HOME > コミック > 日常

日常/あらゐけいいち

共有

著者: あらゐけいいち
巻数: 5巻

あらゐけいいちの新刊
日常の新刊

最新刊『日常 5


日常』(にちじょう)は、あらゐけいいちによる日本のギャグ漫画作品。『月刊少年エース』および『コンプティーク』(共に角川書店)にて連載中。アニメ化企画進行中。

概要

『月刊少年エース』2006年号5月から同年10月号に渡り読み切りを連載したのち、同年12月号より同誌で本格連載を開始した。ストーリー漫画・4コマ漫画の双方が混在する。女子高生の不条理な「日常」を題材にしたシュールな味わいのギャグ漫画で、登場人物の多くがエキセントリックな言動を発し、また奇想天外なアクシデントの続発に翻弄されるのが基調。

絵柄は可愛らしいが、いわゆる「萌え系」ではなく、部分的に旧世代の少年漫画を彷彿とさせる画風でもあり、萌え要素は控えめである。また、アイディアを反復し膨らませていくネタ重視の構成を多用しており、ナンセンスなギャグを展開させる。往年のテレビコントや掛け合い漫才を彷彿とさせるギャグ作りであるが、一連の動きを細かく切り分けてサイレントで描くなど、漫画ならではのコミカルなアクション描写にも時折力が入る。漫画の中での時間進行が比較的遅く、1日の間にあちこちで起こる奇想天外なエピソードが何話にも分かれて描かれるのが特徴で、タイトルの由来にもなっている。

なお、登場人物の姓に群馬県内の実在の地名が多数流用され、群馬県ローカルな名物の一つ「上毛かるた」がネタに登場するなど、群馬出身の作者らしいご当地ネタも多い。

登場人物

時定高校

本作品の主な舞台となる高校。「時定市」に所在する。読みは「ときさだめ」高校。偏差値54。教育方針としては生徒の自主性を重んじている。年に一度風船を飛ばす行事があるらしい。

