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新忍者ハットリくん 1

共有

thumb|400px|藤子不二雄Aの出身地富山県の氷見線・城端線で運転されている忍者ハットリくんのラッピング列車(キハ40 2000番台)忍者ハットリくん』(にんじゃハットリくん)は、藤子不二雄による日本の生活ギャグ漫画。及び、それを原作としたテレビアニメ、劇場アニメ作品。架空のキャラクターの名称である。

概要

漫画雑誌『少年』(光文社)に1964年 - 1968年、『コロコロコミック』、『てれびくん』、各小学館の学習雑誌(以上、小学館)に1981年 - 1988年にかけて連載された。

ハットリくんが忍者の里、伊賀から東京に出てきて、三葉家に居候することになり、いろいろな騒動を起こす物語。三葉ケン一との友情も描く一方で、いろいろな忍術を紹介している作品でもある。現代社会にそぐわない忍者が登場することで、その作品に面白みが増している。

旧原作やモノクロ実写版、アニメ版は生活ギャグ中心のストーリーで、新原作(現在の単行本では『忍者ハットリくん』というタイトルである)では様々な忍者のライバルが登場して戦ったり、連続ものの冒険物語もあったりとバラエティに富んだ内容となっている。藤子・F・不二雄とコンビ解消前には『パーマン』とも共演し、劇場版アニメ(詳細はアニメの項目を参照)とその原作(執筆は藤子)も作られた。なお『パーマン』との共演作は、てんとう虫コミックス版には収録されているが、権利問題のためか現在発売されている単行本には収められていない。

作者である藤子不二雄は、自分の作品の中では一番のお気に入りだという。1960年代の「少年」連載時代でもかなり力を入れて執筆していたが、連載途中で同誌は休刊となってしまった。そして1981年、一連の藤子アニメブームに乗り、アニメ化が決定されると1980年代に合わせた新設定で連載を開始。作者はアニメ版の声優の個性溢れる演技に感銘を受け、筆が進んだと語っている(文庫版あとがきより)。新原作は月刊誌連載ではあるが、藤子作品の中ではもっとも長期にわたり連載された。このシリーズは1988年に、旧シリーズから足掛け20年近く掛けて、初めて最終回が描かれた。

単行本の発行時期により、収録作品の設定が部分的に変更される場合がある(これは、本作以外にも見られる。こちら葛飾区亀有公園前派出所#自主規制・改訂も参照)。

一例として、「みたか! しったか! ハットリ打法」(『少年』の1965年(昭和40年)3月号掲載)では、ハットリくんが野球の腕を披露し、そこで「野球は忍法に似ている」という旨のセリフの後、3人のプロ野球選手の名前を出しながら「○○、○○、○○なら忍者になれる(○○は選手の名前)」という主旨のセリフを言って、ケン一が忍者の服を着た3人を想像しているシーンがある。この○○の中に入る選手の名前とケン一が想像している選手の絵がその都度変更されている。

  • 1968年初版のSUNDAY COMICS - 長島(長嶋茂雄)、広瀬(広瀬叔功)、吉田(吉田義男)
  • 1982年発行のてんとう虫コミックス - 王(王貞治)、山本(山本浩二)、掛布(掛布雅之)
※なお、この当時王貞治は現役を引退していた。
  • 1990年代後半頃の新刊 - 清原(清原和博)、イチロー、松井(松井秀喜)

中国大陸では『小忍者』というタイトルで、ハットリくんの名前は「哈突利(Hātūlì)」になっている。

1980年代から末期にかけて住友銀行のノベルティーグッズのキャラクターになっていた。

単行本

※印の単行本は絶版になっている。

  • サンデーコミックス(秋田書店)全3巻 ※
  • てんとう虫コミックス(小学館)全16巻 ※
  • 藤子不二雄ランド・忍者ハットリくん(中央公論社)全4巻 ※
  • 藤子不二雄ランド・新忍者ハットリくん(中央公論社)全8巻 ※
  • 中公文庫コミック版・忍者ハットリくん(中央公論新社)全2巻
  • 中公文庫コミック版・新忍者ハットリくん(中央公論新社)全4巻
  • 藤子不二雄Ⓐランド・忍者ハットリくん(ブッキング)全4巻
  • 藤子不二雄Ⓐランド・新忍者ハットリくん(ブッキング)全8巻
  • ぴっかぴかコミックス・忍者ハットリくん(小学館)全4巻

映像化

本作は複数回映像化されている。

ドラマ

1966年から1967年に、NET(現テレビ朝日)系にて実写テレビドラマ化された。1966年4月から9月まで放映された『忍者ハットリくん』(東映京都テレビプロ)と約1年後に1967年8月から1968年1月まで放映された『忍者ハットリくん + 忍者怪獣ジッポウ』(東映東京撮影所)の2シリーズがある。第一シリーズのオープニングには藤子不二雄のイラストが、第二シリーズのオープニングには鈴木伸一のアニメーションが使用された。第一シリーズの脚本(服部半蔵名義)は井上ひさし、山元護久の共同執筆。なお、井上は後年、処女戯曲『日本人のへそ』に、ピアニストの服部くん(服部公一)という重要なキャラクターを登場させている。

第一シリーズは忍者学校を卒業し、武者修行のため下界へ下りたハットリくんが、たまたま知り合ったケン一くんのうちに居候し、第二シリーズでは山に帰って寂しい思いをしていたハットリくんが、流れ星から現れた忍者怪獣ジッポウと仲良くなり、たまたま山に遠足に来ていたフジ夫くんと友達になり、たるんだ下界を正すためにフジ夫くんのうちに居候し、それぞれ騒動を起こすというストーリー。

