春を抱いていた/新田祐克

『春を抱いていた』（はるをいだいていた）は、新田祐克による日本のBL漫画作品。『MAGAZINE BE × BOY』（リブレ出版）にて1999年より連載中。英語版は「ビー・ビューティフル」（Be Beautiful）から「Embracing Love」の英題で出版されている。

2004年にはOVA化などのメディアミックスがなされた。

概要

1999年に漫画「春を抱いていた」第1巻が発行された。

森川智之、三木眞一郎などが主演でOVA「春を抱いていた」第1巻～第2巻が発売されている。また、岩城、香藤主演映画「冬の蝉」もDVD化されている。

あらすじ

岩城京介。香藤洋二。2人はAV男優をやっている。この2人の出会ったきっかけはある映画のオーディションであった。そのオーディションに受かったのは岩城だったが、その映画が反響を呼び、ドラマ化するにいたって落ちたはずの香藤が出演！？2人が共演していくにあたって香藤が岩城に惚れてしまい猛アプローチを繰り広げる。そんな香藤相手に徐々に心を開いていく岩城。そして2人は全世界公認のカップルとなる。

元AV男優が繰り広げる世界観。ただのBLではなく、心のつながりや、人間の価値観の違いなどを教えてくれる作品です。

登場人物

岩城 京介（いわき きょうすけ）

声：森川智之

私生活よりも仕事を優先する控え目な男性。自身の成人映画への出演歴と香藤との関係のため、保守的な家族との間に軋轢がある。香藤に告白をされ、全世界公認のカップルとなった。映画「春を抱いていた」の相手役で一躍有名になり、ドラマ「春を抱いていた」では香藤と初共演をする。

香藤 洋二（かとう ようじ）

声：三木眞一郎

大胆で社交的な、将来を有望視されている俳優。隠しだてのない性格が幸運と問題の両方を呼び込む。執拗に岩城を追い求め、遂にその愛を勝ち取った。彼の選択と同性愛とを受け入れるようになる非常に開放的で物分りの良い家族を持つ。映画「春を抱いていた」でオーディションをし、岩城に負けるが、ドラマ「春を抱いていた」では相手役として岩城と共演する。

佐和 渚（さわ なぎさ）

声：井上和彦

劇中劇小説である『春を抱いていた』の原作者。保守的で支配的な家族のためかつては警察官であったが、現在は女装をしている。沢雪人とは従弟であり恋人である。

沢 雪人（さわ ゆきひと）

声：鈴木千尋

佐和渚の従弟で愛人。大人しく人見知りをする性格だが、岩城や香藤と知り合っていく中で徐々に明るくなっていく。

漆崎 一成（うるしざき かずなり）

声：伊藤健太郎

若い頃の岩城に似ている香藤のストーカーで、より一層彼を追い掛け回すレポーターとなる。リポーターをやっている理由は「趣味と実益を兼ねるため。また岩城のことを少しでも辛口に書くため」である。

菊地 克哉（きくち かつや）

声：成田剣

数年前に同性愛スキャンダルを起こした俳優で、岩城と香藤の関係に対して好意的な世間の反応に嫉妬している。香藤とは1度共演する。また、岩城が菊池のことを慕っている。

スタッフ

• 原作：新田祐克「春を抱いていた」
• 監督：新田義方
• エグゼクティブプロデューサー：小林正樹
• プロデューサー：大宮三郎、棚田俊晴
• アシスタントプロデューサー：鳥飼えいこ
• キャスティングマネージャー：鈴木孝太
• キャラクターデザイン・総作画監督：まるふじひろたか
• 作画監督：澄藤真、まるふじひろたか
• オープニング原画：新田祐克
• 脚本：渡辺麻実
• 絵コンテ：新田義方
• 演出：石月直澄
• 美術監督：沼井信朗、宮前光春
• 音響監督：阿部信行
• 音楽：佐々木聡作
• 音楽制作：フロンティアワークス
• 音楽プロデューサー：吉川明
• 音楽ディレクター：矢部敦志
• 制作進行：福田元基
• アニメーション制作：トライネットエンタテインメント、ネスト
• 製作：春を抱いていた製作委員会

主題歌

オープニングテーマ

「private truth」

作詞：前田たかひろ 作曲：藤木和人 編曲：丹波博幸 歌：森川智之

エンディングテーマ

「One Night Cruising」

作詞：小笠原ちあき 作曲：Ug（ゆーじー） 編曲：荒木真樹彦 歌：三木眞一郎

関連商品

漫画

• 『春を抱いていた』 （1～14巻 リブレ出版 スーパービーボーイコミックス）

画集

• 春を抱いていた イラスト&カラー短編集「KISS OF FIRE」 （2004年6月9日発売）

ドラマCD

（発売元：インディペンデントレーベル ディスク枚数:1）

• 『春を抱いていた』 （2000年7月25日発売）
• 『春を抱いていた2』 （2001年9月25日発売）
• 『春を抱いていた3』 （2002年9月35日発売）
• 『春を抱いていた4』 （2003年6月27日発売）

（発売元：インターコミュニケーションズ ディスク枚数:1）

• 『プレミア春を抱いていたSpecial』（2004年2月27日発売）
• 『春を抱いていた5』 （2004年12月5日発売）
• 『春を抱いていた6』 （2006年1月20日発売）
• 『春を抱いていた7』 （2007年1月25日発売）

（発売元：インディペンデントレーベル ディスク枚数:3）

• 『春を抱いていた8』 （2009年12月18日発売）

音楽CD

（発売元：フロンティアワークス ディスク枚数:1）

• 『OVA 春を抱いていた ボーカル＆サウンドトラック』 （2005年4月22日発売）

DVD

（片面1層 MPEG-2 組枚数:1 発売元:フロンティアワークス）

• 『春を抱いていたI』第1巻 （2005年3月31日発売） TNDV-3001
• 『春を抱いていたII』第2巻 （2005年5月28日発売） TNDV-3002

関連項目

• 冬の蝉

外部リンク

• 春を抱いていた～公式サイト

ca:Haru wo daiteita

ko:봄을 안고 있었다

sk:Haru wo Daiteita