1年Q組

相生 祐子(あいおい ゆうこ、「ゆっこ」)
声 - 本多真梨子
主人公。1年Q組。通称「ゆっこ」(作中ではこの通称か姓で呼ばれることがほとんど)。元気で明るく好奇心旺盛、きわめてバカな女子高生。基本的にツッコミ体質であるがその行動は大抵空転し、突っ込まれるボケ役に陥ることも少なくない。頭の悪さが昂じ、周囲を巻き込んで暴走することもしばしば。キャラクターとしての存在価値は「とにかくバカである」事に尽きる。ただし「バカ」と言われると怒ることが多い。
容姿は茶色のセミロングヘアで中背。勉強・宿題は平常からおろそか。宿題提出やテスト直前には、毎度みおや麻衣にノートを借りており、失態を演じては自ら教諭に「廊下で立つ」事を申し出る。
意外に手先が器用でトランプタワー(5段)を製作した事があり、またポエムの才能に溢れている。しかしあまり役に立つ技能の持ち主ではない。ダジャレやギャグのセンスもおかしい。
運動神経は良い方で、足が速いのが持ち味である。
神経質な所があり、初めて行く店では緊張して注文を正しく言えないことがある。
なぜか事ある毎に絵を描くがセンス皆無、しかもなぜか描くキャラクターは顔が縦に長く伸び、舌を出していることが多い。自らの頭部をモデルにした粘土細工でも顔が長く伸びていたところを見ると、絵心のみならず造形センス自体に問題があるようだ。
長野原 みお(ながのはら みお)
声 - 相沢舞
1年Q組の女子生徒でゆっこの親友。容姿は祐子より小柄で、水色の髪の毛を両側で小さく縛っているのがチャームポイント。瞳は青。髪留めは小さな木製キューブの珍品で、ゆっこの居眠りの夢では世界を左右するアイテム「ウッドキューブ」となり、みおの髪留めから先の「しっぽ」と並んで、漫画の中のギャグや、コミックスのネタプレゼント企画にまで利用されている(後述)。
レギュラー女子3人組の中では一応一番の常識人であり、ゆっこのボケを極限までツッコミ倒す役回りだが、日頃から息の合った掛け合いを見せるあたり、根は似た者同士とも言える。上級生の奇人・笹原に片想いを募らせる一途な面もあるが、その思慕は妄想のうちに空回りしている。
隠れ腐女子でもあり、絵が上手く、ノートにやおい系の落書きをしていたり、実際にやおい漫画の原稿を執筆したりしている(さすがに恥ずかしいのか、「長野原大介」という男名前のペンネームを使っている)。イラストの男は憧れの笹原似であることが多い。家にもそのための画材や設備を持っているが、パソコンはない。
運動に関しては人並みの基礎体力があるものの、ルールが絡むとしばしば迷走してしまうようだ(走り高跳びの練習ではコントのような「飛行」を連発し、あまりの迷飛翔ぶりで、指導するゆっこを怒らせた)。自らのやおい漫画原稿露見の危機に際しては逆上、素手で捨て身の戦闘行動に走るや、警官やヤギを含む目撃者たちを片端から容赦なく殴り倒し、或いは得意技のドラゴンスクリューで投げ倒すという脅威的格闘技能を見せた。
キャンプにおいて、実はカレーにマヨネーズをかける程のマヨラーであることが判明した。
現時点で部活は「無所属」という設定ではあるが、読み切り時の設定では「演劇部員」ということになっていた。
水上 麻衣(みなかみ まい)
声 - 富樫美鈴
1年Q組。ゆっこやみおの親友で、なぜ時定高校にいるのか分からないほど頭の良い優等生。容姿はメガネに黒髪のロングヘアで、背丈はゆっこより高く、目は多くの場合眠たげな半開き。
周囲のいかなる状況にも動ぜず、感情を露わにしない無口な超然主義者で、自分以外に対しては徹底して無責任・無関心である。ゆっことみおがボケたりツッコミ合ったりして大騒ぎするのを尻目に、それ以上の豪快なボケ倒しやマイペースな役割放棄を平然とやってのけ、表情も変えずに周囲をどこまでも翻弄する。ゆっこやみおが狼狽する様を面白がっている節すらあり、友人たちがいかなる酷い目に遭おうと、マイペースを崩さず、むしろ状況をますます悪化させる行動に走る、という非情さをも持つ。レギュラー女子3人組の中で、最大の問題児である。
校長からもらった小さい木製の弥勒菩薩像が好きらしく、どうでもいいといわれるとムッとする。
家では猫のチッチ、犬のオグリキャップ、同じく犬のピョンの3匹を飼っている。外見・しつけともども論外な動物たちである。
はかせとは意外と相性が良く、犬の面倒を見てくれたお礼にサメ型チョコをあげたり、はかせの絵を見て自分の描いた絵と交換したりする等思いやりがある面も持ち合わせている。ちなみに絵はかなり上手い。
中之条 剛(なかのじょう つよし)
1年Q組の男子。金色のモヒカン頭の持ち主(モヒカン頭の理由は、横から髪が伸びてこない為。刈っているのでなく、頭頂以外がハゲている)で典型的な不良を思わせるが、現実には不良らしい行為は行っていない。むしろ性格は至って大人しく誠実、日頃から善行を重ねている。頭を刈られてハゲになることがある。
夢は科学者になることで、それゆえに非科学的な事を信じない。家業(大福屋)を継がされそうな気配のため、父親に反抗している。合気道を習得している。
田中(たなか)
1年Q組の男子。アフロヘアー。この頭からどら焼きが出たりする、インパクトが強い男。
安中(あんなか)
声 - 佐土原かおり
1年Q組の女子。頭にウサギをイメージした大きいリボンをしている。ギャグシーンでボケ役に翻弄される役回りの常識人キャラクター。中之条の話に登場する事が多い。