ハットリくんは原作と同じ「顔のマスク」を被った子役俳優、第一シリーズでは双子の野村光徳と野村好徳が、第二シリーズでは水谷克之と浜路義朗が演じた。声は両作とも熊倉一雄が担当。他に牟田悌三(ケン一のパパ)や左卜全(木曽仲経脳屁之斎斎(きそのなかのり のうへのさいさい))などが出演していた。第2シリーズには子役時代の松坂慶子が出ていたことも有名。なお、一時期杉良太郎がケムマキ役で出演していたという情報が流れたが、全くのデマ(本人が否定。実際にケムマキを演じたのは傍田勉『忍者ハットリくん #14』東映チャンネル、2010年10月2日放映)であった。 実際、ケムマキは杉にあまり似ていない(参考資料)。

第1シリーズのフィルムは長らく第1話「ハットリくん来たる」以外のポジは所在不明であったが、2010年に第14話「お食事騒動」の保存が確認され、同年10月に東映チャンネルで放映。なお、第2シリーズについては全話DVD化されている。

第一シリーズは当初、京都市立烏丸小学校でのロケ撮影許可を取り付けたが、校長が退職。その後の新しい校長は「ロケ撮影許可を引き継ぎで聞いていない」と撮影を断った。そこで隣の京都市立鳳徳小学校で撮影されることになった。新大宮商店街もよく登場する。

なお、本作の楽曲の一部は後に『仮面の忍者 赤影』に流用されている。

スタッフ

忍者ハットリくん
  • 企画:吉川義一(NET)、宮川輝水(東映京都テレビプロ)
  • 脚本:服部半蔵
  • 撮影:平山善樹
  • 美術:川上忠
  • 殺陣:上野隆三
  • タイトル:スタジオ・ゼロ
  • 音楽:小川寛興
  • 監督:島津昇一、小野登
忍者ハットリくん + 忍者怪獣ジッポウ
  • プロデューサー:吉川義一(NET)、扇沢要、斉藤頼照(東映)
  • 脚本:浪江志摩、服部半蔵、ゆき・はじめ、保科静夫、辻真先、島津昇一、戸田幸雄
  • 音楽:湯山昭
  • 助監督:山口和彦、太田安則、伊藤俊也、戸田幸雄、三堀篤、野田幸男、内藤誠
  • 進行主任:武田英治、阿部征司、坂本年文、坂上順
  • 現像:東映化学工業株式会社
  • 監督:島津昇一、小林恒夫、小山幹夫

アニメ

1981年から1987年にかけ、テレビ朝日系にてシンエイ動画によりテレビアニメ化された。この番組は、放送時間帯移動の変遷が大きかったのも特徴である(変遷の詳細は下記参照のこと)。2008年5月1日よりテレ朝チャンネル(CS)で平日朝7:30 - 8:00で放送されており、2008年7月31日までは、同日14:30 - 15:00でも再放送されていた。2009年1月5日よりBS朝日アニメストリート内でも放送される。全話収録ではないもののDVD化もされた。

『ドラえもん』、『怪物くん』とヒットして来た、シンエイ動画・テレビ朝日の藤子アニメ第3弾。夕方の帯(18:50 - 19:00)と日曜の朝(9:30 - 10:00)に放送されていた『ドラえもん』の後番組である。このアニメ版ではタツノコプロ出身の笹川ひろしが総監督に就任。それまでの藤子アニメとは一味違った新たな方向性を見出し、後続の藤子アニメにも大きな影響を与えた。ハットリくん達がずっこけるときのセリフ「ズコー!」は子供達の中で人気を博し、その後の笹川の関わった藤子アニメは、『パーマン』の「ヘコー!」や『オバケのQ太郎』の「オター!」などにみられるように、ずっこけのセリフが決められた。また、笹川が過去に関わった『ハクション大魔王』に登場する「それからおじさん」に通じる忍者姿のカラスで『ソレカラス』(声:梨羽由記子)というキャラクターも作られた。また原作のエピソードの少なさを補うため、アニメオリジナルのエピソードが数多く作られている。

1983年3月に、月曜19:00 - 19:30の週一の放送に格上げされ、15分2話形式となる(後に新作一本と過去の再放送2本となった)。なおこの月の関東地区では、帯、日曜、月曜7時と並行して放送されており、まさに「ハットリくん尽くし」だった。翌4月に『パーマン』が帯で開始されると、帯放送からは撤退。更に「藤子キャラ御三家」として、ドラえもん、忍者ハットリくん、パーマンの頭文字を取り『ドラ・ハッ・パー』なる造語も流行した。

しかし1985年に『藤子不二雄ワイド』が放送開始されると再び時間帯移動する。他の藤子作品と共にこの番組枠内で放送された。その際、帯時代と同じ10分1話形式に戻され、キャラクターデザインや色指定も若干変更がなされた。1987年4月に『藤子不二雄ワイド』が終了すると、再び18:50 - 19:00の帯番組となり、同年10月より『パオパオチャンネル』枠(金曜日)で放送された。なお、原作よりも一足早く1987年12月に放送は終了するが、最終回らしい内容ではなく、影千代がひっそりとプラカードを持って「おわり」と告げたのみである。次回からは何事もなかったかのように再放送が続けられた。

