、できるまで - 日本レストランエンタプライズの同駅弁に封入。北海道編、東日本編、東海編、西日本編、四国・九州編でそれぞれの内容に合わせた漫画が入っている。
  • 番外編 - 小学館の月刊誌『ラピタ』2005年3月号に掲載。「旅の案内人」は矢野直美、舞台は明知鉄道。「横見が相手のときと違ってどうしてこんなに楽しいのか」という描き方をされている。この作品は、矢野の『おんなひとりの鉄道旅』文庫版西日本編に収録されている。
  • 2006年に在阪局の毎日放送(MBS)の夕方ローカルニュース番組『VOICE』の特集コーナー『金曜シリーズイマ解き!』にて、当作品を含めて女性の鉄道ファンを取り上げ、横見もVTR出演していた。
  • 『鉄道ピクトリアル』2007年1月号に、「鉄子の旅 幕間散歩」と題して本作の裏話ともいうべき記事が掲載されており、対談形式で菊池、神村および江上編集長も参加している。
  • 高橋留美子の担当編集者がゲストで登場した第43旅では、漫画をほとんど読まない横見が『めぞん一刻』を全巻持っていることが判明。その回の最後には、高橋本人が描いた横見が大好きであるという音無響子と横見のツーショットが掲載された。
  • 翌8月号ではSUPER BELL"Zの野月貴弘と土屋基、豊岡真澄、東映ビデオのアニメ版プロデューサー嶋津毅彦らが同行した作品が掲載。この模様はアニメに先行しての特別番組で放映されたほか、インターネットラジオ「鉄音アワー」

でも配信された。

  • くりはら田園鉄道の廃止前の2カ月間に菊池直恵プロデュースによるクイズラリーが行われ、全問正解者には鉄子メンバーが描かれたカードが贈られた。また、同じ日に廃止された鹿島鉄道でも、終点の鉾田駅に、菊池の直筆による鹿島鉄道を応援する絵が飾られていた。

テレビアニメ

2007年6月24日から9月23日に、CSのファミリー劇場で放送、全13話。SUPER BELL"Zが主題歌、エンディング、鉄音効果を担当。

アニメ化にあたってのキャッチコピーは、第1巻の帯にも使われている「今日もいっぱい列車に乗れるぞ!!」。これは横見が道中で語った言葉で、乗り鉄系である鉄道に対する横見の気持ちを如実に表している。

放送時間

10月15日より、番組改編のため以下の時間に変更

  • 月曜日 19時30分 - 20時00分
  • 木曜日 26時30分 - 27時00分(再放送)

以下、変更前の放送時間

  • 日曜日 10時00分 - 10時30分
  • 月曜日 23時00分 - 23時30分(再放送)
  • 木曜日 26時30分 - 27時00分(再放送)

キャスト

  • 横見浩彦:檜山修之
  • キクチ:富坂晶
  • イシカワ:川島得愛(1旅 - 6旅)
  • カミムラ:太田哲治(4旅 - 13旅)
  • 編集長:古川登志夫(13旅のみ)
  • きなこ:豊岡真澄 - 豊岡は番組の最後で本編の内容を補足するコーナー「鉄分サプリ」のナレーションも担当。
  • オープニングナレーション:原田芳雄

スタッフ

  • 監督 - 永丘昭典
  • シリーズ構成・脚本 - 相馬和彦
  • キャラクターデザイン - 工藤裕加
  • 美術監督 - 河合伸治
  • 撮影監督 - 館真一郎
  • 音楽 - SUPER BELL"Z、渡部チェル
  • 音響監督 - 小川信寛
  • 鉄道アドバイザー - 野月貴弘
  • プロデューサー - 嶋津毅彦、山根博行、山崎愛理、小原千枝、桜井宏、小川健
  • アニメーションプロデューサー - 大西力
  • アニメーション制作 - グループ・タック
  • 制作協力 - 鉄道ファン(交友社)、TOMIX、ジョルダン、ホリプロ、ギルドB
  • 製作 - 『鉄子の旅』製作委員会(東映ビデオ、小学館、東北新社、アティック・アーケード、グループ・タック、小学館プロダクション)

主題歌

オープニングテーマ「なんかアリかもね」
歌 - SUPER BELL"Z / 作詞 - 野月貴弘&土屋基 / 作曲・編曲 - 野月貴弘
エンディングテーマ「大いなる旅路」
歌 - SUPER BELL"Z / 作詞 - 小椋佳 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 野月貴弘&スギヤマ!