2年P組

笹原 幸治郎(ささはら こうじろう)
2年P組。演劇部部長で、時定高校の名物男とでも言うべき存在。クラスでは文化祭実行委員もやっている。黒髪に眼鏡(実は伊達眼鏡)を掛けた知的な容貌の男だが、学生服の襟元には昔の欧州貴族風のリボンらしきもの実はティッシュペーパーでできている。を垂らしている。バッハのような髪型の従者(彼も生徒らしいが正体不明)を常に従えて身辺の世話をさせている。白ヤギ(名前は笹原コジロウ)に乗って登下校しており、授業中はヤギを駐輪場に繋いでいる。周囲から制止されてもヤギ通学を止める気はないようだ。
生徒・教師の別なく、慇懃な武家言葉で応対し、無闇に大芝居でキザなポーズや台詞を連発、教師の叱責も余裕の哄笑で煙に巻く。
水上麻衣と並んでいかなる事にも動じない超然型キャラクターであり、銃はもとよりバズーカや大砲で攻撃を受けても死なない不死身の変人である。実は普通の農家の長男に過ぎない彼が、奇行だらけの日常を送る理由は不明「演劇部部長としては常に役に備えるものだ」という発言をしているため、演劇の役になりきっている可能性が高い。。カップを持つと小指を立てる癖がある。
立花 みさと(たちばな みさと)
声 - 堀川千華
笹原のクラスメートで、剣道部所属。彼女も文化祭実行委員。言動はいわゆるツンデレで、笹原に気があるようだが、笹原の常軌を逸した奇行が気に入らないらしく、常軌を逸した制裁行為を連発する。所属している部活は剣道部だが、使用する武器は銃器類などの飛び道具で、銃弾で容赦なく笹原の頭をぶち抜き、最近では手榴弾や無反動砲まで持ち出すなど、ツンデレ度の深化に比例して行動は過激になっている。
ウェボシー
声 - 玉置陽子
みさとのクラスメート。本名不明。みさとの恋を応援している。中之条が気になるようだ。
フェッちゃん
みさとのクラスメート。本名不明。ウェボシーと同じくみさとの恋を応援している。ときおり「ふぇーっ」という声を出す。

囲碁サッカー部

大工 健三郎(だいく けんざぶろう)
声 - 吉崎亮太
2年生。囲碁サッカー部・部長。地元の一大コンツェルン・大工財閥本編内でも大工喫茶、大工医院、大工スーパーなど大工財閥系の店・施設が際限なく登場している。の息子で、登下校にはヘリコプターを使っている。
吞気な性格で、自身がダラダラ過ごす部室を得るために「囲碁サッカー」という架空のスポーツをでっち上げるこの漫画の世界ではもともと「囲碁サッカー」という競技が実在しているのだが、部長はこれを知らなかった。。誠が入部するまでは暇なので関口と一緒に遊んでいた。
最近、3ヵ月の間幽霊部員だった小木が退部してしまった為、部員が2人だけとなり、廃部の危機に陥った。しかし、金の力で危機を逃れたようだ。
関口 ユリア(せきぐち ユリア)
1年生。囲碁サッカー部女子部員。容姿は金髪でおかっぱ。無口でいつも(朝礼中や移動中でも)本を読んでいる。たまに部長といるときに、照れたような様子を見せる。塾に通っている。
桜井 誠(さくらい まこと)
時定高校の生徒で、桜井先生の弟。姉と同様茶髪であり、いつもニコニコしている。囲碁サッカー経験者(前の学校ではMVPだった)で、入部を希望して現れ正式に登場したのは58話だが、43話の最後のコマに囲碁サッカーをやっている彼と思わしき学生が写っている。、謎の演舞を見せて部長を驚かせる。囲碁サッカー部には顧問がいなかったため、高崎(囲碁サッカー経験者)を顧問にしようと、高崎憧れの女性である姉をネタに脅迫したり写真をエサに釣るなどしているなど、抜け目がないところがある。
小木(おぎ)
囲碁サッカー部男子部員。3ヶ月間幽霊部員をしたのち、退部してしまったが…。