香港では『忍者小靈精』のタイトルで放送され、広東語版主題歌「忍者」も作られた1

スタッフ

  • 原作:藤子不二雄
  • 監修:鈴木伸一
  • シリーズ構成:桜井正明
  • 美術監督:宮野隆
  • 撮影監督:金子仁
  • 録音監督:大熊昭
  • 音楽:菊池俊輔
  • プロデューサー:小泉美明、菅野哲夫(テレビ朝日)、萩野宏(旭通信社)、加藤良雄(シンエイ動画)
  • 総監督:笹川ひろし
  • 脚本:桜井正明、城山昇、大久保昌一良、岸宗生、柏倉敏之、小川健一、麻尾るみこ、小山真弓、岸間信明、中弘子、山本優、辻真先、渡辺麻実、元木正幸、高橋二三、はざまはじめ、千葉一誠、今川泰宏、高山鬼一、石井晴幸、村山修、瀬戸内春霞、石川晴夫、寺田憲史、水島香織、青山弘、池野文雄、石黒昇、藤子不二雄
  • コンテ:池野文雄、永樹凡人、青山弘、木宮茂、笹川ひろし、鳥羽厚、小林真理、米谷良知、棚橋一徳、日下部光雄、大貫信夫、野寺哲、野寺三郎、山崎勝彦、白土武、佐藤博明、桜井美知代、又野弘道、藤木元春、井上和夫、山川洋三、橋本直人、山谷光和、伊藤幸松、服部半蔵、平村文男、馬場密、向中野義雄、五月女有作、玉沢武、川尻善昭、宮崎一哉、石田晋一、神崎貢、落合正宗、クニトシロウ、今川泰宏、秦泉寺博、秦義人、小沢範久、小鹿英吉、津野明朗、ヤマザキカズオ、前沢一郎、石黒昇、やすみ哲夫、汎日出夫、藤原良二、家路満、茂木ちさと、こたきマサミ、香川豊、森一浩、 松島明子、鴫野彰、遠藤徹哉、細谷秋夫、佐藤豊
  • 演出:棚橋一徳、五月女有作、秦義人、永樹凡人、鳥羽厚、小林真理、米谷良知、橋本直人、若尾ひろし、佐藤博明、又野弘道、井上和夫、大貫信夫、宮崎一哉、石田晋一、野村和史、津野二郎、小沢範久、ヤマザキカズオ、上野寿夫、小鹿英吉、津野明朗、桜井美知代、藤原良二、津野二郎、西村純二、飯野皓、青山弘、半沢正幸、森井俊行、小滝雅美、遠藤徹哉、善聡一郎、長尾粛
  • 作画監督:染谷信幸、桜井美知代、富永貞義、山下征二、畑良子、永木龍博、野部駿夫、田代和男、高野登、細谷秋夫、川島明、野口大蔵、津野二郎、冨沢和雄、向中野義雄、古瀬登、神津義行、河内日出夫、伊藤光男、金子ヤスヨシ、笠原慎介、叶内孝行、吉永尚之、香善義行、木場田実、木村友和、三浦清継、柳瀬譲二、林一也、菊地由行、橋本淳一、夏木修平、古左小吉重、片岡恵美子、原完治、松崎一、森下圭介
  • 背景:スタジオユニ
  • 撮影:アニメフィルム
  • 編集:岡安肇
  • 整音:中戸川次男、大城久典
  • 効果:小川勝男、赤塚不二夫(漫画家の赤塚不二夫とは別人)
  • 録音:オーディオプランニングユー
  • スタジオ:APUスタジオ
  • 現像:東京現像所
  • 制作デスク:熊瀬哲郎
  • 制作協力:パンメディア
  • 制作:テレビ朝日、シンエイ動画、旭通信社

サブタイトル

初代(帯番組及び日曜朝時代)
6種類のパターンがある。「シンゾウが巻物を開いてサブタイトルが表示されるもの」、「獅子丸が煙玉を投げてサブタイトルが表示されるもの」、「ハットリくんが畳返しをしてサブタイトルが表示されるもの」、「影千代が隠れ蓑を解いてサブタイトルが表示されるもの」、「シンゾウが暗闇をライトで照らしてサブタイトルが表示されるもの」、「ハットリくんが壁を反転させてサブタイトルを表示されるもの」。
2代目(月曜時代前期)
ハットリくんの後にシンゾウと獅子丸が走ってきて、睡蓮の葉がひっくり返ってそこからサブタイトルが表示される。
3代目(月曜時代後期 - 帯2期の途中まで)
ハットリくんの頭上にある本が崩れてその中の巻物からサブタイトルが表示されるものと、ハットリくんが木を伝って手裏剣を投げ、そこにサブタイトルが表示されるものの2つ。
4代目(帯2期の途中 - 最終回)
ジッポウが大福餅を食べ過ぎてお腹を膨らませたとこにサブタイトルが表示されるものと、ジッポウが水蒸気を吹き上げてそこからサブタイトルが表示されるものの2つ。