各話リスト

話数サブタイトル原作エピソード絵コンテ演出作画監督
第1旅久留里線全駅乗下車第1旅(1巻)永丘昭典はしもとなおと長坂寛治
第2旅130円・一都六県大回り第2旅(1巻)福田貴之竹内昭
第3旅土合・湯檜曽…鉄子流デートコース第5旅(1巻)平田豊三家本泰美Jo Eun-ju
Ryu Dong-gyun
第4旅南東北・横見スペシャル第22旅(3巻)鴫野彰久保山英一Jang Haen-gen
第5旅岩手県の自然を味わう旅第7旅(1巻)辻伸一はしもとなおと長坂寛治
第6旅わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き第13旅(2巻)福田貴之竹内昭
第7旅海底駅そして北海道初上陸第14旅(2巻)小林治佐藤豊吉崎誠
第8旅飯田線・秘境駅巡り第15旅(2巻)七条寺貴奥野耕太服部憲知
第9旅まだ間に合う! くりはら田園鉄道第30旅(4巻)小林治成川武千嘉遠藤靖裕
第10旅祝・鉄子ご一行様四国初上陸第16旅(2巻)辻伸一安藤健松岡謙治
第11旅長野電鉄の魅力を味わう第19旅(3巻)小林治井上茜河内日出夫
第12旅見どころ満載、肥薩線第27旅(4巻)
第28旅(4巻)
ヤマトナオミチ吉本毅服部憲知
第13旅これが北海道だ!第23旅(3巻)
第24旅(3巻)
永岡昭典福田貴之竹内昭

DVD

レンタルは2007年9月14日より、一般販売は2007年9月21日から順次開始。

鉄子の旅 Vol.1は通常版と初回限定生産版の2種類がある。初回限定生産品には鉄道コレクションの長野電鉄2000系現行塗装(鉄道コレクション5弾では旧塗装のりんご色)、鉄子の旅外伝〜アニメ製作地獄〜、鉄分サプリ増補完全版、旅の思ひでポストカードが封入。旅の思ひでポストカードのみ通常版の初回生産分にも封入。ファミリー劇場で放送されているCMのナレーターは石丸謙二郎が担当。DVDではファミリー劇場で放送したものを一部修正しているシーンが多数ある。

鉄子の旅プロデュース日本縦断弁当

  • 菊池がプロデュースする鉄子オリジナルの弁当。包装は菊池の書き下ろし。菊池が弁当を企画する過程を描いた漫画が封入されている。2007年11月25日から2008年1月末まで、東京駅、上野駅、新宿駅、品川駅、大宮駅などの日本レストランエンタプライズの売店で北海道編が発売。2008年2月からは第2弾の東日本編になり、1月25日から鉄道博物館で先行販売。同年5月26日から第3弾の東海編、10月12日からは第4弾の西日本編が発売され、前日から日比谷公園での「鉄道フェスティバル」で先行販売。そして2009年1月15日に最終作となる四国・九州編が発売。
  • 西日本編の包み紙は、最初に製作されたものに描かれている鉄道車両の色に間違いがあることをIKKI編集長が指摘し、途中から修正されたため、2種類のバージョンが存在する。

関連項目

  • 鉄娘な3姉妹 - 初代担当編集の石川が、『月刊サンデーGX』で手がけている作品
  • 鉄道旅行
  • 駅弁
  • 仮乗降場
  • 名物!たびてつ友の会
  • 特急田中3号
  • 酒井順子 - 流行語大賞の「鉄子」ノミネートは菊池と酒井の影響ということになっている

外部リンク

脚注

ko:데쓰코의 여행