教員

校長先生
時定高校校長。62歳。見た目は何処にでもいそうな校長先生だが、エキセントリックな言動・行動で生徒や教師を惑わす。日夜見えない敵と戦っているらしく、以前に鹿と校庭で激闘を演じバックドロップで仕留めた事もあった。現在、校長室には仕留めた鹿の首の剥製がある。頭頂部がハゲていると見せかけて残った部分の毛髪もカツラだった。教頭とは打ち解けたいと思っている。趣味は孫にプレゼントを買うこと。最近は多発するカラスに困っている様子。
教頭先生
時定高校教頭。59歳。苗字は「設楽」。白髪で眼鏡をかけている。今の校長が来る以前の校長であったが、なぜか現校長の赴任でそのまま教頭に格下げされた。教育委員会にも今の校長にも納得がいっていない様子。その為か、朝礼で校長が引退するかのような発言をしたりする。納豆の入った藁人形を校長の下駄箱に入れているが、これは自宅で作っているらしい。ウサギを家で飼っていて、「ウサギページ」というサイトを運営している。自宅では妻に放置されがちでちょっと淋しい、孫好きのおじいちゃん。阪神ファンである。
桜井 泉(さくらい いずみ)
1年Q組担任の英語教諭。24歳。桜井誠の姉。性格はおおらかで優しいが気弱な面もあり、ほぼ常に緊張による汗を飛ばしている。そんな自分を変えるべく、生徒指導担当を志願して任に当たっているが、なかなか上手くいっていない。但し、弟に対しては厳しい一面もある。どこか感覚のずれたところがあり、不可解な絵ゆっこ曰く、『ニフラムで消えそうなキャラ』。が意味する英単語を問う豆テストを行うなどして、生徒を困らせている。髪型は茶色のセミロングで童顔。今のところ彼氏はいないようだ。
高崎 学(たかさき まなぶ)
国語教師。26歳。彼女いない歴=年齢であるが、桜井先生に好意を寄せており、そのためにしばしば自縄自縛の事態に陥る間抜けな男。「しいたけ狩りに誘いてー」や「ふいに生えた筍のようだ」などから、その手の老人趣味な食物が好きと思われる。高校時代は囲碁サッカー部に所属し、MVPとして全国大会で鳴らした過去がある。憧れの桜井先生の弟である桜井誠から誘われることもあって、囲碁サッカー部の顧問になった。もみあげが濃い。ゆっこに手を焼いている。
赤城先生(あかぎせんせい)
数学教師。38歳。授業はいつも難解。コワもてでヘマをした生徒をすぐにバインダーで小突いたりするが、実は生徒と打ち解けたいと思っている。
富岡先生(とみおかせんせい)
歴史教師。54歳。古株の先生。趣味はギャンブル(但し、金銭は賭けない)。笹原が悩みのタネ。
中村先生(なかむらせんせい)
女性理科教師。中性的な顔をしている。年齢不明だが比較的若いようだ。ロボット女子高生「東雲なの」の完成度に感動し、「回路ショート君」や睡眠薬など、自作の道具を用いて捕獲・調査しようと企んでいるが、失敗ばかりしているその際、何故か中之条が被害を受けていることが多い。。「かわいい」と言われるのが弱点な照れ屋。