劇場アニメ

このアニメは『ドラえもん』の併映作品として映画化もされた。パーマンとの共演も果たしている。下記参照。

ニンニン忍法絵日記の巻

1982年、『のび太の大魔境』、『怪物くん デーモンの剣』と同時上映。

ケン一がハットリくんの日記を盗み読みする形で始まる、ショートストーリーで綴られた短編。31分。

  • スタッフ
    • 原作:藤子不二雄
    • 脚本:桜井正明
    • 作画監督:桜井美知代
    • 美術監督:河野次郎
    • 撮影監督:金子仁、角原幸枝
    • 録音監督:大熊昭
    • 音楽:菊池俊輔
    • 総監督:笹川ひろし
    • 監修:鈴木伸一
    • 監督:棚橋一徳
    • プロデューサー:加藤良雄、小泉美明、菅野哲夫
    • コンテ :池野文雄、石黒育、遠藤政治、笹川ひろし
    • レイアウト:遠藤政治
    • 原画:大島秀範、神善吉雪、木場田実、白馬進、高橋信也、都丸保、野部駿夫
    • 動画:井内弘子、池田実木夫、伊藤由起子、村上康宏、いやまひろゆき、内田康宏、梅沢千秋、角張仁美、神原敏昭、河上孝子、川口智子、久保裕二、小林まゆみ、小村井修、佐藤由美、塩沢和夫、志村芳子、杉浦千里、鈴木慎二、高橋優介、棚橋美智子、田端勝、富川由紀子、中野より子、西栄文子、福村かおる、見村迫子、山田光洋、山本とみ子、横川たか子、吉谷典子、渡辺麻由美
    • 仕上:青柳幸江、葛西むつみ、吉田かづみ、黒木美代子、小林由枝、五木田幸子、酒井美晴、鈴木敏夫、諏訪早苗、諏訪ミヨ子、高木美香、高橋優子、徳江美智子、永野さつき、根岸せつ子、羽柴公子、堀内朗、堀川正己、本橋恵美子、横山由香里、吉岡昌仁、若山豊子
    • 色指定:横山喜子
    • 背景:スタジオユニ
    • 美術監修:半藤克美
    • 撮影:東京アニメーションフィルム
    • 編集:岡安肇、小野寺桂子、小島俊彦、梅沢清志
    • 効果:赤塚不二夫
    • 整音:中戸川次男、大城久典
    • 録音スタジオ:APUスタジオ
    • 録音制作:オーディオプランニングユー
    • 現像:東京現像所
    • 制作担当:大場伊絃
    • 制作デスク:熊瀬哲郎、田村学
    • 制作進行:茂木仁史、吉武憲司
    • 演出助手:青山弘、木宮茂
    • フィルム制作協力:パンメディア
    • 制作協力:旭通信社、藤子スタジオ
    • 制作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日

ニンニンふるさと大作戦の巻

1983年、『のび太の海底鬼岩城』、『パーマン バードマンがやってきた』と同時上映。

久し振りに伊賀の里に帰って来たハットリくんとケン一達。しかし里には人影が無く、そこへ待ち受けていたのはコンピューターを操る忍者「メカマロ」と、その部下のメカ忍軍団であった。53分。

  • スタッフ
    • 原作:藤子不二雄
    • 総監督:笹川ひろし
    • 脚本:桜井正明、岸宗生、大久保昌一良
    • 監督:藤原良二
    • コンテ:池野文雄、藤原良二
    • 監修:鈴木伸一
    • 作画監督:桜井美知代
    • 美術監督:宮野隆
    • 撮影監督:都島雅義
    • 録音監督:大熊昭
    • 音楽:菊池俊輔
    • 原画:奥野志郎、後藤紀子、土器手司、笠原慎介、木場田実、中島忠二、叶内孝行、小林正義、中村誠、木村友和、佐藤勝、橋本淳一、ごかみよしたか、高野登、三浦清継
    • 動画検査:池田実木夫
    • 動画:角張仁美、横川たか子、梅沢千秋、小村井修、木村光子、高橋優介、渡辺麻由美、くぼゆうじ、中山富美子、太田晴美、吉谷典子、中野より子、塩沢和夫、黒田直美、井山博之、近藤高光、堀越慎太郎、神谷純、河上たか子、前田由加里、志村芳子、佐藤真美江、松田節子、門脇孝一、井之川洋子、岩永しのぶ、林裕子、竹ノ内節子、出口久美子、吉浜久美子、佐藤直子、西河広美、佐藤久美子、橋本紀美子
    • 色指定:吉岡昌仁
    • 彩色:堀川正己、葛西むつみ、酒井晴美、根岸セツコ、横山喜子、市川美加、横山由香里、黒米美代子、伊藤二三子、本橋恵美子、羽柴公子、青柳幸子、醍醐玲子、夏野栄子、田中文子、馬場佳子、稲村和子、中村キミ子、広井勝夫、斉藤伸和、浅見理恵子、山口いつ子、工藤玲子、渡辺とし子、山崎絵美、細谷ふみ子
    • 特殊効果:土井通明
    • 背景:スタジオユニ
    • 撮影:緒方プロダクション
    • 効果:小川勝男
    • 整音:中戸川次男
    • 録音スタジオ:APUスタジオ
    • 録音制作:オーディオプランニングユー
    • 現像:東京現像所
    • 編集:岡安肇、小野寺桂子、小島俊彦、渡辺雅日人
    • タイトル:道川昭
    • 制作担当:熊瀬哲郎
    • 制作デスク:茂木仁史
    • 制作進行:吉武憲司
    • 演出助手:木宮茂
    • プロデューサー:加藤良雄、小泉美明、菅野哲夫
    • 制作協力:旭通信社、藤子スタジオ
    • 制作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日

その他

  • 忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ(1984年、『のび太の魔界大冒険』と同時上映)
  • 忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵(1985年、『のび太の宇宙小戦争』と同時上映)
  • 交通安全でござる忍者ハットリくん(防災アニメ。第1部、第2部に分かれる)

実写映画

  • NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE:SMAPの香取慎吾主演で2004年に映画化された。

主題歌

実写版

  • 忍者ハットリくん(1966年)
    • 『忍者ハットリくん』(作詞:服部半蔵(山元護久、井上ひさし)、作曲:小川寛興、歌:前川陽子、レコード:朝日ソノラマ)
  • 忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ
    • 『忍者ハットリくん』
    • 『ごきげんジッポウくん』(作詞:香山美子、作曲:湯山昭、歌:前川陽子、ヤング・フレッシュ、レコード:朝日ソノラマ、日本クラウン)