東雲研究所

東雲 なの(しののめ なの)
声 - 古谷静佳
1年Q組。実年齢(完成後の経過年数)は1歳。高校に編入し、普通の女の子に憧れる日々を送るロボ女子高生。容姿は黒髪のセミロング。真面目な性格で、自分がロボットであり背中に大きなネジ回し(回すとUSB端子がついた左足の親指が発射される)がついていることにコンプレックスを抱いている。ネジ回しがついていると走り高跳びではベリーロールしかできない・みんなに巻かれるなど学校生活に支障がでる。実は取り外し可能だが、はかせは「かわいいから」と放置している。
周囲は「彼女はロボットである」ととうに気付いて放置してあげているが、なの本人は「気付かれていないが怪しまれている、何とか隠し通すためにネジを外さないと」と思い込んでいる。
右腕に連射可能な豆鉄砲を装備、左腕にちくわやお茶、ロールケーキを収納、両手にロケットパンチ機能、おでこに鳩時計や収納機能を搭載、頭部にはトースター装備など、開発者のはかせの無邪気さ(および脳天気な無神経さ)によって非人道的改造を施されている。一時的にコケ機能なるスチャラカ機能が搭載されていたこともある。しかもなの本人は、ロケットパンチと左腕内蔵のデジタル腕時計以外、自分のほとんどの特殊機能には気付いていない。はかせのリモコン操作で装備類が作動してから初めて気付いては嘆くというパターンを繰り返す。
ゴキブリと雷が大の苦手。ロボットなのに痛覚があるが、該当部分(例:柱にぶつけた足の小指)を体から外すと感じなくなる。また両手(特に右手)はちょっとした衝撃で取れてしまう。
自分の悩みを真剣に聞いてくれないはかせに時々キレるが、はかせの目に涙が潤むと途端に押しが弱くなってしまう。
読書家であり、大抵の知識はそれによって得ている。
はかせ
声 - 今野宏美
自称:はかせ。8歳の幼女。姓はどうやら「東雲」らしいが、名は不詳(そのまま「はかせ」の可能性が高い5巻より、ビスケット2号のモノローグ「東雲はかせにつくられたロボットだ」から)。一日中家で研究をしているが、研究題材と素性は謎。芥川賞が欲しいらしい。髪の色はオレンジ色でロングヘア。瞳は青。寝る時以外は大きめの白衣を身にまとっている。
ロボを可愛いと思い込んでおり、人間らしく改造してほしいというなのの要求を断固として撥ね付けるが、なのが泣きそうになると弱い。天才だがしょせん子供であり、嘘をつくのが苦手。子供らしく4.5牛乳(特濃)を愛飲している。子供なので甘いものにも目がなく、買い置きのお菓子を食べ過ぎて好物のオムライスでも夕飯が進まないこともある。葱は好きではない。
比較的古いギャグを好む。サメをかっこいいと思っており、部屋にサメのポスターを貼っている。なのと一緒に学校に行ったことがあるようだ日常の5の終わりから2コマ目に見えているなのの奥にそれらしい人物がいる。
ゆっことは、なのに会いに研究所を訪れた際に誉めてもらった上、遊んでもらい、仲良くなった。
阪本さん(さかもとさん)
声 - 白石稔
はかせが道で拾ってきた黒猫で、1歳~1歳半(人間に照らし合わせると20歳)。性別はオス。はかせの作った「しゃべれる首輪」により人間の言葉を話せるようになった。一人称は「俺」。はかせから呼び捨てされる事が多いが「さん」づけでないと怒ってしまう。名前の由来は元々入っていた箱に書いていた「阪本製薬」の「阪本」から取ったが、本人はあまり気に入っていない。はかせの事を「ガキ」と呼び、自称「2人の親がわり」で何かと上下関係に厳しいが、消しゴムや小さい虫などを見るとつい猫の血が騒ぎ、そのためいつも2人に遊ばれている。現在は東雲家で暮らしている。正式に登場したのは29話だが、19話の1コマ目に彼に似た黒猫がいる。
ビスケット2号(ビスケットにごう)
こちらもはかせが作ったロボット。容姿はそれ以前の旧モデル・ビスケット1号とほぼ同じ(違うのは帽子の番号のみ)。動力はビスケット。ビスケット1号と違い、意思を持ち言葉を話すことができる。特技は速読。