※CD『前川陽子 スーパー・ベスト』、『朝日ソノラマ主題歌コレクション』(1・3)に収録。

アニメ版

  • OP:『忍者ハットリくん』(作詞:藤子不二雄、作曲:菊池俊輔、歌:堀絢子、コロムビアゆりかご会)
  • ED1:『ねぇ ハットリくん』(作詞:若林一郎、作曲:菊池俊輔、歌:大杉久美子)
  • ED2:『シシ丸のちくわのうた』(作詞:緒方賢一、作曲:菊池俊輔、編曲:いちひさし、歌:緒方賢一)
  • ミニコーナー1:忍者体操一、ニン、三(作詞:藤子不二雄、作曲:菊池俊輔、歌:堀絢子、コロムビアゆりかご会)
  • ミニコーナー2:獅子丸絵かきうた(作詞:楠部弓、作曲:菊池俊輔、歌:緒方賢一)
  • ミニコーナー3:ハットリくん音頭(作詞:藤子不二雄、作曲:菊池俊輔、歌:堀絢子、こおろぎ'73)

レコードはすべてコロムビアレコード。

※CD『忍者ハットリくん全曲集』で主題歌、挿入歌を全て聴くことが出来る。

キャラクター

伊賀流

ハットリくん(声:堀絢子、実写版:野村光徳、実写版の声:熊倉一雄)
本作の主人公。本名:ハットリカンゾウ。5月5日生まれ。漢字で書くと「服部貫蔵」。伊賀流の少年忍者で、服部半蔵の子孫らしい。推定年齢10歳。身長140cm。アニメ80話「足跡を盗め!の巻」より体重40kg。どんぐりまなこと「へ」の字口、頬の渦巻きがトレードマークで一人称は「拙者」顔は覆面であり、素顔は描かれたことは無い。まだ少年ながらあらゆる忍術に長け、特に「変わり身の術(変装)」が得意。修行の為に東京の三葉家へと、押し掛け同然にやって来た。性格は冷静沈着だが、実はお人好しでお節介で詰めが甘い所がある。カエルが苦手で一目見ると平常心を失ってしまう(特にトノサマガエルが苦手。武士である忍者は殿様に弱いから、という理由)。そのことで普段忍者として実力が下であるケムマキからいじめられることもしばしば。常に忍び装束姿、頭には常に頭巾をかぶり、赤色の褌を締めている。風呂に入る時も常に非常時に備えて畳んだ装束を頭に巻きつけていて、頭巾を取ったところは弟のシンゾウですら見たことがないらしい(作者曰くケムマキのような髪型ではないかとのこと)。語尾の「〜でござる」、「ニンニン」など、独特の口調でしゃべる。そして男性には「〜氏(うじ)」、女性には「〜殿」と敬称を付けて呼んでいるが、敵対している時のケムマキに対してだけは呼び捨てである。十字手裏剣型のおねしょをする。
シンちゃん(声:三田ゆう子、実写版:中條茂樹、実写版の声:不明)
本名:ハットリシンゾウ。漢字で書くと「服部心蔵」。カンゾウの弟で年齢は5歳くらい。兄を慕って独りで上京して来た。一人称は「俺」。まだ見習い忍者のため、木刀と竹製の手裏剣しか持たせてもらえず、鎖帷子は樹脂などの軽い素材で出来ているらしい。そして常に赤の忍び装束を着ていて(旧原作では水色)、ピンク色の褌を締めている。好物はケーキ。兄と比べ随分と軽い性格で、ケン一や獅子丸らと一緒に遊んだり(ロクでもない事を考えるのもこのトリオ)、とんでもないことをしでかしたりしては、よく兄・カンゾウに叱られている。忍法「涙パワー」が唯一にして最強の必殺技。頬が赤い日の丸の形であるが、成長すると兄のカンゾウのように渦巻きになる家系らしい。連載初期はカンゾウと同じどんぐり眼だったが、次第に目玉が大きくなり、そちらが定着した。走る時に「シンシン…」と言う。
獅子丸(シシ丸)(声:緒方賢一)
新原作、テレビアニメから登場した、伊賀流の忍者犬。1979年7月24日生まれ第249話「誕生日をさがすでござるの巻」(1982年8月9日放送)。犬種はチャウチャウ。カンゾウのことをアニメでは「カン様」、原作では「ご主人様」と呼び慕っている。一人称は原作では「ワシ」、アニメでは「俺」。人間の言葉が話せる(登場時は余り口を利かなかった)ほど賢いが、楽天家で犬の癖に気紛れかつ大食らい。冷蔵庫の中身を全部食べてしまうようなことも日常茶飯事。そして太ってはよくダイエットをしている。このことからカンゾウは獅子丸を伊賀に置いて来たのだが、結局ついて来てしまい、三葉家の番犬として厄介になることになる。カンゾウとの出会いは、池で溺れていた所をカンゾウが弁当のおかずのちくわを投げ、獅子丸の口に咥えさせ『水遁の術』をさせることによって助けられたのがきっかけ。そしてそれ以来ちくわが大好物となる。手裏剣には骨を使い、忍法ムササビをする時には手で自分の体を広げて飛ぶ。得意技「怒り火の玉」は読者公募で生まれた。影千代からはしばしば「ボケ犬」「デブ犬」などと呼ばれてからかわれるが、互いの術を切磋琢磨しあう良きライバル同士でもある。「ニョニョ」「ニョホ」が口癖。語尾に「〜だワン」が付く。アニメの年末スペシャル番組では、石丸電気のCMソングを「♪ししまる〜」に替え歌し、画面もそっくりのものが使われてCMに突入。その最初のCMには石丸電気の本物のCMが流れるというスポンサーサービスのようなことが行われた。
ツバメ(声:白石冬美)
伊賀流のくノ一(女忍者)で、カンゾウの幼馴染。推定年齢8歳。カンゾウを慕って時々三葉家にやって来ては騒動を引き起こす。普段カンゾウのことを「ハットリさま」と呼ぶが、「カンちゃん」と呼ぶことも。その名の通り燕に化けて空を飛んだり、横笛の音色で人を操ることが出来る。またケムマキに対して、去り際に燕の姿で小便をひっかけていくという、女子キャラにしてはあまりにも大胆な行動をとったことも。アニメ版オリジナルキャラクターであったが、後に原作でも逆輸入登場。ケン一やケムマキからはしばしば「ツバメっ子」と呼ばれている。
忍者怪獣ジッポウ(声:滝口順平、実写版の声:丸山裕子)
忍術を使う亀の忍者怪獣。カンゾウのことを「カンちゃん」と呼ぶ。カンゾウがまだ幼い頃に伊賀の山中で出会い、以来修行の相棒となった。気さくな性格だが、そそっかしくて頑固な一面もある。好物は大福餅。風呂嫌い。必殺技は巨大な足を使った「64文サンド打ち」、尻尾に付いている手裏剣のような鱗を標的に向け投げる「しっぽ手裏剣」、鼻から出す「ガス噴射」。また、尻尾を回転させて空を飛んだり、地中を掘ったりも出来る。犬好きだが、獅子丸とは折り合いが悪い。新原作、アニメ版では終盤辺りに登場した。
ハットリジンゾウ(声:二見忠男)
ハットリ兄弟の父。漢字で書くと「服部陣蔵」。伊賀の忍者学校の講師で、新原作では時折息子達の腕を験すために、刺客を送ることがある。旧原作では時代の波に遅れないようにと夫婦で上京して、三葉家の隣の空き家を手に入れて住み着いた。しっかりした思想の持ち主で忍術に長けているが、多少非常識なところもあり、短気で酒癖が悪い。そんな時は時折妻にたしなめられている。上京の際には当時の通貨ではなく小判を数枚所持していた。
3匹の忍者
カンゾウの幼馴染み達。まだ忍者学校を卒業出来ていない。旧原作では上京後、三葉家の近所のお婆さんの家に居候。
猿飛猿助(さるとび さるすけ)
猿飛佐助の子孫で、猿の様な風貌の忍者。3匹衆ではリーダー的存在で、猿使いの名人。「キキッ」と猿の様な奇声を上げ、「〜でごサル」が口癖。
雲隠才蔵(くもがくれ さいぞう)
モデルは霧隠才蔵。太っていてのんびり屋。タバコの様な忍具を使い「筋斗雲」の様な、空を飛び搭乗出来る雲を操れる。この雲を雷雲にすることも可能。他には「雲隠れの術(煙幕)」なども得意。
石川五助(いしかわ ごすけ)
モデルは石川五右衛門。小柄ですばしっこく、「スリトリ」「手カギ」といった物を盗る術が得意だが、誰にでもこの行為を行うために、仲間からは本当の泥棒になってしまうのではないかと心配されている。頭巾も鼻の下に結んでおり、まるで古典的な泥棒の様な容姿。