その他

長野原 よしの(ながのはら よしの)
声 - 小林元子
みおの姉で大学生。黒髪のロングヘア。本作品の登場人物たちが通う時定高校剣道部のOBで、国体に出たこともあるそうだ。みさとの部屋に彼女らしきポスターが貼ってあるため、実力はかなりのものだと思われる。なののねじ回しを回したり、くさやでジャムを作ったり、みおのケーキに将棋の駒(桂馬・王将)を指したりする連載前に掲載されたプロトタイプでのネタ。ちなみにプロトタイプは2巻に収録されている。などけっこう愉快な人物。だが、みおにとっては、はた迷惑な姉である。
ゆっこ母
ゆっこの母親。中年の容姿で眼鏡をかけている。部屋で騒ぐゆっこに対して合気道などの制裁を加えることがある。
中之条さん(なかのじょうさん)
中之条の父親。月に一度、大福フェアを開いており、その度に大福の被り物を被って大福の宣伝をするバイトを1人雇う(日給1万円)。大福に対して強いこだわりを持っており、彼によると「大福は喋ってはいけない」。実は彼も天然モヒカン頭で、普段は無理矢理七三分けに抑えつけて隠蔽しているらしい。
バディ
中型くらいの犬。おそらく柴犬の類である。ゆっこがヘマをして廊下に立っているとよく慰めに来る。
リアクションは、落ち込んだ登場人物の元へいつでもどこでもいきなりつかつかと現れ(砂煙を上げて爆走してきた例外もあった)、相手の足(慰められる側がしゃがんだり倒れていたりするときは、頭や背中の場合も)に、「まあ、頑張れ」とばかりに、右の前足をぽんと載せてやるというもの。
どんな慰めの時でも特段表情は見せず、淡々とした態度を崩さない、粋な犬である。
コバディ
名前の通り、バディを二回りほど小さくした感じの犬。日常の51で初登場、バディと共に初慰めを披露した。師をよく見習っている。
きよし
バディとコバディの飼い主。おじいちゃんはジェントルマン。
ジェントルマン
漫画に出てくる典型的な紳士の格好をしたシルクハットの老人で、きよしの祖父作者曰く「もう出ないかもしれない」とのことであったが、その後もちょくちょくと登場している。。孫の名前をよく覚えていない。
玉村(たまむら)
大工喫茶の研修生。金髪のセミロング。
タナボ
ゆっこが道端で会った女子学生。本名は不明。黒髪のショートヘア。引っ込み思案な性格。
みお(プロトタイプ)
日常のプロトタイプに登場。演劇部所属の1年生で期待のホープ。母親はセパタクローにハマっている。
鵜飼 真美(うかい まみ)
プロトタイプでの登場人物。演劇部所属の1年生。脚本を自分で手掛けたり、演出に凝ったりと意欲があり活発。摩訶不思議な行動を取り相手を困惑させてその様子を見るのが好き。

ゆっこの居眠りの夢に登場する人々

主に「フェイ王国」に住んでいる人々。ゆっこの夢の中に出てくる人物のはずだが、現実の上空で飛行船状の飛空船に乗って周回しているのを確認できる。

スターラ姫
フェイ王国のお姫様。金髪で髪と耳が長い。風貌に反して強がりで気性が荒く、下品な言葉をよく口にする。自分一人に対して大多数の人々を蹴散らす一面も。ドルフの突然死以後、クーデターに荷担していた兵士たちを平然と虐待している。
アルベルト王
スターラ姫の父であり、フェイ王国の国王。野心を持ったドルフに裏切られ拘束される。困っている人を放っておけない心優しい人物。
ドルフ
孤児の頃にアルベルト王に拾われたフェイ王国の指揮官。王の計画した地球旅行を期に王を裏切りWC「ウッドキューブ」の略称。なぜかみおの髪飾りによく似た形状をしている、フェイ王国に伝わる古代兵器の起動要件。を使い征服を試みる。しかし、自分の足につまづいて転び、そのまま死亡。役回りや振る舞いからすると、明らかに有名アニメーション映画「天空の城ラピュタ」の著名な敵役・ムスカのパロディキャラクターである。
フェイ王国兵隊
その名の通り、フェイ王国の兵士たち。スターラ姫のわがままに振り回されている。基本的に顔は見えず、それぞれ番号の入った帽子を被っている。帽子の番号から、結構な人数だと思われる。

アニメ

2011年3月発売予定の単行本第6巻DVD付き限定版に収録予定のOVA『日常の0話』。

スタッフ

  • 原作 - あらゐけいいち
  • 監督 - 石原立也
  • 副監督 - 石立太一
  • シリーズ構成 - 花田十輝
  • キャラクターデザイン - 西屋太志
  • アニメーション制作 - 京都アニメーション

脚注

単行本

  • 1巻 2007年7月26日発売 ISBN 978-4-04-713949-7
  • 2巻 2007年10月26日発売 ISBN 978-4-04-713980-0
  • 3巻 2008年7月26日発売 ISBN 978-4-04-715089-8
  • 4巻 2009年1月26日発売 ISBN 978-4-04-715171-0
  • 5巻 2009年10月26日発売 ISBN 978-4-04-715311-0

外部リンク