甲賀流

ケムマキ・ケムゾウ(声:肝付兼太)
甲賀流の少年忍者で、カンゾウの好敵手。身長130cm。アニメ80話「足跡を盗め!の巻」より一人称は優等生の時は「僕」、それ以外は「俺」。ドラえもんで言えばスネ夫のポジションのキャラクターで声優もスネ夫と同じ肝付が担当している。忍術の腕前はカンゾウには今ひとつ及ばないものの、伊賀流のカンゾウをライバルとして強く意識して常に対抗意識を燃やしている。しかし時には協力し合ったり、助けられることも。甲賀の掟により正体を明かすことを禁じられているため(原作では割と人前で忍者姿になっている)、普段はケン一と同じ学校に通い手芸をするなど大人しい男子を演じているが、実際はかなりのひねくれ者。担任の小池先生やクラスメイトの夢子の前で優等生を演じる反面、ケン一を執拗にからかっては憂さ晴らしをし、毎回カンゾウの活躍で因果応報な目にあう羽目に。皮肉屋で意地っぱりな上良い子ぶりっ子という、いわゆる鼻つまみ者だが、本当は幼いところもあり寂しがり屋で、時には心優しい一面も見せる。都内のマンションで影千代とともに暮らしており、新原作では故郷の祖父や兄弟が出て来るが、両親はいるのかどうかは不明(アニメ版にはケムマキの回想で母親が登場する)。実写映画『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』では大人という設定になっており、ケン一の担任教師として登場する。走る時や飛び回る時に「ケンケーン…」と言う。
影千代(かげちよ)(声:山田栄子)
新原作から登場した、ケムマキの弟子の忍者猫。赤いスカーフを首に巻いた白黒のぶち猫。獅子丸と同様に人間の言葉を話すことができ、かなり賢いが、言葉は忍者同士でないとよく聞き取れないようである。猫の割には主人に忠実で、ケムマキには使いっ走りをさせられたり、やつ当たりをされたりと常に扱き使われっぱなしの生活を送っているが、喧嘩をしたり手をつないで買い物に出掛けるなど、仲のよい兄弟のような一面もある。日ごろのストレスを発散する為なのか、よく獅子丸をからかっては楽しんでいる。獅子丸からは「ハズレ猫」と呼ばれているが、忍術の腕は獅子丸よりは上である(アニメ版では、先に獅子丸が「怒り火の玉」を習得した為、「自分は役立たず」と落ち込んだこともあった。ケムマキ曰く、『落ち込みやすい性格』)。盗み聞きと、下敷きを身体に擦り合わせて発生させる静電気攻撃「エレキャット(シビレネコ)」が得意技。名前の由来は赤塚不二夫の飼い猫「菊千代」から。原作ではケムマキのことを「ボス」と呼び、アニメ版では「ご主人様」⇒「ごしゅりんたま」と変化していった。驚くと「アッチャラパー!」と叫ぶ。語尾は「〜ニャリン」。大好物はイカ。また、ケムマキと共にケン一の母のファンで、「優しいママさん(ママしゃん)」と呼び慕っている。寝る時は、茶色の袋に入って寝る。
ハゲベエ
新原作より登場(アニメには未登場)。藤子の作品『黒ベエ』からのスピンオフキャラクター。ケムマキを慕って甲賀からやってきたハゲタカ忍者。普段は学校の標本室で剥製の振りをして過ごしている。
白猫斎(はくびょうさい)
新原作より登場(アニメには未登場)。甲賀の忍者猫の総元締めで、伊賀にも「トラも逃げる白猫斎」と噂される、長毛の化け猫。特に影千代が最も恐れており、ケムマキですら頭が上がらない様である。超能力を持ち、瞬間移動やテレパシーを得意とする。
ケムノスケ
新原作より登場(アニメには未登場)。ケムゾウの双子の兄で、弟と違い裏表がなく、真面目で礼儀正しい。時々甲賀からケムゾウの様子をうかがいに来る。当然、双子なので、ケン一が見間違えるほどケムゾウに瓜二つ。
ケムシ
新原作より登場(アニメには未登場)。ケムマキ兄弟の末弟で、兄のケムゾウも舌を巻くほどのひねくれ者でいたずら好き。

三葉家の住人

ケン一(声:菅谷政子、実写版:高宮克巳)
本名:三葉ケン一。2月28日生まれ。カンゾウに次ぐ副主人公。近視のため眼鏡をかけている(両親は2人とも眼鏡をしていないので近視の経緯は不明)。ドラえもんで言えばのび太のポジションのキャラクターであるが、のび太ほどの落ちこぼれでも無く、比較的恵まれた家庭環境。身長145cm。命名したのは健太郎の父で「健康第一」を願って名付けられた。第372話「僕の名前は三葉ケン一の巻」初期原作とアニメではほとんど半ズボン姿で、新原作では常に長ズボンを穿いている。学校では落ちこぼれ気味の小学生だが、写真撮影の腕前はなかなかのもので、コンテストにも受賞しているほど。ハットリ兄弟が居候したことで親友になるが、次第に自分の非力をごまかす為に、カンゾウの忍法を利用して見栄を張ることが多くなっていく。サーフィンやゴルフ、ロッククライミングなどはやりものをテレビなどに影響されては挑戦するが、ことごとく失敗。そしてすぐに飽きては周囲を困らせている。カンゾウからは「ケン一氏(うじ)」と呼ばれている。
パパ(声:藤本譲、実写版:牟田悌三)
三葉健太郎。ケン一の父。ごく普通のサラリーマン。会社では課長のようである。太っていてのん気な性格でタバコを吸う。趣味はゴルフと麻雀で、日曜日には、時々ゴルフに出掛ける。夫婦共にハットリ兄弟を実の子供のようにかわいがっており、ハットリ兄弟からは「パパ上」と呼ばれている。
ママ(声:梨羽由記子、実写版:久里千春)
ケン一の母。ごく普通の専業主婦。美人であるが、息子同様のんびりしていてそそっかしく、天然ボケっぽいところもある。いつも息子のケン一、シンゾウや獅子丸に振り回されては困り果てている。習い事が趣味で、大所帯になった三葉家の家計をやりくりしているが、お金が足りないとカンゾウから忍法を教わることもある。ハットリ兄弟からは「ママ上」と呼ばれている。お人好しで、一人暮らしのケムマキを心配し身の回りの世話を焼くこともあり、影千代などからも慕われている。アニメ版では、藤子物の母親キャラとしては結構活躍する場が多い。野比玉子と異なり、あまり息子に小言を言ったりせず、比較的のんびり息子を見守っている。

ケン一のクラスメイト・先生

河合夢子(かわい ゆめこ)(声:あきやまひかり※放送初期は「秋山るな」名義)
通称・夢子ちゃん。ドラえもんでいうしずかちゃんポジションのキャラクター。身長149cm。新原作から登場した(旧原作では「カヨちゃん」「サユリちゃん」という少女がいた)、ケン一やケムマキが憧れるクラスメイト。成績優秀で明るい性格の美少女だが、結構気が強く短気でワガママ。気まぐれなところがあり、思いつきで行動するため、結果的に周囲の人間を振り回すことも。ケン一とケムマキが夢子をめぐって対立することがしばしばあり、本人はそれを知ってか知らずか2人をその場で見極めて楽しんでいる、強かな所も。ケムマキの忍術によるいたずらに巻き込まれては怒っていることが多いが、その割にはケムマキの本性に気が付いていない。お菓子作りや料理などが趣味だが、激辛のカレーを作ったりと上手ではない。
小池先生(こいけ)(声:二又一成)
ケン一、ケムマキのクラスの担任。下の名前は不明だが、母親から「シンイチ(漢字不明:小池さんのモデルである鈴木伸一から)」と呼ばれている。『オバケのQ太郎』などに出てくるラーメン好きの小池さんとほぼ同じ顔をしている。旧原作では鼻の下にヒゲがあった。教育熱心でよく小言を言い、宿題なども多く出す。学校を一歩出ると教え子達とよく一緒に遊んでいたり、人前(それも子供の前)で泣き叫んだりと無邪気で大人げ無い所もある。珍しい蝶を見ると、我を忘れてしまうほどの蝶好き。同僚の愛子先生に片思いをしている。時には生徒を思いやる優しい一面もあり、ケムマキでさえ深い感銘を覚えることも。カンゾウからは初め「先生」「先生殿」などと呼ばれていたが、アニメ版中期以降は「先生氏」と呼ばれるようになる。アニメ版では、授業にて「であるから、こうなるのである」が口癖。
愛子先生(あいこ)(声:川浪葉子)
ケン一、ケムマキの学校の音楽の顧問教師。放送中期から登場したアニメオリジナルキャラで、長髪の可憐な女性。転任して来た際に小池が一目惚れする。小池はハットリ兄弟に頼み込んで愛子を自分になびかせようとするが、大抵は失敗している。一方で、ケムマキが「変わり身の術」で愛子に変身して、小池を騙そうとする行為も目立つ。それでも放送後期には小池と愛子は手を繋いでデートするなど、それなりに二人の関係は進行している。
花岡実太先生(はなおか じった)(実写版:谷村昌彦)
実写ドラマ版のオリジナルキャラで、原作版・アニメ版における小池先生と同じ立ち位置の人物。東北出身でズーズー弁が特徴的。姓名の読みは「はなおか じった」だが、表札には旧仮名遣いで「はなをかじった」とあり、校長以下殆どの教諭から「鼻を囓った」君などと呼ばれる。その都度「鼻を囓ったではなく花岡実太だ」と反論するが、ズーズー弁が災いし、まともに名前を呼ばれた事がない。生徒思いで、児童からの評判は良い。

機械流

シノビノ博士(声:野本礼三)
発明家。機械流忍者ロボ丸というロボットを作りカンゾウと敵対していたが、ロボ丸がカンゾウに敗れてからはハットリ兄弟に協力するようになった。超能力サボテンのトゲ次郎もシノビノ親子が育てた。自宅兼研究所はロボットの頭部のような形の建物で、番犬はロボット、植木も鋼鉄製のメカのような作り物。
シノビノオヒメ(声:横沢啓子)
シノビノ博士の一人娘。シンゾウと仲がいいが、父のシノビノ博士は自宅でいたずらをするシンゾウを快く思っていない。父の作ったロボ丸はオヒメに絶対服従しているが、興奮すると手が付けられないロボ丸にオヒメは困り果てている。
ロボ丸(声:銀河万丈)
シノビノ博士の作った機械流忍者ロボットで、いつもはシノビノ博士の助手をしたり、オヒメのボディーガードをしている。武器は鼻から手裏剣、背負っている刀は帯電しているので相手を感電させることが出来る。腹部にはモニターがあり、トゲ次郎の脳波から透視した光景を映し出せる。動力源は電気のようで、研究所の地下室でケーブルを繋がれて充電をしているような描写がある。ボディーは鋼鉄製らしく、カンゾウと一騎打ちをした際にカンゾウから塩を撒かれ、錆付いて動けなくなった。知能も備えるが、余り賢いとは言えず興奮すると途端に暴君と化し、手が付けられなくなる。だがそれは主人を思っての行為であり、悪意から来るものではない。
トゲ次郎(声:丸山裕子)
新原作より登場。サボテン公園生まれ。シノビノ博士とオヒメが育てた、超能力を持つサボテン。知能も高く人語も解するが「トゲトゲ」としかしゃべれない。主に瞬間移動や透視、テレパシー、念力を操れる。これらの能力のお陰で、相手が自分の敵か味方かをすぐに判別出来る。そのため、ケムマキ達の本性をいち早く見抜き敵意を見せた。普段は植木鉢に根を張っているようにみえるが、ちゃんと小さな足がある。怒ると身体が赤くなり、植木鉢から飛び出してトゲを口から飛ばし、吹き矢のようにして攻撃することも出来る。『忍者ハットリくん+パーマン』では、重要な役回り。

ゲームソフト

  • 「忍者ハットリくん」ファミリーコンピュータ用ゲームソフト

パチンコ・パチスロ

  • 2003年、大一商会から「CR忍者ハットリくん」として登場。大当たり演出がウケて、大ヒットとなる。
  • 2005年、同じく大一商会から「パチスロ忍者ハットリくん」が発売された。
  • 2006年、同じく大一商会から「パチスロ忍者シンゾウくん」が発売された(「パチスロ忍者ハットリくん」の演出、ゲーム性を継承した改良バージョン)。

関連項目

  • 藤子不二雄アニメ史
  • 藤子不二雄劇場
  • 伊賀流

脚注・出典

外部リンク

※1985年4月〜1987年3月は「藤子不二雄ワイド」内で放送(セールスの次番組でもある)
※1987年4月〜9月は帯番組枠、10月〜12月はパオパオチャンネル枠

gl:Hattori o ninja id:Ninja Cilik Hattori

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th:นินจาฮัตโตริ